今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
一昨年に五頭株に仕立てたロビオプシスの「那須の朝焼け」。球体は黒光りして大変元気そうな姿を見せています。あちこちのアレオーレから綿毛のボンボンのようなものが膨らみつつありますが、これが先々蕾に成長してゆきます。下の画像は昨年群開したときのものですが、今年はそれ以上の派手な大群開を期待できそうです。五頭の他小さな子を4つ吹き始めています。一応五頭でバランスが取れていますので、今後これらの子株をどうす...
今日は思い立って、かねてから懸案であった銀冠玉幼苗の植え替え作業に取り掛かりました。植え替えすべき銀冠玉の幼苗たちです。二つの小さなプランターにゴチャゴチャと生えています。数える気にはなりませんが500本は下らないでしょう。昨年秋に自家産の銀冠玉種子を実生したものですが、そろそろ限界だろうかという状態です。苗同士が密になって用土が盛り上がり、さらに杉苔も繁茂しつつあります。まずは引っ越し先の準備で...
サボテンたちが一斉に成長を開始したこの時期、多少用土が水分過多になっても問題が起きることが少ないです。当地は明日の午後から天気が崩れる予報ですが、前回から1週間経過しており、今日は朝から一日よい天気ということで水遣りを決行しました。一鉢一鉢水遣りをしながらサボテンたちの健康状態をチェックしてゆきます。真っ赤な種鞘を二つあげているメロカクタス属の「層雲」です。袖ヶ浦の接ぎ降し苗ですが、冬を乗り越えて...
今日のブログの主役は実生11年生のエキノカクタス属「花王丸」です。といっても一風変わった苗で、花王丸では珍しい群生株です。一枚目の画像は太陽光があたったもの、二枚目の画像は太陽光のない環境での画像です。二枚目の画像にこの苗の特徴、すなわち青みがかった球体に純白の刺がよく映えている姿が良く表れています。この七頭立ての群生苗、このような姿になるまで紆余曲折がありました。実生してから3年経過後の2016...
ギムノカリキウム属のサボテンのうち、少なくとも小型のものは年数を重ねると柱サボテン化します。今日はそのような例を二つ。<牡丹玉> 会社員であった当時同僚から譲っていただいた一本です。茶色の一風変わった球体色ですが、入手した35年前からずっとこの色です。もちろん冬も夏もです。この同僚、相模原市に在住しており一時はかなりサボテンに熱をあげていた由。近くにかの「龍胆寺雄」氏温室があって訪れたこともあるとの...
およそ35年前に五十鈴園さんから購入したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。両苗とも球体の直径は12cm程度です。ずっと扁平な形状を保ってきましたが、画像左側の苗は最近やや縦長になってきました。もともと球体色は緑色がかったものと赤みがかったものとがあったのですが、最近は両者とも赤みが強い球体色になり色での区別がつかなくなりました。昨年から温室内の一番陽光が当たる場所に置いていますので、サ...
実生してから11年目を迎えるアズテキウム属の「ヒントニー」です。2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いて11年。二本の苗が生き残っています。上の画像の苗は球体直径が5cm程で、昨年既に開花しています。既にといっても実生から10年もかかっていますからずいぶん気の長いサボテンです。成長点近傍には茶色の刺のようなものがたくさん生えています。この刺の出現が開花し始める合図の様です。下の画像の苗は...
今日の主役は、2013年春に実生したレウクテンベルキア属の「晃山」です。大まかながら成長の記録を振り返ってみます。<2016年2月> 実生三年目の頃です。若々しい姿です。<2019年6月> このころにはすでに開花していました。初開花は2016年頃であったと思います。球体下部の疣は既に褐色に変色して枯れかかっています。<2024年3月> 現在の姿です。数年前に根腐れした期間が数年ありましたが、昨年あ...
昨年初秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎしたストロンボカクタス属の「菊水」。春の息吹を感じてとうとう本格的に動き始めました。今年1月のブログでは、穂の一部からごく小さな”赤い出べそ”が現れていることを記しました。当該ブログの最後の画像に現れています。その赤い出べそがサボテンらしい姿に変身中です。赤い出べそが黄色のイソギンチャクに変身したようです。このイソギンチャクが菊水になるにはあと何か月かかるでしょうか。今...
今日のブログの主役はエリオシケ属の「フロッコサ(Eriosyce paucicostata ssp.floccosa)」です。2016年2月にたにさぼ実生倶楽部さんの第73回種プレで頂いた種子を蒔きました。発芽した幼苗の同年5月の姿です。縦6列のうちの中央2列がフロッコサです。20粒の種子全てが発芽したようです。苗の形状はフェロカクタスのそれが小じんまりとしたものです。それから二年後の2018年5月には、9本の苗が生き残りました。...
今日のブログの主役は、約35年前に友人から譲っていただいた烏羽玉5株です。気温の上昇に伴い球体を膨らませてきました。4つ目の画像の苗が子を吹いている以外は、5株とも皆同じような見かけに収まっています。灰緑色の球体色がこれらの株が健康な状態にあることを示しています。地上部の球体は成長点から成長した分、球体下部が縮んで全体として大きさは変わらない状態になっています。ただ、画像からは定かではありませんが...
40年ほど前に二和園さんで入手した金鯱です。入手時の名称は「短刺金鯱」で球体の直径はテニスボール大でした。その金鯱の現在の姿です。春の暖かさを感じて球体を膨らませてきています。現在の球体直径は50cm前後です。前回の植え替えは2019年11月でしたので、そろそろ植え替えねばならない時期です。当時の画像が残っていました。やはりこの4年半でかなり成長しており、植え替え時期に来ているようです。しかしその気になっ...
このところPC画面の見過ぎか、眼精疲労が激しいです。そんな時、眼中に飛び込んできた銀冠玉。とても目に優しい見かけをしています。銀冠玉独特の灰緑色の球体にピンク色の開花。この色の組み合わせは同属の「烏羽玉」では実現できません。この苗は「疣銀冠玉」として入手した龍神木台の接ぎ木苗から掻き取った子株を挿し木して育てたものです。目に優しい球体色と疣との組み合わせ、眺めていて心が落ち着いてきます。一方「Y疣銀...
