裏門の正面、大客殿と隣接しているのが『六壺』です。『六壺』は大石寺発祥の建物で、日興上人によって正応三年(1290)10月12日に建立されました。創建当時は、持仏堂など6つの部屋に分かれていたことから『六壺』と名付けられたと伝えられています。その後、様々な変遷を経て、第52世日霑上人の代に独立した堂宇として建立され、さらに第64世日昇上人、第66世日達上人の代に復興改築がなされました。そして現在の建物は、昭和63(1988)年10月7日、第67世日顕上人の御発願により大石寺開創700年の記念事業として新築再建されたものです。構造は、総けやき造りの十間四面の平屋建て、屋根は寄棟本瓦葺き、外壁は土…