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恭仁涼子
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2017/03/12

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  • 現代の散文と朔太郎の時代の散文〜天才にしか詩は書けない?〜

    朔太郎の第二詩集「青猫」を読みました。この詩集は詩篇のあとに、附録として「自由詩のリズムに就て」という朔太郎の論が収録されています。これが大変興味深い。朔太郎は韻を踏んだもののみを詩とし、散文で書かれたもの(朔太郎の立場はこちら)を詩としない、当時の世間に物申しています。ここで、私の生きている現代の「散文」と朔太郎の時代の「散文」の違いに着目。私が初めて「散文」という言葉を知ったのはたしか小学校高学年です。ザ・ハイロウズというバンドがあり、その青春という歌の中で「散文的に笑う」という歌詞がある。当時私は「散文的に笑うってなんだ?散文って言ったら詩じゃない文だから、こう、ロマンがない笑い方なのか

  • 朔太郎と花袋の自然「さびしい」の正体

    最近、萩原朔太郎全集を買いました。今までは青空文庫でKindle端末で読んでいたのですが、不思議なもので紙で読むと、新たな発見がありました。というわけで、今回も月に吠えるの話。私は詩人を褒めるとき、よく「目のいい詩人」と申し上げますが、朔太郎も疑いようもなく目のいい詩人で、だって蛤の内臓とかばくてりやとか見えてるんですよ。見えてる、じゃ少し語弊がある気がします。朔太郎は意識的に物を見る詩人だと思います。ガン見です。そこで今回は「みよや」「見よ」「あらはれ」「あふげば」と、見ていることが詩の中で明記されているものをピックアップして見ていきます。(全ての詩は当然詩人の見えているものを描いているとい

  • 安吾の桜と朔太郎の竹(萩原朔太郎『月に吠える』雑感)

    ⭐︎朔太郎との何度とない再会私にとって、萩原朔太郎の第一印象は「難しい」でした、なんて正直な感想。そもそも、当時、4年前。特に文学少女だったわけでもなく、詩と出会ったばかりで下地のない(遠い学生時代に智恵子抄を愛読したけれど、むしろそれだけ)私が、そう、現代詩とも出会ったばかりの私が、まさか近代詩に太刀打ちできるはずもなく、下した判断「私にはまだ早い」。まだ早いまだ早いと言いながらも、朔太郎の存在は詩に触れ合うにあたり到底無視できるものではなく、何度となく第一詩集『月に吠える』を読み返しました。そのたび「朔太郎また会ったね」という、謎の友達感覚。『月に吠える』には北原白秋や室生犀

  • くにさんの文学さんぽ#1 堕落論/坂口安吾

    いや、もう第一弾はこれしかないでしょう。という堕落論。持ちすぎ。よく、堕落論と検索すると「堕落論 わかりやすく」「堕落論 あらすじ」などがサジェストされる。いやいや、これはそういう性質の作品じゃない。各自の思ったこと、直感的に我が身に重ねた気持ちが全てでしょ、と首を横に振った。と、いうわけで、いい機会なので堕落論、読み返してみたんだけど……あれ?これは確かに難しいな。初読の時、ビビビっときた。難しいとは一切思わなかった。その時の話をします。堕落論を初めて読んだ時、私は自分の人生において貫こうとしていた信念を挫かれたというタイミングだった。私は信念を持って福祉の仕事をしていたのだが、上と対立して

  • エッセイの練習をはじめるよ。

    どうもお久しぶりです。最近は日本語教師として、まあなんとかやっております。突然だけど、私は最近貯金をしている。理由は二つで一つ。ようは文学に関して、やりたいことが多すぎる。*第二詩集の上梓これはもう、とてもやりたい。ありがたいことに、すでに第二詩集の話はずいぶん前からあり、今は月に2、3作くらいのペースで作品も書き溜めている。表題作も決めてある。第一詩集の時みたいな、長編の物語詩の予定だ。次号のLyric Jungleの小詩集枠で掲載していただけたら嬉しいなーと思っている。だからまあ、もう、お金だよね……。これが第一の理由。*文学部への学士入学最近浮上して来たのがこれ。いや、実はずっと前からや

  • 共闘とは「誰」とするものか〜前田珈乱詩集『氷点より深く』を読んで〜

    あらゆる面で大変お世話になっている、私の兄弟子・前田珈乱氏が、第二詩集『氷点より深く』を上梓された。私たちの師・平居謙氏の批評を先に拝読していたがために、その印象・解釈を前提として読み進めたことをご承知おきいただきたい。と、いうわけで、先にこちらの平居氏の批評をお読みください。以後その前提で話を進めます。月刊 新次元 60号一言で言うと、この詩集、大絶賛である。前田氏に便箋4枚に渡る感想を送り付けずにはいられなかったほど、私にとって、めちゃくちゃに刺さった詩集である。自分の感覚で話して恐縮だが、これは仕事で立ち直れないほどの大きな挫折を経験したとき、ふと坂口安吾の堕落論を読んだ時の衝撃にかなり

