昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
2024年12月
昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
2013年春に実生した「青磁花牡丹」。多くの苗の中から異形の苗二本が現れました。そのまま今日まで大事に育てています。疣が異常に短く、その疣の稜線上に綿毛が連なるのが特徴です。草姿全体としては通常の花牡丹よりかなり扁平です。その扁平で短い疣の姿から私は「ダルマ」と名付けています。このダルマさんたち、今年の秋はしっかりと開花しておりましたので交配しておきました。来春には多くの種が得られると思います。実...
2013年春に実生したフェロカクタス属の「日の出丸」。今年は三本ある苗のうち二本に蕾が上がってきました。通常の年ならばこの時期には三本とも開花しているはずですが、今年はその時期がずれているようです。現在蕾を上げていない苗も球体を見る限り調子は悪くなさそうですので、そのうち蕾を上げてくると楽観しています。これらの苗は札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、同一ロットの近い血筋の苗が出...
6年ほど前に仙友から頂いたフェロカクタス属の「紫禁城」。長い年月を要しながら1mを超える巨大な大きさになるサボテンです。自根の苗ですが、この6年で球体の大きさは4cmから8cm程に成長しました。富士山の山頂を目指して田子の浦港を出発点として動き始めたのですが、まだ富士市内をうろうろしているような状況。私の生きている間に一合目まで到達できるでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「に...
袖ケ浦の台に載せた竜角牡丹の三本の苗。接ぎ降ろしてもう5年ほど経つはずです。三者三様の姿に育っています。疣の形状にそれぞれの個性が出ているようです。痩せて尖っていたり、湾曲したり、皴を寄せたりと。同じロットの実生苗を接いだはずでしたが、どうもいろいろな血が混ざっているようでした。ここ数年毎年秋になると多くの花を咲かせ、交互に交配しています。春になると大量の種子を提供してくれます。兄弟苗ではなくいろ...
2013年春に苗で入手した金冠竜x鯱頭の交配種。当時からの変化を画像で時系列に辿ってみましょう。<2013年><2018年><2024年(現在)>球体の大きさに関しては、2013年当時直径4cm(棘を含まず。)、現在8cm程であり、意外に大きくなっていません。球体形状に関してはもう少し縦長になってくるものと予想していましたが、現在まで真球形を保っています。刺色に関しても意外な状況です。若い頃は赤刺が...
今日のブログはディンテランサスの「南蛮玉」について。2020年11月にメサガーデンから入手した種子を実生した苗です。(SB2343)何と言ってもこの南蛮玉の特徴は大きくなること。現在の球体直径は7cm程度。草姿はリトープスに大変良く似ていますが、大きさはこのディンテランサスの方がかなり上です。ディンテランサスとしては他に稜耀玉、幻玉、妖玉、春桃玉などを育てていますが、大きさの点ではこの南蛮玉の右に出るもの...
今年の冬は厳しい寒波は来ないので、温室の内張は不要と高をくくっていましたが、今朝は予想外の冷え込み。久しぶりに温室内につるしておいた最高最低温度計をチェックしてみると…最高温度38℃、最低温度1℃、現在温度7℃となっています。しばらくの間この温度計をリセットしていませんでしたので、最高温度は初秋の時期のものですが最低温度はこのところの推移からから今朝のものと思われます。12月中旬にしてこの低温は少し予...
今日のブログの主役は約30年前に実生したフェロカクタス属の「真珠」です。親株は五十鈴園さん由来で、この親から採取した種子を恐る恐る実生した私の実生初体験の苗です。案ずるより産むがやすしというか、ビギナーズラックというか、とにかく何本かが育ち、そのうちの一本を現在維持しています。最近の画像を二つ並べてみました。<2019年> <2024年(現在)>ラグビーボールのような形の球体がここ数年ずん胴型に変化し...
毎年、年明けに一斉に開花するツルビニカルプス属の「精巧殿」と「バラ丸」ですが、今年は少し様子が違うようです。<精巧殿><バラ丸> いずれも実生11年生の自根苗群です。一部開花している株もあれば、蕾を抱いている株もあれば、全然それらの気配のない株もあります。今年の夏の異常気象で体内の時計(季節感)に狂いを生じているのでしょうか。春の訪れまで水遣りや植替えを控え、安全運転で行こうと思います。ご訪問くだ...