今日の主役はマミラリア属の「景清(Mammillaria sempervivi var.caput-medusae)」です。11年前に実生した苗です。永年拗れに拗れてそのうえで生き残ってきた株です。球体の下部は拗れの影響で激しく縮んでいますが、その結果年数を経たマミラリア属のサボテンとしては大変に扁平な球体になりました。一方、昨年から急に元気を取り戻したため球体上部は健全な姿です。現在球体の上部グルリにピンクの花輪を並べ、その周囲には純白...
今日はリトープスの実生経過、及びその色の変化についてです。2022年12月にウエブサボテン誌さんを通じて入手した紫大津絵(Lithops otzeniana cv Cesky Granat).。種鞘がついていましたので2023年9月に播種しました。それから半年経過した現在の姿です。紫大津絵という割には随分赤いです。まるで朱唇玉のような色です。ちなみにこれらの苗の親株は現在こんな姿です。「紫」と言われればばまあそうかなというレベルで...
もともとサイズの小さなコノフィツムたち。ほとんどの種類が1~3cmの範囲に収まることと思いますが、今日登場いただくのはその中でもとりわけ小さなコノフィツムたちです。全て実生してから3年以上経ちますが、未だ1cm未満の大きさです。<ミヌツム:Conophytum minutum (HH5141) #1433> Mesa Garden から入手した種子を実生したものです。メサの説明書きでは「minutum var lisabeliae ‘var. nudum’ HH5141 Holrivier, pol...
実生9~11年生の菊水が一斉に開花しています。赤花、白花それぞれ二本の苗を維持しています。いずれも自根苗です<赤花><白花>菊水は硬質サボテンですが、時として急に腐ることがあります。これまで経験した腐れの原因は、実力以上に種子を実らせたこと、気付かぬうちに赤ダニが蔓延し球体全体がかさぶたのようになったこと、などです。硬質サボテン一般には球体が弱ってもすぐには枯れず、球体がカラカラに干からびて野垂れ...
今日のブログの主役はツルビニカルプス属の「ラウイ」です。小型種の多いツルビニにあって本種はかなり大型に育ちます。2013年春に実生した自根のこの苗は球体の径5cm、高さ8cm程度の大きさに育っています。この苗、球体の上部と下部から開花していますが、よくよく見るとすべてそれらは子吹きした部位からの開花です。実生11年生のこの株、数年前から球体下部から子を吹いてきております。昨年後半から主頭の上部からも...
よく言われる「実りの秋」に対して今日のブログのお題は「実りの春」です。多くのメセンたち、秋の開花を経て厳しいひと冬を過ごし、暖かな春を迎えてその種鞘を充実させてきました。<コノフィツム・ブルゲリ> 最近ネットオークション等で値下がりが激しいブルゲリです。皆が上手に育てることができるようになったのでしょうね。かく言う私も上手に育てていますよ。ご同慶に耐えません^^:。ブルゲリは自家受粉しないと言われて...
今日の素材はロフォフォラ属「銀冠玉」の袖台接ぎ降し苗です。実生してから11年、接ぎ降してから6年ほど経過しています。台木の力を得てすくすくと成長、現在の球体直径は12cmと銀冠玉としては十分に大きいです。大きくなったというもののこれまでは球体は真球形を保ち、なかなか美しい姿を楽しんでいました。しかしこの春、これまでの流れを変えるような異変が出始めています。球体下部から子を吹き始めました。美しい単球で...
このブログのレギュラーメンバーである精巧殿古株が開花しました。満開です。約40年前に二和園さんで購入したこの精巧殿。当初からキリンウチワの根がついておりました。台と穂との相性がよろしいようで、紆余曲折の数十年を経て生き残っています。10数年前には深刻な赤ダニ被害にも会いました。その後球体下部から二つの子を吹き、最近になり頂部が双頭化しました。球体下部は年齢を感じさせる木質化が進んでいますが、この1...
悪名高い鍵刺のマミラリア属(旧マミュロピシス属)の「月宮殿」。一月に蕾を見せてから随分と時間が経過しましたが、やっと開花しました。これ以上ないというほどの赤(というより「緋色」)の花です。この花色は意外でした。これまで毎年開花する月宮殿の花色は「緋」というよりは「朱」に近い色でした。うちの月宮殿は数年おきに子株により更新していますので、上の二株は同一クローンです。それがこのような花色の違いを見せて...
薬品耐性を持つ赤ダニを壊滅するため、1月からローテーション散布を続けています。殺ダニ剤の布陣は以下の通り。<1月> ダニ太郎:薬効成分は「ビフェナート水和剤」<2月> コロマイト:薬効成分は「ミルメクチン乳剤」<3月> バロックフロアブル:薬効成分は「エトキサゾール水和剤」 今日散布しました。そして来月(4月)はアーリーセーフ(薬効成分は「脂肪酸グリセド」)を散布する予定です。殺ダニ剤四天王、今年...
30年以上前に二和園さんで入手したギムノカリキウム属の「ペンタカンサ(聖王丸)」。手元にある最も古い画像は2009年1月のものです。入手してから15年以上経過しているはずですがまだまだ若々しい姿です。しかし、2013年頃の姿を見ると、見る影もありません。老化というより手抜き栽培のしっぺ返しです。その後しばらく経ってもこの劣化した姿は元に戻りませんでしたので、2018年冬に全部の苗を胴切りしました。...
今日のテーマは接ぎ木における「台木が穂に与える影響」についてです。接ぎ台はその旺盛な成長力で、圧倒的なエネルギーを送り込んで穂の成長を促進するもので、それ以上でもそれ以下でもないと考えていました。穂はそのエネルギーを得て、自根では成し遂げられないほどの自身の成長、刺の発達、多くの開花を実現します。しかし、今日この画像を見ているうちにその考えが少し変わりました。二本の台付き銀冠玉で、いずれも接いでか...
