ラフ
君の描くラフなスケッチが好きだった 程よい余白に 僕の気持ちが入る隙間を感じたからだろう 文学少年だった僕には 君の絵が魔法のように見えた いくら言葉を積み重ねても勝てない 言葉は無力 君の絵の魅力に僕は 完全に飲み込まれていた 僕が目にしていた言葉たちは空虚で 物悲しくただの羅列に過ぎなかった 君の描くラフなスケッチはどこか温かく 力強く生命力に溢れていた そんな魅力的な絵を評価できる言葉を 当時の僕は持ち合わせていなかった 結局 賛美することも卑下する事もなく ただただ時を過ごしていただけだった parts(1626729,"ffffff","200","001eff",600000,"9…
2024/08/30 12:41