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映画の王様 https://blog.goo.ne.jp/tanar61

映画のことなら何でも書く映画ライターのブログです。

新作映画、映画コラム、名画投球術、雄二旅日記ほか 『ほぼ週刊映画コラム』 http://tvfan.kyodo.co.jp/category/feature-interview/column/week-movie-c

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2014/07/20

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  • 【インタビュー】『おしょりん』森崎ウィン

    明治37年、福井県足羽郡麻生津村。大阪で働いていた庄屋の次男・幸八が帰郷し、兄の五左衛門(小泉孝太郎)に、村をあげて眼鏡作りに取り組まないかと提案する。明治時代の福井県を舞台に、同地の眼鏡産業の礎を築いた人々の愛と情熱を描いた『おしょりん』(田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の方言)が、11月3日から全国公開される。庄屋の次男で、村での眼鏡作りを提案する幸八を演じた森崎ウィンに話を聞いた。「先人たちからもらえるパワーが詰まった作品」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1410335『おしょりん』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c275b307725b254f70131100ab194c0b【インタビュー】『おしょりん』森崎ウィン

  • 「BSシネマ」『イエスマン“YES”は人生のパスワード』

    『イエスマン“YES”は人生のパスワード』(08)バツイチのカール(ジム・キャリー)は、仕事も私生活も後ろ向きの日々を送っていた。そんな日、あるセミナーに参加したことからカールの運命は一変する。それは、あらゆることに“イエス”と答えること。早速イエスを連発したカールは、すてきな女性アリソン(ズーイー・デシャネル)に出会うなど、とんとん拍子に物事が好転し始めるが…。キャリーの主演作では、同種の『ブルース・オールマイティ』(03)よりも出来が悪い。怪しいセミナーの教えが強く出過ぎて笑えないし(教祖役のテレンス・スタンプは笑えるが…)、カールの変心の様子も説得力に欠ける。ここにもフランク・キャプラ的なものの不器用な模倣があった。ところでこの映画、ビートルズ・フリークなら思わずニヤリとするシーンが二つあった。一つ...「BSシネマ」『イエスマン“YES”は人生のパスワード』

  • 「下剋上球児」(第3話)

    「南雲先生どう収めるの?ハラハラするよ」「南雲先生、罪深いにもほどがあるよ」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1410098「下剋上球児」(第3話)

  • 「BSシネマ」『おくりびと』

    『おくりびと』(08)(2009.9.6.)人は病人や死人に触れることを嫌う。それは病や死に対する恐怖の裏返しなのか。この映画は、それを仕事とする納棺師という特異な職業に光を当てた点がユニークだ。滝田洋二郎がよくやる下品なギャグや極度なお涙ちょうだいの演出も適度に抑えられている。主演の本木雅弘も好演を見せるが、やはり山崎努がうまい。納棺師の仕事や葬式に関するハウトゥー映画的な要素に加えて、山崎が出たことで、『お葬式』(84)や『タンポポ』(85)といった、伊丹十三映画への滝田流の敬意が感じられた。山田辰夫、峰岸徹。最近亡くなった2人の姿が、作品のテーマとも相まって悲しく映った。「BSシネマ」『おくりびと』

  • 【ほぼ週刊映画コラム】『愛にイナズマ』『ドミノ』

    共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はカメラを回すという行為をひたすら見せる『愛にイナズマ』どんでん返しが連続する多重構造のストーリー『ドミノ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1409659【ほぼ週刊映画コラム】『愛にイナズマ』『ドミノ』

  • 「午後のロードショー」『エアフォース・ワン』

    『エアフォース・ワン』(97)ついに大統領にまで出世したハリソン・フォードhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0d9267bfabd2336dd77879f6da1a57bc「午後のロードショー」『エアフォース・ワン』

  • 「BSシネマ」『遠い太鼓』

    『遠い太鼓』(51)1840年、フロリダ辺域の警備に当たるワイアット大尉(ゲーリー・クーパー)は、海軍のタフツ中尉(リチャード・ウェッブ)と、凶暴なセミノール族の砦を急襲、捕虜となっていた人々を救出する。帰還中、先住民に追いつめられ、沼地へ逃げ込むが…。湿原の広がるフロリダを舞台に、アメリカ軍と先住民の壮絶な戦いを描く冒険活劇。監督はラオール・ウォルシュ。撮影監督はシド・ヒコックス。「BSシネマ」『遠い太鼓』

  • 【インタビュー】『愛にイナズマ』佐藤浩市、池松壮亮、若葉竜也

    26歳の折村花子(松岡茉優)は、理不尽な理由で映画監督のデビュー作から降ろされる。泣き寝入りはしないことを決意した花子は、10年以上音信不通だった“どうしようもない家族”のもとを訪れ、父と2人の兄にカメラを向けて夢を取り戻すべく反撃を開始する。石井裕也監督がオリジナル脚本で家族を描いたドラマ『愛にイナズマ』が10月27日から全国公開される。公開に先立ち、花子の父の治を演じた佐藤浩市、長兄の誠一を演じた池松壮亮、次兄の雄二を演じた若葉竜也に話を聞いた。佐藤浩市「登場人物の誰もが見る側の人たちのふに落ちる部分を持っている」、池松壮亮「愛と勇気と優しさをもらえる“アンパンマンみたいな映画”」、若葉竜也「この手触りは唯一無二」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/...【インタビュー】『愛にイナズマ』佐藤浩市、池松壮亮、若葉竜也

  • 『おとなのデジタルTVナビ』2023.12月号

    『おとなのデジタルTVナビ』(2023.12月号)「特集・オードリー・ヘプバーン」「劇場へ行こう!」(新作映画紹介)「BS松竹東急」『おとなのデジタルTVナビ』2023.12月号

