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月曜日、かつおさんは半休をとった。なぜかというと社協が運営している65歳以上の方を対象とした移動サービスの登録と打ち合わせをするためだ。先日、電話で申込をしていたんだけどこの日スタッフの方2名が家まで来て詳しい説明をしてくれた。この移動サービスは昨年秋から試
日曜日、この日も綿子さんは朝から畑仕事に精を出している。もしかすると翔ちゃんが帰りに寄るかも?と考えているのかも知れない。とにかく午前中ずーーーっと畑で何やらやっていた。わたしとかつおさんはあきれながら放っておいた。そして茂造さんちに薬を届けに&掃除をし
先日の金曜日、翔ちゃんが帰って来た。6月はわたしの母とかつおさんの誕生月なので毎年両親と我が家で会食をしている。と言ってもここ2年ほどはコロナで中止していたのだが今年はコロナも落ち着いてきたので久ぶりにランチを食べようということになった。翔ちゃんもそれに参
火曜日、会社帰りに綿子さんち用の食料品を買ってきた。またあの猿芝居に付き合わないといけないのかと思うと一人で持って行く気になれずかつおさんと二人で綿子さんちに届けに行った。綿子さんはいつものように綿「うわぁありがとうなぁ。助かるわぁ」と喜んでお礼を言って
綿子さんの大好きな畑に植えた野菜が実をつけるようになった。今、収穫できるのはキュウリとなすとトマトだ。今年は苗を買うときに「自分で出来る範囲にしろ」とかつおさんが必死で言い聞かせたのでどれも8本ずつ植わっている。前年まではこの1.5倍は植えていた。で、実が付
日曜日の朝、かつおさんと今週用のお薬カレンダーを茂&綿に届けに行った。玄関に入った途端なにか臭う。次の茂造さんの部屋に入るとその臭いが強烈になった。茂造さんは部屋にいなかった。が、ベッドのシーツには大便がべっとりとついていた。また、袋から溢れたのね急いで
相変わらず綿子さんは会うと"痛いアピール"をしてくれるので火曜日も"一緒に買い物"でなく、適当に買ってきた食料品を届けるだけですんだ。今週はかつおさんがいるので茂造さんがデイに持参するカバンのチェックはかつおさんに任せている。なので今週はあまりストレスを
月曜日、会社から戻ると茂造さんちに向かった。このところ茂造さんはデイサービスでほぼ毎回入浴するようになった。暖かくなると入浴も苦じゃないようだ。入浴した日は着替えた衣類やびしょびしょのタオルを持ち帰って来るのだが、茂造さんはバッグから出さない。綿子さんも
翌、日曜日、いつものようにかつおさんと茂造さんちの掃除をしに行った。それに先週出来なかった綿子さんのベッドの寝具を交換しなくては。綿子さんは今日もしっかり『痛いアピール』をしてくれる。このアピール願ったり叶ったりだ。好「昨日、痛み止めの薬飲んだからちょっ
昨日の続きそして診察が終わり綿子さんを車に乗せて待たせておき、処方箋薬局に薬をもらいに行った。すると薬局の前でケアマネの川上さんにばったり会った。好「いつもお世話になってます。実は綿子さんが先週転んで脇を打ったそうで痛くてたまらないから病院に連れて行って
昨日の続き茂造さんとうどんを食べて帰宅したら11時前だった。さぁ次は綿子さんだと思っていたら、すでに着替えを終えた綿子さんが納屋で待っていた。なんだかいつもと違う。よく見ると化粧をしていた。目の上にアイシャドウまで塗っている。えっ?!マジか!病院に行くのに
そしていよいよやってきた土曜日。まずは茂造さんを10時に泌尿器科へ連れて行かなくては。そしてその後綿子さんを整形外科に連れて行こう。土曜日は午後は休診なので午前中に連れて行かなくてはならない。朝から脳内シミュレーションを行う。茂造さんの受診にはハルちゃんが
