昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
35年ほど前に五十鈴園さんから購入した象牙丸。晩秋の今日、今年二度目の開花をしています。全体として薄いピンク色の花ですが、よく見ると内側の花弁は白、外側の花弁はピンク色の二段構えです。この株、入手してから20年間ほどはあまり植替えもせず良く生き残っていてくれたなという感がありました。12年前ほどから丁寧に扱うようになり、成長が再開するとともに毎年このような美しい花を見せてくれるようになりました。今...
2013年春に実生した「有刺精巧殿」。入手した一群の種子が品種的に固定されていなかったためか、いろいろなタイプの苗が出現しました。それらの中から自分で「有刺精巧殿」の名にふさわしい苗を選抜して残しています。<斑入りタイプ> 斑入りのため選別で残しました。<正統派有刺精巧殿> 単頭です。有刺精巧殿とはこういうものだと頭の中で考えていたイメージに近い苗ができました。<子吹きタイプ> これも正統派です。子を...
今年の牡丹類の開花は異常に長引いています。ブログを書いていても、「これが今年最後の…」を何度繰り返したことか。その昔南米某国のトリオロスパンチョスが「これが解散前の最終公演」と謳って何回も客寄せしたのに似て、(←わかる人にはわかるはず。)なんとも心苦しい限りです。で、その心苦しさを抱きつつ”今年最後の”竜角牡丹の開花についてです。接ぎ木苗を入れているプラ舟中の袖台に載っている竜角牡丹が満開です。冬に備...
今日はコノフィツム小型種の実生苗についてです。2020年11月にメサガーデンから入手したコノフィツムの種子を実生しました。丸4年後の現在の様子です。<エクティプム> メサの表示では「ectypum ssp. sulcatum SB1118 Animub」となっています。出来損ないのシューマイのような形状をした球体が20粒ほど群生してきました。鉢の一辺の長さは6cmですから、このヨモギ色の粒々の一つの直径は5~8mm程度。あのごく小さ...
マミラリア属の「マルコシー」。見かけが面白いサボテンです。軟質サボテンで、容易に子吹きして群生株になります。一つの刺座から数本の長い赤刺と多数の白刺を出します。この赤刺が集合してその株のシルエットが形成され、全体として赤くモワッとした印象的な姿を現します。軟質なためか容易に腐りますので定期的な植替えと、辛めの水遣りで管理しています。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」...
コリファンタ属の「グリーンウッディー」。実生10年生で球体の直径は10cmを超えてきました。”グリーン”といっても少し灰色がかった緑色の球体です。成長点の近傍から年に3回ほど黄色い花を咲かせてきます。コリファンタと言えば赤ダニさんの好物サボテンですが、うちの赤ダニさんたちは銀冠玉がお好きなようで、このグリーンウッディーには目もくれません。おかげでグリーンの美肌を保っています。この苗、ここ数年成長点付近...
10年前にネットオークションで亀甲牡丹の種子を大量に入手しました。多くの苗が育ちました。そのうちの多くはいわゆる亀甲牡丹の顔をした苗でしたが、中に何本か変な顔をした苗も出てきました。それらの苗です。これらの苗、あのごつごつした塊のような亀甲牡丹の姿には程遠く、一枚一枚の”葉”がはっきりしています。そしてその葉の先端には綿毛が。よくよく見ると同属のアガベ牡丹の葉が幅広になったような姿です。実生11年生...
2016年初夏に信州安曇野の高木カクタスさんで入手した金鯱三苗。このブログにも何度か登場しています。入手当時の姿です。良く発達した刺が気に入って入手しました。その後温室内で育てましたが、多肥料用土、潅水過多、そして温室内の過湿により球体ばかり目立つメタボ気味の苗に変化してきました。これはいかんと、三年前に新設した通風型栽培室の上段に配置換えしました。この栽培室は東西面に開口部があり、周年風通しの良...
今年の8月にヤフオクで入手したユーベルマニア属の「エリオカクトイデス」。入手してすぐに植え替えましたが、ようやく根付いたようで成長点が動き始めました。(中心の白っぽい部分)同じユーベルマニア属の「フラビスピナ」と印象が似ていると感じていました。自家実生のフラビスピナ5年生です、こうして並べて見比べると、確かに多くのサボテンがある中で両者は似ている部分が多いです。しかし、球体形状(エリオカクトイデス...
