【本】小川洋子『ブラフマンの埋葬』~ブラフマンと「僕」の心温まる交流を描いた話、だったら良かったのにね~

【本】小川洋子『ブラフマンの埋葬』~ブラフマンと「僕」の心温まる交流を描いた話、だったら良かったのにね~

1、作品の概要 『ブラフマンの埋葬』は、2004年4月に刊行された小川洋子の中編小説。 群像2004年1月号、2月号に掲載された。 単行本で154ページ。 第32回泉鏡花文学賞を受賞。 架空の小動物ブラフマンと「僕」の交流を描いた。 2、あらすじ 芸術家が集まる「創作者の家」の管理人を務める「僕」は夏の始まりのある日に怪我をしていた小動物・ブラフマンに出会う。 こっそりと自室でブラフマンを飼い始めた「僕」だったが、いたずら盛りで奔放なブラフマンに手を焼いていた。 「僕」は雑貨屋の娘に淡い恋心を抱いていたが、娘は元生物教師の男と密会を繰り返していた。 「僕」とブラフマンはいつも一緒に過ごしていた…

2022/10/30 19:34