このブログに2015年以来22回登場いただいている「コリオセファロケレウス・アウレウス」。花座のできる柱サボテンです。我が家に来て11年経過しますが、球体の大部分が変色して、まずい状態になってきました。この「コリオセファロケレウス・アウレウス」はサボテンとしてはかなり特異な姿ですが、ここまでどう変化してきたのか、11年前に遡り、振り返ってみましょう。2013年春に我が家にやってきたときの画像です。...
根腐れ等多発して、何かとうちの温室とは相性が悪いステノカクタス属のサボテンたちです。何とか生き残っている2013年春実生の「千波万波」と「振武玉」。ここ数年のうちに分頭するという曲芸を見せてくれた上、この春の蕾を揚げてきました。<千波万波> 二頭に分頭しています。その名の通り多稜玉類の中でもひときわ稜の数が多いサボテンです。ここ数年球体が大きくなるにつれアレオーレ付近の綿毛が純白に膨らんで美しさを...
接木に失敗して、何とか挿し木で発根し生き残った黒王丸。その後順調に球体を膨らませてきました。今日根の状態の検査を兼ねて植え替えました。植替え前です。抜き上げました。一応根は回っているようですが…用土を落としてみると、黒王丸特有の脆い根です。ポロポロと脱落し残った根はわずかでした。でも生きている根はある!残っている根が切れないように丁寧に同じ大きさの鉢に植え付けました。これまでの経験では黒王丸は挿し...
春の息吹を感じてメロカクタス属の「層雲」が動き始めました。二本の苗を維持しています。いずれの苗も実生10年生。袖台の接ぎ降し苗です。球体の直径は12~13cm程度。この冬は無加温温室内の日当たりの良い場所で過ごさせました。酷寒時には球体表面がやや白く変色しましたが、現在は回復しています。この層雲の見どころは純白の花座と、そこからニュッと飛び出てくる深紅の種鞘です。しかもこの種鞘がメロカクタス属の中でも...
私の温室では数少ないマミラリア属のサボテン。そのうちの二つが今日の主役「陽炎」と「ナザセンシス」です。両種は近縁種で見かけは大変良く似ています。<陽炎><ナザセンシス>いずれも小型のサボテンで、画像に揚げた苗は「陽炎」で3cm、「ナザセンシス」で4cm程度です。いずれも主刺は赤色の鉤刺、側刺は白色です。これら、主刺、側刺には細かな綿毛が生えていますが、「陽炎」の方がはるかに綿毛が豊かです。それが「陽...
今日のブログに登場するのは11年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せたルリ兜錦の苗です。接ぎ降した後、毎年多くの種子を提供してくれました。一昨年あたりから老境に入ったのか、開花数が激減し球体上部から子を吹くようになりました。親株はなかなか良い斑回りでしたが、子を吹いた位置が悪いためか、全ての子が全斑の苗です。残念!反対側からも撮影してみました。下部には5年ほど前に身割れした跡の大きな穴が。さて、穴の...
寒さには弱いと言われるメロカクタス属のサボテン。そのメロのバイエンシス(涼雲)、今年の冬は発泡シートでぐるぐる巻きにして無加温ガラス温室内で過ごしました。二週間前にシートを外し、その後温室内で春の陽光に慣らしていましたが、今日身体検査を兼ねて植え替えを行いました。検査前の患者さんの姿です。刺座周囲の球体が何箇所か黄色に変色しています。昨年及び今年の冬の寒さにやられた跡です。続いてズボンを脱いでもら...
5年前の2019年6月に播種したストロンボカクタス属の「菊水」。種子はヤフオクで「菊水綴化」として入手したものです。このロットの種子はいわゆる”当たり種”で、菊水としてはかなり高い発芽率(80%近く)を示し、その後の成長も順調でした。それほど期待していなかった綴化の割合も高く、3割近い苗が綴れています。その一部は袖ケ浦の台に載せ順調に成長していることを昨年12月にこのブログに載せています。他の多くの...
今日のテーマはこのブログにはたびたび登場願っているマミラリア属の「白珠丸」です。約40年前に横浜市緑区のサボテン園さん(現在の所在不明)で購入した苗です。購入時既に小さな群生株でした。手許にある一番古い画像は22年前の2002年1月のものです。主頭の周りに子株がグルリとまわり、早くも孫株が少し認められます。それからさらに22年経過した現在の姿です。御覧のように子と孫とが入り乱れての大群生株に成長し...
「サボテン春の開花」第三回目の今日はロフォフォラ属の「銀冠玉」です。三月初めの今日、実生5年前後の中堅の苗が一斉に花開いていました。疣銀冠玉の単頭株、三頭株、斑入り株、袖接ぎ株などの画像を並べてみました。接ぎ木苗以外の株は皆肌荒れがはなはだしいです。これは銀冠玉の宿命でしょうか。同じロフォフォラ属の「烏羽玉」や「ディフューザ(翠冠玉)」と同じように水やりし同じ用土に植え付けても、銀冠玉だけに茶膜の...
「サボテン春の開花」第二回目の今日はストロンボカクタス属の「赤花菊水」です。基本種の黄花の菊水と球体の見かけはほとんど区別がつきませんが、開花を見るとああこの株は赤花菊水であったかと改めて認識させられます。これ等の赤花菊水、実生6年生の自根株です。黄花の菊水よりやや成長が遅いような気がしますが、気のせいかもしれません。この赤花菊水の花、ツルビニカルプス属のアロンソイの花に大変良く似ています。そのア...
この時季暖かい日と寒い日とが交互にやってきますが、温室内には確実に春の訪れが感じられます。二月も下旬に入り春を感じたサボテンたちが一斉に開花を始めています。このブログではそのようなサボテンたちの開花を数回に分けて掲載させていただきます。第一回目の今日は「精巧殿」と「バラ丸」とについて。<赤花精巧殿> 実生8年生の自根株です。球体の大きさを超える大きな花を咲かせます。<精巧殿> 本家精巧殿。赤い中筋...
