世は昨日より「大型連休」に突入しました。私は365連休の身ですので今日も温室でサボタニ栽培に勤しんでおります。今日のブログは2015年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」についてです。実生10年生の自根苗です。コリファンタ属のサボテンとしては最大級の大きさ。球体の直径は10cm程度。灰緑色の大きな球体に大きな疣と純白の綿毛。他に類を見ない特異な姿のサボテンです。花はコリファンタらしい黄花...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
今年最後のブログのテーマは「子吹き烏羽玉」。子吹き烏羽玉といっても烏羽玉の中にそういう種があるわけではなく、多くの烏羽玉の実生苗の中から特に子を多く吹く性質を持っている苗をそのように呼んでいます。とはいっても、多少は子を多く吹く性質の系統があるようですが…。で、これまで1000本以上の烏羽玉を実生してきましたが、それらの中からピックアップして育てている「子吹き烏羽玉」たちの画像です。1000本以上...
2013年春に実生したストロンボカクタス属の「菊水」。一人前の大きさに育っています。前半の二本は「白花」、後半の二本は「赤花」の菊水です。実生当時はこのサボテンの実生の独特の要領が分からず、苦労しました。種子や幼苗が微小で、普通の他のサボテンのように扱うとすぐに消えてゆきます。結局のところ、「播種してから三年間植え替えず、播種する用土はそれを前提に構成する。」ということに落ち着きました。具体的な播...
うちの温室に30年以上君臨しているエリオカクタス属の「マグニフィカス(英冠丸)」です。群生の直径は60cmに近い。一時期群生の大きさ拡大を抑制するため、出てきた子株を次々に掻き落としました。その結果大玉ばかりの群生が出来上がり、その姿が何となく不自然であったため、3年前に子株の掻き落としを止めました。その結果、大玉の間に小さな子株がうじゃうじゃと発生してきました。これはこれでまたかなり不自然な姿です。...
リト・コノ以外のメセンもあります、ということで今日の主役はフェネストラリア。2021年秋に実生した「ファイアアース」です。三年間でかなりの大株になりました。晩秋の今オレンジ色の大輪になる蕾を上げています。かなり丈夫なメセンだと思いますが、他のリト・コノとは年間の成長リズムが違うようで、同じように管理していると(そのようにせざるをえないのですが…)いつの間にか消えてゆく株があります。天辺に窓がある望...
2013年春にメサガーデンから入手した種子を実生したアズテキウム属「ヒントニー」です。実生難物の上成長が極めて遅く、11年後の今小さな二本の苗が生き残っています。大きな方の苗でも球体直径は4cm前後です。しかしさすがに実生して11年も経過した苗たち。数年前から開花が始まっています。濃いピンク色の予想外に美しい花です。開花の時期に合わせて稜線上に茶色の太い刺を生やし始めています。二本しかないのでなかな...
昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
2013年春に実生した「青磁花牡丹」。多くの苗の中から異形の苗二本が現れました。そのまま今日まで大事に育てています。疣が異常に短く、その疣の稜線上に綿毛が連なるのが特徴です。草姿全体としては通常の花牡丹よりかなり扁平です。その扁平で短い疣の姿から私は「ダルマ」と名付けています。このダルマさんたち、今年の秋はしっかりと開花しておりましたので交配しておきました。来春には多くの種が得られると思います。実...
2013年春に実生したフェロカクタス属の「日の出丸」。今年は三本ある苗のうち二本に蕾が上がってきました。通常の年ならばこの時期には三本とも開花しているはずですが、今年はその時期がずれているようです。現在蕾を上げていない苗も球体を見る限り調子は悪くなさそうですので、そのうち蕾を上げてくると楽観しています。これらの苗は札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、同一ロットの近い血筋の苗が出...
6年ほど前に仙友から頂いたフェロカクタス属の「紫禁城」。長い年月を要しながら1mを超える巨大な大きさになるサボテンです。自根の苗ですが、この6年で球体の大きさは4cmから8cm程に成長しました。富士山の山頂を目指して田子の浦港を出発点として動き始めたのですが、まだ富士市内をうろうろしているような状況。私の生きている間に一合目まで到達できるでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「に...
