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瞳を閉じて聞こえる囁き 甘く切なく香る 心を閉じて見えてくる景色 幻影にも似た穏やかさ 今の僕にはそれが 聞こえない 見えてこない 夜を超えただけの流れ作業 支えていた深層心理が 作られたものかもと 疑う哀れな抜け殻 それでも眩しい朝日を浴びれば 呼び起こされる平常心 諦め...
風が流れて 水が流れていく 川の辺りで 笹舟に自分の思いを 乗せることができるなら もっと楽になるのかな いつか絶対 そんな言葉が無意味な 運命のすれ違い 誰かに取られるのなら 君を連れ去って 出会っておけば良かった 今でも時々 思い出す 忘れることが出来ない 遠くから見て...
嘗て君が住んでいる街 栄えた街を通り抜け 裏路地に入った一角に 30年振りのアパートを見た 街の商店は変わり果て 平屋がマンションに変わり果てても 君のアパートは 嘗てのままの姿 螺旋階段を登った2階の角部屋 数ヶ月しか通わなかったけど 今でもはっきりと覚えている 失うもの...
いつまでも残る言葉 いつまでも残る香り ふとした瞬間に現れる言葉 ハッとした瞬間に目の前に広がる景色 思い出ではなくて デジャブでもない思い 儚くて切なくて 消し去ることの出来ない想い いくらかけらを集めてみても 全貌が見えない遠い記憶 感じる視線 感じる音 近くて遠い歯痒...
*第32話 絶望の叫び*より 温寧が金子軒を殺してしまったので温情と温寧が金鱗台へ謝罪に行きました。 魏嬰がその後を追って金鱗台へ行くと金子軒の葬儀をしていた…
その朝は、外に出た時からいつもと様子が違った。いつもなら威勢よく歩き出すのに、珍しく我が家の門の匂いを嗅ぎ、見る度に刈り取らねばと思っている雑草に鼻を押し付けるようにして一つ一つ匂いを嗅ぎ、歩道のあちこちで臭いを嗅ぎ、遅々として歩みが進まなかった。 漸くいつもの運動場の駐車場に差...