  • 『映画の森』「2023年 10月の映画」

    共同通信社が発行する週刊誌『KyoudoWeekly』(共同ウイークリー)10月23日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2023年10月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。うそとまことの境界を描いた心理ミステリー『アンダーカレント』☆☆☆疑似ドキュメンタリー風のミュージカル『シアター・キャンプ』☆☆☆幼い少女の姿をしたAIを殺せるのか…『ザ・クリエイター/創造者』☆☆☆カメラを回すという行為をひたすら見せる『愛にイナズマ』☆☆☆☆どんでん返しが連続する多重構造のストーリー『ドミノ』☆☆☆クリックで拡大↓『映画の森』「2023年10月の映画」

  • 『PERFECT DAYS』

    『PERFECTDAYS』(2023.10.23.東京国際映画祭.TOHOシネマズ日比谷)東京の下町で暮らし、渋谷でトイレの清掃員として働く平山。一見淡々と同じ毎日を繰り返しているように見えるが、彼にとっての日々は常に新鮮で小さな喜びに満ちている。平山の楽しみは、昔の音楽をカセットテープで聴くことと、休日のたびに古本屋で買う文庫本を読むこと。そんな彼の人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、木々の写真を撮っていた。ある日、そんな彼の静かな日常にちょっとした変化が訪れる。渋谷区内の17か所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエーターが改修する「THETOKYOTOILETプロジェクト」に賛同したビム・ベンダース監督が、渋谷の街、そして同プロジェクトで...『PERFECTDAYS』

  • 「BSシネマ」『恋愛小説家』

    『恋愛小説家』(97)(1998.6.7.みゆき座)潔癖症で人間嫌いなのに人気恋愛小説家の独身中年男性(ジャック・ニコルソン)と、シングルマザーのウエイトレス(ヘレン・ハント)との不器用な恋を描く大人のラブストーリー。今年のオスカーで、ニコルソンが主演男優賞、ハントが主演女優賞を受賞して、『タイタニック』に一矢報いた恋愛喜劇だが、ニコルソン演じる恋愛下手の小説家の改心の様子がいささか弱いし、ストーリー全体にも、同じくジェームズ・L・ブルックス監督の『愛と追憶の日々』(83)ほどのうまさが見られない。また、小道具の猫を使い過ぎて、その分、人間ドラマが削がれている。例えば、トリュフォーの『アメリカの夜』(73)での、猫の使い方のうまさを思い浮かべると、両者の差は一目瞭然。この辺りにも、最近のヒューマンドラマの...「BSシネマ」『恋愛小説家』

  • 「午後のロードショー」『フライト・オブ・フェニックス』

    『フライト・オブ・フェニックス』(04)(2005.4.22.)テレビで『飛べ!フェニックス』(65)を再見。恐らくリメーク版の『フライト・オブ・フェニックス』の公開に当て込んでの放映だろう。さすがテレビ東京。この映画、女性は全く登場せず、クセ者俳優たち(ジェームス・スチュワート、リチャード・アッテンボロー、ピーター・フィンチ、ハーディ・クリューガー、アーネスト・ボーグナイン、イアン・バネン、ロナルド・フレーザー、クリスチャン・マルカン、ダン・デュリア、ジョージ・ケネディ…なんという面々!)が不時着した砂漠の真中でいがみ合うなんとも男くさい映画で、監督は、男性アクションを得意とする名匠ロバート・アルドリッチ。デニス・クエイド主演のリメーク版には女性(ミランダ・オットー)が登場し、CGによる墜落シーンが見も...「午後のロードショー」『フライト・オブ・フェニックス』

  • 「BSシネマ」『ブロンコ・ビリー』

    『ブロンコ・ビリー』(80)ビデオ通話で西部劇談議https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/447fae79d2365428fabf78355a9fdf9a「BSシネマ」『ブロンコ・ビリー』

  • 「下剋上球児」(第2話)

    「『どんなことにだって解決策はある』という言葉に感動した」「ウルウルしながら見ていたら、先生の秘密にびっくりして涙が引っ込んだ」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1409109「下剋上球児」(第2話)

  • 東京国際映画祭2023開幕『PERFECT DAYS』「小林一三生誕一五〇年展」

    東京国際映画祭2023開幕。オープニングのP&I上映(TOHOシネマズ日比谷)で、ビム・ベンダース監督、役所広司主演の『PERFECTDAYS』を見る。ベンダース流の“現代の小津安二郎映画”とも呼ぶべき傑作だった。(詳細は後ほど)隣の日比谷シャンテの3Fでは「『小林一三生誕一五〇年展-東京で大活躍-』宝塚歌劇と東宝を創った男」をやっていた。いわゆる“ゴジラ伝説”に一三はあまり登場しないが、ここでは続編の『ゴジラの逆襲』(55)の製作にゴーサインを出した東宝の社長として紹介されていた。1階には新作『ゴジラ-1.0』のゴジラがいた。東京国際映画祭2023開幕『PERFECTDAYS』「小林一三生誕一五〇年展」

  • 『美女と野獣』(46)

    『美女と野獣』(46)(1978年9月29日『想い出の名作洋画劇場』)ジャン・コクトー監督、ジャン・マレー主演の『美女と野獣』をNHKBS4kで何と45年ぶりに再見。植草甚一氏の一文を読むと「この映画を見た日は興奮して眠れなかった」とあるが、今となってはその大仰な演出と演技が時折コントのように見えてしまうのは時代差のせいで仕方ないところ。とはいえ、CGのない時代にアイデアを駆使して一流のファンタジーたらしめたことは、今の目から見ても驚きに値する。野獣のメイクや豪華なコスチューム、独創的なインテリアといった美術デザインを担当したのはクリスチャン・ベラール。撮影はアンリ・アルカン、音楽はジョルジュ・オーリック。今回は4kということでモノクロ画像が一際映えた。ただ、ヒロインのベルを演じたジョゼット・デイがどうに...『美女と野獣』(46)

  • 【ほぼ週刊映画コラム】『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ザ・クリエイター/創造者』

    共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は3時間26分が長く感じない『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』人間とAIの問題に一石を投じる『ザ・クリエイター/創造者』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1408674【ほぼ週刊映画コラム】『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『ザ・クリエイター/創造者』

