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私の母が亡くなったのは2年前の春だった、認知症そして大腸がんの末期状態、介護付き有料老人ホームから総合病院に入院、同時期に表題の85歳男性の奥様が自宅の台所で転倒、救急車でその総合病院に搬送された、しかし腰椎の損傷は回復することなく81年の人生に幕を下ろした。 私とその男性とは面識もない、ただ母が亡くなって半年後、地元の新聞(岩手日報)の投稿記事を読んで偶然母と同じ病院に同時期に入院、そして同じころに亡くなったことを知った、病院の待合室、病室、そして病院の前の桜並木が思い出された。 「私がこの世で一番見たくない妻の顔」を見ることになった、悲しく慚愧に堪えない、楽しい日々を過ごしてきた57年、苦楽を共にしてきた妻との別れは辛く悲しい、ただただ悲しい、奥様を失った切ない思いが読み手に伝わってくる内容だった、私...85歳男性にとって生涯一の悲しさは妻との死別