『わびさび』・日本人の心
日本人の美意識のひとつに『わびさび』という心がありますが、皆さんは『わびさび』と聞いて何を思い浮かべますか?利休の「茶の湯」・芭蕉の「俳句」・雪舟の「水墨画」など様々でしょうが、『わびさび』って何かと訊かれても具体的に説明できませんが、私が考える『わびさび』は月に譬えると、「満月」は風流、「新月」は幽玄、そして「三日月・弦月」が『わびさび』です。また『わび』は相対的で『さび』は絶対的というイメージを持っています。『わびさび』を一文字で表すならば、【不】です。「不足」「不備」「不自由」などなど。そうした「不完全」な状態に物事の無常を感じる一方で、その無常の中に「不朽」「不滅」の美しさを見てること…
2025/03/25 06:38