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NARUTOの「なぜ」考察2・ナルトとサスケの「何で」の物語と‥風影・我愛羅
ナルトとサスケの「何で」。何でだよサスケェ・・ お前は何なんだ、何でだ?二人はぶつかり合ってばかり。それでも最後に二人は「答え」にたどり着く。そのキーパーソンは我愛羅だったのだ。 そこに至る二人の「何で」の歴史と、伏線とは・・
「アナタ‥ 知りたいことがどんどん増えるわね‥それはいいことよ」 (大蛇丸の言葉、584話「薬師カブト」より) うん、知りたい事が増えるのはいいことだと思う。 思えば人生は《なぜ》を追いかける連続で、ナルトたちの物語もまた それぞれの「なぜ」を追いかける物語だったと思う。 ・ナルトの「知りたい」願望 まずは第一話、イルカ先生が身を挺してナルトを守ってくれた時に「何で」が出てくる。 驚いてイルカ先生を見るナルト・・ ミズキが投げた手裏剣を背中に受けて、盾となってくれたイルカ先生。 ナルトは「何で」と戸惑った。 ナルトは全く訳が分からなかったらしい。 この《何で》はナルトならではと言いますか… 一…
今年は蛇年ってことで、NARUTOキャラでもっとも“ヘビっぽい” 大蛇丸の雑考を。 大蛇丸ってば当初のイメージはロクなモノじゃなかった。 怖い、不気味,、残忍‥ サクラが言ったみたいに《モラル欠如のヘビ野郎》でしかなかった。 それがいつしか《変な面白キャラ》ぐらいになって、終わる頃には《それなりに凄い忍だったんだな》にまでイメージ爆上がり。 《不気味》に変わりはないけど、そこから派生する印象が《怖い》から《面白い》に変わったのだ。 “暁”が本格的に始動すると 大蛇丸の悪役としての存在感が薄くなった分、“普通の人間っぽい”一面も描かれるようになったからだと思う。 たとえば有名な場面だと コレ‥ …
寒いと恋しくなるのが、あったか~いもん・・ラーメンとかね。 “NARUTO-ナルト-お馴染みの風景”のひとつといえば、ご存知一楽ラーメン。 ナルトひとりでふらっと立ち寄ってる絵も多いし、イルカ先生におごってもらったり、第七班のみんなと行ったり‥ ナルトにとっちゃ日常の食事の場であり、憩いの場。 ポツンと過ごす自分ん家の食卓より、ずっと居心地がよかったと思う。 一楽のほうが「家」みたいな感じだったんじゃないかな。 第一話から出てくる一楽ラーメン で‥どうしてナルトにとって“一楽”はこんなに居心地いい空間だったかというと‥ もちろんラーメン好きだからってのもあるだろうけど、やっぱりあのカウンターが…
NARUTO-ナルト-に登場する「回想」シーン雑考その2(イタチの真実とサスケ)
さて今日7月23日はうちはサスケの誕生日。 ってことでサスケに関する雑考を・・というか昨日の記事「回想シーン」に関する雑考の続きです。 回想ならではの《個人フィルターかけまくり描写》の影響の大きさ・・その最たる例のひとつが「イタチとあの日の真実」じゃないかと思います。 イタチについては、当初ほとんど情報が無かったんですよね。 サスケは「ころしたい奴がいる」とか「オレは復讐者」とか何やら物騒なことを言ってるし‥一体何があったんだ?と思ってた。 その対象が「兄さん」だと分かってからも 兄さんとの間に何があったのか、どんな兄さんだったのかも分からない。 ゆいいつの手掛かりが「サスケの回想」だった(特…
NARUTO-ナルト-に登場する「回想」シーン雑考(回想ならではのメリットデメリット、面白さ)
さて今回は気まぐれに「回想」の雑考を少々。 ご存知のとおりNARUTO中には「回想」がいっぱい出てきます。 回想ってのは謎だった過去の秘密や真実が分かったり、その人の本来の姿が垣間見えたりするから面白いんですがね・・ ただしバトル中に「敵の長~い回想」が入るなんてのもしょっちゅうで、その都度(あぁこれで戦闘がまた延びるな‥)なんて思ったりしたもんです。 でもバトル中の長い回想シーンはNARUTO名物とでも言いましょうか、敵の長い回想が入ったら《その人物との和解》に至るのはほぼ確実。 逆に入らなかったら《その敵とは和解に至らず》フラグ。 そしてなんと言っても回想シーンは 考察好きにとって「お楽し…
“鷹”のツッコミ役担当・鬼灯水月(2月18日、水月の誕生日)