今日のブログは実生して二年経つ太平丸類の幼苗を取り上げてみたいと思います。2022年の春~秋に実生したものを二つの鉢に寄せ植えして、温室内の日当たりの良い棚上で育てています。一つ目の鉢は主に「太平丸」。中央右側一列のみ「小平丸」です。大きなもので球体径が1cm程度です。二つ目の鉢は横方向に上から「スーパーニコリー」、「尖紅丸」、「花王丸」、「雷帝」。左下にある小さな4本は「ニコリーx雷帝(交配種)...
色々なサボテンの実生をしていると、同じ種類のサボテンでも発芽率が高くその後の成長も極めてよろしい種子と、その逆に発芽率が低く数少なく出てきた苗もヒョロヒョロとしてやがて消えてしまうような種子とがあることを経験しています。前者のような嬉しい種子を私は”当たりの種子”と呼んでいます。今回のブログはその当たりの種子についてです。昨年9月に実生したフェロカクタス属の「金赤竜」。2024年二月の現在の姿です。...
前回のブログで成長の遅いサボテン二種(ペレシフォラ属の精巧丸・銀牡丹)についてお伝えしましたが、今日はそれよりもっと成長が鈍足のアズテキウム属「花籠」(Aztekium ritteri)についてです。<花籠・実生11年生>2013年春に実生した苗たちです。種子の入手先はサクシードと国内奈良の業者さん。随分たくさんの数を蒔いたと記憶しますが、微細な種子のためか発芽率が低かったです。芽を出した数少ない苗を後生大事に育て、11...
色々なサボテンの実生に取り組んでいますが、成長が遅いものベスト5に入るのが今日のブログに登場する「精巧丸」、及び「銀牡丹」です。いずれも「ペレシフォラ属」の硬質サボテンで、成長は気が遠くなるほど遅いです。<精巧丸> 実生6年生の自根株二苗です。名前も姿もツルビニカルプスの「精巧殿」とよく似ています。成長の遅い精巧殿よりさらに成長が遅く、球体表面の”ゲジゲジ”はやや細長いです。この精巧丸でいつも不思議...
2/18(日)のブログでサボテン接ぎ木苗の身割れについてお伝えしましたが、今日はメセン類の身割れについてです。2/12(月)にメセン類全体に今年初めて鉢底からあふれ出るほどの本格的な水遣りをしました。そして翌週20日(火)に第二回目の水遣りをしました。翌21日朝に見回ると、予想以上の数の苗に一斉に身割れが生じていました。😮メセン類におけるこのような一斉の身割れ発生は初めての経験です。<コノフィツム・クラスツム...
今日の横浜は5月下旬の陽気。温室内で満を持していた小型のサボテンたちが一斉に開花しました。<ツルビニカルプス属・有刺精巧殿> 2013年春実生の自根苗です。昨年寄せ植えから単独植えに格上げしましたら期待に応えてくれました。<ツルビニカルプス属・ラウイ> ツルビニの中ではかなり大型に育つ本種です。この苗は実生10年生の自根。球体の老化?が目立ってきました。子株を外して更新してゆきたいと思います。<マ...
年末の時点でわずかに顔を覗かせていた王冠竜の蕾。春の気配を感じたのかようやく膨らみ始めてきました。このブログに何度も登場しているこのフェロカクタス属の「王冠竜」。親株から吹いた子株を挿し木して育ててきたものですが、20年近くたち球体直径は15cmを超えてきました。親株のクローンですので寿命は親株と同程度と考えられます。親株は30年ほど前に入手した時点で既に実生してから15年は経過していたものと考えら...
昨年夏に袖ケ浦の台に載せた銀冠玉。プラ舟の中に置き露天で育てています。春の訪れにより先週から水遣りを開始しました。水遣りといってもプラ舟の底に2cm程の深さに水を満たすいわゆる腰水です。今後数日暖かな日が予想される今日、今年二度目の腰水を施しました。6つの舟に順番に水を入れてゆき、その後船の中の鉢がどれほど水を吸い込んでいるかを確認していると、異変が…パカッ!!先ほどは何ともなかった銀冠玉の一つが大...
今日はテロカクタス属の「鶴巣丸」、その植え替えについて。丁度この記事を予定していたところ、徳島カクタスクラブのガッテンさんが鶴巣丸についての記事を書いておられました。ガッテンさんとは同世代の仙友同士(と勝手に思っています。)。住むところはずっと離れていても相通じるところがあるのでしょうか。で、鶴巣丸に戻ります。前回植え替えから二年経過していますが、調子が良さそうなので植え替えるかどうか迷っていまし...
今年の春は早い。いよいよ本格的な春が現実的なものになってきました。温室内にずっと住み着いているツルビニカルプス属のサボテンたちが開花し始めています。<昇竜丸> 30年以上前に五十鈴園さんから入手したもの。昇竜丸にしては珍しい6頭立ての群生株に育ちましたが、5年ほど前に主頭が枯れ、子株たちを挿し木して育てています。今ではすっかり根付いて、毎年清楚なピンクの花を咲かせてくれます。<精巧殿> 40年近く...
春の日差しも次第に強くなりつつあります。この時季に球体が赤変するコノフィツムたち、日に日にその赤さを増しています。<コノフィツム・マウガニー メサ#1430.503> 2020年秋播種の苗です。分頭し始めているようです。<コノフィツム・マウガニー アルメニアカム マエルポルト> これも2020年秋にメサの種子を蒔いたもの。どぎつい赤です。赤というより赤黒い。同種でもこんな色に染まっている苗もあります。赤と...
今日は二月の中旬。少し気が早いですがもう厳しい寒さは来ないだろうとの想定のもと、今冬のシーズンを過ごしたメロカクタス属のサボテンたちの状況をまとめました。<バイエンシス> 一番寒さに敏感なこのサボテン、今日まで発泡プラシートでくるんだまま温室の日当たりの良い場所に置いていました。今日、恐る恐るシートをはがしました。右側の苗は大丈夫でしたが、左側の苗はかなり傷んでいました。刺座付近の球体が黄色に変色...