35年以上の付き合いのマミラリア属「白珠丸」。今年もやる気なさそうにパラパラとピンクの花を開花しております。おそらくは100頭以上ある大群生に育っています。35年ほど前に入手した時に既に小さな群生株でした。主頭から出た子株がまたその子株(孫株)を吹いてと、どれが元の主頭や子株であるかわけのわからない状態になっています。マミラリア属のサボテンは通常開花すると球体上に花輪を形成するほど群開しますが、こ...
今年も多くの種子を提供し続けてくれた銀冠玉大苗二株。今年最後の種鞘を揚げています。いずれも10年ほど前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろした苗です。接ぎ木台による影響か、球体直径は12cm程に育っており、銀冠玉としてはかなり大柄です。”総身に知恵が回りかね”ているのか、球形の形状がやや乱れ気味。これまで数千の種子を輩出し多くの子孫を残しているので、まあこれでもいいか、というところです。ご訪...
室内温度はほぼ外気温と等しい通風型栽培室。サボテンたちが身を縮めて来るべき寒さに備え始めました。<フェロカクタス属・王冠竜> <エキノカクタス属・弁慶>これらのサボテンにはここ1か月水遣りを控えています。本来真球形に近い球体であったものが水遣りの休止により、球体横方向の径を変えずに高さのみ縮めてきました。これもこれからの季節にしっかりと陽光を浴びつつ寒さに備えるこれらサボテンたちが本能的に?身に着...
11年前の春に実生したオブレゴニア属の「帝冠」。帝冠には大疣と小疣があるといわれていますがこれまでその差はあまり気にしていませんでした。最近、同じ大きさの二本の苗の疣の大きさが急に気になりだしました。<大疣><小疣>両苗とも球体の直径h10cm程で同じサイズの鉢に植え付けられています。こうして並べてみると、両者の差は顕著ですね。どちらが良いかは個人の見解の差です。ちなみにわたくしは小疣の方が好きです...
牡丹類の開花終焉。今日はアガベ牡丹の寄せ植えが満開でした。アガベ牡丹の開花は早い。これらの苗の播種は3年前の2021年4月ですから、播種してから3年目の今ほとんどの苗が開花しています。まだ幼い苗ですが、一応交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリ...
振り返ってみれば今年の牡丹類の開花のパターンは異常でした。金木犀は夏の花芽の形成時期に一定の気温の条件が整うと秋に二度開花するといわれています。今年の夏の異常な高温が牡丹類の開花に影響を与えたのでしょうか。旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が最初に開花、その次に花牡丹などの大型牡丹類はきっちりと二度開花し、さらにその後に小型牡丹類が二度目の開花を迎えています。<黒牡丹> 実生11年生自根苗。<姫牡丹> ...
メセン類の幼苗は皆独特の姿をしています。今日はリト・コノ以外のマイナーメセンの幼苗の姿をリポート。双子葉植物であるこれらのメセンは、まず双葉を利用して傘を開き、その後その傘の間から”本葉”が姿を現してきます。<帝冠> <紫帝冠> 成長しつつある紫帝冠の本葉を見ると、ついつい後ろ側から見た「犬のきんた〇」を連想してしまいます。齢76歳にしてまだまだ修行が足りませんなあ。<ギバエウム・春琴玉> これらは...
およそ35年前に友人から譲り受けた烏羽玉たち。5株全員が生き残っており、元気に生きています。春から秋にかけて断続的に開花しています。烏羽玉は自家受粉するため、頼まなくとも種子を次々に産出してくれます。また、未だに不定期ですが子を吹く株もあり、老化の気配はありません。これらの烏羽玉、疣の配列が独特でなかなかこのような姿の烏羽玉は見かけません。今となってはどのような系統の烏羽玉であるか確認の仕様があり...
