北海道の砂川で、自分達の手で建てた家で暮らし始めた 祖父母がまだ若く、父が子供だった頃のこと 【沙河4】
昭和20年から30年頃。 祖父母は自分達の手で建てた家で家族と暮らしていました。 その家は木造の二階建て。 馬や鶏たちと同じ屋根の下で暮らしていました。 その時に建てた家は、僕が生まれた頃にもまだ残っていました。 納屋になっていて、農作業用の道具をしまったり、大きな脱穀用の機械が置かれたりしていました。 子供の目には、脱穀機の置かれた納屋が、機械がみっしりとつまった工場のように見えていました。 僕の父やその兄妹たちは、やがてそれぞれの生活をするようになっていきます。 父の兄は、結婚して独立していましたが、仕事中の事故で亡くなってしまいました。 僕の父は次男でしたが、家に残り、祖父の仕事を受け継…
2023/08/19 09:02