温室内の温度はサボテン栽培においては極めて重要な情報であると考えています。人間の”寒い、暑い”の感覚は極めて曖昧であり、温度計を用いて客観的に各所の温度を測定し、記録することにしております。温度計はいろいろなタイプがあり、その時々の気まぐれで各種温度計を入手して使用中です。<温度測定のみのタイプ・丸型> 一番シンプルなタイプです。シンプルだからといって正確かどうかは分かりません。測定可能な温度範囲は...
9年前の7月、テロカクタス属の「太白丸」がうちにやってきました。松江市のⅠ さんがご厚意で他のサボテンとともに送ってくださったものです。当時の姿です。二苗ありました。いずれも球体の直径は4cmぐらいで、白刺の美しさに感動しました。それから9年後の現在の姿です。一応白刺の美しさは保っています。(少なくとも上半身は)最初の数年で球体直径は倍ほどに大きくなりましたが、その後はあまり変わりません。成長点付近...
11年前の春に実生したギムノカリキウム属の「海王丸」。種子はたにさぼ実生倶楽部さんから頂いたものです。前回の植え替えは2021年11月でしたが、昨年夏ごろから球体下部の緑色が消え黄色に変色しています。植え替えてから2年と3か月。原因は肥料切れでしょうか。とにかく二年以上経っていますので植え替えることにしました。抜き上げました。根鉢は形成されていますが、やや弱めでしょうか。用土を落とし、細根をカット...
今日は二月10日、今年の殺ダニ剤散布第二回目の日です。第一回目は先月10日。前回の薬剤は「ダニ太郎」でしたが今回は「コロマイト」を選びました。前回は二つの温室内全体にまんべんなく散布しましたが、今回は過去に赤ダニの被害に会ったサボテンを中心に散布しました。使用した噴霧器は充電式のもの。容量は1.5Lでポータブルです。この1.5Lで今回の散布を済ませました。コロマイトの散布時にはマスクは欠かせません。吸い込む...
今日は斑入りの牡丹類についてです。牡丹類の最大の魅力は秋に咲く花ですが、斑入り苗もその球体の美しさを一年を通じて楽しめる点が良いものです。うちの温室に住む二本の斑入り牡丹苗をご紹介します。<亀甲牡丹錦> 亀甲牡丹錦と称する種子を入手し、袖台に載せて育てました。接ぎ降してから以降この苗の本来の”実力”が表に現れてきたようです。すべての疣に絶妙に斑が散りばめられて美しい亀甲牡丹錦の姿を形成しています。袖...
今日のブログの主役は2013年三月に実生したギムノカリキウム属の「オコタレナエ・バリスピナ(武勲丸」です。種子は初めて応募した、たにさぼ実生倶楽部さんの第56回タネプレで頂いたものです。同時に頂いた牡丹玉錦、紫太陽、海王丸、レコンテ玉、巨鷲玉、地久丸、金冠などのサボテンたちが11年後の今、わが温室の中堅苗群を構成しています。で、話は戻り、武勲丸。現在二本の苗を維持しています。いずれも自根苗ですが、一本の球...
今年初の降雪のあった翌々日の今朝、やや心配の心持で横浜の温室を訪れました。かなりの部分は融けて消失していましたが、一部にはまだ分厚く残っていました。天気は快晴で青空が拡がり、心地よい朝です。向こう側が第一温室、手前が通風型栽培室です。まだ屋根の上には雪が残っており、通風型栽培室の雨樋端から融けた雪が水滴となって流れ落ちています。下方には天水桶が口を開けて待っています。第二温室の南側です。降り積もっ...
メセン類の播種適期は晩夏~秋とされています。ここ数年メセンの実生に力を入れており、昨年もコノフィツムやリトープスなどを蒔きました。早いものは播種から半年を経過して、それぞれの苗にその種の特徴らしきものが見え始めています。<コノフィツム・ブルゲリ> 砂漠の宝石ともてはやされ人気絶頂だったブルゲリも栽培する人が増えて流通量が増え、苗や種子の価格は数年前の半分以下なりました。私のような年金生活者にも気楽...
2022年8月に播種したギムノカリキウム属の「光琳玉」。そのうちの一部を昨年(2023年)8月に袖ケ浦の台に接ぎました。実生から一年経過した苗で、”実生接ぎ”というには少々ひねていますのでここでは”幼苗接ぎ”としておきます。5本接いで2024年二月の現在3本が生き残っています。もともと光琳玉は刺の良く発達するギムノであることは承知していましたが、接ぎ木により想像以上の太く長い棘が発達してきました。今シ...
今年で36年間付き合っているギムノカリキウム属の「翠光冠」です。我が家に来たときは親指の爪の大きさぐらいでしたが、年月を経て直径5cm、高さ20cm程の大きさになってしまいました。小型のサボテンを長年育てているとこんな姿になる、という典型的な姿です。毎年開花しますが、子株は吹かなくなりました。球体下部に白い子株のようなものが見えます。20年ほど前に子を吹きかけてそのまま固まってしまったものです。切り取...
昨年初秋に袖ケ浦の台に接いだ苗たち。この冬になっても温室内に収容するスペースがないため、露天の縁側に置いています。幸い今年の冬は暖冬で厳しい寒さが襲ってこないためか、凍害の現象は認められず皆元気に過ごしています。それらの中で、”カラ元気”を発揮して開花を見せている苗も見られます。<アリオカルプス属・亀甲牡丹> 昨年秋の咲き遅れでしょうか。それともまさに狂い咲きなのでしょうか。少し小さめですが亀甲牡丹...
望んでこうなった訳ではないのですが、苔とコノフィツムの実生苗が共生中です。コノフィツムは昨年6月に播種した「デビウム ssp スティリフェラム B+H2298 Gedbelg」、一方苔の方はネットで調べたところ世の中によくある「スナゴケ」と判明しました。サボテンやメセンを実生すると実生苗のわきから望まぬ苔が生えてくることはよく経験します。この苔にも良いやつ悪いヤツがいるようで、経験上悪いヤツは「海苔」の様にベタッと表土...