2020年11月にメサガーデンから種子を購入したコノフィツムの「カラモエペンセ」。丸4年経過した今、ようやく一人前の苗になりました。二苗を維持しております。薄い緑色の、やや丸みを帯びたタビ型球体の全体に濃い緑色の斑点が拡がる独特のフォルムです。実生4年目の今年ようやく一本の苗が開花しました。メサガーデンによる表示は;#1425.962 Conophytum marginatum ssp.karamoepense w Aggenys,giant redishでありま...
牡丹類の一斉開花も終盤になり、今は旧ロゼオカクタス属のサボテンたちを中心に開花を競っています。2013年春に播種したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」も二株がタイミングを合わせて開花しておりました。「白花」といっても純白の花ではなく、薄いピンクの地に赤い中筋が印象的な花です。同種の同時開花を見た私は、パブロフの犬よろしく条件反射的に交配作業を行っていました。来春の結実を期待しています。ご訪問くださりあり...
11月も中旬になり、コノフィツムの園芸種が花盛りになりました。<紫宝> タビ型の球体にオレンジ色の花です。<宝殿> 鞍型の球体に濃いピンク色の花です。<野菊の宿> タビ型球体にピンク色の花です。少女趣味的名称ですね。<祝典> タビ型球体に濃いオレンジ色の花です。これらのコノフィツムはウエブシャボテン誌さんを通じて入手したものです。入手時は小さな二頭の株でしたが、数年を経てこのような多頭株になりまし...
黒くない刺を持つ黒王丸の本命は「白刺黒王丸」。掻き子を接ぎ木しましたが失敗し、改めて挿し木したものの中から発根に成功した運の良い苗二本です。直径4cm程まで膨らみました。球体色は典型的な黒王丸ですが、刺はその名の通り純白です。次は、2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生した「コルムナアルバ」。刺は黄色~白色。個体差が見られます。球体色は黄緑色でしたが、年を経るとともに白粉を帯びてきました。...
もう済んだと思っていたこの秋の牡丹類の一斉開花。異常気象に影響されたか、今日二度目の一斉開花がありました。主な役者たちをピックアップしてみましょう。<象牙牡丹> 35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株です。<亀甲牡丹> 実生10年生。袖台接ぎ降し株です。<花牡丹> 実生11年生の自根苗です。<岩牡丹> これも実生11年生の自根苗です。交配したいのですが相手がいません。これだけ何回も咲くとかなり体...
2013年春に「新天地錦」として入手した種子。「200粒」とありましたが実際に播いてみて発芽してきたのは700本近く。老眼を真っ赤にし、肩こりをこらえて何度も微小な苗を植え替えました。斑入りの苗はわずかに20本程度が現れました。その後大半の苗は無償分譲したりヤフオクに出品したりして、現在残っているのはわずか二本です。<斑入り苗> 多くの苗の中で一番斑模様の良いものを残したつもりですが、良い斑模様で...
一年前に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。うまく接ぎ木はできたようですが、その後の展開は?今年の三月時点では直径5mmほどの大きさの子株が出ているのが確認できました。その子株の見かけは菊水というより、イソギンチャクのような色と形状でした。3/27のブログ「赤出べそが動き始めた」それから約8か月経過した現在の様子です。接ぎ木してから一年経ってようやく菊水らしくなってきました。少なくとも7頭立ての群生株にな...
今日の主役はプレイオスピロス属の大玉たち。メセン類の中でもかなり大きくなる属で、うまく育てると球体の直径が5cmを超えるものも出てきます。<帝玉> プレイオスピロスといえばまず浮かぶのがこの帝玉です。<巨鳳> いかにも大きそうな名前です。大きくなってくると球形を保つのが大変そうです。<鳳卵> 鳳の卵? 私には帝玉との区別がつきません。3種とも球体の色や質感が酷似しています。まさに石ころのような地味...
2013年3月に播種した(アガベ牡丹)x(黒牡丹)の混血種子。入手先のメサガーデンによる名称は「agaboides x kotschoubeyanus,F2 hybrid」でした。16苗が発芽しましたが、11年を経て生き残っているのは画像の一苗です。疣の形状や色は黒牡丹に近く、花は黒牡丹のものにアガベ牡丹のあでやかさを加えた印象です。6年ほど前から毎年開花しておりますが、残念ながら交配する相手が思い浮かびませんので、そのままにしてい...