袖ケ浦の台に載せた竜角牡丹の三本の苗。接ぎ降ろしてもう5年ほど経つはずです。三者三様の姿に育っています。疣の形状にそれぞれの個性が出ているようです。痩せて尖っていたり、湾曲したり、皴を寄せたりと。同じロットの実生苗を接いだはずでしたが、どうもいろいろな血が混ざっているようでした。ここ数年毎年秋になると多くの花を咲かせ、交互に交配しています。春になると大量の種子を提供してくれます。兄弟苗ではなくいろ...
2013年春に苗で入手した金冠竜x鯱頭の交配種。当時からの変化を画像で時系列に辿ってみましょう。<2013年><2018年><2024年(現在)>球体の大きさに関しては、2013年当時直径4cm(棘を含まず。)、現在8cm程であり、意外に大きくなっていません。球体形状に関してはもう少し縦長になってくるものと予想していましたが、現在まで真球形を保っています。刺色に関しても意外な状況です。若い頃は赤刺が...
今日のブログはディンテランサスの「南蛮玉」について。2020年11月にメサガーデンから入手した種子を実生した苗です。(SB2343)何と言ってもこの南蛮玉の特徴は大きくなること。現在の球体直径は7cm程度。草姿はリトープスに大変良く似ていますが、大きさはこのディンテランサスの方がかなり上です。ディンテランサスとしては他に稜耀玉、幻玉、妖玉、春桃玉などを育てていますが、大きさの点ではこの南蛮玉の右に出るもの...
今年の冬は厳しい寒波は来ないので、温室の内張は不要と高をくくっていましたが、今朝は予想外の冷え込み。久しぶりに温室内につるしておいた最高最低温度計をチェックしてみると…最高温度38℃、最低温度1℃、現在温度7℃となっています。しばらくの間この温度計をリセットしていませんでしたので、最高温度は初秋の時期のものですが最低温度はこのところの推移からから今朝のものと思われます。12月中旬にしてこの低温は少し予...
今日のブログの主役は約30年前に実生したフェロカクタス属の「真珠」です。親株は五十鈴園さん由来で、この親から採取した種子を恐る恐る実生した私の実生初体験の苗です。案ずるより産むがやすしというか、ビギナーズラックというか、とにかく何本かが育ち、そのうちの一本を現在維持しています。最近の画像を二つ並べてみました。<2019年> <2024年(現在)>ラグビーボールのような形の球体がここ数年ずん胴型に変化し...
毎年、年明けに一斉に開花するツルビニカルプス属の「精巧殿」と「バラ丸」ですが、今年は少し様子が違うようです。<精巧殿><バラ丸> いずれも実生11年生の自根苗群です。一部開花している株もあれば、蕾を抱いている株もあれば、全然それらの気配のない株もあります。今年の夏の異常気象で体内の時計(季節感)に狂いを生じているのでしょうか。春の訪れまで水遣りや植替えを控え、安全運転で行こうと思います。ご訪問くだ...
「温室の冬支度」といってもここ横浜は温暖の地。最近は大した支度はしなくなりました。3年前までは冬季温室内にプチプチシートの内張を行っていました。しかし当地の冬季最低温度はー3℃程度であり、地球温暖化の傾向も相まって、プチプチシート内張の効果に疑問が出てきました。温室内の多くの鉢を移動させる必要もあり、内張は結構大変な仕事でしたので、これをなくすことができるなら大変に助かります。その代わりの対策とし...
温室棚の敷き砂中にこぼれた種から育ったアストロフィツム属の「般若」。18年を経て大きな株に育ちました。球体の径13cm、高さ20cm程になっています。ぼれ種から出た苗の存在に気が付いたのは2009年のことでした。その頃の画像です。その姿から発芽したのは2006年頃と推定されます。(画像がピンボケで申し訳ございません。)さらにこの苗の親の記録をたどると、40年ほど前に入手したものであることが分かりま...