何気なく公式のXを見て、今日2月18日は鬼灯水月の誕生日だと知った‥ 公式データブック「陣の書」の説明によると、水月は《悪名「鬼人」を継承せし水も滴る「刀」の申し子/巨大な首斬り包丁を冷酷非情に振るう姿は、まさに「鬼人」そのもの》とある。 うん・・強そうだし、冷酷キャラっぽい。 小悪魔っぽいルックス、数々の「ぶった切る」発言‥ 加えて「香燐とサスケのあいだをぶった切りたい」等々の発言‥ 鬼鮫には「やんちゃですね」と言われ、重吾には「ろくでもない」と言われる始末。 お得意の《ろくでもない発言》をする水月(574話から) 上の絵は「ぶった切りたい衝動」を語る水月。 残忍で冷酷な表情になってますけど…
雨隠れの里に潜入する決意をした自来也は こう言っていた… 「いずれは あの術をナルトに完成させるのが あやつの遺志だとワシは思う」 (370話から) “あの術”って何だ? 連載された当時、ものすごーく気になっていた。 いったいこれからどんな凄い新術が出てくるんだろうってね。 個人的には《ナルトの飛雷神習得フラグ来たぁ〜》と勝手に期待したりしていた。 だけど ゲロ寅(ガマ寅ともいう 九尾の封印を開ける鍵を持つ蝦蟇)が“あいつに九尾のチャクラをコントロールすることなんて出来りゃーせん!”と言ってることから、あの術とは「九尾のチャクラをコントロールすること」だろうというのが当時一般的な見解だった。 …
NARUTO-ナルト-の「とっておきの術」(封印術のはなし)
さて、今回は「術」のはなしです。 NARUTOには莫大な数の術が出てきますよね‥ 個人的に最も好きなのは「飛雷神の術」だし、一番使ってみたいのは「影分身の術」と「口寄せの術」かな。 じゃあNARUTOの術のなかで“とっておき”の術ってなんだろうかといえば・・これだと思うんです、それは「封印術」。 「封印術」っていうとインテリ系が使うちょっと地味な術というイメージがあるかもだけど、意外と重要なシーンで切り札的に使われているんですよね。 たとえば第一部最初のクライマックス、木ノ葉崩しのラストで三代目火影が決着をつけたのが「屍鬼封尽」。 これは封印術です。 三代目火影の「屍鬼封尽」 死神を呼び出して…
ライブスペクタクル-ナルト-NARUTO ~忍の生きる道~ ついにラスト、観てきたってばよ!
さて2015年から始まった舞台ナルトも、ついにラスト! 完結しちゃった、終わっちゃったんだなぁ… それは寂しいんだけど、それ以上に8年もかけてラストまで舞台化してくれたこと、それが何よりも嬉しい! ラストの戦争編なんて とてもじゃないが舞台化は厳しいと思っていただけに感激です。 製作スタッフの皆さま、キャストの皆さま本当にお疲れ様、ありがとう(って、まだ終わってないけどね)。 しかも、原作にほぼほぼ忠実で、原作ファンとして最高に大満足。 それに役者さんたち、本当にキャラになりきっているのが素晴らしい。 柱間とかマダラとかキラービーとかホンモノにしか見えない・・ 他の役の皆さんももちろん素晴らし…
岸本斉史・NARUTO-ナルト-外伝「渦の中のつむじ風」感想 その3(ジャンプ33号)・九喇嘛の「なぜ」とナルトの「何で」の雑考
さて、今日は「渦の中のつむじ風」の中から、九尾の九喇嘛のことを。 九喇嘛の「ある言葉」がすごく引っかかりましてね・・ さて、九尾の九喇嘛は、NARUTOP99投票で 世界総合22位だった。 だったんだけども‥原作者の岸本先生は《実は僕個人としては九喇嘛を応援していました》だったそうな。 実際、NARUTO-ナルト-は九喇嘛無しには話が成り立たない「最重要キャラ」なんですよね。 だけどいかんせん、九喇嘛が「ナルトと仲良くなる」のは遅すぎるほど遅かった‥ そのぐらい、九喇嘛の憎しみや不信はガチガチだったってこと。 そして・・今回の外伝に出てくる九喇嘛も、当然ながら とんでもなく闇、憎しみ、不信のカ…
岸本斉史・NARUTO-ナルト-外伝「渦の中のつむじ風」感想 その2(ジャンプ33号)
‥冒頭、岩隠れのハンと老紫が「ワシらとやり合うなら九尾の人柱力を連れて来るんだな」って言ってるけど・・ 《九尾の人柱力が木ノ葉に居る》ことは、どうやら公然の秘密‥というより《誰でも知ってる周知の事実》っぽいですね。 本編の中盤ぐらいまで《九尾は人の邪気が淀んで自然発生する天災のようなもの》と言われていたんです。 自来也でさえかつてはそう考えていた‥という事になっていた。 だけどそのうち《初代火影・柱間が尾獣を大国に分配してパワーバランスをとり、互いに抑止力としてきた》という話が出てきて、辻褄があわなくなってくる‥ 《あれ?九尾の人柱力が木ノ葉に居ることは周知の事実だったのか?》と‥ まぁ連載が…
