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そろそろ終盤かな…… 12人中、8人目が終わったあたりには、会場の雰囲気にもほどよく馴染めていた。 初対面の女性との会話は、多少の緊張こそあっても、決して居心地の悪いものではない。 むしろ同じ目的を共有する、仲間意識とでも呼べるものが芽生えていた。 次の個室のCさんもそうだった。 会話をリードする僕を助けるように、積極的に自分のことを語って、場を盛り上げてくれる。 楽しい会話をすることがパーティー本来の目的ではなくても、楽しい時間を過ごせばそういう気にもなってくるのが自然だろう。 そんなCさんの職業は会計事務所の所員だった。 趣味は意外にもプロ野球。 「プロ野球とか観ますか?」 「詳しくないけ…
①を選べば、「でもお給料安いから、このくらいは」あたりが返ってきて、以後も仕事や趣味といった無難な話題に終始しそうだ。 ②を選べば、間接的に誘うことになるだろう。 迷った結果、「今の季節だったら屋外球場は気持ちいいでしょうね」と中間あたりで答えた。 雰囲気だけなら②でいけそうな気もしたが、もし自分の読み違いだったら相手を困らせることになる。 ……でもそれは、自分への言い訳に過ぎないことを自覚していた。 本当に迷った原因は、相手を困らせる恐れがあるからでなく、「だったら今度行きましょう!」と色よい返事をもらった場合への対応だった。 つまり、Cさんとの関係をパーティー会場の外へと進めるかどうかだ。…
すべての参加女性とトークを終えて、最初の個室に戻ってきた。 Aさんと再会して、「お疲れさまでした」と挨拶を交わす。 「どうでした?」 「ぐるぐる回って、回遊魚になった気分でした」 笑うAさんに、「ちょっと疲れました」と本音を漏らすと、Aさんも「ですよね。私もです」とふぅと息を吐いた。 回遊した時間は1時間ほど。 その間に初対面の12人の女性と会話をこなす。 それは息をつく余裕もないほどハードだった。 女性陣にしても、入れ替わり立ち替わりやってくる男性の相手をするのは大変に違いない。 ただの会話ではなく、普段とは別の神経を使う「結婚活動」なのだから。 そして、ある意味パーティーで最もエキサイティ…
ブルーに次ぐブルー そしてなぞ君と会う当日。恒例の待ち合わせ緊張タイムだ。 (つまりファッションチェック) 合コンの時はなぞ君にあまり興味がなく、意識的に服装をみていなかった。 どんな私服なのかは重要なチェックポイントだ。 なぞ君は先に来ていた。 あっ、なぞ君だとすぐにわかったが、服装は遠巻きにみてダサいのがわかった。(すみません)ジーンズのハーフパンツにブルーのTシャツ、ブルーの羽織りシャツ。 全身ブルーだった。洋服自体はおかしなデザインではないのだが、組合せとなぞ君にあまりにあっておらず、ダサく見えた。 好意があるときの表情ってわかるよね 心のなかで、なぞ君、ダサい人なのか?と疑問を持ちつ…
誰に送ろうかな…… 画面をスクロールさせて参加女性をさーっと確認する。 よく憶えている人、印象が薄くてあまり憶えていない人、様々だ。 印象が強くても、自分にとっていい意味でない人も僅かだがいる。 逆に、なんとしてもこの人とはお近づきになりたい、と思う人も中には…… そもそも多くの参加者にとって、短い時間で会話したすべての相手を憶えておくのは至難の業で、その助けとなるのが印象メモだ。 メモといっても、ハートマークでその人の印象を残しておくもの。 これを見ると、今回出会った12人のうち、僕はBさんとCさんにこれを付けていた。 いいなと思ったAさんに付けてなかったのは、最後にもう一度この個室に戻って…
なぞ君からの誘い 駅のホームで先輩と今日の反省会をしていた。ソノミ「いい人いました?」先輩「んーいい人っていうか、この人はまともだなと思ったのは◯◯さんとなぞ君かな。」先輩の言葉を聞いて、今日は気になる人いなかったなと思っていたが、『ほー、あの二人はまともなのか』とひそかに参考にした自分がいた。 (すぐ人の意見に左右されるタイプ) 自宅に帰ってから、恒例のグループラインでのお礼のやり取りをしてその日は寝た。翌日の昼頃、なぞ君から個別に連絡が来た。 「もう少し話したかったのでよかったら今度食事しませんか?」 なぞ君は3つくらい年下だし、興味持たれるとは思っていなかったため驚いた。食事行くくらいは…
