共闘とは「誰」とするものか〜前田珈乱詩集『氷点より深く』を読んで〜
あらゆる面で大変お世話になっている、私の兄弟子・前田珈乱氏が、第二詩集『氷点より深く』を上梓された。私たちの師・平居謙氏の批評を先に拝読していたがために、その印象・解釈を前提として読み進めたことをご承知おきいただきたい。と、いうわけで、先にこちらの平居氏の批評をお読みください。以後その前提で話を進めます。月刊 新次元 60号一言で言うと、この詩集、大絶賛である。前田氏に便箋4枚に渡る感想を送り付けずにはいられなかったほど、私にとって、めちゃくちゃに刺さった詩集である。自分の感覚で話して恐縮だが、これは仕事で立ち直れないほどの大きな挫折を経験したとき、ふと坂口安吾の堕落論を読んだ時の衝撃にかなり
2022/11/21 11:38