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移動という行為は、他者に作用せずに自分で自分を移動している状態に変えるという自動性の強い行為です。 なのに「leave」が他動詞なのは何故か。 それは「leave」という動詞が、その行為が行われた後の世界に重きを置いている動詞だからです。 行為の主体がその場から去った後のことまでをも意味に含んでいる、それが「leave」です。 つまり、ただの移動という域を超えた表現です。 leaveの本質は「対象をその場に置いて去る」です。 なので「leave」は他動詞。 「reach」が他動詞なのは何故か。 「reach」の本来の意味は、手を伸ばして触る。 つまり、到着した後にその場所に触るという、しっかり…
時には、動詞のもつ性質がその行為の対象の属性をある程度絞ることがあります。 「read」なら対象は広く「読み物」を指し、「eat」なら対象は広く「食べ物」指し示しています。 そのため目的語を省略して自動詞として使用すれば、「I read.」で読書をする、「I eat.」で食事をするという意味合いになる。 日本語でいうところの「名詞+をする」の表現に変わる。 こういった類の動詞を私は対象内包型の動詞と呼んでいます。 それとは別に、動詞の持つ性質が、行為の対象だけでなく行為の主体へも影響を及ぼすことがあります。 たとえば「戦う」という行為は、行為の主体が複数存在していることを前提としています。 つ…