アピール送信が終わって隣を見ると、Aさんはグラスに口をつけていた。 ちゃちゃっと済ませたのだろう。 いっぱい送りましたか? と訊いてみたかったが、いくら親切なAさんにでもさすがにためらわれた。 代わりに、「いい人はいましたか?」と尋ねる。 これも聞きようによってはデリケートな問いだが、彼女と最初に話した「いい人はなかなかいない」という話題に続くものだし、なによりここはそういう場所だ。 一巡して初めの個室に戻ってきてからは、そのあたりの男女の匂いがより濃密になっている。 彼女は僕の問いに、「うーん」とはにかみながら首を傾げた。 どちらにも取れるリアクション。 人に言いたくないか、自分でもよくわか…
この話を書くまで5年もかかってしまった… このブログの紹介文にもなっている、年下彼氏との記録を書いていきます。 人生で1番頑張った?恋愛で、婚活沼の更なる深みにはまっていくきっかけとなった彼氏のことです。 結婚してからもいまだに思い出すことのある、よくも悪くも忘れられない人です。 (未練はあるが、どうこうなりたいとは思ってない。)付き合っている最中も、お別れした後も謎が多かったのでこの記事では『なぞ君』と呼びたいと思います。 出会いは合コン。 私は当時30歳。 顔の広い友人が合コンで出会った糸井くんが開いてくれた合コン。 糸井くんが開いてくれた別の合コン↓ sonmeet.hatenablog…
アナウンスの開始とともに、場内のざわめきが消える。 僕とAさんも会話を中断して、手元のタブレットを操作した。 すぐに画面が更新されて、アピール結果が表示される。 自分が送ったのは3人で、送ってくれたのは…… 7人だった。 ゼロではなかったことにホッとしつつ、もらった内訳をすばやく確認する。 最初に目に入ったのはAさん。 ありがとうございます! そしてCさんからも。 同じくありがとう! しかし…… Bさんからはなかった。 外見の好みがピカイチだっただけに、残念な気持ちがせり上がってくる。 無意識のうちに個室でのやりとりを頭の中で反芻したが、良い感触は変わらない。 つまり、彼女は僕に合わせて愛想よ…
2ちゃんねらーおじ おじのぶっちゃけトークは勢いを増した。おじ「ソノミさん、これからパーティーで婚活するなら気を付けた方がいいよ。」ソノミ「?」おじ「今日いた50代の男と、背の高いスーツ着てた20代の男わかる?」ソノミ「あー、はい。いましたね。」おじ「あの二人、ほぼ毎回参加してて、危険人物だから関わらない方がいいよ。」ソノミ「えー?なんでわかるんですか?」 おじの話によると、今回のパーティー主催会社に関するスレッドが2ちゃんねるにあり、そこで常連参加者についていろいろ情報が上がっているらしい。 あいつはいつもいる ◯◯は既婚者 運営が煙たがっている ✕✕にだまされた などのやり取りがあるのだと…
カップリング希望の提出。 たしかこのパーティーでは最大第5希望まで出せたと記憶している。 単純にいうと、こちらが希望を出した相手もこちらに希望を出していたらカップリング成立だ。 カップリングした二人は大抵の場合、会場を出たすぐのところやビルの玄関口で再会する。 その後は正式に連絡先を交換するなり、そのままお茶や食事にいくなり、当人たちの自由だ。 カップリングしたからといって交際する義務など生じないので、どうぞ気軽に希望を出してくださいと、司会者が明るい声で説明している。 それは当然のことだが、改めて言われると軽い気持ちになれるから不思議だ。 そんなに重く考えなくていい…… まずは歯科受付のBさ…
お互いぎ対象から外れた瞬間 スイッチが入ったおじはさらにいろいろなことを話し始めた。おじ「婚活してるといろんな女性がいるから、いろいろと慣れてくるんだよ。実はこのお店も、この窓際の席もよく使っててね。」 …それ、私に言う!? と驚きつつも、もうおじも私も相手を婚活の対象から外しているのがお互いわかっていたからこその話なんだろうと理解した。 おじの話では、とりあえず多くの女性がまずまずと思えるレストランや服装を研究している、食事も必ずおごっていると熱心に話していた。 (服装研究した上での十字架のネックレスなのか…) 婚活パーティーテクニック そして、婚活パーティーでのテクニックまで披露し始めた。…