「温室の冬支度」といってもここ横浜は温暖の地。最近は大した支度はしなくなりました。3年前までは冬季温室内にプチプチシートの内張を行っていました。しかし当地の冬季最低温度はー3℃程度であり、地球温暖化の傾向も相まって、プチプチシート内張の効果に疑問が出てきました。温室内の多くの鉢を移動させる必要もあり、内張は結構大変な仕事でしたので、これをなくすことができるなら大変に助かります。その代わりの対策とし...
温室棚の敷き砂中にこぼれた種から育ったアストロフィツム属の「般若」。18年を経て大きな株に育ちました。球体の径13cm、高さ20cm程になっています。ぼれ種から出た苗の存在に気が付いたのは2009年のことでした。その頃の画像です。その姿から発芽したのは2006年頃と推定されます。(画像がピンボケで申し訳ございません。)さらにこの苗の親の記録をたどると、40年ほど前に入手したものであることが分かりま...
本日のブログの主役はフェロカクタス属の「黄刺金冠竜」です。40年ほど前、名古屋に出張した際ついでに犬山方面に出向き、五十鈴園さんに立ち寄りました。温室内に立ち並ぶ金冠竜の中からこの一本を選びました。当時から球体高さが15cmほどありましたので自宅まで送っていただきました。龍神木の台に載っており、当時は球体下に龍神木らしき姿が見えていましたが、現在は完璧に木質化して龍神木の名残はありません。では、画像...
9年前我が家にやってきたフェロカクタス属の「ピロサス」です。「赤鳳」の変種とされています。急激に気温が下がってきたこの時期、苗全体が赤みを増してきました。二本の苗を維持しています。通風型栽培室に入れてから3年ようやく当初の狙いが実現してきたようです。この1年、球体はそれほど大きくなりませんでしたがその分刺が目立つようになり、また新刺の赤い色が鮮やかに変化してきました。球体はこれまでになく赤く染まっ...
今日の主役はツルビニカルプス属最大種の「アロンソイ」です。サボテン栽培を久しぶりに再開した2013年。栽培ブランクの間に新たに見つかったサボテンで、とりあえず種子を入手して実生しました。その時の苗が自根で3本残っています。******二本の苗は疣がらせん状に配列されていて、見た目が心地よいです。特に中断にある苗は球体が扁平に育ち、大変に落ち着いた面持ちを保っています。球体の大きさは直径5cm程度で、ツル...
いつもご覧くださりありがとうございます。小旅行のため、このブログを3日間休載させていただきます。12月12日(木)から再開させていただきますので、よろしくお願いいたします。リトープス「紫福来玉」にほんブログ村 にほんブログ村...
40年ほど前に五十鈴園さんから通販で入手したツルビニカルプスの「昇竜丸」。30年近く生き延び、2020年6月の時点では5頭立ての群生株になっていました。昇竜丸の群生は割と珍しく、自慢の株でしたが好事魔多し。上の画像が群生株の”遺影”になってしまいました。主頭に腐りが入り、子株たちをばらして挿し木し何株が発根して生き残りました。そのうちの二株の今日の姿です。ようやく一本の株として充実してきました。この...
2021年3月に実生したコノフィツムのフィシフォルメ。4年後の今年10本以上の苗が育っていますが、この秋大半の苗が開花しました。咲き始めはピンク色をした筆のような見かけですが、開ききると白色の大きな花になります。花の中心部を拡大しました。雌蕊や雄蕊の存在が定かでない見かけ。しかし数日すると…花粉があふれ出ています。雌蕊の存在は定かではありませんが、まあこんなもんなんでしょうね。とりあえず交配作業を...
このところ関東地方では晴れの日が続いています。液肥を満たしたプラ舟中で肥育していた接ぎ木苗たちもそろそろ接ぎ降しの適期と思っていたところでしたので、接ぎ降しを決行しました。接ぎ降し候補の苗たちの一部です。黒王丸、菊水、太平丸など。台の部分を3~4cmほどつけて、カットしました。切断面にはベンレートを塗布してそのまま乾燥させました。名前や接ぎ木時期を記載したラベルを間違いないよう添付。台木(袖ケ浦)は...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」です。このサボテンは直径が3~4cmぐらいが成長の限界の様です。初開花は実生6年目ごろでした。今年も元気に開花しています。「白花」の名がありますが現実は画像のように白地にピンク色が射した花です。業界ではこの程度のピンク色の昆入は許して「白花姫牡丹」を呼んでいるようです。昨年から交配して次世代の養成を図っています。今年の春に採取して実生した幼苗を袖台に...