今日はプラ舟にドブ漬けしている竜角牡丹袖台接ぎ木苗が一斉に開花しました。密に詰めて置いていますのでまわりの苗も写り込んでいます。手前左右二本の苗はギガンティア、奥側にもう一本竜角牡丹があります。以下の画像に他の苗の映り込みはありません。実はこれらの接ぎ木苗たち、近いうちに接ぎ降しのためカットする予定です。そのため今回交配は控えています。カットの前に一花咲かせて見せた、というところでしょうか。ご訪問...
今年は夏が長かったり急に秋が来たりと、例年とは異なる天候のパターンがあったためか、サボテンたちの開花スイッチにも影響が出ているようです。<遅い開花> 牡丹類の開花のピークはすでに過ぎましたが、竜角牡丹が遅ればせながら今日開花しておりました。実生11年生の自根苗です。袖台に載っている苗より小柄ですが、濃いピンクの良い花色をしております。竜角牡丹の他、旧ロゼオカクタス属の黒牡丹、姫牡丹も一部か開花しま...
今日のブログのお題は「小錦」。小錦といってもあの大きなお相撲さんの小錦ではありません。2019年7月に「ペクチニフェラ錦」として入手した種子を蒔いて、生き残った苗のうち斑入りのものはこの一本でした。3時、4時、及び11時の位置の稜に斑が遠慮がちに出ています。それで小さな斑(錦)ということで「小錦」。お粗末でした。ペクチニフェラ錦は隠れた人気種で、苗も種子もなかなかオークションに出てきません。こんな小...
ラピダリア属の「マルガリータエ(魔玉)」。5本の苗を維持しています。播種して5年。それぞれ個性ある姿に育っていますが、磁器のような質感の球体が気に入っています。これらの苗から今年の5月に採取した種子。細かくてよく見えないまま、9月の上旬に3つの鉢に播きました。その結果…予想を超えてわんさかと発芽してきて、気が動転するほどです。この大間違いの原因は…老眼で多くの種子があることに気が付かなかった。種子の...
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昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
2013年春に実生した「青磁花牡丹」。多くの苗の中から異形の苗二本が現れました。そのまま今日まで大事に育てています。疣が異常に短く、その疣の稜線上に綿毛が連なるのが特徴です。草姿全体としては通常の花牡丹よりかなり扁平です。その扁平で短い疣の姿から私は「ダルマ」と名付けています。このダルマさんたち、今年の秋はしっかりと開花しておりましたので交配しておきました。来春には多くの種が得られると思います。実...
2013年春に実生したフェロカクタス属の「日の出丸」。今年は三本ある苗のうち二本に蕾が上がってきました。通常の年ならばこの時期には三本とも開花しているはずですが、今年はその時期がずれているようです。現在蕾を上げていない苗も球体を見る限り調子は悪くなさそうですので、そのうち蕾を上げてくると楽観しています。これらの苗は札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、同一ロットの近い血筋の苗が出...
6年ほど前に仙友から頂いたフェロカクタス属の「紫禁城」。長い年月を要しながら1mを超える巨大な大きさになるサボテンです。自根の苗ですが、この6年で球体の大きさは4cmから8cm程に成長しました。富士山の山頂を目指して田子の浦港を出発点として動き始めたのですが、まだ富士市内をうろうろしているような状況。私の生きている間に一合目まで到達できるでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「に...
袖ケ浦の台に載せた竜角牡丹の三本の苗。接ぎ降ろしてもう5年ほど経つはずです。三者三様の姿に育っています。疣の形状にそれぞれの個性が出ているようです。痩せて尖っていたり、湾曲したり、皴を寄せたりと。同じロットの実生苗を接いだはずでしたが、どうもいろいろな血が混ざっているようでした。ここ数年毎年秋になると多くの花を咲かせ、交互に交配しています。春になると大量の種子を提供してくれます。兄弟苗ではなくいろ...