次に会計事務所勤務のCさん。 先ほどの個室でのやりとりが思い出される。 「Cさんに感じている魅力の大きさはどれほどのものなのか」 自分のことなのに、この期に及んでまだ答えを出せていない。 たとえば、自分のことをもっと知ってほしいかと訊かれたら、そうでもない。 彼女のことをもっと知りたいかと訊かれたら、そこそこは知りたい。 でも、あまり深くまでは望んでいない。 知るほどにこちらの責任も大きくなって、どこかの時点で引き返してしまいそうだ。 ……つまり、そういうことなのだ。 うわべだけの付き合いを持ってみたいだけ。 もしCさんとカップリングしたら、それは嬉しいに違いない。 一階の玄関口で彼女と落ち合…
見るでもなく自然と隣の席に目がいってしまう。 悩ましげなAさんの横顔。 選り好みしなければ男に苦労しないだろうと思わせるほどには整った顔立ち。 なにより性格がいいと思う。 そして、一番の疑問。 さて、この人は、どの程度の好感をもった相手にカップル希望を出すのだろう。 外見に中身、年齢、年収、将来性にバツの有り無しと、条件をいったらそれこそキリがない。 どこかで線引きをする。 男女を問わず、必ず。 Aさんにカップル希望を出すかどうかの判断において、まさに今、自分も直面している問題だ。 特定の項目に固執するか、総合点を重視するか。 いいなアピールは相互済みで、隣り合った縁もあって雰囲気だって悪くな…
「みなさま、カップル希望のご送信ありがとうございました。結果でました!」 悩んで送信した後は早かった。 場内アナウンスに従って画面を操作すると、メッセージが現れる。 「残念ながら今回はカップリング成立しませんでした」 僕が希望を出したのはBさん1人。 つまり、Bさんが僕にカップリング希望を出さなかったということだ。 システム的にいうと、たとえば複数人にカップル希望を出した場合、より上位の人とマッチすれば、そちらとカップリングするだろう。 でもBさんに限っていえば、僕は下位指名もされなかったと想像に難くない。 そして、メッセージには続きがあった。 「カップリングは成立しませんでしたが、3名様から…
おじの就職ヒストリー お酒や料理を注文し、会話した。おじは全体的に紳士で、私の話をよく聞いてくれた。お互い打ち解けてきた頃、おじがいろいろと自分の事情を話してくれた。 おじが就職する時、就職難で派遣社員にしかなれなかった。 その間付き合っていた女性も何人かいたが、派遣社員とは結婚できないという話題になり、別れることが多かった。 正社員を目指しつつ、派遣でいくつか会社に勤め、1年前に今の会社の正社員になれた。 これで結婚できる準備ができたと思い、1年前からパーティーをメインに婚活している。年収も300万だったのが、350万になったと明け透けに話してくれた。また、おじとしては親を安心させるためにも…
会場を出た僕は、熱気が立ち込める歩道を歩いて、少し離れたスタバに入った。 外気から遮断された涼しい空間が、火照った体に気持ちいい。 緊張によるわずかな疲れと、参加し終えた達成感と、多少の興奮。 それらを静めるように、冷えたアイスコーヒーをストローで吸い込む。 さて、本日の成果は…… 女性の参加人数は予定通りの12人。 そのうち、もらったいいなアピールは7つ。 これは悪くない感触だった。 参加女性はほぼほぼ自分より若く、年収等の諸条件をみても、自分が他の参加男性より優っていたとは思えない。 それでも過半数の女性からもらえたのは、単純に嬉しかった。 もっとも、このいいなアピールは、人によっては挨拶…