今年の7月に播種したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ錦」。なかなか思ったようには大きくなってくれません。空き家の二階窓際に置いて晩秋の陽を浴びています。コメントは特にありません。面白い画像の数々をご覧ください。様々な色の苗がありますが、どれが斑入りの苗に化けてゆくのでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブ...
アストロフィツム属の「恩塚ランポー玉」を実生すると、割と頻繁にまんまる坊主の苗が出現してきます。例えばこんな具合。二本の「坊主苗」が見えます。(三行3・4列目)この坊主苗たち、意外と頑固で自根で育てていると何年経っても小さな坊主苗のままです。そこで物は試しと、この坊主を袖ケ浦の台の接いで無理やり成長させてみました。途中経過は省略して、三年後の今日接ぎ降しのためカットしたのでその画像をご覧に入れます...
11年前に「赤花三角牡丹」として入手した種子を実生した苗が二本残っています。一本は「赤花」、他の一本は「白花」でした。実生して開花するまでは両者とも細く断面が長円形の疣形状や、灰緑色の疣の特徴が一般的な三角牡丹とは異なり、さすがは赤花三角牡丹と悦に入っていました。しかし花が咲いてみると御覧の通り小さな方の苗は「赤花」、大きな方は「白花」と明暗、いや紅白が分かれました。草姿が酷似していることから、親...
今日は長いこと付き合っている「新天地」について。もう記憶も定かではない領域ですが、およそ40年ほど前に千葉県茂原市の道端でマグニフィカスや般若とともに購入した苗です。当時はデジカメなどはなく画像は残っていませんが球体直径は10cm程であったと思います。その後デジカメを入手、最初の画像はそれから20年ほど後の2002年のものでした。サイズは15cm程でしょうか。きれいに育っています。次は2013年。少し日当たりが強...
2024年12月
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昨年秋から今年の春にかけて袖ケ浦の台に多くの苗を接ぎました。年末になりましたのでその総括です。11月に接ぎ降し、温室内で発根管理中の苗たち。:主に(白刺)黒王丸、ギガンティア、菊水(綴化)、銀冠玉(錦)、天平丸、竜角牡丹、フラビスピナなどなど。ルートン(発根促進剤)、ベンレート(殺菌剤)のお世話になっています。穂の成長が今一で台に載ったまま年越しする苗たち。通風型栽培室に置いているものたち。黒王丸、...
2013年春に実生した「青磁花牡丹」。多くの苗の中から異形の苗二本が現れました。そのまま今日まで大事に育てています。疣が異常に短く、その疣の稜線上に綿毛が連なるのが特徴です。草姿全体としては通常の花牡丹よりかなり扁平です。その扁平で短い疣の姿から私は「ダルマ」と名付けています。このダルマさんたち、今年の秋はしっかりと開花しておりましたので交配しておきました。来春には多くの種が得られると思います。実...
2013年春に実生したフェロカクタス属の「日の出丸」。今年は三本ある苗のうち二本に蕾が上がってきました。通常の年ならばこの時期には三本とも開花しているはずですが、今年はその時期がずれているようです。現在蕾を上げていない苗も球体を見る限り調子は悪くなさそうですので、そのうち蕾を上げてくると楽観しています。これらの苗は札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、同一ロットの近い血筋の苗が出...
6年ほど前に仙友から頂いたフェロカクタス属の「紫禁城」。長い年月を要しながら1mを超える巨大な大きさになるサボテンです。自根の苗ですが、この6年で球体の大きさは4cmから8cm程に成長しました。富士山の山頂を目指して田子の浦港を出発点として動き始めたのですが、まだ富士市内をうろうろしているような状況。私の生きている間に一合目まで到達できるでしょうか。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「に...
袖ケ浦の台に載せた竜角牡丹の三本の苗。接ぎ降ろしてもう5年ほど経つはずです。三者三様の姿に育っています。疣の形状にそれぞれの個性が出ているようです。痩せて尖っていたり、湾曲したり、皴を寄せたりと。同じロットの実生苗を接いだはずでしたが、どうもいろいろな血が混ざっているようでした。ここ数年毎年秋になると多くの花を咲かせ、交互に交配しています。春になると大量の種子を提供してくれます。兄弟苗ではなくいろ...