  • 「午後のロードショー」『アンストッパブル』

    『アンストッパブル』(10)(2010.11.30.20世紀フォックス試写室)トニー・スコットの最高傑作兄貴のリドリー・スコットが馬を駆使した『ロビン・フッド』なら、弟のトニー・スコットはアイアンホース(鉄の馬)の暴走を描いたこの映画を撮ったといったところか。これまで監督したどの映画にも中途半端さを感じさせたトニーだが、緊迫感とスピード感に満ちたこの映画は、彼の最高傑作ではないかと思う。実話の映画化で、たいした説明もしないままにいきなり機関車の暴走が始まるという設定は、黒澤明が、幻となった『暴走機関車』で描こうとした手法と同じ。その点では、アンドレー・コンチャロフスキーが黒澤らの脚本を基にして撮った『暴走機関車』(85)よりも、この映画の方が黒澤的だといえるのかもしれない。ベテラン機関士としてのプライドを...「午後のロードショー」『アンストッパブル』

  • 財津一郎の出演映画『ふたたび SWING ME AGAIN』

    『ふたたびSWINGMEAGAIN』(10)(2010.11.13.MOVIX亀有)老優たちがジャズバンドを組む映画と聞いて、ぜひ見ておかねばと思ったのだが…。旅、ハンセン病、老い、音楽仲間、家族問題と、いろいろと描き込もうとした努力は買うが、残念ながら全てが中途半端な描き方になってしまっていた。とはいえ、財津一郎の熱演、将来を期待させる孫役の鈴木亮平の好演、ボケ老人を演じた犬塚弘がベースを弾き始めると鋭いプロの目付きになる変化の妙、そして特別出演の渡辺貞夫のサックス。これらが見られただけでも良しとするか。藤村俊二が演じたトロンボーン担当は、谷啓が元気だったら彼の役だったかもしれない。ところで、音楽映画といえば、『グレン・ミラー物語』(54)のジェームス・スチュワートはトロンボーン、『ベニー・グッドマン物...財津一郎の出演映画『ふたたびSWINGMEAGAIN』

  • 財津一郎の出演ドラマ「サビシ~イッ!」

    「てなもんや三度笠」(62~68):浪人・蛇口一角/写真師・桜富士夫財津一郎が甲高い声で叫ぶ「ヒッジョーにキビシ~ッ!」「~してチョーダィ!」「サビシ~イッ!」はこのドラマから生まれた。「ピュンピュン丸」(67):ピュンピュン丸の歌https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6bc1230ffa763045c905cf4a65489f48最高!https://www.youtube.com/watch?v=LtAHrdsxXyg「淋しいのはお前だけじゃない」(82):敵役の国分英樹https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4a01a52ca02cc37e7037ccc238558147「秀吉」(96):秀吉の義父・竹阿弥https://blog.goo.ne....財津一郎の出演ドラマ「サビシ~イッ!」

  • 財津一郎の出演映画「サビシ~イッ!」

    『早射ち犬」(67):謎のおかまhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1b8da358ac48de6ad11eecd004e3cbb『続・男はつらいよ』(69):盲腸手術後、寅さんに笑わされて腹の皮がよじれる入院患者https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4991fe0cf2f4db7455ba0f4034c844e7『新・男はつらいよ』(70):寅屋に入る泥棒https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6aaf546a3b23812f4102bc5105e40542『あゝ声なき友』(71):辰一https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6dea6ae48a7fcb658d84326cc29fb3b8『野...財津一郎の出演映画「サビシ~イッ!」

  • 【インタビュー】『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス・エドワーズ監督

    2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの戦いが激化する中、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デビッド・ワシントン)は、人類を滅亡させるAIを創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、幼い少女の姿をした超進化型AI(マデリン・ユナ・ボイルズ)だった。ジョシュアはある理由から、暗殺対象であるはずのAIをアルフィーと名付け、守り抜くことを決意するが…。SF大作『ザ・クリエイター/創造者』が10月20日から全国公開される。公開に先駆けて来日したギャレス・エドワーズ監督に話を聞いた。「この映画を作るに当たって、本当にたくさんのものを日本からお借りしました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature...【インタビュー】『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス・エドワーズ監督

  • 新宿・歌舞伎町のゴジラほか

    昨日は、六本木で『ザ・クリエイター/創造者』のギャレス・エドワーズ監督にインタビューした後、新宿のTOHOシネマズで『ゴジラ-1.0』を試写。その後、劇場前で「ワールドプレミアレッドカーペットイベント」が行われた。写真右は『ザ・クリエイター/創造者』でAIシミュラント(模造人間)を演じた渡辺謙の宣伝用のスタチュー(というらしい)。新宿・歌舞伎町のゴジラほか

  • 「午後のロードショー」『ジャッジ・ドレッド』

    『ジャッジ・ドレッド』(95)(1995.8.3.日本劇場)未来に希望はないのか冒頭に映る未来都市の風景が、何だか手塚治虫の漫画やバットマンみたいだと思ったら、原作はイギリスのコミックだという。それ故、簡単に言ってしまえば荒唐無稽で安直。ポール・バーホーベンの『ロボコップ』(87)と『トータル・リコール』(90)を足して二で割ったような話で、SFXのすごさだけが目立つ。さて、どうして近未来を描くと、どの映画も、希望のない、暴力に満ちたものに終始してしまうのだろう。いっそのこと、バラ色未来を描いた映画ができたら新鮮ではないか。何々、それじゃあ話が盛り上がらないって。つまり、見かけの派手さに負けない、ストーリー重視のシンプルな映画を作るのがいかに難しいか、ということなのだ。かつて『パラダイス・アレイ』(78)...「午後のロードショー」『ジャッジ・ドレッド』

  • 「BSシネマ」『招かれざる客』

    『招かれざる客』(67)黒人と白人の結婚問題を扱った、製作当時としては非常に大胆な作品https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b576406d1b4d70083813ca88a945dddf「BSシネマ」『招かれざる客』