大人は頻繁に連絡とらないものと思っていた 2ちゃんねらーおじと飲みに行く日になった。事前に2ちゃんねらーおじがお店を予約しておいてくれた。ちなみに、飲みに行く日までの間は簡単にお店の調整をやり取りするくらいで、だらだらとやり取りをすることはなかった。 (約10歳、年上男性だったため、そういうもんかな~とこの時は思った。) ファッションチェック入ります 2ちゃんねらーおじと待ち合わせ。 もうすでに到着していた。 2ちゃんねらーおじは黒の細身のジーンズにVネックの白Tシャツ、黒のジャケットを羽織っていた。 そのファッション自体は、細身のおじによく似合っていた。が、一つ、引っ掛かることがあった。 (…
4名の方から連絡先が届いています。 Party事務局からのメールにはそう書かれていた。 席番号と名前、そして連絡先のメールアドレス。 パーティーでカップリングしなくても、ここから関係を始めることもできる。 4名を確認すると…… Aさんはなかった。 Bさんもなかった。 Cさんはあった。 他の3名はよく憶えてないが、いいなアピールをもらっていたような気がする。 ここでも様々な感情が湧いて、迷いも生じた。 まずはAさんのこと。 これで完全に接点が断たれた。 自分も連絡先を送ることはできたのに、しなかったのだから、残念だと思う資格さえない。 ただ、微かな悲しみと切なさが残ったのは事実だ。 次にBさん。…
フリータイム接触なし 『せたか、せいけつ』というメモがカップリング希望してくれ男性の中では1番マシだろうと思い、カップリング希望を出した。突然最終カップリングの話になっていて、おや?と思われたパーティー経験者の方もいるのではなかろうか。というのも、中間発表前のフリータイムでは2ちゃんねらーは声をかけて来なかったである。通常は最初の回転寿司で気に入った人がいたら次のフリータイムで話しかけに行く。しかし、2ちゃんねらーおじはフリータイムでは私にアプローチしてこなかったのだ。つまり、私も彼も最初の回転寿司でしか話をしていないのだ。ここまできて誰ともカップリングしないのはなぁ…と貧乏性が働き、私もカッ…
・熟年の人たちの婚活が若い人と決定的に違うのは、最初から「子供を産むということはない」、その前提での婚活となるということです。 もちろん、若い人でも子供を産まない選択というのはあります。お互いに子供を作らないというカップ […]- ・熟年の人たちの婚活が若い人と決定的に違うのは、最初から「子供を産むということはない」、その前提での婚活となる […]
どうも。 この間、広報の人に声かけられて、会社のイメージビデオみたいなのに出演したんですけどね。 やっぱりアタイ会社の顔になるくらいイケてる女ってこと?アタ…
ひとつ、大きく息を吐いてから、今後のことを考える。 手にしたスマホでParty Partyのサイトを開くと、数多くの開催予定のパーティーが現れた。 「容姿に自信があって魅力的」 「気遣い上手でモテそう」 「同じ趣味だから一緒にいられる」 「年下で恋人いそう」 どれも魅力的なテーマだ。 ところで今回初参加を果たしたパーティーのテーマは、「外見が褒められる42歳までの女性」だった。 男性側の見方というか好みの問題で多少の誤差は生じるだろうが、確かに納得はできる。 この点、自分にとってはやはりBさんの存在が大きかった。 どのパーティーに参加しても少なくても1人は、開催テーマに沿った形で、自分の好みの…
参加2回目のパーティー会場は東京ラウンジだった。 参加費用は前回同様5000円。 パーティー内容はよく憶えてないので、取り立てて印象深い出会いはなかったはずだ。 ただ、パーティーが終了した後、同じパーティに参加していた男性2人と1階へ降りるエレベーターに乗り合わせたが、その時の彼らの会話がなかなか示唆的だった。 「ダメだったな」 「ああ」 「ありえないって」 「なんかなー」 好みの女性がいなかったのか、いたけどカップリングできなくて愚痴が零れたのか、思わず参加女性の顔を思い浮かべて苦笑してしまう。 「この後どうする?」 「さっき夕方のパーティーに申し込んだよ」 「じゃあ俺も。まだ空いてるかな」…
こんにちは。 今回はパーティーで出会った『2ちゃんねらーおじ』について記事にしていきたいと思います。 タイトルはインパクトあるのですが、実態はなかなかがんばり屋なおじ様の話です。 29歳あたり。婚活パーティーに行き初めの頃の話です。 初心者あるある パーティー参加し初めの頃は勝手が良くわからず、声をかけてくれたり、連絡先の交換を希望されたりしたら、よほどではない限り応じていた。中でも『カップリング』という婚活パーティーのメインイベントは初心者を駆り立てるにはよくできたシステムだと思う。選んだ人とカップリングしたり、誰かにカップリング希望されたりすると、それだけで自分が婚活市場で価値があるような…