岸本斉史・NARUTO-ナルト-外伝「渦の中のつむじ風」感想 その1(ジャンプ33号)
これ、これ、これですよ、これを待っていた! 岸本斉史先生の絵、 岸本先生のストーリー。 それでこそNARUTO-ナルト-の世界。やっぱり岸本先生じゃないとNARUTOの世界観は描けない(個人の感想です!) 待ちに待った、岸本先生の読切・・・・!! NARUTOP99のファン投票で全世界第1位になったキャラの外伝を岸本斉史氏が描くと知って、とっても楽しみにしてたんです。 正直、どのキャラでもいい。 どのキャラの外伝も読んでみたいって思ってた(あまりにもマイナーな、背景にしか出てこないキャラはちょっと‥だけど)。 その結果が、波風ミナト。 世界が選んだのは、木ノ葉隠れの四代目火影・波風ミナトだった…
ナルト考察 139話「その者の名は‥!!」に仕込まれた伏線 その2「タイトルと慰霊碑の英雄」
さて、139話雑考の続きです… 今回は139話のタイトルのを中心とした雑考を。 139話のタイトルは、「その者の名は…!」。 でもその者って、誰のことなのか明確には分からない。 だけど最も可能性が高いと思うのは‥うちはイタチ。 139話の冒頭、木ノ葉崩しで破壊された里に 異様な姿の二人組が現れる。 鮫みたいな顔した一人が「故郷にはやはり未練がありますか?アナタでも‥」と尋ねると、もう一人がこう答える… 「いいや‥まるで無いよ」と。 139話冒頭、木ノ葉崩しで破壊された里に謎の装束をまとった忍が現れる‥ こ、これは… うちはイタチ! これ、イタチの初登場シーンなんですよね。 それまでサスケの話の…
ナルト考察 139話「その者の名は‥!!」に仕込まれた伏線 その1「イルカの言葉」
7月18日発売の週刊少年ジャンプ33号、センターカラーで いよいよ岸本斉史先生のミナトのストーリー《NARUTO-ナルト-外伝~渦の中のつむじ風~》が公開されます! 全世界投票第1位記念ね。 いやぁ楽しみですな! さて今回は、ラストのコマに その四代目火影・波風ミナトの火影岩が描かれたコミックス16巻、139話の雑考を。 私は前々からコミックスで一番好きなのが16巻と言っておりまして、というのはこのあたりがストーリ上「重要な転換点」であったり、 雑考オタにはたまらない《伏線の大宝庫》となっているからです。 お宝の山と言いますかね‥ その中でも最も推しなのが「139話」。 今回は、まずその中から…
さて、五か月ぶりの更新になってしまいました; まずえっと…昨年末には「ライブスペクタクル-ナルト- ~うずまきナルト物語~」の舞台を観てまいりました。 今回は コミックス44巻から52巻、自来也の訃報から鉄の国国境でのサスケとの再会まででして、自来也の最期から始まって(これはアニメの自来也声優・大塚芳忠さんのナレーション入りで泣けた)、精神世界でのナルトとミナトの出会い、ペインの木ノ葉襲撃と仙術を身につけたナルトの闘い、ヒナタの「告白」からサクラちゃんの通称「嘘告白」シーン… さらにキラービーと雷影エーの絶牛雷犁熱刀(ダブルラリアット)も豪快に炸裂し、涙あり戦いあり、熱い感動のNARUTO世界…
16話「お前は誰だ!!」のタイトルが語る「もう1つの物語」 (NARUTO16話の雑考、カカシの話はここから始まった・・)
今回は、ちょっと気になる「タイトル」の雑考を。 その1つが、16話のタイトル 「お前は誰だ!!」。 16話はと言いますと、再不斬とナルト達の第1回戦が終わった直後です。 あらすじは ざっとこんな感じ・・ 《1つ前の15話ラストで 再不斬を仕留めたのは「謎のお面の少年」だった。 彼は「霧隠れの追い忍」と名乗り、再不斬の死体を回収して去っていく。 しかしこの少年は再不斬の仲間で 「死んだはず」の再不斬は生きていた。 仮面を外した少年は、あどけなさも残る「白」という名の美少年だった・・ 一方、写輪眼を使い過ぎたかカカシはイナリの家で寝込んでしまう。 ナルト達は「こっそりカカシのマスクを外して素顔を見…