  • 『エノケンの天国と地獄』

    『エノケンの天国と地獄』(54)(1990.8.19.)かつてサーカスの人気者だった圭太(エノケン)は、天国の裁判所で生前の行いを見せられる。そこではユキ(若山セツ子)という少女との出会いと別れが映し出されていた…。監督・佐藤武。エノケンといっても、自分はその晩年をかすかに知っている程度で、ほとんど伝説上の人物になってしまう。それでも、最近はビデオの普及も手伝って、こうして彼の古い映画も見ることができるのだが、本来は舞台の人であり、映画ではその本領は発揮されていないという。また、彼の戦後の不幸な人生をまた聞きすると、彼の映画を見ても何だか純粋に笑えなくなってしまう。特にこの映画などはもはや喜劇ではなく悲劇であった。ドタバタをやっていた人がそこから脱皮できずに苦労する姿や、時代と合わなくなる姿は見ていてつら...『エノケンの天国と地獄』

  • 『エノケンのびっくりしゃっくり時代』

    『エノケンのびっくりしゃっくり時代』(48)(1993.12.18.)浮浪者の健太(エノケン)は、紳士の黒川(山口勇)に、スリのサブ公(如月寛多)に財布をすられそうだと知らせるが、逆にスリに間違われる。そこを、楽団と花形歌手の歌ちゃん(笠置シヅ子)に救われる。健太は歌ちゃんと共に黒川の財布を探すが…。監督・島耕二、脚本・山本嘉次郎、音楽・服部良一。笠置が「びっくりしゃっくりブギ」を歌う。先日、NHK衛星で放送された「日本の爆笑王ベスト50」で、見事に1位に輝いたエノケン。その時、司会の伊東四朗が「今の人には何がおかしいのか分からないかもしれない」と語っていたが、この映画を見て、そんな、笑いが持つ即時性や、時代差によって生じる空しさについて考えさせられてしまった。終戦直後に作られたこの映画で描かれた政治家へ...『エノケンのびっくりしゃっくり時代』

  • 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

    『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023.10.16.TCC試写室)舞台は1920年代。第1次世界大戦で負傷したアーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)は、おじのウィリアム・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼ってオクラホマ州オーセージを訪れる。その町では、油田を掘り当てた先住民のオーセージ族が、土地の石油鉱業権を保持し、高い利益を得ていたが、裏では白人たちが彼らの莫大な富を狙い、ヘイルが町を支配し、オーセージ族の人々が次々と謎の死を遂げる事件が起きていた。アーネストはオーセージ族のモリー(リリー・グラッドストーン)と結婚するが、次第におじの悪事に加担するようになる。数年後、姉を殺されたモリーの嘆願を受けて、元テキサス・レンジャーの特別捜査官トム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)が大規模...『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

  • 「下剋上球児」(第1話)

    「南雲先生が部員たちの頑張りに心が動く瞬間にしびれた」「鈴木亮平がみんなを集めてしゃべるとこっちまで信じて従いたくなる」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1408130「下剋上球児」(第1話)

  • 谷村新司「帰らざる日々」「群青」「天才・秀才・ばか」

    谷村新司といえば、アリス時代の「今はもうだれも」(カバー)「帰らざる日々」(作詞・作曲:谷村)「遠くで汽笛を聞きながら」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「冬の稲妻」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「ジョニーの子守唄」(作詞:谷村・作曲:堀内孝雄)「チャンピオン」(作詞・作曲:谷村)「未成年」(作詞・作曲:谷村)、そしてソロの「陽はまた昇る」「昴-すばる-」「群青」「いい日旅立ち」など、名唱や名曲は多い。このうち、「帰らざる日々」は、藤田敏八監督の『帰らざる日々』(78)の主題歌となり、「群青」は、松林宗惠監督の『連合艦隊』(81)の主題歌として書き下ろしたもの。だが、自分にとって思い出深いのは、谷村がディスクジョッキーを務めた文化放送の深夜番組「セイ!ヤング」での「天才・秀才・ばか」のコーナーだ。このコーナー...谷村新司「帰らざる日々」「群青」「天才・秀才・ばか」

  • 「午後のロードショー」『イントゥ・ザ・ストーム』

    『イントゥ・ザ・ストーム』(14)頻発する異常気象への不安と恐怖を反映させたhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f5c33d770a2c0cada37bb9bfde09f6a5「午後のロードショー」『イントゥ・ザ・ストーム』

  • 「午後のロードショー」『アオラレ』

    『アオラレ』(20)『激突!』よりも『ジョーズ』に近いかhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1a12968827da78882ec7bf5039466f32「午後のロードショー」『アオラレ』

  • 「BSシネマ」『フラッシュダンス』

    『フラッシュダンス』(83)昼は製鉄所で働き、夜は酒場のフロアダンサーとなって技を磨きながら、プロを目指す18歳の少女アレックス(ジェニファー・ビールス)。恋や挫折を経験しながら、アレックスは、目標だったダンス養成所のオーディションに挑戦する。エイドリアン・ライン監督が、当時最先端だったミュージックビデオの手法を取り入れ、スタイリッシュな映像美とダイナミックな演出で、大ヒットを記録。主題歌「ホワット・ア・フィーリング」がアカデミー歌曲賞を受賞した。『アカデミー賞のすべて』『文化の泉』から主題歌を歌ったアイリーン・キャラが先日亡くなった。「BSシネマ」『フラッシュダンス』

  • 『エノケンの拳闘狂一代記』

    『エノケンの拳闘狂一代記』(49)ボクサーの江之吉(エノケン)は八百長の名手。今日も敗戦の祝杯を挙げているところへ女房が死んだという報せが入る。自分が父親では将来肩身が狭かろうと息子の道夫を幼友達のおぎん(清川虹子)に預ける。時は過ぎ、学校を卒業する道夫(堀口宏)から、ボクサーになりたいと聞いて江之吉もおぎんも驚く。監督・渡辺邦男、音楽・栗原重一。前に見た『エノケンのホームラン王』(48)のボクシング版といったところ。準主役の堀口宏(ピストンの弟)をはじめ、当時の名ボクサーたちの動く姿が見られ、今となっては貴重な映像記録になっている。映画全体としては、いかにも即席で作られた感じで、今の目から見るとエノケン(東京)対田中春男(大阪)の対比のおかしさが印象に残る程度だが、まだテレビがなかった当時の人々にとって...『エノケンの拳闘狂一代記』