本日のブログの主役はフェロカクタス属の「黄刺金冠竜」です。40年ほど前、名古屋に出張した際ついでに犬山方面に出向き、五十鈴園さんに立ち寄りました。温室内に立ち並ぶ金冠竜の中からこの一本を選びました。当時から球体高さが15cmほどありましたので自宅まで送っていただきました。龍神木の台に載っており、当時は球体下に龍神木らしき姿が見えていましたが、現在は完璧に木質化して龍神木の名残はありません。では、画像...
9年前我が家にやってきたフェロカクタス属の「ピロサス」です。「赤鳳」の変種とされています。急激に気温が下がってきたこの時期、苗全体が赤みを増してきました。二本の苗を維持しています。通風型栽培室に入れてから3年ようやく当初の狙いが実現してきたようです。この1年、球体はそれほど大きくなりませんでしたがその分刺が目立つようになり、また新刺の赤い色が鮮やかに変化してきました。球体はこれまでになく赤く染まっ...
今日の主役はツルビニカルプス属最大種の「アロンソイ」です。サボテン栽培を久しぶりに再開した2013年。栽培ブランクの間に新たに見つかったサボテンで、とりあえず種子を入手して実生しました。その時の苗が自根で3本残っています。******二本の苗は疣がらせん状に配列されていて、見た目が心地よいです。特に中断にある苗は球体が扁平に育ち、大変に落ち着いた面持ちを保っています。球体の大きさは直径5cm程度で、ツル...
いつもご覧くださりありがとうございます。小旅行のため、このブログを3日間休載させていただきます。12月12日(木)から再開させていただきますので、よろしくお願いいたします。リトープス「紫福来玉」にほんブログ村 にほんブログ村...
40年ほど前に五十鈴園さんから通販で入手したツルビニカルプスの「昇竜丸」。30年近く生き延び、2020年6月の時点では5頭立ての群生株になっていました。昇竜丸の群生は割と珍しく、自慢の株でしたが好事魔多し。上の画像が群生株の”遺影”になってしまいました。主頭に腐りが入り、子株たちをばらして挿し木し何株が発根して生き残りました。そのうちの二株の今日の姿です。ようやく一本の株として充実してきました。この...
2021年3月に実生したコノフィツムのフィシフォルメ。4年後の今年10本以上の苗が育っていますが、この秋大半の苗が開花しました。咲き始めはピンク色をした筆のような見かけですが、開ききると白色の大きな花になります。花の中心部を拡大しました。雌蕊や雄蕊の存在が定かでない見かけ。しかし数日すると…花粉があふれ出ています。雌蕊の存在は定かではありませんが、まあこんなもんなんでしょうね。とりあえず交配作業を...
このところ関東地方では晴れの日が続いています。液肥を満たしたプラ舟中で肥育していた接ぎ木苗たちもそろそろ接ぎ降しの適期と思っていたところでしたので、接ぎ降しを決行しました。接ぎ降し候補の苗たちの一部です。黒王丸、菊水、太平丸など。台の部分を3~4cmほどつけて、カットしました。切断面にはベンレートを塗布してそのまま乾燥させました。名前や接ぎ木時期を記載したラベルを間違いないよう添付。台木(袖ケ浦)は...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」です。このサボテンは直径が3~4cmぐらいが成長の限界の様です。初開花は実生6年目ごろでした。今年も元気に開花しています。「白花」の名がありますが現実は画像のように白地にピンク色が射した花です。業界ではこの程度のピンク色の昆入は許して「白花姫牡丹」を呼んでいるようです。昨年から交配して次世代の養成を図っています。今年の春に採取して実生した幼苗を袖台に...
今年の7月に播種したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ錦」。なかなか思ったようには大きくなってくれません。空き家の二階窓際に置いて晩秋の陽を浴びています。コメントは特にありません。面白い画像の数々をご覧ください。様々な色の苗がありますが、どれが斑入りの苗に化けてゆくのでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブ...
アストロフィツム属の「恩塚ランポー玉」を実生すると、割と頻繁にまんまる坊主の苗が出現してきます。例えばこんな具合。二本の「坊主苗」が見えます。(三行3・4列目)この坊主苗たち、意外と頑固で自根で育てていると何年経っても小さな坊主苗のままです。そこで物は試しと、この坊主を袖ケ浦の台の接いで無理やり成長させてみました。途中経過は省略して、三年後の今日接ぎ降しのためカットしたのでその画像をご覧に入れます...