しばらくサボテンの記事を続けてきましたので、今日は久しぶりにメセンのネタです。プレイオスピロスの帝玉が蕾を挙げてきました。実生3年生のノーマル帝玉。1月上旬の姿です。まるで岩石の割れ目のようなところから蕾を挙げ始めています。今日の姿です。蕾は球体から首をもたげて上方に完全に露出するまでになっています。手前側には二つ目の蕾も見えます。こちらは、実生4年生の紫帝玉です。こちらの苗も遅ればせながら、双葉の...
接木をした結果、その苗が自根で育てたものより格段に成長が良いことはサボテン界においては普通のこととされていますし、多くの方がその通りのことを経験されていることと思います。、ということで今日のブログは終わります。…というわけにもいきませんので、たまたま昨年袖接ぎしたコピアポアのギガンティアについて、1~2本ではなく多くのN数がある例がありますのでそれについて記載します。2022年秋に実生したギガンティア...
接木をする際、小さなサボテンを水平に切断して二分し、その上半身をカット面を下にして穂として台木の上に配置します。片割れの下半身はそのまま廃棄することが多いです。しかし、比較的大きく育った穂(例えば直径1cm程度)を切断した場合、その下半身は捨てるには忍びないほど大きく生き生きとしている場合があります。こんな場合にはその下半身をくるっとひっくり返してカット面を下にして台木の上に載せる、いわゆる”逆さ接...
この時季の花サボテンは目立ちません。見かけはまるでエキノプシスの「短毛丸」の様。温室内の一角でひっそりと気配を消して春を待っています。<那須の朝焼け> 手前側の主頭と向こう側にある4つの子株の大きさが揃って5頭だてのバランスの良い群生株に育ってきました。手前側の小さな子株は外して挿し木発根させます。<壬生の夕日> やりたい放題に子ぶきさせてきましたので、均整の取れていない群生株に育っています。ただ、...
牡丹類の植え替え、最終第三夜の今宵の主役は「玉牡丹」です。この苗は7年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろしたものです。前二回の苗とは自根苗と袖台接ぎ降し苗の違いがあります。接ぎ木マジックですくすくと成長し、現在の球体直径は12cm程でボリュームある見かけの苗に育っています。二年前に植え替えたのですが、この間よく成長したようで、球体が鉢からはみ出ています。抜き上げました。鉢底まで根が回って...
牡丹類の植え替え、第二夜の今宵の主役は岩牡丹です。2013年春に実生したこの苗は自根で育てており、現在の球体直径は11cm程に育っています。前回植え替えから二年経過しています。抜き上げました。根の最深部は鉢底まで達しており、順調な根張りを伺わせます。用土を箸で突き崩し根を露出させました。全く問題ないようです。細根をカットしました。そのまま用土に植え付けました。鉢は一回り大きなものにサイズアップしました。...
一月下旬のこの時期、早くも植替えを始めました。ずっと気になっていた牡丹類から手を付けることにします。今日は、赤花三角牡丹の植え替えについて。2013年春に播種した実生11年生の自根苗です。三角牡丹は牡丹類の中でも大型に育つ種類で、この苗も直径14cm程に育っています。抜き上げました。根張りは球体の割に貧弱です。細根はカットして整理しました。自根の割に塊根が小さく”アレッ”と思うほどの大きさになりました...
今日はこの冬一番の寒波が列島を覆っていると言われています。本日平均年齢78歳のゴルフ仲間とラウンドしてきました。朝方はかなり冷え込んでいましたが、昼頃には風が強いと言え冷え込みは弱まりました。しかし、夜半の冷え込みは結構きつかったようで、メロ達の様子が気になるところです。特に今年の冬は温室内のプチプチシーによる内張を省略し、素ガラス一枚の防寒としていますのでメロ達には厳しい冬になるかもしれません。...
今日明日は大寒気団が日本列島をすっぽりと覆う予想です。明日はここ関東南部でもこの冬一番の冷え込みが予想されています。しかし日の入りの時刻は次第に遅くなり昼間の時間が長くなってきました。また日中の太陽高度も冬至の頃よりは明らかに高くなっています。人間の爺様でもこのくらいのことは感じるのですから、季節に敏感な植物たちはすでに春を感じてその動きを始めています。<フェネストラリア・ファイアワース> オレン...
2016年春に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」です。8年を経た現在二本の苗を自根で管理しています。灰緑色の球体に黒~茶の密生した刺。いつ見ても玄人受けする渋い見かけのサボテンです。初夏にはこれまた微妙な色合いの美しい花を咲かせます。現在の球体直径は8cm程度です。あまり巨大にならず、狭い温室に悩む私にはその点でもありがたいサボテンです。難点は結実しにくく、わずかにできた種子を実生しても育てにく...
ロフォフォラ属の「銀冠玉錦」と「烏羽玉錦」の群生苗です。親子合わせてちょうど良い斑回りです。バラバラにして育ててみたらという考えもありますが、そうすると斑なし苗やら、全斑苗やら、凡庸な斑まわりの苗やらが量産されそうです。不本意ですが、このまま育てて親子一体で観賞してゆくことにします。それにしてもこの烏羽玉の赤い子株たち。気になる存在ではあります。”緋牡丹錦”よろしく緋烏羽玉錦なるブランドを目指して接...
この時季の太陽は一年のうちでも最も低い角度から温室内に射してきます。しかしこの斜めの光は温室内の棚の奥まで射しこんでくれ、これを受けてメセンたちが寒さの中、美しく色づいています。<コノフィツム・クビクム> クビクム→キュービックで、その四角形の体型を表しています。秋の頃は濃い紫色を呈していましたが、現在は本来の緑色に戻りつつあるようです。<リトープス・紫福来玉> この苗は一年中紫色です。種子を宿し...
同じ黒牡丹でもいろいろな素顔があることを最近再認識しました。一時は育て方でいろいろな顔に変化してゆくものと思っていましたが、やはり”出自”、”生まれ”、”素性”が大きく影響しているようです。実生11年生の二つの苗を比べてみました。<苗A><苗B>苗Aは一つ一つの疣が長めで、白い綿毛もその疣の中央部に沿って細長く伸びており、人でいえば典型的なスラリとしたモデル型美人です。一方、苗Bは各疣の長さが短く、綿毛は疣...