昨日の続き木曜日は仕事から戻ると一応、綿子さんの様子を見に行った。全然元気そうなのは見守りカメラで確認しているのだが一応、心配しているフリはしておかないと。綿子さんは台所にいた。好「綿子さん、痛みはどう?大丈夫?」綿「好子さん、心配かけてすまんなぁ。やっ
今週は買い物から解放されたしゆっくり出来ると思っていたが甘かった。木曜日、朝早くから綿子さんがやって来た。綿「もうここが痛うてたまらんのや」左脇を指しながら顔をしかめている。日曜のあの弱々しい綿子さんに戻っている。綿「痛うていかんから医者に行こうと思うん
昨日の続きそして火曜日、バナナを10本と天津甘栗と日持ちするドーナツ(8個入り)を買って綿子さんちに持って行った。好「はい、これ。バナナ買うてきたで。ついでにおやつも」綿「あら~ありがとうなぁ。私この栗好きなんや」知ってます。だから買ったんや。好「これで今週
昨日の続き次の日の月曜日、綿子さんはいつも通りデイサービスに行った。前日、あまりにも痛そうだったので「明日のデイは休むか?さくら苑に連絡入れとこうか?」とかつおさんが尋ねたら「いや、行くわ。むこうでじっとしとったら大丈夫やと思う」と言っていた。やっぱり行
昨日の続き綿子さんがベッドで寝ているのでとりあえず床掃除&トイレ掃除を済ませ茂造さんの寝具から交換することにした。交換のついでにベッドのマットレスをはぐりベッドの下も掃除をする。お菓子の屑と靴下とホコリが大量に落ちている。またまた孫の手も落ちている。それ
日曜日、先日からぐっと気温が上がり暑くなってきたので茂造さんちの寝具を夏物に替えに行った。もちろんいつもの床掃除とトイレ掃除もやらなくては。かつおさんと二人で夏用の敷きパッドを抱えて茂造さんちに行き台所に入ったが綿子さんが居ない。茂造さんはいつもの通りベ
昨日の続き着替えを終えた綿子さんを車に乗せいつものスーパーへ向かった。綿子さんはひたすら綿「好子さんがこうやって車で連れて行ってくれてほんまにありがたいわー。今日やってカート押して行ったけどえろーて、えろーて(しんどくて、しんどくて)。1時間以上かかった
火曜日、綿子さんとの買い物デーだ。急いで帰宅し、綿子んちへ向かった。綿子さんはパジャマのまま台所にいた。好「あれ?綿子さん、今日は買い物行かんの?」綿「好子さん、今日も連れて行ってくれるんな?何も言うてなかったからどっちか分からんかって」好「火曜と土曜は
先週の土曜日、営農集団のリーダーの林さんがやって来た。先日、茂造さんが破壊した農機具の収納庫の修理代の請求書を届けに来てくれたのだった。そして庭先でかつおさんと林さんが今後の田植えのスケジュールの確認をしていたら綿子さんがやって来た。綿子さんは林さんに
先日の土曜日は2か月に一度の綿子さんの佐藤病院の受診日だった。火曜日に一緒に買い物に行ったときに「今度の土曜日は佐藤病院に行く日やからな」と伝えていたのをちゃんと覚えていた綿子さん。しっかり支度をして待っていた。上出来じゃん!!しかし出かける直前に「帽子
先週の日曜日の夕方、かつおさんが軽トラに大きな箱を積んで帰って来た。会社で不要になった鉄製の大きな工具箱を貰ったそうだ。我が家では先日から納屋の片づけをしていて大量の工具が出てきていたのでそれを整理して収納するのにちょうどいいと思い貰ったそうだ。しかしこ
実は先日、このブログのイラスト担当のハルちゃんが結婚しました。コロナ禍ということもあり結婚式などは行わず、入籍のみで、後日、写真を撮る予定だそうです。そこで新婚のハルちゃんと旦那様の数くんを連れて茂造さんちに紹介&挨拶に行きました。綿子さんは泣いて喜び、
やっといつものペースに戻ったので火曜日も仕事から戻ると綿子さんと買い物へ行った。スーパーに向かう車の中で綿「良かったわー。こうやって好子さんが連れて行ってくれるきに、ありがたいわー。良かった、良かった」"良かった"を連呼している。好「かつおさんと仲直りし