前回の記事のタイトルを『婚活で得られるもの、失うもの』にしたのに、失うものについて触れるのを忘れてました。。 少し考えを書いてみます。 ピュアな気持ち これは1番最初になくなるかもしれない。 婚活初期は「私と会ってくれる、興味を持ってくれる方と真摯に向き合おう」とどんなときも一生懸命だった。 が、慣れてくると、 「あー、この人も複数掛け持ちしてるんだよな」「あーこれはなしだわ」「あーこれはネタ行きだな」 と即座に思い始める。(あくまで私の場合) そういう邪念がすぐに浮かぶようになり、丁寧に人と会うこと、人となりを見ることができなくなる。 挑戦する姿勢 婚活初期は数人とうまく行かなくても「次こそ…
どうも。 最近イイネしてくれる人とかフォロワーさんにわりかしスピリチャルガイド系とか結婚相談所系の人が多いのに気づいたダイコン?です。 私、めっちゃ心配され…
Party Partyに登録してひと月ほど過ぎて。 パーティーへの参加は14回を数えていた。 週平均3回以上で、かかった参加費用は7万円くらい。 ひと月で7万円は予算オーバーかな? ちらっと罪悪感が浮かんだが、それは即座に打ち消された。 なにごとも初期費用はかかるものだし、どこかの時点でおだやかになっていくだろう。 第一、出費に見合う価値を見出していた。 この時点ですでに150人以上の女性と出会い、その後に繋がる出会いこそなかったものの、これまで出会い自体が少なかった僕は、それなりにワクワクする時間を過ごしていた。 今回のパーティーではどんな女性に出会えるのだろう、と。 ……しかし。 どうして…
その後の数回のパーティーではカップリングできなかった。 相手があってのことなので、こちらの都合だけで状況は動いてくれない。 そこで、奇抜なアイデアというわけではないが、場所を変えてみようと思った。 まだ一度も参加したことがないラウンジ。 その一つが上野だった。 エリア「上野」で検索すると、次の土曜の希望時間帯にひとつあった。 テーマはたしか「自然体でいられる関係」的なもの。 正直なところ、普段ならあまりそそられる語感ではないが、何かを変えたい時にはむしろ好ましい選択に思えた。 変化という点では、自分のプロフィールにも変更を加える。 これまでの参加経験で、女性の趣味に「旅行」が多いことを学んでい…
家柄・格式、出自が障害になっているようでも結局は人が見られている
これは、何も「熟年の婚活」に限らないことではあります。ただ熟年ほどこうしたことは取り沙汰される可能性があるかも知れません。 家柄とか格というもの、お互いの出自というもの、現在も世間を騒がせているあのカップルのことにも […]- - 婚活にありがちなこと- 家柄・格式、出自が障害になっているようでも結局は人が見られている - 恋する熟年・婚活バイブル - https://koisuru-senior.com/kkmako/ - koisuruSenior
これは想い出。あくまで個人的なエピソードです。どう捉えるかはお任せします。 出逢いというのは上手くいっているようでも性急ではいけない、今の私にはそんな想い出です。 今なら出会い系サイトなんてのやネットがあるから、女性 […]- 私のエピソード、パソコン通信で出逢った女性とのこと - 恋する熟年・婚活バイブル - - 熟年・壮年の婚活を考えてみたこと - koisuruSenior
私自身は婚活の末、結婚したため現在進行形の婚活はしていません。ですが、周囲には婚活中の知人友人がおり、その方たちの話を聞いていると、自分のしてきた婚活を思いだし、あーだったこーだったと、記憶や経験が色濃くなっていくのを感じます。そういう過程で気づいたことを本日は記事にしたいと思います。あくまで私の経験に基づく感想なので、偏向があるのはご愛嬌。(よろしくお願いいたします。)婚活って私にとっては人生の大きな出来事で、ずっと鮮明な印象的な出来事なんだなと未だに思います。 婚活をしていると… 本気で婚活をしているといろいろなことが見えてくる。初めは軽い動機で「結婚したい…かな?したほうがいいよね?」く…