2013年春に苗で入手した金冠竜x鯱頭の交配種。当時からの変化を画像で時系列に辿ってみましょう。<2013年><2018年><2024年(現在)>球体の大きさに関しては、2013年当時直径4cm(棘を含まず。)、現在8cm程であり、意外に大きくなっていません。球体形状に関してはもう少し縦長になってくるものと予想していましたが、現在まで真球形を保っています。刺色に関しても意外な状況です。若い頃は赤刺が...
今日のブログはディンテランサスの「南蛮玉」について。2020年11月にメサガーデンから入手した種子を実生した苗です。(SB2343)何と言ってもこの南蛮玉の特徴は大きくなること。現在の球体直径は7cm程度。草姿はリトープスに大変良く似ていますが、大きさはこのディンテランサスの方がかなり上です。ディンテランサスとしては他に稜耀玉、幻玉、妖玉、春桃玉などを育てていますが、大きさの点ではこの南蛮玉の右に出るもの...
今年の冬は厳しい寒波は来ないので、温室の内張は不要と高をくくっていましたが、今朝は予想外の冷え込み。久しぶりに温室内につるしておいた最高最低温度計をチェックしてみると…最高温度38℃、最低温度1℃、現在温度7℃となっています。しばらくの間この温度計をリセットしていませんでしたので、最高温度は初秋の時期のものですが最低温度はこのところの推移からから今朝のものと思われます。12月中旬にしてこの低温は少し予...
今日のブログの主役は約30年前に実生したフェロカクタス属の「真珠」です。親株は五十鈴園さん由来で、この親から採取した種子を恐る恐る実生した私の実生初体験の苗です。案ずるより産むがやすしというか、ビギナーズラックというか、とにかく何本かが育ち、そのうちの一本を現在維持しています。最近の画像を二つ並べてみました。<2019年> <2024年(現在)>ラグビーボールのような形の球体がここ数年ずん胴型に変化し...
毎年、年明けに一斉に開花するツルビニカルプス属の「精巧殿」と「バラ丸」ですが、今年は少し様子が違うようです。<精巧殿><バラ丸> いずれも実生11年生の自根苗群です。一部開花している株もあれば、蕾を抱いている株もあれば、全然それらの気配のない株もあります。今年の夏の異常気象で体内の時計(季節感)に狂いを生じているのでしょうか。春の訪れまで水遣りや植替えを控え、安全運転で行こうと思います。ご訪問くだ...
「温室の冬支度」といってもここ横浜は温暖の地。最近は大した支度はしなくなりました。3年前までは冬季温室内にプチプチシートの内張を行っていました。しかし当地の冬季最低温度はー3℃程度であり、地球温暖化の傾向も相まって、プチプチシート内張の効果に疑問が出てきました。温室内の多くの鉢を移動させる必要もあり、内張は結構大変な仕事でしたので、これをなくすことができるなら大変に助かります。その代わりの対策とし...
温室棚の敷き砂中にこぼれた種から育ったアストロフィツム属の「般若」。18年を経て大きな株に育ちました。球体の径13cm、高さ20cm程になっています。ぼれ種から出た苗の存在に気が付いたのは2009年のことでした。その頃の画像です。その姿から発芽したのは2006年頃と推定されます。(画像がピンボケで申し訳ございません。)さらにこの苗の親の記録をたどると、40年ほど前に入手したものであることが分かりま...
本日のブログの主役はフェロカクタス属の「黄刺金冠竜」です。40年ほど前、名古屋に出張した際ついでに犬山方面に出向き、五十鈴園さんに立ち寄りました。温室内に立ち並ぶ金冠竜の中からこの一本を選びました。当時から球体高さが15cmほどありましたので自宅まで送っていただきました。龍神木の台に載っており、当時は球体下に龍神木らしき姿が見えていましたが、現在は完璧に木質化して龍神木の名残はありません。では、画像...
9年前我が家にやってきたフェロカクタス属の「ピロサス」です。「赤鳳」の変種とされています。急激に気温が下がってきたこの時期、苗全体が赤みを増してきました。二本の苗を維持しています。通風型栽培室に入れてから3年ようやく当初の狙いが実現してきたようです。この1年、球体はそれほど大きくなりませんでしたがその分刺が目立つようになり、また新刺の赤い色が鮮やかに変化してきました。球体はこれまでになく赤く染まっ...