先日からかつおさんと綿子さんの買い物をめぐる攻防がずーっと続いていましたがやっと終わりました。そのいきさつを書いていきたいと思います。月曜日、綿子さんが反省したと勘違いして大量の食材を買ってきたかつおさん。その後、綿子さんは不気味なぐらい何も言ってこなか
昨日の続きスーパーから帰って来たらかつおさんがいたので買ってきたものを綿子さんちに運んでもらった。わたしは自分ち用の買い物を自宅に運んで片付けていたらかつおさんが戻って来た。か「「けっこう買うとるやん。よろしい」って言うたら喜ぶんや」とにかく褒めると
昨日の続きパンが無いと言う綿子さんか「そんなことないやろ。冷凍庫に食パンがあるはずや」と言って二人で出て行った。そして帰って来たかつおさんによると冷凍庫に食パンが2枚あったそうだ。なので明日の朝のパンはあるし明日は火曜日なので夕方買い物に連れて行くから大
昨日の続きそして土曜日、いつものように綿子さんと買い物に行った。「次また火曜日に買い物に行くまでの3日分しっかり買っときなよ」と声をかけた。店に着くと綿子さんはすぐさま果物コーナーへ。一緒に回ろうという気は全くない。今日はわたしも自分ちの買い物がしたかった
昨日の続きそして火曜日、仕事が終わると急いで家に帰った。洗濯物を取り込んで、急いで綿子さんちに向かう。ちょうど綿子さんがこちらに向かって来ていた。楽しみに待っていたんだなと思ったのだが全然違っていた。綿子さんをよく見るとパジャマのままだ。好「綿子さん、買
実は綿子さんとの買い物デーは土曜日+火曜日になっていた。4月の半ばの日曜日、いつものようにかつおさんと二人で茂造さんちの掃除をしに行った。今回は普段使っていない座敷や縁側も掃除機をかけ、いつもより丁寧に掃除をした。綿子さんは「いつもすまんなぁ。私も手伝い
昨日の続きとりあえず買い物を引き受け仕事に向かった。するとなんだか車の調子が悪い。インパネに見慣れないマークが点灯している。急いで車を停めて説明書を読むとエンジンの警告灯だった。ということで、その日は仕事の帰りにディーラーに寄ることになったので買い物はか
翌、9日の月曜日。朝から綿子さんがやって来た。もうかつおさんは出かけた後だった。綿「あんなぁ、もう食べるもんが無いからこれでおかずを買うて来てくれんやろか。7000円あるから1日1000円くらいのもんを買うてきて欲しいんや。私、トンカツみたいなのは好きでないんや」
8日の日曜日といえば母の日だ。母の日にはいつも贈り物をしている。この日も前もってこれからの季節にいいような洋服をプレゼントしようと用意していた。デイサービスにも行っているのでこざっぱりした服が必要だし。けれどこんな険悪な雰囲気では渡すに渡せない。どうした
5月4日の水曜日、激しくやりあったかつおさんと綿子さん。5日、6日はほとんど顔を合わすことなく過ごした。茂造さんのデイサービスに持って行っているカバンのチェック(入浴していたら洗濯物を出し、新しい着替えを入れる。綿子さんはやらない)は夜遅くに行き、綿子さ
典さんの滞在は4月30日の昼過ぎから5月4日の昼過ぎまでの約4日間。この短い期間でも綿子さんの異常なほどの買い物好きはしっかり典さんに伝わったようだ。30日はわたしと買い物に行き、翌1日は典さんと買い物へ。2日はデイサービスに行っていたので買い物は休み。そして3日は
3日は典さんに茂&綿の二人を託してわたしとかつおさんは久しぶりにゆっくりさせてもらった。典さんには茂造さんを散髪に連れて行って欲しい事と気分転換にどこかにドライブにでも連れて行ってあげてと頼んでいた。そして夜、典さんにどうだったかを尋ねた。典さんは二人を車
