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ひょっぽこ読書記録No.164 『悪魔と助産婦』タルムードより
《悪魔と助産婦》 ある村に ユダヤ人の助産婦が 住んでいた。 ある時、 お産を助けた帰りが 遅くなって 凍てつく夜道を 歩いていると、 子猫の鳴く声を 耳にした。 鳴き声がする辺りを ロウソクで照らすと、 捨て猫が一匹、 凍えて死にそうに なっていた。 助産婦は、 持っていた 温かいミルクと毛布を 子猫に与えた。 すると、 突然 人間の声で 子猫が 話し出した。 「私は 悪魔です。 他の悪魔が あなたを お産の助けに 呼ぶかもしれません。 でも 人間の姿を しているので わかりません。 その時に 悪魔は 報酬として 持ちきれないほどの 金貨を あなたに 差し出すでしょう。 それを受け取れば あ…