2013年春に苗で入手した金冠竜x鯱頭の交配種。当時からの変化を画像で時系列に辿ってみましょう。<2013年><2018年><2024年(現在)>球体の大きさに関しては、2013年当時直径4cm(棘を含まず。)、現在8cm程であり、意外に大きくなっていません。球体形状に関してはもう少し縦長になってくるものと予想していましたが、現在まで真球形を保っています。刺色に関しても意外な状況です。若い頃は赤刺が...
今日のブログはディンテランサスの「南蛮玉」について。2020年11月にメサガーデンから入手した種子を実生した苗です。(SB2343)何と言ってもこの南蛮玉の特徴は大きくなること。現在の球体直径は7cm程度。草姿はリトープスに大変良く似ていますが、大きさはこのディンテランサスの方がかなり上です。ディンテランサスとしては他に稜耀玉、幻玉、妖玉、春桃玉などを育てていますが、大きさの点ではこの南蛮玉の右に出るもの...
今年の冬は厳しい寒波は来ないので、温室の内張は不要と高をくくっていましたが、今朝は予想外の冷え込み。久しぶりに温室内につるしておいた最高最低温度計をチェックしてみると…最高温度38℃、最低温度1℃、現在温度7℃となっています。しばらくの間この温度計をリセットしていませんでしたので、最高温度は初秋の時期のものですが最低温度はこのところの推移からから今朝のものと思われます。12月中旬にしてこの低温は少し予...
今日のブログの主役は約30年前に実生したフェロカクタス属の「真珠」です。親株は五十鈴園さん由来で、この親から採取した種子を恐る恐る実生した私の実生初体験の苗です。案ずるより産むがやすしというか、ビギナーズラックというか、とにかく何本かが育ち、そのうちの一本を現在維持しています。最近の画像を二つ並べてみました。<2019年> <2024年(現在)>ラグビーボールのような形の球体がここ数年ずん胴型に変化し...
毎年、年明けに一斉に開花するツルビニカルプス属の「精巧殿」と「バラ丸」ですが、今年は少し様子が違うようです。<精巧殿><バラ丸> いずれも実生11年生の自根苗群です。一部開花している株もあれば、蕾を抱いている株もあれば、全然それらの気配のない株もあります。今年の夏の異常気象で体内の時計(季節感)に狂いを生じているのでしょうか。春の訪れまで水遣りや植替えを控え、安全運転で行こうと思います。ご訪問くだ...
「温室の冬支度」といってもここ横浜は温暖の地。最近は大した支度はしなくなりました。3年前までは冬季温室内にプチプチシートの内張を行っていました。しかし当地の冬季最低温度はー3℃程度であり、地球温暖化の傾向も相まって、プチプチシート内張の効果に疑問が出てきました。温室内の多くの鉢を移動させる必要もあり、内張は結構大変な仕事でしたので、これをなくすことができるなら大変に助かります。その代わりの対策とし...
温室棚の敷き砂中にこぼれた種から育ったアストロフィツム属の「般若」。18年を経て大きな株に育ちました。球体の径13cm、高さ20cm程になっています。ぼれ種から出た苗の存在に気が付いたのは2009年のことでした。その頃の画像です。その姿から発芽したのは2006年頃と推定されます。(画像がピンボケで申し訳ございません。)さらにこの苗の親の記録をたどると、40年ほど前に入手したものであることが分かりま...
本日のブログの主役はフェロカクタス属の「黄刺金冠竜」です。40年ほど前、名古屋に出張した際ついでに犬山方面に出向き、五十鈴園さんに立ち寄りました。温室内に立ち並ぶ金冠竜の中からこの一本を選びました。当時から球体高さが15cmほどありましたので自宅まで送っていただきました。龍神木の台に載っており、当時は球体下に龍神木らしき姿が見えていましたが、現在は完璧に木質化して龍神木の名残はありません。では、画像...
9年前我が家にやってきたフェロカクタス属の「ピロサス」です。「赤鳳」の変種とされています。急激に気温が下がってきたこの時期、苗全体が赤みを増してきました。二本の苗を維持しています。通風型栽培室に入れてから3年ようやく当初の狙いが実現してきたようです。この1年、球体はそれほど大きくなりませんでしたがその分刺が目立つようになり、また新刺の赤い色が鮮やかに変化してきました。球体はこれまでになく赤く染まっ...
今日の主役はツルビニカルプス属最大種の「アロンソイ」です。サボテン栽培を久しぶりに再開した2013年。栽培ブランクの間に新たに見つかったサボテンで、とりあえず種子を入手して実生しました。その時の苗が自根で3本残っています。******二本の苗は疣がらせん状に配列されていて、見た目が心地よいです。特に中断にある苗は球体が扁平に育ち、大変に落ち着いた面持ちを保っています。球体の大きさは直径5cm程度で、ツル...