11年前に「赤花三角牡丹」として入手した種子を実生した苗が二本残っています。一本は「赤花」、他の一本は「白花」でした。実生して開花するまでは両者とも細く断面が長円形の疣形状や、灰緑色の疣の特徴が一般的な三角牡丹とは異なり、さすがは赤花三角牡丹と悦に入っていました。しかし花が咲いてみると御覧の通り小さな方の苗は「赤花」、大きな方は「白花」と明暗、いや紅白が分かれました。草姿が酷似していることから、親...
今日は長いこと付き合っている「新天地」について。もう記憶も定かではない領域ですが、およそ40年ほど前に千葉県茂原市の道端でマグニフィカスや般若とともに購入した苗です。当時はデジカメなどはなく画像は残っていませんが球体直径は10cm程であったと思います。その後デジカメを入手、最初の画像はそれから20年ほど後の2002年のものでした。サイズは15cm程でしょうか。きれいに育っています。次は2013年。少し日当たりが強...
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世は昨日より「大型連休」に突入しました。私は365連休の身ですので今日も温室でサボタニ栽培に勤しんでおります。今日のブログは2015年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」についてです。実生10年生の自根苗です。コリファンタ属のサボテンとしては最大級の大きさ。球体の直径は10cm程度。灰緑色の大きな球体に大きな疣と純白の綿毛。他に類を見ない特異な姿のサボテンです。花はコリファンタらしい黄花...
実生12年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。9本の苗を管理しています。実生12年生といっても成長が極めて遅い花籠のこと、最も大きな苗でも球体の直径は3cm程度です。それでも健気に開花するのが花籠らしいところ。これだけ開花が揃うと条件反射的に交配したくなりますが、それはしません。第一にまだ苗が小さいこと、第二に仮に種子を得ることができても、実生12年生でこの大きさですから自分の年齢を考...
2013年に実生したエキノカクタス属の「弁慶」二苗です。もちろん自根で育てています。実生12年生のこれらの弁慶達、球体の直径は13cmほど。”樹齢”100年は優に超えるという弁慶、これらの苗はまだ幼苗、鼻たれ小僧の領域にいます。それでもこの数年は球体上に現れていた蒙古斑のような紫色の縞模様は姿を消しました。そして球体はここ数年次第に扁平になってきました。まずはどっしりと低く構えてから、それから巨大な球体を形成...
フェロカクタス属の「日の出丸」実生苗です。2013年に播種しているので実生12年生です。ネットではもっと幅広い刺を自慢げに見せている日ノ出丸を見ますが、あれは血筋でどうにもならんのでしょうか。まあ、明日の発達を信じて栽培に励みます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
今日、エキノプシス属の「大豪丸」が開花していました。実生12年目の自根株です。いかにもプシスらしい純白の花です。今日の天気は雨。大豪丸は確か夜咲のサボテンなので、天気がどうであろうと好きな時に咲くのでしょう。画像では二本並んでいる大豪丸の苗。もとはと言えば接ぎ木の台として実生したものでしたが、多くの苗の中から育ちの良い二本を標本球として残したものです。運の良いやつらです。ご訪問くださりありがとうご...
今日登場するのはフェロカクタス属の「真珠」です。私が初めてサボテンの実生をした苗で、30年生になります。親苗は五十鈴園さんから入手したもの。親苗とともに温室内で管理していましたが、刺は黒カビに悩まされ、球体はさび色の茶膜ができやすく、美しく育てるのが困難なサボテンでした。3年前に通風型栽培室に移動し、それ以来黒カビや茶膜に悩まされることがなくなりました。画像の通り球体の上三分の一は美しく育っていま...
