メインカテゴリーを選択しなおす
【読書】今の自分に大きな影響を与えた小説/三田誠広の『僕って何』を再読してみた!って話
高校時代に読んで大きな影響を受けた三田誠広の『僕って何』を再読してみた。数十年ぶりに読むけど、自分は何者なんだろうと自問する主人公が瑞々しい。70年代の学生運動と恋愛を絡めながら、自分の立ち位置をしっかりと見つめようとする主人公の姿に拍手。
【読書】絶望とは愚か者の結論/高校生たちの夏が眩しい『青ノ果テ』に拍手!って話
理系の題材を上手く小説に取り入れてる伊与原新の『青ノ果テ』を読んだ。花巻の高校生の純粋で瑞々しい感情の揺れを自転車の旅と絡めてロードノベル風にした泣ける小説。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を骨格にした青春小説は何度も読みたくなる上質な青春群像。
【読書】人生に行き止まりはない!/伊与原新の『月まで三キロ』は心に沁みる傑作短篇集!って話
初めて伊与原新の作品を読んだ。新田次郎文学賞を受賞してる『月まで三キロ』。六編からなる短篇集だけど、どれも心に沁みる傑作。「人生に行き止まりはない」って事を淡々と描いた作品群は、何だか清々しい余韻を残す。伊与原新、追いかけたい作家の仲間入り。