今日の主役はツルビニカルプス属最大種の「アロンソイ」です。サボテン栽培を久しぶりに再開した2013年。栽培ブランクの間に新たに見つかったサボテンで、とりあえず種子を入手して実生しました。その時の苗が自根で3本残っています。******二本の苗は疣がらせん状に配列されていて、見た目が心地よいです。特に中断にある苗は球体が扁平に育ち、大変に落ち着いた面持ちを保っています。球体の大きさは直径5cm程度で、ツル...
いつもご覧くださりありがとうございます。小旅行のため、このブログを3日間休載させていただきます。12月12日(木)から再開させていただきますので、よろしくお願いいたします。リトープス「紫福来玉」にほんブログ村 にほんブログ村...
40年ほど前に五十鈴園さんから通販で入手したツルビニカルプスの「昇竜丸」。30年近く生き延び、2020年6月の時点では5頭立ての群生株になっていました。昇竜丸の群生は割と珍しく、自慢の株でしたが好事魔多し。上の画像が群生株の”遺影”になってしまいました。主頭に腐りが入り、子株たちをばらして挿し木し何株が発根して生き残りました。そのうちの二株の今日の姿です。ようやく一本の株として充実してきました。この...
2021年3月に実生したコノフィツムのフィシフォルメ。4年後の今年10本以上の苗が育っていますが、この秋大半の苗が開花しました。咲き始めはピンク色をした筆のような見かけですが、開ききると白色の大きな花になります。花の中心部を拡大しました。雌蕊や雄蕊の存在が定かでない見かけ。しかし数日すると…花粉があふれ出ています。雌蕊の存在は定かではありませんが、まあこんなもんなんでしょうね。とりあえず交配作業を...
このところ関東地方では晴れの日が続いています。液肥を満たしたプラ舟中で肥育していた接ぎ木苗たちもそろそろ接ぎ降しの適期と思っていたところでしたので、接ぎ降しを決行しました。接ぎ降し候補の苗たちの一部です。黒王丸、菊水、太平丸など。台の部分を3~4cmほどつけて、カットしました。切断面にはベンレートを塗布してそのまま乾燥させました。名前や接ぎ木時期を記載したラベルを間違いないよう添付。台木(袖ケ浦)は...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」です。このサボテンは直径が3~4cmぐらいが成長の限界の様です。初開花は実生6年目ごろでした。今年も元気に開花しています。「白花」の名がありますが現実は画像のように白地にピンク色が射した花です。業界ではこの程度のピンク色の昆入は許して「白花姫牡丹」を呼んでいるようです。昨年から交配して次世代の養成を図っています。今年の春に採取して実生した幼苗を袖台に...
昨年の夏に実生した太平丸類の幼苗たち。皆健康に育っているが、いかんせんこの種類のサボテンは成長が遅いです。(最初の画像左下の4本のみ2023年夏の実生です。ニコリーx雷帝)ここまで育つと、もうほとんど落ちこぼれる苗は出てこなくなります。あとは成長の遅いことには目をつぶりひたすら育ててゆくのみ。とはいってもそこは人の心。早く先を見てみたくなるものです。そこでサボテン界のタイムマシンの登場。接ぎ木です。前...
昨日に続き今年の夏に袖台に実生接ぎした苗の話題です。ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。自家受粉しないため交配作業を行うのですが花が小さいためなかなか思ったように行きません。結果、毎年採れる種子は数粒前後。この虎の子の様な種子を実生して育てているのですが、成長が気が遠くなるほど遅いです。意を決して実生接ぎすることに決めました。大事な苗ですので慎重に気を入れて接ぎ木作業し、100%成功しました。私の接...
今年の夏に袖台に載せた黒王丸の幼苗たち。良い刺を出してきました。ギムノの黒刺鳳頭や、ディスコのギガンティアを思わせるような艶のある黒刺です。来年いっぱい肥培し、大きく育った球体にこの黒刺が載れば、めでたしめでたし、の気分で接ぎ降しできます。だがしかし100%その筋書き通りに出来たとしても、膨らんだ球体色は緑色のはず。それから先には、果てしない球体白色化への道が続きます。ほれぼれするような黒王丸への道...