いつもご覧くださりありがとうございます。小旅行のため、このブログを3日間休載させていただきます。12月12日(木)から再開させていただきますので、よろしくお願いいたします。リトープス「紫福来玉」にほんブログ村 にほんブログ村...
40年ほど前に五十鈴園さんから通販で入手したツルビニカルプスの「昇竜丸」。30年近く生き延び、2020年6月の時点では5頭立ての群生株になっていました。昇竜丸の群生は割と珍しく、自慢の株でしたが好事魔多し。上の画像が群生株の”遺影”になってしまいました。主頭に腐りが入り、子株たちをばらして挿し木し何株が発根して生き残りました。そのうちの二株の今日の姿です。ようやく一本の株として充実してきました。この...
2021年3月に実生したコノフィツムのフィシフォルメ。4年後の今年10本以上の苗が育っていますが、この秋大半の苗が開花しました。咲き始めはピンク色をした筆のような見かけですが、開ききると白色の大きな花になります。花の中心部を拡大しました。雌蕊や雄蕊の存在が定かでない見かけ。しかし数日すると…花粉があふれ出ています。雌蕊の存在は定かではありませんが、まあこんなもんなんでしょうね。とりあえず交配作業を...
このところ関東地方では晴れの日が続いています。液肥を満たしたプラ舟中で肥育していた接ぎ木苗たちもそろそろ接ぎ降しの適期と思っていたところでしたので、接ぎ降しを決行しました。接ぎ降し候補の苗たちの一部です。黒王丸、菊水、太平丸など。台の部分を3~4cmほどつけて、カットしました。切断面にはベンレートを塗布してそのまま乾燥させました。名前や接ぎ木時期を記載したラベルを間違いないよう添付。台木(袖ケ浦)は...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」です。このサボテンは直径が3~4cmぐらいが成長の限界の様です。初開花は実生6年目ごろでした。今年も元気に開花しています。「白花」の名がありますが現実は画像のように白地にピンク色が射した花です。業界ではこの程度のピンク色の昆入は許して「白花姫牡丹」を呼んでいるようです。昨年から交配して次世代の養成を図っています。今年の春に採取して実生した幼苗を袖台に...
昨年の夏に実生した太平丸類の幼苗たち。皆健康に育っているが、いかんせんこの種類のサボテンは成長が遅いです。(最初の画像左下の4本のみ2023年夏の実生です。ニコリーx雷帝)ここまで育つと、もうほとんど落ちこぼれる苗は出てこなくなります。あとは成長の遅いことには目をつぶりひたすら育ててゆくのみ。とはいってもそこは人の心。早く先を見てみたくなるものです。そこでサボテン界のタイムマシンの登場。接ぎ木です。前...
昨日に続き今年の夏に袖台に実生接ぎした苗の話題です。ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。自家受粉しないため交配作業を行うのですが花が小さいためなかなか思ったように行きません。結果、毎年採れる種子は数粒前後。この虎の子の様な種子を実生して育てているのですが、成長が気が遠くなるほど遅いです。意を決して実生接ぎすることに決めました。大事な苗ですので慎重に気を入れて接ぎ木作業し、100%成功しました。私の接...
今年の夏に袖台に載せた黒王丸の幼苗たち。良い刺を出してきました。ギムノの黒刺鳳頭や、ディスコのギガンティアを思わせるような艶のある黒刺です。来年いっぱい肥培し、大きく育った球体にこの黒刺が載れば、めでたしめでたし、の気分で接ぎ降しできます。だがしかし100%その筋書き通りに出来たとしても、膨らんだ球体色は緑色のはず。それから先には、果てしない球体白色化への道が続きます。ほれぼれするような黒王丸への道...
永年栽培している旧エリオカクタス属の「マグニフィカス(英冠丸)」大群生株。5年前の姿です。この頃は群生をあまり大きくしたくないため、出てくる子株をせっせと掻き落としていました。その後油断して子株を掻き落とすことを怠っていたところ…群生を構成していた大玉(直径10cm前後)の合間から直径1cmぐらいの子株が無数に噴き出してきました。両者の大きさの差が余りにも大きいので、このまま自然に任せてゆくと何とも不...