上野ラウンジに到着。 受付を済ませて、席に案内される。 時間に余裕を持たせてあるのは、初めての場所で道順が不安だったから、という理由だけではない。 パーティー開始前に参加女性全員のプロフィールに目を通す。 それが第一の目的だ。 プロフィールから明らかになることも、確かにあるのだ。 ここである程度目標を絞って、かといってそれだけには囚われず、席を回遊する。 鳥の目と、虫の目と、魚の目を持って。 早めに到着するもうひとつの理由は、パーティー開始前の時間を使って、相席した人と仲良くなれる好機だから。 これは初回参加で恩恵を被って以降、意識してきたことだが、隣の人が自分と同じように早めに会場に来なかっ…
セロリと共に終了からの誘い 頭のなかに山崎まさよしが流れつつ、黒崎さんとの初回アポは終わった。 諸々の価値観の違いや、感覚の違いを感じた私は黒崎さんとはこれっきりかなぁと考えていた。 黒崎さんはお茶代を払ってくださったので、形としてお礼の連絡を入れた。 (次のアポは一切匂わせないタイプのお礼の文面) すると、黒崎さんから返信があり、 「よかったらまた会いませんか?」 とお誘いがあった。 私としては、次はないなとアポ最中に思っていたので、社交辞令もよくないと考え、断りのメールを入れた。 何が上で何が下なんだろうか ソノミ「ありがとうございます。黒崎さんとお話しできて楽しかったのですが、自分の考え…
上野ラウンジに到着。 受付を済ませて、席に案内される。 時間に余裕を持たせてあるのは、初めての場所で道順が不安だったから、という理由だけではない。 パーティー開始前に参加女性全員のプロフィールに目を通す。 それが第一の目的だ。 プロフィールから明らかになることも、確かにあるのだ。 ここである程度目標を絞って、かといってそれだけには囚われず、席を回遊する。 鳥の目と、虫の目と、魚の目を持って。 早めに到着するもうひとつの理由は、パーティー開始前の時間を使って、相席した人と仲良くなれる好機だから。 これは初回参加で恩恵を被って以降、意識してきたことだが、隣の人が自分と同じように早めに会場に来なかっ…
猫の写真を見せてくれた 母親との仲のよさをさらっとスルッと普通に話をしてくれた黒崎さん。 母親と仲が良いのはいい、だが、なんとなく自分には合わない気がする、結婚したらこういうお義母さんとうまく付き合っていけるのか?いや、まだ時期尚早だ、いやしかし…と小さくぐるぐるしていた。 (本当に時期尚早だし、相手もそう思っているかもなのにね。笑) 休日の話題の中で、黒崎さんは猫を飼っていると話してくれた。 なんちゃらという猫の種類で、すごくかわいいのだと説明してくれた。 (すみません。あまり動物に関心のないタイプの人間です。)「ほら」とスマホで撮った飼い猫の写真を見せてくれた。 写真には黒い毛がつやつやし…
この回の参加女性は12名だった。 9人ほどとトークタイムを終えた時点で、Dさん以外、いいなと思えた女性はいない。 自分のこだわりは緩めたはずなのに…… 勝手にそう思っているだけで、実際にはたいして基準を変えたり下げたりできていないのだろう。 長年のこだわりを捨て去ることは難しいのだ。 それでも気を取り直し、「こんにちは!」と笑顔をつくって次の席に入っていく。 それを残りの席数だけ繰り返してから、最初の席に戻った。 「戻りました」 「おかえりなさい」 優しく応じてくれるDさん。 「おかえりなさい」の言葉に、僕は気恥ずかしくなると同時に、ぎゅっと心を掴まれたような心地になった。 いい奥さんになるん…