3年ほど前に砂漠仙人さんから譲っていただいたロビプシの苗たち。今年の一番花はレモンイエローの花でした。赤味の混じらない純粋な黄色の花で、清々しさを感じさせてくれます。花弁も雌蕊も雄蕊も同じ純粋な黄色。先人たちが交配により作出した名花の一つであると考えられますが、名称は不明です。名前が分からないのは残念なことですが、それにもかかわらず残しておきたいサボテンの一つです。ご訪問くださりありがとうございま...
今日の主役はヘキランの三稜と四稜の苗。本格的な春を迎え球体がプックラとしてきました。これらの苗は12年前に実生し、その後袖台に載せて接ぎ降ろしたものです。球体の直径はともに10cm程度。鑑賞に良し、植え替えに良しの大きさです。ヘキランは年数を経ると縦長の柱サボテン化してゆくものが多いです。これらの二苗は現在真球形の形態を保っており、丁度見頃なのかもしれません。ご訪問くださりありがとうございます。この...
今日はいきなり画像から。あまり見かけないような姿ですが,これでもギムノカリキウム属の「翠光冠」です。直径1㎝ほどの掻き子を入手したのは36年前。ギムノも年をとると柱サボテン化します。現在の球体の高さは約20㎝です。このような外見でも中身はまだ若々しく毎年頭頂部に多くの花を咲かせて見せます。これまで多くの子を吹いてきましたが、さすがにこの10年ほどは吹かなくなりました。最後に吹いた子を一本だけ残して...
徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いたマミラリア属の「ルエッティー」。袖接ぎ苗の一部を挿し木発根させて4年ほど経ちます。当初より多頭化が進み、今年も多くの蕾を上げてきました。自根苗でこれだけ蕾を上げてくるのは根の状態が良いのでしょう。開花まであと二週間ほど。連休の前後にはあのピンクの派手な花を楽しめそうです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ラン...
今日のブログの主役はエキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」です。基本種の「宇宙殿」とともに12年前に実生しました。毎年この時期、ピンク色の清楚な花を見せてくれます。この宇宙殿レイエシー、どうもうちの温室との相性が悪いようできれいな球体に育ってくれません。それでも毎年健気に美しい花を見せてくれています。球体や花は基本種の宇宙殿と見かけが似ていますが、花のつく位置が宇宙殿は球体側部~下部、宇宙殿レイエシ...
三月下旬に開花していたマミラリアの「陽炎(かげろう)」から真っ赤な種鞘がニュッとばかり顔を出してきました。サボテンの種鞘としては最高クラスの鮮やかな赤です。花は白色がかった黄色で目立ちませんでしたが、種鞘の色は御覧の通りかなり派手です。こうして派手な姿になって、鳥や昆虫に見つけてもらい遠くまで運んでほしいのでしょう。この陽炎、実生して5年ほど経ちますが、結実したのは今回が初めてです。交配はしていま...
今日の主役は12年前に実生したアリオカルプス属の「岩牡丹」です。シュシュッと伸びる疣の姿が美しいサボテンです。大型牡丹類である「花牡丹」の仲間と思われますが、この岩牡丹はやや小ぶりです。現在の球体の直径は10cm程度。ここ数年は余り大きさが変わりません。この岩牡丹、見かけが美しいのかヤフオクでは人気があり、気が付けば残りはこの一本だけになってしまいました。しかしそれまでに多くの種子を採っており、現在...
フェロカクタス属の「天城」、2013年春実生の12年生です。現在球体の直径は11cm程度です。扁平な球体に太めの赤刺、綾波をやさしい雰囲気の女性版にデフォルメした感じのサボテンです。毎年開花していますがお相手がおらず交配できない状態が続いています。せめて子吹きしてくれれば良いのですが、天城はどうも子吹きはしない性質のサボテンの様です。今後とも孤高を保ちつつその優美な姿を大きく育ててゆくよりなさそうで...
一時は大変人気のあった銀冠玉錦。その後一時のブームは落ち着いているようですが、アマチュア栽培家の私はそんなことには関係なく良い斑模様の苗を求めて毎年実生を続けています。種子採取用の親苗たちです。実生10年生の袖台接ぎ降し苗です。銀冠玉錦は斑の境界がぼけた苗が多いですが、これらの苗は境界がはっきりとした親苗の種子をヤフオクで入手し実生選抜したものです。下の画像はこれらの親苗間で交配し、得た種子を実生...