  • 『エノケンのホームラン王』

    『エノケンのホームラン王』(48)(1991.1.25.)ジャイアンツファンの肉屋の健吉(エノケン)は、長年の夢をかなえてジャイアンツにマスコットボーイとして入団。憧れの選手と全国を回るが…。三原脩監督、川上哲治、青田昇ほか、当時の巨人軍の選手が総出演。監督・渡辺邦男、音楽・栗原重一。戦後間もない昭和23年の映画。復興に向かう世相と当時の野球熱の高さがうかがえ、なかなか興味深かった。しかも、当時のジャイアンツの選手たちの動く姿がたっぷりと見られるというおまけ付き。実際、エノケン云々よりも、伝説として聞いただけだった彼らのプレーぶりの方に目が行ってしまった。登場する主なメンバーは総監督・三原脩。この年は2位。50年に辞任し、西鉄、大洋、近鉄、ヤクルトの監督を歴任。独特の采配から“三原魔術”と呼ばれる。監督・...『エノケンのホームラン王』

  • 「泣いた映画10本」

    さる映画同好会での非公式映画アンケート「泣いた映画10本」結果は1位(5票)『二十四の瞳』(54)2位(4票)『火垂るの墓』(88)3位(3票)『キッド』(21)『砂の器』(74)4位(2票)『E.T.』(82)『五つの銅貨』(59)『禁じられた遊び』(52)『警察日記』(55)『シェーン』(53)『素晴らしき哉、人生!』(46)『タレンタイム~優しい歌』(09)『トイ・ストーリー3』(10)『泥の河』(81)『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)『パッチギ!』(04)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)『ペコロスの母に会いに行く』(13)『街の灯』(31)『リメンバー・ミー』(17)『わたしを離さないで』(10)自分の10本は…だいたいラストシーンで泣く。特に音楽との相乗効果にやられる。『モダン・タ...「泣いた映画10本」

  • 『エノケンの豪傑一代男』

    『エノケンの豪傑一代男』(50)(1981.3.20.)徳川家康から功績を讃えられた弥九郎(エノケン)が、松平家姉妹の争いから、徳川と織田の対立という一大事まで豪快に解決してしまう。監督・荒井良平。前から一度見たいと思っていた幻のエノケン映画。彼の晩年しか知らない自分にとっては、フィルムの古さを飛び越えて新鮮さを感じさせてくれた。背は小さく、決して美男子とはいえないが(この映画ではガマガエルと称されていた)、その身のこなしのよさとアクションは、チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドにも決して引けを取らない。体技という点では今のスタントマンたちの方がすごいのかもしれないが、その動きの中におかしさまで感じさせるところがエノケンの真骨頂だ。『エノケンの豪傑一代男』

  • 『孫悟空』『エノケンのちゃっきり金太』

    『孫悟空』(40)(1986.1.2.NHK)皇紀二千六百年に沸く昭和15年に作られたレビューミュージカルコメディ。三蔵法師のお伴をして孫悟空が天竺に旅するおなじみの話。監督・山本嘉次郎監督特殊撮影・円谷英二音楽・栗原重一と鈴木静一。主なキャストは、孫悟空(榎本健一)、猪八戒(岸井明)、沙悟浄(金井俊夫)、三蔵法師(柳田貞一)、奇怪団珍妙大王(高勢実乗)、金角大王(中村是好)、銀角大王(如月寛多)、狆々姫(高峰秀子)、百科辞典の精袖珍(中村メイ子)、天文博士鰐々居士(徳川夢声)、ナイチンゲール金鈴(渡辺はま子)、煩悩国香蘭(李香蘭)玄宗王(藤山一郎)オリジナルの「孫悟空の歌」のほか、「世紀の楽団」(アレキサンダース・ラグタイム・バンド)「アラビヤの歌」、そしてディズニーの「星に願いを」や「ハイ・ホー」も流...『孫悟空』『エノケンのちゃっきり金太』

  • 「BSシネマ」『胸に輝く星』

    『胸に輝く星』(57)賞金稼ぎの流れ者ガンマン、モーグ(ヘンリー・フォンダ)は、金を受け取るために訪れた町で、保安官を引き継いだばかりの若者ベン(アンソニー・パーキンス)と出会う。悪党たちに立ち向かい命を落としそうになったベンを救ったモーグは、ベンに拳銃の使い方や心構えを指南するが…。アンソニー・マン監督の西部劇。ネビル・ブランドの憎々しい悪役ぶりも見もの。フォンダの相手役となるベッツィ・パーマーは、後年『13日の金曜日』シリーズの殺人鬼ジェイソンの母役を演じた。「BSシネマ」『胸に輝く星』

  • 【ほぼ週刊映画コラム】『オペレーション・フォーチュン』『春画先生』

    共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はコミカルなタッチが楽しめる集団スパイもの『オペレーション・フォーチュン』春画愛を描いたコメディー『春画先生』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1407689【ほぼ週刊映画コラム】『オペレーション・フォーチュン』『春画先生』

  • 『愛にイナズマ』の完成披露上映会イベント

    『愛にイナズマ』の完成披露上映会イベントが11日、東京都内で行われ、出演者の松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市と石井裕也監督が登壇した。松岡茉優「むき出しでいることの何が悪いの?と教えられた」池松壮亮「愛と勇気と優しさをもらえるアンパンマンのような映画」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1407715『愛にイナズマ』の完成披露上映会イベント