  • お久しぶり。気まぐれブログ復活。

    ずいぶん長くブログから離れていた気がするけれど、実はだいたい半年ぶりだ。そんなに経ってないんだな。このブログの存在を忘れた日はなかったです。というのも、メールが来るから。コメント通知の。スパムの大量のコメントの通知(怒)それを、さくっと消したくて、色々ブログを弄っているうちに、なんかまたやってみようかなぁという気になった。でもま、毎日は更新しません。気が向いたときに。半年で何が変わったか……そう。この度、第一詩集『アクアリウムの驕り』を新春に上梓することとなりました。こととなりました、だとなんか上から感があるな?していただくことになりました、かな。とても楽しみ。以前、がんばるのを辞めるから、と

  • 月初なので先月の目標振り返り(一旦最終回)

    https://ryokokuni.blog/zakki-337/これこれこういうわけなので、目標たててがんばるのもやめようと思います。だから一旦今回で最終回だよ。運動。体調がガタ落ちしてからは一切やってない。まあ当然のことだ。スタディサプリ。目の前にエサがぶら下がると、やはりやる気が違うね。https://ryokokuni.blog/zakki-327/これはたぶん大した負担になってないと思うので、というか勉強するためというより、ゲームで遊ぶためと考えると娯楽に分類される気もするので、続けようと思います。コソ勉。緑が英会話で紫がスタサプ。同時進行のできなさを露呈している。これからはのんびり

  • がんばるの、やーめよ。

    ほぼ全ての「がんばる」行為をやめようと思う。内科で心臓の検査を受けたんだけど、結果として異常があった。1日10万回脈動するのが平均らしいんだけど、私の場合13万回も動いているのだ。日常的に心臓に負担がかかっており、放置するとやばいタイプの異常だ。先生が提示した可能性は2つ。ひとつはバセドウ病。甲状腺の病気だが、ネットで調べてみたら、常に臓器が全力疾走している状態なのでとても疲れるとあり、あー!となる。もうひとつは、ストレスが原因で自律神経の交感神経が常に優位になっているかもしれないこと。はっきり言われたわけではないけど、自律神経失調症って奴なのかな?追加の検査をし、また次回来院した時にも検査が

  • アナログ時計って理不尽だよな。

    仕事で、この4月で特別支援学校の中学部に上がった女の子と絡むんだけど、ある日彼女が時計のおもちゃを持ってきた。時計が嫌いな子なので驚きつつも、それで遊んだ。オーソドックスなアナログ時計の形で、針をぐるぐる動かせるおもちゃだ。彼女は数字がわかるけど時計が見られないので、特に長い針について説明した。12がゼロで、1.2.3.4……(カチカチと長針を動かしながら)5。これで、数字は1だけど、時間は5分だよ。ふんふん、と興味深く聞いてくれるので、思わず説明にも熱が入る。しかし、やはり一筋縄ではいかない。じゃあ30分はこれだね!と彼女が示したのは、短針が3で長針が10。3と10で30。うーむ……。でもさ

  • あ、これは、のんびりしよう。

    今朝、眠り続けた反動か夜中の3時に起きてしまって、二度寝もできずに5時にベッドから出た。で、中途半端になってた家事などやり、玄関を掃除して、草取りしてゴミを出す。うーん、外に出るとなんだかとても清々しい。日光がちょうどいい塩梅。朝に日光を浴びると狂った体内時計がリセットされると聞いていたので、最近睡眠が変な自分に、それがいい感じに作用するんじゃないかと思った。というわけで、最低限の荷物だけ持って朝の散歩に繰り出す。とりあえず駅前まで行って、ロータリーをぐるりとまわり、中央公園の中を経由して家に帰る。だいたいそれで1時間くらい。それでですね、駅前で青年たちに出会したわけです。大学生くらいで、人数

  • 頭空っぽになるまで寝まくった。まだ眠い。

    ツイッターもブログも更新せず何してたかというと、寝てました。土曜日の夕方くらいから、体調が悪くなり、陶芸教室に行くもギブアップして車の中で寝たりして、とにかく眠くて。あと、脱力感がすごいというか、力が入らず起き上がれない感じが。日曜日はどうしても外せない用事があったから無理して起きて出かけたけど(そしてすぐ帰った)その晩から今にかけて(4/27 12時頃)ひたすらに寝まくった。とにかくベッドから起き上がれない。ご飯は食べたけどお風呂は無理だった。これ典型的なうつでは……そんな自覚はなかったけど、それなりに無理してたのかなぁ。最近用事が多かったし。今はシャワーを浴びてゴミを出してきて(火曜日だけ

  • 最近の私の花壇を見てください。

    ネタに困ったらこれだよね!(4/27更新)じゃーん!レモンの枝が増えて、グングン伸びています!青い花も咲き始めました。茎の部分が長すぎて不恰好だと思わなくもないけど、そこは自然に任せましょうか。(たぶんなけなしの日の光を追いかけてたらこうなっちゃったんだね)金魚草やパンジーはそろそろおしまいかな。春の花壇を彩ってくれてありがとう。あと、紫陽花が花を咲かせる準備を早くも始めている。はやくね?前回の花壇記事の直後、手前の紫の花が全部散ってしまい、葉っぱだけになっちゃったんだけど、根気強く育てていたら、何故かこちらから見て後ろ半分だけ花が復活してきた。あと、最近今にも踊り出しそうな愉快な花を買った。

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