永年栽培している旧エリオカクタス属の「マグニフィカス(英冠丸)」大群生株。5年前の姿です。この頃は群生をあまり大きくしたくないため、出てくる子株をせっせと掻き落としていました。その後油断して子株を掻き落とすことを怠っていたところ…群生を構成していた大玉(直径10cm前後)の合間から直径1cmぐらいの子株が無数に噴き出してきました。両者の大きさの差が余りにも大きいので、このまま自然に任せてゆくと何とも不...
ウイギンシア属の地久丸。実生10年生の二苗を維持しています。寒いこの時期のせいなのか、ややくたびれた感が見て取れます。ここ数年大きさは変わらない状態が続いているので、そろそろ世代交代の考える時期なのでしょう。幸い自家受粉しているのか毎年多くの種子を提供してくれています。その実生苗。順調に成長しています。実に地味なサボテンですが、あまり手がかからず栽培者にとりありがたい存在です。ご訪問くださりありが...
毎年厳寒のこの時期に開花するユーベルマニア属のサボテンたち。今年も開花を見せてくれています。<フラビスピナ> 実生9年生の自根苗たちです。種子を採るため毎年交配しています。黄色の小さな花を咲かせていますが、通常使用する綿棒はサイズが大きすぎるため、ピンセットで雄蕊を切り取り別の株の雌蕊に擦り付けています。<プセウドペクチニフェラ> 実生10年生の自根株です。自家受粉するので交配する必要はありません...
兜丸は長年育てていても球体が縦長になることがないサボテンですが、同じアストロフィツム属でも、般若やランポー系のサボテンは年を取ると次第に縦長の球体に変化してゆきます。うちの実生10年生の恩塚ランポー玉たちも次々に縦長になってきています。実生10年生の自根株です。4稜の球体で気に入っていたのですが、いよいよ長くなってきたなという感じです。それほどは多くない3稜の恩塚ランポー玉です。実生10年生ですが、袖...
18日の本ブログ「メセンの幼苗を拡大撮影してみました」に続き、本日はサボテンの実生苗を拡大撮影した画像を挙げてみます。<金赤竜(23年9月播種)> 今からこんな刺出して、将来どうするの?という感じです。<神仙玉(23年9月播種)> こちらは順当な刺の発達。金赤竜にも通じますが、球体の紫色は強刺サボテンの”蒙古斑”でしょうか?<黒王丸(23年10月播種)> 当代の人気種も発芽直後はこんなものです。<白...
1か月前のこのブログに登場した実生10年生の新天地を植え替えます。球体直径は15cmを超えています。実生10年生のサボテンとしてはかなり大きい。刺に気を付けながら恐る恐る抜き上げました。根張りはまあまあでした。これ以上あまり大きくなられては困るので、浅鉢に植え付けました。12月のこの時期、寒冷な気候のせいで植え替えても根の伸長が思わしくありません。したがって弱い性質の苗や大事な苗の植え替えは来春を待...
今年の秋も気まぐれにいろいろな種類のメセンの種を蒔きました。気温が高かったこともあり、総じて順調に育っています。それらの中から3種を選び、手持ちのデジカメ(オリンパスTG-4)の顕微鏡・深度合成モードで撮影してみました。<ブルゲリ> 大きさは径5mmほどです。小さなガラスの球のようなもの一つ一つが、細胞なのでしょうか。<ハンメリ> ブルゲリよりは一回り小柄です。小さな種殻を頭上に残しているのが滑稽です...
昨日の「モニラリア」に引き続きマイナーメセンのネタです。本日の主役はフェネストラリアの「ファイアワース」。2021年9月に実生した苗です。今朝、朝日を浴びた花が輝いているように見えましたので、思わずシャッターを切りました。オレンジ色の花の中心部が明るい黄色で、これが輝いて見える原因でした。ここ数年サボテン趣味が拡がって、リト・コノやいろいろなメセンにも手を伸ばしています。それぞれの植物により成長期...