  • 「BSシネマ」『ニューヨーク東8番街の奇跡』

    『ニューヨーク東8番街の奇跡』(87)SFXを使って、キャプラ魂を現代によみがえらせたhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/44353cac1b54a1c5eb488eea5119af48「BSシネマ」『ニューヨーク東8番街の奇跡』

  • 【インタビュー】『次元大介』玉山鉄二

    モンキー・パンチ原作『ルパン三世』の人気キャラクターを主役に描く実写映画『次元大介』が、10月13日からPrimeVideoで配信される。ルパン三世の無二の相棒で早撃ちの天才ガンマン、次元大介。そんな次元が主役の本作では、過去の悲しい出来事から言葉を発することができなくなった少女オトと出会い、彼女を守ることになり、オトを狙う謎の組織や、片足と声を失ったミステリアスな元殺し屋のアデルと対峙(たいじ)することになる。実写映画『ルパン三世』(14)以来、今回再び同役に挑んだ玉山鉄二に話を聞いた。「自分の中での役作りとして、自分という軸を置かずに、そぎ落とす作業で近づけていきました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1406415【インタビュー】『次元大介』玉山鉄二

  • 【インタビュー】「HABATAKE」『鯨の骨』落合モトキ

    共同通信発行の子どもと大人のウェルビーイングなくらしを応援するフリーマガジン「HABATAKE」。3号のインタビューは、映画『鯨の骨』の落合モトキ。https://habatake.kyodo.co.jp/contents/vol-3/【インタビュー】「HABATAKE」『鯨の骨』落合モトキ

  • 横濱ジャズプロムナード2023

    横濱ジャズプロムナード2023「イセザキ・モール1・2St.パレード」を見た後で、クイーンズパークに移動し、「SundayIslandOrchestra」「スイングジョーカーズ」「SwingBlowJazzOrchestra」という三つのバンドのステージを見た。「ロシアより愛をこめて」「ムーン・リバー」といった映画音楽の演奏も。こういう催しができる横浜はすてきだ。https://jazzpro.jp/places_type/city?type=artists横濱ジャズプロムナード2023

  • 『天晴れ一心太助』

    『天晴れ一心太助』(45)魚屋の一心太助は、易者から商売繁盛間違いなしと勧められて、陰気な「なめくじ長屋」に引っ越すが、癖の強い住人たちにあきれたばかりでなく、長屋の突き当たりの化物屋敷には銀杏の大木が生え、完全に日光をさえぎっている様子に驚く。しかも屋敷には怪しげな浪人たちがたむろしていて…。佐伯清の監督デビュー作で、脚本は何と黒澤明。後にコンビを組む製作の本木荘二郎に頼まれて書いたというが、雑多な人物の一人一人を生き生きと巧みに描くところに、片鱗を見せる。キャストは、魚屋・一心太助(榎本健一)その女房・おなか(轟夕起子)、あんま・与茂市(甲斐三雄)、力士・大江山三吉(岸井明)、その母(藤間房子)、大工・三五郎(坊屋三郎)、その女房・おきん(一ノ宮あつ子)、石屋・次郎作(横山運平)、床屋・金太(如月寛太...『天晴れ一心太助』

  • 【インタビュー】『鯨の骨』落合モトキ

    リアルとバーチャルの境界が曖昧になった世界でARアプリのカリスマ少女にのめり込んでいく男の姿を描いたミステリー『鯨の骨』が10月13日から全国公開される。『ドライブ・マイ・カー』で脚本を担当した大江崇允が監督をしたこの映画で、不思議な世界に巻き込まれていく間宮を演じた落合モトキに、映画への思いや演技について聞いた。「被害者でいる方が楽だなと思いました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1406411『鯨の骨』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/910c056e927129a7aeb44392b71b9c9d【インタビュー】『鯨の骨』落合モトキ

  • 「BSシネマ」『西の魔女が死んだ』

    『西の魔女が死んだ』(08)中学に入ったまい(高橋真悠)は、学校へ行けなくなってしまい、母の提案で、森の中の一軒家に住む祖母としばらく過ごすことになる。大好きな祖母との自然豊かな暮らしの中で、まいは楽しく生きる力を取り戻していく。“西の魔女”と呼ばれる英国人の祖母と孫の少女との心の交流をつづった梨木香歩のベストセラー小説を長崎俊一監督が映画化。祖母を演じるのは名女優シャーリー・マクレーンの実娘のサチ・パーカー。ロケは清里・清泉寮の森で行われた。https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/924be40e514e2b661df8e7907c2cb20c「BSシネマ」『西の魔女が死んだ』

  • 【インタビュー】『春画先生』内野聖陽、北香那

    江戸文化の裏の華である「春画」に魅せられた型破りな師弟コンビが織りなす春画愛を描いたコメディー『春画先生』が10月13日から全国公開される。本作で、春画の研究者で「春画先生」と呼ばれる芳賀一郎を演じた内野聖陽と、芳賀から春画鑑賞を学ぶ春野弓子を演じた北香那に話を聞いた。「春画には人生の謳歌、生きとし生けるものへの謳歌みたいなところがある」「弓子と一緒に覚醒していただけたらなと思います」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1406407『春画先生』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1392760132c997ccfa399900f1bcf09e【インタビュー】『春画先生』内野聖陽、北香那

  • 『エノケンの近藤勇』

    『舶来音楽芸能史―ジャズで踊って』(瀬川昌久・草思社文庫)を読み始めたら、エノケン=榎本健一のことが出てきたので、久しぶりにエノケンの映画を見直してみた。『エノケンの近藤勇』(35)ジャズソングを盛り込みながら、エノケンが近藤勇と坂本龍馬の二役を演じた幕末コメディ。見どころは、高下駄を履いた近藤=エノケンの立ち回り。龍馬(なぜか“りゅうま”と呼ばれている)と桂小五郎(二村定一)が歌う「ララバイ・イン・ブルー」。池田屋騒動では「ボレロ」と「ピーナッツ・ベンダー=南京豆売り」が効果的に使われ、『蒲田行進曲』(82)で有名になった“階段落ち”のシーンもちゃんとある。笑いは生ものだから、今の目から見るとギャグの数々に古色蒼然とした印象を受けるのは仕方ないが、音楽の使い方は今見ても十分に面白い。『エノケンの近藤勇』

