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月夜の猫-BL小説です 寒に入り35 BL小説 足を止めた良太は結局踵を返して、部屋に入って行く工藤の背中に続いた。 ドアが閉まるなり、工藤は良太の腕を引くとその後ろ頭を持ち上げるようにして唇を重ねてくる。 執拗でエロいキスに酸欠になりそうで喘ぎながら工藤のコートを掴む良太だが、そのうち夢中にさせられて身体から力
「オヤジ臭い」という言い方がある。 冗談がスベったとか、素振りが怪しいとか、日頃の習慣、クセとかw。 そんなことでで「オヤジ臭い」なんて言われたりする。 冗談じゃない。 人をネタにするのもいい加減にしろ。 オヤジの人権はどうしたw。 だが、本当に「
月夜の猫-BL小説です 寒に入り31 BL小説 同時に、あの奈々の父親は今も良太にとっては苦手な相手に振り分けられていて、正直言うとあまり会いたくはない。 今回慰労会に参加を決めたというのも、会社がどんな内情なのかをしっかり見てやろう的な考えがあるのではと勘繰りたくもなるというものだ。 実際、自分が奈々の父親の立場だっ
月夜の猫-BL小説です 寒に入り31、メリーゴーランド269までアップしました BL小説 京助と千雪は互いに何となくぎくしゃくしていたのは、兄が落ち着いたら次は京助だというような周りの雰囲気などを感じた千雪が京助から離れようとしていたからだ。さらにここにきて千雪は原稿が書けなくなる。
月夜の猫-BL小説です 寒に入り29 BL小説 「ニューヨーク支社でビシバシ頭角を現して、一年前第一営業部の本部長に抜擢、ニューヨークのピアニストとの間に子供一人、今は向こうのハイスクールに通ってて、日本と向こうを行き来しているらしいですよ。宮下本部長」 いつの間にか傍に来ていた藤堂がぼそぼそと言った。 「さす
月夜の猫-BL小説です 寒に入り25 BL小説 淑子があの調子で、沢村にはお世話に、なんて宗一郎に言った日には、どういうご関係でなんてことになりかねない。 工藤はもしや、沢村ではなく佐々木のことを気遣ってわざわざ自分から小夜子に声をかけてきたのかも知れないと、良太は思った。 それに、どうも工藤は年上の女性には頭が上が
月夜の猫-BL小説です 寒に入り26 BL小説 「やっぱ良太、工藤病が進んどるな、初釜で仕事の話とか」 「帰ってから連絡しようが今話そうが同じです。工藤病、やめてください」 縁起でもない。 「それより慰労会?」 「ああ、うちの社員とその家族を招いて日頃の労を労おうという、珍しく工藤さんが言い出したんですよ、宴会嫌い
月夜の猫-BL小説です 寒に入り27 BL小説 「兄貴、鮨、向こうに用意したぜ」 直子や洋子と一緒になって片付けを手伝っていた京助が、声をかけた。 「皆さん、少し物足りないなという方は、向こうへどうぞ。軽食をご用意しましたので」 紫紀が言うと、俄かに歓声が上がり、皆がぞろぞろとリビングを出てテーブルのある客間の方へと
月夜の猫-BL小説です 寒に入り27までアップしました BL小説 良太は工藤とともに東洋グループCEO綾小路の初釜に出向くが、そこには財界人やらセレブやらそうそうたる顔ぶれが。沢村や藤堂も次期CEOの紫紀に招かれていたが、綾小路家の茶道師範を務める母淑子に伴って列席している佐々木が目当ての沢村だが、まさかの兄夫妻と顔を合わせることに
月夜の猫-BL小説です 寒に入り24 BL小説 「本日はお招きいただいてありがとうございます」 「工藤さん、こちらこそ、いつも紫紀さんや千雪ちゃん、京助さんがお世話になっております」 小夜子は相変わらず苦労のない笑顔で、工藤に微笑んだ。 表裏がないのは千雪と同じで、工藤の出自やら背景やらには全く興味を持たないが、その実
更年期かもな…って感じてる昨今ですが…(笑) 新型コロナの事もあるし…なんか、普段以上に体の変化が気になるんですよね…(笑)「呆れたぁ…」はストレスにはならないらしい…(笑) pic.twitter.com/VdXl3vPNJk— 808/2platon ? (@10plaBlog) February 6, 2022 Mi Bandで
月夜の猫-BL小説です 寒に入り22 BL小説 「母さんから? 何を聞いたんだよ」 「だから、色々。それより紹介してよ。お友達?」 良太は由樹を見た。 「申し遅れました、私、青山プロダクションの者で広瀬良太と申します」 慌てて名刺を取り出した良太の横で、「俺のリトルリーグからのマブダチ、CMとか仕事でも今世話になってる