およそ35年ほど前(1990年頃)に二和園さんで入手したアストロフィツム属の「ランポー玉」。価格は確か70円でした。苗の大きさは親指の爪ほどで2cmに満たないものです。そのランポー玉のその後の40年を画像で追ってみました。<2003年> 画像の中央にある白い苗です。購入後13年ほどを経過しソフトボール大にまで成長しています。<2013年> 上の画像から10年経過しました。この間に球体は5稜から8稜に増稜しました。またほぼ...
実生11年生のエキノカクタス属「弁慶」を植え替えました。巨大サボテンとなる弁慶としてはまだまだ幼苗ですが、例の蒙古斑のような紫の模様は既に消失しております。球体径は12cm程度。胴長が20cm程の深鉢に植え込んでいました。鉢から抜き上げました。下方に向かって直線的なテーパーがついている鉢なのですんなりと抜けました。長~い鉢の最下部まで根が張り詰めています。仮に地植えしたら、水を求めて地中深く根が伸びて...
今日のブログの主役は35年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で購入したツルビニカルプス属の「昇竜丸」です。購入当初は小さな単頭株でしたが、年月を経て複数の子を吹き昇竜丸としては珍しい群生株に変化してゆきました。2013年4月の画像です。4つの子を吹いています。このまま貴重な昇竜丸の大群生株になって行くものと期待していました。しかし、好事魔多し。数年前の植え替えの際、主頭とその根が腐っていることが判明しました...
サボテンの全斑の実生苗は育つことなく短期間で消滅してしまいますが、親苗からも全斑の子を吹くことがありこの子株は少し大きくしてから袖ケ浦などの台木に接ぐことにより命をつなぐことが可能です。そんなことで二本のルリ兜錦全斑苗を袖台の上で維持していますが、正直やや持て余しています。<苗1> 球体直径は10cm程になっています。開花はしていません。疣は小さく黄色がベタ一色の球体全体から受ける印象は茫洋としてい...
今日のブログは久しぶりのメセンネタ、ラピダリア属の「マルガリータエ(魔玉)」様が主役です。まずは代表的な姿の苗の画像を。毎年成長点から前年のものとは直交方向に一対の葉を生やしてこれを毎年繰り返して単幹で大きくなってゆきます。その点ではプレイオスピロス属の「帝玉」などと似ています。その姿は帝玉とはかなり様相が異なり各葉は輪郭がシャープで、葉肉は帝玉ほどボテボテしておらずすっきりとした見かけです。また...
2013年6月にネットオークションで入手した種子を実生したフェロカクタス属の「天城」です。10年後の現在1本の苗を維持しています。球体の直径は11cm程。全体としてホマロケファラ属の「綾波」に似ていますが、綾波は鍵刺であるのに対し本種は直刺である点が異なります。同じ強刺である金鯱や巨鷲玉に比べると成長は遅いですが、フェロカクタス属のサボテンとしてはこんなものかと。本種の見どころは、優しげに見える球体とそれに...
実生をしているといろいろと面白いことがあるものですが、これもその一つ。ネットオークションで入手した銀冠玉の種子を播種したところ一本だけ刺を生やした苗が出てきました。おやおやと思って育ててみると赤い棘がモジャモジャ。球体が見えないほどで、これは銀冠玉ではないと誰もが思う姿です。10年後の現在の姿です。結局エキノケレウス属の「白紅司」であることで決着しました。現在の球体直径は刺を含めて5cm程度。コン...
花が少ないこの時期の温室内でひときわ目立つのはメロカクタス属のサボテンたちです。彼らは頭上に花座を載せており、その花座が派手な色で目を引くからです。多くのメロ達の花座はおおむねオレンジ色を呈していますが、本日の主役「層雲」の花座は純白でありひときわ目立つ存在です。実生7年生の自根株を二株育てています。メロカクタス属のサボテンたちは皆「○○雲」なる名前を冠せられていますが、この層雲の白い花座は富士山に...
今日はフェロカクタス属の「江守(Ferocactus Emoryi)」を植え替えました。2013年春実生の10年生です。まず抜き上げてみました。胴長20cmほどある鉢全体に根が回っています。前回の植え替えから二年経過しています。長く伸びた根を切り詰め、前回より径は大きく胴長は短い鉢に植え付けました。こうして改めて手元に置いてみるとずいぶん大きくなったものです。普段は通風型栽培室上段の棚奥に置いているためつぶさに観察はかない...
銀冠玉、白斜子、精巧殿、黒牡丹、菊水。これらは今までにうちの温室で赤ダニの被害に会ったサボテンたちです。よく赤ダニの被害に会いやすいとされているコリファンタ属のサボテンも何本かありますが、不思議と被害は出ていません。赤ダニが本格的に活動を始めるのは春三月と見ていますが、今年は少し気になることがあり早めに対策を開始することにしました。殺ダニを目的とした薬品に対し、赤ダニはすぐに耐薬品性を持つと言われ...
実生10年生のコピアピア属「ギガンティア」。多くの同期苗はヤフオクなどですでに手放し、1本の苗だけが残っています。基本的に同期のギガンティアは縦長円筒形に育つものが多かったのですが、この苗だけは完全に近い球形に育ってきており、実生10年後の現在もその姿を保っています。現在球体直径は10cm程度。ここ数年の成長を見るとまだまだ大きくなってゆきそうな勢いです。同属の人気種「黒王丸」と比べると、球体色は黄...
今日は一月八日ですが、今年のサボテンの植え替えを開始しました。昨年はコノフィツムの植え替えが12月中旬までかかっていましたので、思えばほぼ一年中植え替えをしていることになります。まあ好きでやっていることですし、そればかりやっているわけでもありませんが…。で、今年の植え替え始めは前回の植え替えから丸二年経過している強刺類中苗たちです。<赤刺金冠竜><刈穂玉><レコンテ玉錦><レコンテ玉>これ等の4苗...