お坊ちゃん 黒崎さんは全体的におっとりした雰囲気だった。物怖じしない雰囲気。話をして行くと、どうやらお坊ちゃん系のようだ。 実家は高級住宅街。 両親は健在で、一人っ子。 幼稚園から大学まで私立エスカレーター。絵に描いたようなお金持ちの一人息子という印象だ。なるほど。物怖じしない雰囲気はセレブならではの雰囲気だったのか。と納得した。生まれつきのお金持ちならではの『自分の経験してきたことは当たり前だと思ってました』エピソードが随所にあった。本人はそれを当たり前だと思っているので、変なマウントにはならない。 自慢されているとは思わなかったので、普通に会話を続けていた。 だが、話をして行くと黒崎さんの…
まずはいいなアピールの送信。 その相手として、まっさきに隣に座っているDさんを選ぶ。 他の人はどうしようかな…… カップリング自体が目的ならば、ここは多くの人に送っておくべきだ。 アピールがマッチした二人は、互いに良い印象を持っていることがタブレット越しに共通認識として芽生え、カップリングに前進する確率が高くなる。 そもそもDさんからアピールをもらえるとは限らないし、Dさんを含む複数人からもらえた場合は、Dさんを第一希望にしてカップル希望を出せばいいだけだ。 仮に第二、第三希望の人とカップリングしたって、それはそれで喜ばしい。 カップリングする興奮を味わって、すぐにその人との再会が待っている。…
いいなアピールを送信して、その結果が出るまでしばし時間が空く。 Dさんに話しかけたかったが、そこは遠慮しておいた。 もし僕へいいなアピールをくれていたら、なんとなく嬉し恥ずかしだし、もらっていなければ、ちょっとカッコ悪い。 好意を持たれていると勘違いして声を弾ませても、相手にとっては迷惑でしかないだろう。 ちょっと気にしすぎかな、とも思うが、初対面の相手になかなか見栄は捨てられないものだ。 時間を潰すようにグラスに残っているお茶を喉に流し込んだ時、いいなアピールの結果が出たことを場内アナウンスが告げた。 意識して冷静さを保ち、タブレットの画面を更新する。 ……あった。 Dさんからいいなマークが…
どうも。 学生時代、まだ日本に戻ってきたばかりで日本語が危うかった頃(今も危ういが)仲良い友達がめっちゃ良い子で。その子のお母さんに挨拶した時「いや本当、こ…
学生時代から付き合いのある女友達の話だ。 彼女の婚活話を聴いていて、なんとも言えない感情になったので記事にかいてみたいと思う。彼女は冨永愛系のクールな顔をしているので、仮に愛ちゃんとする。二人で会うほどの仲ではないが、共通の友人がいたり、住んでいる場所が近いこともあり、30代になってもたまに会っている。私より年齢は少し下で34歳。 愛ちゃんは高学歴、学生時代からトレンドに敏感でいつもおしゃれな格好をしている。 私の知っている15年あまりではまともに男性と付き合ったことはなさそうである。 本人も人を好きになったことはないと明言していた。 人のことは言えない私だが、はっきり言って愛ちゃんはこじらせ…
「お待たせしました! 結果出ましたので、お手元のタブレットをご確認下さい!」 小さく一息ついてから、司会者の言葉に従って画面を更新する。 カップリングするぞ! と気張っていたせいか、普段よりも緊張していた。 すると…… 一瞬、画面が光ったかと思うと、すぐに文字が飛び込んできた。 「おめでとうございます! カップリング成立しました!」 ……よし! ついにきたよ! カップル希望は一人にしか出してないから、相手は自ずと知れた。 でもこんな時って……どうするのが一番いいのかな。 まずはお礼? それとも「下で待ってます」と一言だけの方が、妙な気を遣わなくてお互い楽かな…… そんなことが頭の中を駆け巡る。…
某繁華街に行ったことがない彼 なんの感情もないまま黒崎さんとの挨拶を終え、カフェに行くことになった。 どこ行きましょう?と尋ねると、黒崎さんはこのあたりは詳しくないと返答した。かなり人が集まる定番の繁華街だが、ほとんど来たことがないという。 私の同年代男女の多くはこの繁華街を学生から社会人まで、飲み会や遊び場、買い物スポットとしており、来たことがないという人と同世代では初めて会った。 そういう人もいるんだなぁと不思議に思いつつ、婚活カフェストックがいくつかある私は何の戸惑いもなく「私、空いてるカフェ知ってるんで、そこ行きましょう~」と当たり前のように誘った。 (相手がアプリ初心者だったら、こん…