  • 『ドミノ』

    『ドミノ』(2023.10.4.オンライン試写)ダニー・ローク刑事(ベン・アフレック)の最愛の娘が行方不明に。ロークは心身のバランスを崩したが、正気を保つために仕事に復帰する。そんな中、銀行強盗を予告するタレコミがあり、現場に向かったロークは、そこに現れた謎の男(ウィリアム・フィクトナー)が娘の行方の鍵を握っていると確信する。だが、男はいとも簡単に周囲の人々を操った末に逃亡する。打つ手がないロークは、占いや催眠術を熟知するダイアナ(アリシー・ブラガ)に協力を求める。彼女によれば、ロークの追う男は相手の脳をハッキングしているという。彼女の話す“絶対に捕まらない男”の秘密に、ロークは混乱するが…。原題は「催眠術(=Hypnotic)」。ロバート・ロドリゲス監督が「観客には何が現実なのか分からないところが面白い...『ドミノ』

  • 『ザ・クリエイター/創造者』

    『ザ・クリエイター/創造者』(2023.10.5.ディズニー試写室)2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦いが激化する中、元特殊部隊のジョシュア(ジョン・デビッド・ワシントン)は、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、幼い少女の姿をした超進化型AI(マデリン・ユナ・ボイルズ)だった。ジョシュアはある理由から、暗殺対象であるはずのAIをアルフィーと名付け、守り抜くことを決意するが…。『GODZILLAゴジラ』(14)はもちろん、『ローグ・ワンスター・ウォーズ・ストーリー』(16)でもアジアを強く意識していたギャレス・エドワーズ監督。今回も彼独特の摩訶不思議なアジア観が見...『ザ・クリエイター/創造者』

  • 『愛にイナズマ』

    『愛にイナズマ』(2023.10.4.オンライン試写)26歳の折村花子(松岡茉優)は幼い頃からの夢だった映画監督デビューを目前に控え、気合十分。そんなある日、花子は魅力的だが空気が読めない舘正夫(窪田正孝)と運命的な出会いを果たす。だが、花子は理不尽な理由で監督の座を降ろされ、失意のどん底に。正夫に励まされ、泣き寝入りせずに闘うことを決意した花子は、10年以上音信不通だった“どうしようもない家族”のもとを訪れ、父の治(佐藤浩市)、長兄の誠一(池松壮亮)と次兄の雄二(若葉竜也)にカメラを向けて、映画を撮るという夢を取り戻すべく反撃を開始する。『舟を編む』(13)『アジアの天使』(21)などの石井裕也監督がオリジナル脚本で描いたコメディードラマ。全体を「プロローグ」「チャプター1・酒」「チャプター2・愛」「チ...『愛にイナズマ』

  • 【ほぼ週刊映画コラム】『アンダーカレント』『シアター・キャンプ』

    共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はうそとまことの境界を描いた心理ミステリー『アンダーカレント』モキュメント風のミュージカル劇『シアター・キャンプ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1406646【インタビュー】『アンダーカレント』真木よう子、今泉力哉監督https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d9483a581a944414c383f62722ebd964【ほぼ週刊映画コラム】『アンダーカレント』『シアター・キャンプ』

  • 「BSシネマ」『砦のガンベルト』

    『砦のガンベルト』(67)マカロニウエスタンの影響を受けた“本家西部劇”https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0918e4a739ef8444cc242b07ac80ddf7『砦のガンベルト』ブルーレイ発売https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/89baff5e62cd67a0b001519ec838f258「BSシネマ」『砦のガンベルト』

  • 【インタビュー】『親のお金は誰のもの 法定相続人』比嘉愛未

    三重県伊勢志摩を舞台に、伝説の真珠をめぐる家族の大騒動と成年後見人制度の問題を描くハートフルエンターテインメント映画『親のお金は誰のもの法定相続人』が、10月6日から全国公開される。本作で真珠の養殖業を営む大亀家の三女・遥海を演じた比嘉愛未に、映画のテーマや演技について聞いた。「許し合えるからこそ、本当の愛情が生まれるのではないでしょうか」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1406399『親のお金は誰のもの法定相続人』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c6e212a8ada6ba30874f80d078ef0410【インタビュー】『親のお金は誰のもの法定相続人』比嘉愛未

  • 「BSシネマ」『尼僧物語』

    『尼僧物語』(59)(1974.4.21.日曜洋画劇場)ベルギーの医師の娘ガブリエル(オードリー・ヘプバーン)は、尼僧となるために修道院に入ることを決意する。厳しい修行を乗り越え、やがて念願のコンゴでの医療活動に励むが、次第に医療の使命と宗教戒律との矛盾に苦しむ。監督は名匠フレッド・ジンネマン。名画投球術「ちゃんと観たことありますか?」オードリー・ヘプバーンhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f64acdf38588e036985f3da44701ca89「BSシネマ」『尼僧物語』

  • 「ホームラン・ブギ」

    大谷翔平のホームラン王獲得と「ブギウギ」放送開始に併せて「ホームラン・ブギ」(笠置シヅ子)作詞・サトウハチロー、作曲・服部良一https://www.youtube.com/watch?v=g5NGa36EPAE「ホームラン・プギ2003」(吉田拓郎)https://www.youtube.com/watch?v=VJ7ezNhXrfohttps://www.youtube.com/watch?v=Ia-pg7MkJ3U♪拍手拍手フレーフレーフレーフレーフレー一つかんと打ちゃホームラン・ブギ広いスタンド拍手が湧けば飛ぶよ飛ぶ飛ぶはるかのはるか空の青さよ芝生の芝生の青さカットバセカットバセフレーフレーフレー二人揃ってホームラン・ブギ肩を並べりゃ心も通う通いなれたるこのスタジアム拍手拍手でお手手がお手手が痛い...「ホームラン・ブギ」