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今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
一昨年に五頭株に仕立てたロビオプシスの「那須の朝焼け」。球体は黒光りして大変元気そうな姿を見せています。あちこちのアレオーレから綿毛のボンボンのようなものが膨らみつつありますが、これが先々蕾に成長してゆきます。下の画像は昨年群開したときのものですが、今年はそれ以上の派手な大群開を期待できそうです。五頭の他小さな子を4つ吹き始めています。一応五頭でバランスが取れていますので、今後これらの子株をどうす...
今日は思い立って、かねてから懸案であった銀冠玉幼苗の植え替え作業に取り掛かりました。植え替えすべき銀冠玉の幼苗たちです。二つの小さなプランターにゴチャゴチャと生えています。数える気にはなりませんが500本は下らないでしょう。昨年秋に自家産の銀冠玉種子を実生したものですが、そろそろ限界だろうかという状態です。苗同士が密になって用土が盛り上がり、さらに杉苔も繁茂しつつあります。まずは引っ越し先の準備で...
サボテンたちが一斉に成長を開始したこの時期、多少用土が水分過多になっても問題が起きることが少ないです。当地は明日の午後から天気が崩れる予報ですが、前回から1週間経過しており、今日は朝から一日よい天気ということで水遣りを決行しました。一鉢一鉢水遣りをしながらサボテンたちの健康状態をチェックしてゆきます。真っ赤な種鞘を二つあげているメロカクタス属の「層雲」です。袖ヶ浦の接ぎ降し苗ですが、冬を乗り越えて...
今日のブログの主役は実生11年生のエキノカクタス属「花王丸」です。といっても一風変わった苗で、花王丸では珍しい群生株です。一枚目の画像は太陽光があたったもの、二枚目の画像は太陽光のない環境での画像です。二枚目の画像にこの苗の特徴、すなわち青みがかった球体に純白の刺がよく映えている姿が良く表れています。この七頭立ての群生苗、このような姿になるまで紆余曲折がありました。実生してから3年経過後の2016...
ギムノカリキウム属のサボテンのうち、少なくとも小型のものは年数を重ねると柱サボテン化します。今日はそのような例を二つ。<牡丹玉> 会社員であった当時同僚から譲っていただいた一本です。茶色の一風変わった球体色ですが、入手した35年前からずっとこの色です。もちろん冬も夏もです。この同僚、相模原市に在住しており一時はかなりサボテンに熱をあげていた由。近くにかの「龍胆寺雄」氏温室があって訪れたこともあるとの...
およそ35年前に五十鈴園さんから購入したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。両苗とも球体の直径は12cm程度です。ずっと扁平な形状を保ってきましたが、画像左側の苗は最近やや縦長になってきました。もともと球体色は緑色がかったものと赤みがかったものとがあったのですが、最近は両者とも赤みが強い球体色になり色での区別がつかなくなりました。昨年から温室内の一番陽光が当たる場所に置いていますので、サ...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。実生8年生の(当然)自根株です。エキノプシス特有の純白の清楚な花です。この大豪丸、一昨年までは温室内で栽培しておりましたが、昨年春から通風型栽培室に置いています。元来丈夫な性質のサボテンなのでしょう。栽培場所の変更にもかかわらずずっと元気に成長しています。もとは接ぎ木の台として実生した苗の中から成長のよろしい苗数本を選抜して、標本球?としたものでしたが、この選択...
昨年夏に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹。春なのに蕾が上がってきました。そして今日、ついに開花しました。接ぎ木されたこと、及び苗の置き場所(昨秋は露天の縁側、この冬は通風型栽培室、この春は露天の縁側)などが要因となって昨年秋に咲いていたべきものが、遅ればせながらこの春に開花してきたものと思われます。この接ぎ木苗自体は秋まで肥培して穂を大きくし、その後接ぎ降ろす予定です。ご訪問くださりありがとうございます...
袖ケ浦の台上にあった群生株に腐りが入り、一部を掻き落として挿し木し延命を図ったマミラリア属の「ルエッティー」。無事に根付いたようで、先月末には蕾が上がってきたのがはっきりと見えるようになりました。そして今日、久しぶりの開花です。これがマミラリア?と思わせるような大きく美しい花です。もちろん自根株となった現在、袖台上の群生株であった当時のド派手な大群開は望むべくもありませんが、これはこれで十分に美し...
実生して10年のアズテキウム属「花籠」です。随分多くの種をまいたのですが、その中でわずかに残った9本の苗を寄せ植えしています。実生10年生といっても大きな苗で直径2.5cm程度。気の遠くなるような成長の遅さです。まあ、成長が遅いといっても実生10年生。数年前からポツポツと開花するものが出始めました。今年は画像左下の苗が一番に開花しました。高級種と言われる花籠ですが、いわゆる駄物と言われるエキノプシス...
エスコバリア属の「ダシアカンサ」。6年ほど前に譲っていただいた株ですが、どんどん子を吹き群生の姿が重く感じるようになってきました。子を二段に吹いています。下部一段目の子を外して、身軽に成形しました。8つの子を外しました。子を外して成型した株を植え付けました。子が一段だけになり身軽になりましたので同じ大きさの鉢に植えました。外した8個の子株は挿し木して発根を図ります。これでこのガラス質の刺を持つ優良...
約35年ほど前に二和園さんで入手した精巧殿。根はキリンウチワあるいは袖が浦です。9年ほど前赤ダニにたかられ、その影響で子を二つ吹きました。そして最近気が付くと主頭が分頭しています。サボテン本来の美しさである回転対称形からはかけ離れた姿になりました。もう40年近く生きてきたサボテンですので、子を外して整形するする等の小手先の変更はこの際避けたいと思います。この株の個性としてこのまま今後どのように変化...
2014年に実生したスクレロカクタス属の「彩虹山」がしっかりとした春の成長を見せています。いわゆる難物サボテンと言われている彩虹山。実生してから根腐れし、袖ケ浦に救済接ぎし二本の苗を維持していましたが袖接ぎのままの苗は腐りました。早めに降ろした一本がこの苗で、唯一の生き残りです。根は自根です。この苗はこれまで未開花でしたが、今回の成長で蕾らしきものが見えてきました。12時と7時の位置に二つです。美しい花...