通称「ウサミミ」ちゃんの「モニラリア」。初冬のこの時期はウサミミが伸びてうどんのようなみかけになっています。この苗は2020年に実生した「碧光」です。既に多頭株に成長しています。この株は2018年に我が家にやってきた株です。既に10頭以上の大株に育っています。モニラリアは一年のうちこの時期が見ごろで、長く伸びた灰緑色のステム上のビーズが太陽光を反射して美しく輝きます。この後これらのステムは次第に枯れ込ん...
フェロカクタス属の「日の出丸」二苗が開花しています。これ等の苗は2013年春に札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、10年後の現在球体の直径は10cm程までに育っています。2年前から通風型栽培室に置いているためか、球体の成長は今一で棘だけが目立つ傾向が強くなってきました。この通風型栽培室、その名の通り冬季でも風が吹き抜ける構造なので冬季の最低温度は-3℃程に下がります。しかし昨年の冬の経験...
ノーマルなランポーやヘキラン(以下ヘキランを含めて単にランポーと記すことがあります。)の派生種として恩塚ランポー玉に人気がありますが、最近亀甲ランポーにも人気が集まりつつあるような気がしています。私としてはこれまであまり亀甲ランポーには注目してきませんでしたが、それでも温室内を見渡すといくつかの苗が目につきました。この苗は通常の「ヘキラン」実生苗の中から出てきたものです。純粋な亀甲ランポーにしては...
マミラリア属の「白珠丸」が花を咲かせています。画像の苗は購入してから30年以上経つ大群生株です。通常マミラリア属のサボテンの開花は球体をぐるりと囲む花輪のような群開を見せてくれますが、この白珠丸は例外。パラリパラリとやる気なさそうに、多くの場合は数頭に一輪、多くても一頭に二輪程度の開花です。それでも今年は”異常気候”のお蔭か、例年より花の密度が多いように感じます。植え替えよう、植え替えようとぐずぐずし...
温室内での黒王丸を置いている一角の画像です。皆一応の大きさに育っていますが、手前側一列及び第二列左側の二苗は球体色の緑色が濃いことが分かります。まさによく言われる「青リンゴ」のよう。これ等の苗は昨年袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたものです。他の苗の大半は2013年に実生した自根苗たちで、それなりに白っぽい球体色になっています。この白い色の成分は多分ワックスのようなものと想像しています。降雨の少ない地域に自生...
最近あまりその名を聞かなくなったですねえ「スパルタ教育」。「スパルタ教育」とは、古代ギリシアのポリス・スパルタで行われていたとされる教育であって、極めて厳格かつ過酷な訓練を施すことが特徴であるとされています。パワハラ・セクハラとかまびすしい世の中にあっては、使いづらくなった教育方法ではあります。で、その「スパルタ教育」をサボテンに施しているのが本日のテーマであります。強刺類の幼苗を植替え後、通風型...
前回12月4日のブログで12月に入っても旧ロゼオカクタス属牡丹類の開花が続いていることをお伝えしましたが、今日もその開花が続いていました。手前の二本のピンク花は袖台に載った竜角牡丹、奥の赤、ピンク、白色の花を咲かせているのは実生10年生の黒牡丹、姫牡丹の自根苗たちです。こうも数が揃うと、これは単なる狂い咲きではなく今年の異常気象の影響かという思いが強くなります。でも、牡丹さんたちよ、いつまでも浮かれてい...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」が初開花しています。実生二年目の開花ということになります。これ等の苗は4月17日のブログで今年4月の植え替えを記事にしたものです。花牡丹等の大型の牡丹類の初開花は実生5年生以降となることが多いですが、小型の旧ロゼオカクタス属のサボテンは比較的初開花が早いです。その中でもこのアガベ牡丹の初開花は早いですね。一昨日のブログで登場したこれらの二年生...
通風型栽培室に入れて2年経つフェロカクタス属の「赤刺金冠竜」二苗です。頂いた種子を実生してから5年ほど経過していると思いますが、成長は大体予想通りです。通風型栽培室に入れたあたりから力強い棘が出始めました。やはり強刺類は湿度の高い温室内で育てるより、風通しの良い環境で育てるほうが棘の発達には良いようです。ただ、苗があまり小さなうちから風通しをよくし過ぎるとひね媚びた意地けた苗になりかねません。小さ...