マイペースな典さんだが今回は精力的に茂造家の掃除や炊事をしてくれてとても助かった。かつおさんからのLINEを全く見ていなかったので典さんにとったら突然、「納屋の片づけをするから手伝って」と言われたのに拒否ることなくせっせと動いてくれた。おかげで納屋はずい分片
我が家には2台の草刈り機がある。1台はもともと茂造さんが購入したもの。もう1台はわたしの実家の父が購入して使っていたものだ。実家の両親は茂造さん&綿子さんより少し若い。隣町で夫婦二人で暮らしている。田んぼはわずかに1枚なのでずいぶん前から人に貸していて非
畑が大好きな綿子さん。ちょっと元気になるとすぐ畑に行く。まっ好きでしてるんだから放っておこうと思うのだが、茂造さんが手伝わないことに腹を立て、いろいろ指示をする。茂造さんは綿子さんに言われると素直に動く。綿子さんが昨年9月の半ばに退院してきた時のこと。さ
昨日の続きとにかくここで茂造さんや綿子さんを責めていても仕方がない。かつおさんは営農集団のリーダーの林さんに電話をかけて報告した。すると林さんはすぐ駆けつけてくれた。か「またじいさんがやらかしてもうてすみません。弁償したいと思うんですが修理はどこに頼んだ
昨日の続きいったい何があったんだ?状況を把握しなくては。説明下手な二人の話をよく聞くと綿子さんがここの畑にも野菜を植えようと鍬で耕していたところ、茂造さんが見に来たそうだ。それで「じいさん、暇なんやったらここをトラクターで耕して」と言ったら、茂造さんが営
先週のこと月曜日の夕方、綿子さんがやって来た。わざわざやって来る時は大抵ろくなことがない。案の定「通帳を出せ」と言いに来たのだった。か「なに言いよんや。お金が要るんやったら渡すから通帳は渡さんで」綿「なんでや。私の通帳やのに返してくれ」か「それはできん。
お金と言えば綿子さんが一昨年入院した時は我が家で全て立替えて支払いをしていたが、通帳の残高までは気がまわらず自動引き落としができず困ったことになったので、昨年の6月に入院した時は通帳一式を預かって管理をした。その時初めて通帳の中を見たのだった。綿子さんは
昨日の続きそんないきさつがあったので綿子さんが今年はここも米を植えてもらうと言い出し、かつおさんは怒り心頭だ。か「あほ言うな。米や作らんでええ!」米を作る田んぼを増やしておいて管理はできないから他の人にやって欲しいなんて言えないではないか。そうでなくても
昨日の続き綿子さんは結局、田んぼ13枚の管理を引き受けてしまった。か「わしは知らんで。手伝えんからな!」と念を押したのにだ。その後、肝心の綿子さんは6月末に骨盤骨折で入院してしまった。茂造さんは田んぼの管理を引き受けたという認識が無いのか田んぼはほったらか
昨日の続き綿子さんは迷惑がられていたが、実は茂造さんにも周りはかなり迷惑していたらしい。とにかくよく事故を起こす。トラクターを収納庫にぶち当てて壊したり、免許がある頃は軽トラで荷物を運んでいてぶつけたり、交通事故もよく起こしていたらしい。なので二人とも引
昨日の続き近所の営農集団の人たちが綿子さんに困っていたというのは直接聞いたことがある。綿子さんが入院してしばらくした頃、茂造さんの洗濯物を取り込んでいたら営農集団のメンバーの方が訪ねてきた。営「綿子さん、最近見かけんけどどうしたん?」好「骨折して入院して
昨日の続きわたしたちが住んでいる地区では米を作る兼業農家がほとんどだ。しかし米作りは大変だし、トラクターや田植え機などの機械も高額だ。なので現役世代の人たちは米作りをやめて田んぼを貸している。そこで地区で営農集団という組織を作り共同で機械を買い米作りを行
昨日の続き土曜日の午後の用事というのは我が家の車庫の解体をするということだった。我が家は割と若い頃に家を建てたので、外構とかにかけるお金が無くて車庫は安価なパイプ車庫を設置していた。が、昨年秋の台風で半壊してしまいそれを補修して何とかしのいでいたのだけれ