昨年秋に接ぎ降し、発根管理中のコピたちです。黒王丸、白刺黒王丸、コルムナアルバ、ギガンティアなどが入り混じっています。穂の直径は6cm程度。台は袖ケ浦で、穂の下側に4cm程の長さで地中に埋まっています。発根を促すため温室内の日当たりの良い場所で管理中です。3月以降は刺激を与えるため、表土が乾いたら軽く灌水する作業を続けています。しかし、コピの根出しは苦戦することが多く、これらの苗もまだ穂に動きが無い...
4月1日のブログで「交配します!(2) 銀牡丹」として、開花を心待ちにしていたペレシフォラ属の「銀牡丹」の二苗。ようやく今日揃って開花しました。2015年実生の10年生。成長の遅いペレシフォラ属の「銀牡丹」のこと、現在の球体直径は未だ3cmを少し超える程度ですが、ここ数年毎年開花しています。以前は綿棒を交配に使用していましたが、現在は専用の「筆」を用いています。同じペレシフォラ属の「精巧殿」は、う...
温暖の地ここ横浜では5月初旬まで遮光を遅らせてしまうと、数年に一度ぐらいの頻度で日焼けするサボテンやメセンが現れます。日焼けはその植物の観賞価値を大いに損ないます。回復に4年以上かかり、最悪の場合にはそれが原因で枯れてしまう事もあります。今年は天候不順で、寒い日がある一方4月でも6~7月並みの気温になる日も出てきています。安全を見て今年は例年より早めの遮光を開始することにしました。今日の午前中は薄...
2018年3月に実生したフェロカクタス属の「柿崎金冠竜(赤刺)」です。ここ数年、良い刺を出してきていましたが、この春ほれぼれするような太い赤刺を突き上げてきました。一昨日にご紹介した「通風型栽培室」内でこの三年育てています。その環境の効果もあるでしょうが、基本はやはり”血筋”。「柿崎」の名で妙に納得してしまいます。まだ実生7年生で、球体高さが5cm程度の幼苗です。これから先、どんな姿に成長してゆくの...
本格的な春を迎え、ロフォフォラ属のサボテンたちも成長を開始し、開花を始めています。うちの温室内に居座る大苗たちです。<烏羽玉> 35年ほど前に小指の先ほどの苗を入手しました。地上部はここ何年か毎年同じような大きさで収縮を繰り返していますが、地下の塊根部は年々肥大しています。現在開花中ですが、烏羽玉は自家受粉するようです。<銀冠玉> 実生13年目の袖台接ぎ降し苗です。接ぎ降しということで成長著しいで...
35年ほど前に二和園さんで購入したランポー玉の二苗。購入時は親指の爪ほどの大きさでしたが、35年の年月を経て長く大きな苗に成長しました。両苗とも高さが40cmを超えています。温室内の棚上に置いてありますが見るからに不安定です。案の定先日の地震で長い方の苗が転倒しました。コピアポアの苗群の上にもたれかかっています。前々からそろそろ胴切りしなければと考えていたところでしたので良いきっかけでした。取り敢え...
2016年1月に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」。二株を維持していますが、今年の春も成長を開始してきました。毎年新刺の生える刺座に蕾を現してくるのですが、今年はその蕾が見当たりません。確かフロッコサの開花時期は他のサボテンたちよりやや遅れて、毎年5月下旬~6月です。そうだとすると蕾の出現はこれからになりそうです。このフロッコサの花はその草姿からは想像できないほどの不思議な美しさがあります。昨年...
我が家で一番地味なサボテンはウィギンシア属の「地久丸」。2013年春に実生したその地味なサボテンが最近大分くたびれた様子を示しています。特に二枚目の画像に現れている苗のクタビレが目立ちます。もともと球体色が鮮やかな緑色の本種ですがこれらの苗は球体に茶色が射しています。通常サボテンが老化してゆく過程では球体色の変化とともに球体の形状が縦長になって行くことが多いのですが、これらの苗には今のところその兆...
晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...