  • 大谷翔平ホームラン王を獲得

    ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のホームラン王獲得が確定した。イチローの首位打者獲得にも驚かされたが、ホームラン王はまた別物。まさか日本人選手がメジャーリーグでホームラン王になる日が来ようとは…。しかも打率.304(151安打)、95打点、20盗塁をマークし、投手としては23試合登板して10勝5敗、防御率3.14。132回を投げて167奪三振をマークした。大谷に関しては、もうよほどのことがない限り驚きもしないが、それはこちらの感覚がまひしているからで、実際はとんでもないこと、考えられないことをやっているのだ。特に今年は春先のWBCから驚異的な活躍を見せてくれた。ただ、右肘の手術を受けたことが、今後にどう影響を与えるかが気掛かりなところ。またFAの行方も気になる。世界中の“野球小僧”が集まったWBChtt...大谷翔平ホームラン王を獲得

  • 「ブギウギ」笠置シヅ子の出演映画

    新たな連続テレビ小説「ブギウギ」の主人公・鈴子(趣里)のモデルは笠置シヅ子。自分にとっては、「家族そろって歌合戦」の審査員やカネヨンのCMのおばちゃんのイメージが強いが、実は「ブギの女王」と呼ばれた大歌手であり、後年は女優としても活躍した人。彼女が出た映画を何本か見ているが、このドラマにはこれらの映画のシーンも出てくるのだろうか。服部良一をモデルにした役は草なぎ剛が演じるようだが、ではエノケン役は、黒澤明役は誰が…などと想像が膨らむ。『歌うエノケン捕物帖』(48)(1991.9.4.)かご担ぎの権三(榎本健一)と助十(藤山一郎)が、ある事件の真犯人捜しをする歌謡コメディ。エノケンと藤山の競演、エノケンと女房役の笠置シヅ子との“歌う夫婦げんか”など聴きどころ多し。監督は渡辺邦男。先日、美空ひばり主演の『七変...「ブギウギ」笠置シヅ子の出演映画

  • 『武士(おとこ)の紋章』(池波正太郎)

    連続テレビ小説「らんまん」で知った植物学者の牧野富太郎の生涯について書いた池波正太郎の短編小説(随筆)を見付けた。タイトルは『武士の紋章』(新潮文庫)で、「男と生まれたからには、こういう風に生きてみたい。志を貫いた武士達の魂を描く物語」と説明がある。黒田如水、滝川三九郎、真田信之、真田幸村、堀部安兵衛、永倉新八に加えて、なぜか大相撲の元大関・三根山と富太郎が入っている。もちろん興味があったのは富太郎の部分。何でも池波は新国劇の舞台の脚本を書くため、実際に最晩年の富太郎に取材し、この一文はそれを基に書かれたものだという。読んでみると、「らんまん」の脚本を書いた長田育恵もこの一文を読んだのでは?と思えるほど、富太郎と壽恵子の生涯を見事に要約して書いていた。ドラマで奥田瑛二が演じた印刷屋の親方をはじめ、富太郎と...『武士(おとこ)の紋章』(池波正太郎)

  • 「BSシネマ」『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

    『ベンジャミン・バトン数奇な人生』(08)(2010.1.12.)8は無限この映画は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)や『ビッグ・フィッシュ』(03)のような、アメリカの壮大なほら話であり寓話でもある。80歳の体で生まれた男が歩む数奇な人生という題材は、特殊メークやCGが発達した現代でなければ再現できないもの。わざと?CGで作った風景などは、いかにもデビッド・フィンチャーらしい映像だとも言えようが、残念ながら深みがない。また、エリック・ロスの脚本も、『フォレスト・ガンプ~』と同じく、アメリカの近代史を背景に、ほら話を編年体で語るのだが、上滑りの感は否めないし、ケイト・ブランシェット演じるヒロインの存在があまり生きてこないのも『フォレスト・ガンプ~』のロビン・ライトと同じだった。ベンジャミンを演じる...「BSシネマ」『ベンジャミン・バトン数奇な人生』

  • 「直訳ロッカー王様ライブ カブトムシ伝説 Live」

    2月に続いて、自由が丘ひかり街のライブハウス・マッカートニーで行われた「直訳ロッカー王様ライブカブトムシ伝説Live」を聴きに行った。いつも本当に楽しい。1部「永沼ッカートニー忠明ソロライブ」「オール・マイ・ラビング」「フール・オンザ・ヒル」「恋におちたら」*「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」「ブルーバード」(ママのパーカッション入り)、ママが歌うメアリー・ホプキンの「グッドバイ」、「アイ・ウィル」「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」*「アンド・アイ・ラブ・ハー」。*2曲リクエストさせてもらった。2部「王様ひとりライブ」ローリング・ストーンズ・メドレー「私満足することができません=サティスファクション」「飛んでるジャックの稲妻=ジャンピング・ジャック・フラッシュ」「茶色いお砂糖=ブラウン・シュガー...「直訳ロッカー王様ライブカブトムシ伝説Live」

  • 『おしょりん』

    『おしょりん』(2023.9.28.オンライン試写)明治37年、福井県足羽郡麻生津村の庄屋の長男である増永五左衛門(小泉孝太郎)の妻・むめ(北乃きい)は、育児と家事に追われる日々を過ごしていた。そんなある日、大阪で働いていた五左衛門の弟・幸八(森崎ウィン)が帰郷し、村をあげて眼鏡作りに取り組まないかと提案する。その頃眼鏡はまだほとんど知られていなかったが、活字文化の普及により今後は必需品になるというのだ。初めは反対していた五左衛門も、視力の弱い子どもが眼鏡をかけて喜ぶ姿を見て挑戦を決め、村の人々を集めて工場を立ち上げる。明治時代の福井県を舞台に、同地の眼鏡産業の礎を築いた人々の愛と情熱を描く。藤岡陽子が史実を基につづった同名小説を、児玉宜久監督が映画化。タイトルの「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍っ...『おしょりん』

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