会場の入っている百貨店の玄関口でDさんを待つ。 通常の場合、会場を先に出るのは個室の廊下側に座っている男性の方だ。 女性は全ての男性が出た後で出口に向かうので、姿を現すまでにそれなりの時間がかかる。 さて、この後どこに行こうかな…… 時間は午後三時。 昼食は済んでるだろうから、お茶がいいか。 そして、肝心の話題は…… Dさんのプロフィールを思い出しながら、ふと辺りを見ると、自分と同じようにカップリング相手を待つ人が数人いた。 中には同じパーティーから出てきた男性もいて、はて、相手はどの女性かな? と思わずニヤッとしてしまう。 あのパーティーでの一番の美人さんはDさんだったけど…… そんなくだら…
ブログの今後(あくまで予定) 30歳頃にアプリで知り合った黒崎さんについて書きたいと思います。 タイトルでネタバレしてます。そして、そろそろ、出会いのネタストックが切れてきました。笑 印象的な方々を語り尽くしたら、当初から予告(匂わせ)している、忘れられない年下の彼について書いていく予定です。(もう何年も前だけどいまだにモヤモヤします。筆を取るのがめちゃ重いです。泣) アプリ玄人の身のこなし、軽やかなり 黒崎さんスペック 30歳同い年 マーケティング系の会社勤務 有名私大卒 顔は普通。犬系の顔で、わりと整っているがなんか垢抜けない感じ。 メッセージのやり取りも普通で、特筆はなし。 アプリ歴後半…
Dさんと並んで歩きつつ、カフェを探した。 いくつか心当たりはあったが、土曜の夕方ということで、混雑が予想される。 「どこも混んでるかもしれませんね」 「そうですね」 「お茶で大丈夫ですか? 食事でしたら少し歩けば知ってますけど」 「あ、お茶でいいです。そんなに時間もないので」 駅前の繁華街だけにカフェや喫茶店は数多くあり、選ばなければ入れる店はあるだろう。 少し歩いたところで、通りに面した喫茶店の窓から店内の空席が見えた。 「ここでいいですか?」 「はい」 お洒落とは言い難い店構えだったが、「そんなに時間もないので」というDさんの言葉が、店を選ぶ難易度を下げてくれていた。 そして、その言葉が軽…
一生俺についていけるか? 俺俺俺俺俺俺俺と◯◯な俺演出にうんざりするのがはっきりとわかった。 初対面の合コンでは気遣いがあるなぁと好印象。 1回目のデートではエスコートはスムーズで、盛り上げてくれて好感。 2回目のデートでは本性が爆裂。俺俺モードになってしまった。 2回目のデートの途中だけど、『この人はないな』とサーッとなにかが引いていくのがわかった。 というより、この人と付き合ったら延々と『◯◯な俺』に付き合わなくてはいけないと考えると吐き気がした。 まさかの岩崎登場 なんかもういいやと思い、この先がないようにするにはどうするのがいいかなぁと、適当に相づちをうちながら考えていた。(ひどい) …
運ばれてきた飲み物に口をつける。 僕はアイスコーヒーで、Dさんはアイスティー。 ストローでミルクを掻き回しながら、同時に頭の中も高速で回転させる。 わかっているのは猫好きだということ。 「猫、飼ってるんですか?」 当たり障りのないことを訊いて、次の話題を捻り出すための時間を稼ぐ。 ペットの次は仕事関係が無難だろう。 たしか職業欄には「一般事務」と書かれていた。 漠然とした記載にしてあるのは、なにか理由があってのことか。 ① あまり突っ込まれたくないから ② 単純に特徴の薄い仕事だから 「実家では飼ってましたけど、今はいないです。飼いたいんですけど」 「今、一人暮らしなんですか?」 「ええ。まだ…
アイコン一つとっても鼻につく 俺話を連発した前野さん。ただの自分語り好きのお方ならまだ『ほぉ~ん』という感じでやり過ごせたのだが、さらに鼻につく話をし始めた。 LINEやSNSのアイコンの話になった時だ。 前野さんは某有名キャラクターをアイコンに設定していた。 女性に圧倒的に人気のあるキャラクターのため、前から不思議に思っていた。なぜそのアイコンなのか尋ねると、またペラペラと語り出した。 あ~これね。俺は別に好きじゃなかったんだけど、元カノがすごい好きでさ。いろいろ付き合ってくうちに俺も好きにならされて。俺はもうアイコン変えてもいいと思ってるんだけど、このアイコン結構好評でさ~。俺も変えるに変…