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月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス5 BL小説 「どうしたんですか? この仔猫たち」 まだ生まれてひと月経っているかどうか、とてとてと動く小さな生き物を良太は見つめた。 「拾ってん。近くのゴミ置き場で」 「またお前はそんなもん拾ってきたのか」 工藤が千雪を咎めるように口を挟む。 「ニンピ人の工藤さんはだま
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス3 BL小説 帰りがけ、佐々木に挨拶しようとちょっと水屋を覗いた良太は、一瞬信じられないものを見て、もう一度振り返る。 「え?」 大きなガタイの男が、着物の女性と笑いながら話をしていた気がした。 あんのやろう、ショーは四日だろうが、こんなとこで一体何やって…… その時
霞に月の151、何となくクリスマス、ラスト、winter2024更新しました
霞に月の(工藤×良太)151(ラスト) 何となくクリスマス!14(ラスト) お付き合いいただき、ありがとうござ
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス(工藤×良太) BL小説 推理作家小林千雪原作のドラマにまた工藤とかつて騒がれたタレントが起用されることになり、工藤と良太の間に低気圧がでんと横たわっているのを所属俳優アスカやそのマネージャー秋山が危惧していた。そこへ千雪が小説が煮詰まっているので、ドラマのロケハンも兼ね
月夜の猫-BL小説です 何となくクリスマス!12 BL小説 「仕事が入らなければそのまま休暇でいいか」 「ええ? それじゃ意味ないじゃないですか。休暇の時は携帯切っておくとか。坂口さんみたいな人がのべつ幕なしにかけてこないとも限らないし」 工藤はフン、とせせら笑い、「坂口なら俺がつながらなければお前にかけてくる
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)150まで更新しました BL小説 霞に月の(工藤×良太)150、清風9、好きだから39、何となくクリスマス!11 まで更新しました
月夜の猫-BL小説です 霞に月の150 BL小説 青山プロダクションのオフィスに珍しい来客があったのは、数日後、良太がたまったデスクワークを急ピッチでやっている時だった。 「こんにちは」 ドアを開けて入ってきた長身の女性を見て、パソコンから顔を上げた良太は、えっとつい口にする。 「いらっしゃいませ。あら、加
月夜の猫-BL小説です 何となくクリスマス!10 BL小説 「いいものがあるな」 工藤の声に良太は振り返った。 「飲みます?」 「おう」 風呂上がりの工藤はバスローブのままソファに腰を下ろした。 グラスを二つ工藤の前のテーブルに置いて、良太はラム酒のボトルを開けた。 鼻孔を擽る香りとグラスに注がれるコクコク
月夜の猫-BL小説です 霞に月の149 BL小説 「そういえば、大森さんの、すごくいい出来になったって、ヤギさん、喜んでましたよ」 「そうか」 「あ、そうだ、大森さんがちょっと情報くださったんですけど、表具師? やってる親子がいるって。ちょっと連絡してみようかと思って」 「表具師か。面白いかもな」 土曜日放映の
月夜の猫-BL小説です 清風6 BL小説 日曜日は朝からすっきり晴れ上がり、絶好の初釜日和というところだろうか。 空気が冷たいせいか一層清清しい青空を車の窓越しに見ながら、もう一本煙草をくわえようとして、工藤はやめた。 「あのバカ、まさか寝てるんじゃないだろうな」 待ち合わせは十時、会社の駐車場、そういっておい
月夜の猫-BL小説です 霞に月の148 BL小説 「俺もうアラサーですよ」 良太が言っても、「年齢じゃないのよねえ」とおかみは笑う。 隣では工藤がフンと鼻で笑う。 良太は工藤を軽く睨み、「またそうやってバカにする」とブツブツ口にする。 「バカにしてるとか勝手に思うのはお前だろう」 確かに年じゃないな、こいつは
月夜の猫-BL小説です 霞に月の147 BL小説 なんか今夜、疲れてんのかな、うらぶれてっぽいし。 良太は工藤の横顔を見てこっそりそんなことを心の中で呟きながら、工藤の横に座った。 「いらっしゃい」 おかみがカウンターの中から良太におしぼりを渡してくれる。 「肉じゃが美味しそうですね。俺、生ビールお願いします
月夜の猫-BL小説です 清風3 BL小説 青山プロダクションは現在、志村嘉人、中川アスカ、南澤奈々と、三人のタレントを抱えているが、当分は小笠原のマネージメントも志村のマネージャーでベテランの小杉に兼任してもらうことになっている。 その小杉が帰ってくるまでは、良太がやらざるを得ないだろう。 小笠原本人とはまだ
月夜の猫-BL小説です 残月72(ラスト) BL小説 壁には古いモノクロの女性やフランスの風景写真が飾られ、壁をくぼませたスペースにはブロンズの彫刻が飾られている。 「あの、写真の女性、綺麗な人ですね」 良太がぽつりと言った。 「カミーユ・クローデル、彫刻家だ」 「え、そうなんですか?」 良太は聞き返す。
月夜の猫-BL小説です 残月71 BL小説 「局時代の同期が退社して最近フレンチの店を開いたんだ、西麻布に」 「近いんですか?」 美味いものを食べに行くと聞けば、条件反射で良太はパソコンを閉じた。 「まあ、車で五分くらいか」 「ちびたちにご飯やってきますから、ちょっと待っててください」 良太はそそくさとエレベ
月夜の猫-BL小説です 残月70 BL小説 ところまでは覚えているが、うつらうつらしてそのまま眠ってしまった。 「良太」 聞いたことのある声が耳元で名前を呼んでいる。 「ったくしょうがないな」 声の主は良太の握っていたリモコンを取り上げ、テレビを消した。 しばらくすると、何かが胸の突起のあたりを這いまわっている
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)144まで更新しました BL小説 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 年頭から大災害が続き、情報を見ていてもきついです。 救助を待っておられる方がた、どうか助かりますように。 これ以上被害が大きくなりませんように。 霞に月の(工藤×良太)144、何とな