ウイギンシア属の地久丸。実生10年生の二苗を維持しています。寒いこの時期のせいなのか、ややくたびれた感が見て取れます。ここ数年大きさは変わらない状態が続いているので、そろそろ世代交代の考える時期なのでしょう。幸い自家受粉しているのか毎年多くの種子を提供してくれています。その実生苗。順調に成長しています。実に地味なサボテンですが、あまり手がかからず栽培者にとりありがたい存在です。ご訪問くださりありが...
毎年厳寒のこの時期に開花するユーベルマニア属のサボテンたち。今年も開花を見せてくれています。<フラビスピナ> 実生9年生の自根苗たちです。種子を採るため毎年交配しています。黄色の小さな花を咲かせていますが、通常使用する綿棒はサイズが大きすぎるため、ピンセットで雄蕊を切り取り別の株の雌蕊に擦り付けています。<プセウドペクチニフェラ> 実生10年生の自根株です。自家受粉するので交配する必要はありません...
兜丸は長年育てていても球体が縦長になることがないサボテンですが、同じアストロフィツム属でも、般若やランポー系のサボテンは年を取ると次第に縦長の球体に変化してゆきます。うちの実生10年生の恩塚ランポー玉たちも次々に縦長になってきています。実生10年生の自根株です。4稜の球体で気に入っていたのですが、いよいよ長くなってきたなという感じです。それほどは多くない3稜の恩塚ランポー玉です。実生10年生ですが、袖...
18日の本ブログ「メセンの幼苗を拡大撮影してみました」に続き、本日はサボテンの実生苗を拡大撮影した画像を挙げてみます。<金赤竜(23年9月播種)> 今からこんな刺出して、将来どうするの?という感じです。<神仙玉(23年9月播種)> こちらは順当な刺の発達。金赤竜にも通じますが、球体の紫色は強刺サボテンの”蒙古斑”でしょうか?<黒王丸(23年10月播種)> 当代の人気種も発芽直後はこんなものです。<白...
1か月前のこのブログに登場した実生10年生の新天地を植え替えます。球体直径は15cmを超えています。実生10年生のサボテンとしてはかなり大きい。刺に気を付けながら恐る恐る抜き上げました。根張りはまあまあでした。これ以上あまり大きくなられては困るので、浅鉢に植え付けました。12月のこの時期、寒冷な気候のせいで植え替えても根の伸長が思わしくありません。したがって弱い性質の苗や大事な苗の植え替えは来春を待...
今年の秋も気まぐれにいろいろな種類のメセンの種を蒔きました。気温が高かったこともあり、総じて順調に育っています。それらの中から3種を選び、手持ちのデジカメ(オリンパスTG-4)の顕微鏡・深度合成モードで撮影してみました。<ブルゲリ> 大きさは径5mmほどです。小さなガラスの球のようなもの一つ一つが、細胞なのでしょうか。<ハンメリ> ブルゲリよりは一回り小柄です。小さな種殻を頭上に残しているのが滑稽です...
昨日の「モニラリア」に引き続きマイナーメセンのネタです。本日の主役はフェネストラリアの「ファイアワース」。2021年9月に実生した苗です。今朝、朝日を浴びた花が輝いているように見えましたので、思わずシャッターを切りました。オレンジ色の花の中心部が明るい黄色で、これが輝いて見える原因でした。ここ数年サボテン趣味が拡がって、リト・コノやいろいろなメセンにも手を伸ばしています。それぞれの植物により成長期...
通称「ウサミミ」ちゃんの「モニラリア」。初冬のこの時期はウサミミが伸びてうどんのようなみかけになっています。この苗は2020年に実生した「碧光」です。既に多頭株に成長しています。この株は2018年に我が家にやってきた株です。既に10頭以上の大株に育っています。モニラリアは一年のうちこの時期が見ごろで、長く伸びた灰緑色のステム上のビーズが太陽光を反射して美しく輝きます。この後これらのステムは次第に枯れ込ん...
フェロカクタス属の「日の出丸」二苗が開花しています。これ等の苗は2013年春に札幌カクタスクラブさんから入手した種子を実生したもので、10年後の現在球体の直径は10cm程までに育っています。2年前から通風型栽培室に置いているためか、球体の成長は今一で棘だけが目立つ傾向が強くなってきました。この通風型栽培室、その名の通り冬季でも風が吹き抜ける構造なので冬季の最低温度は-3℃程に下がります。しかし昨年の冬の経験...
ノーマルなランポーやヘキラン(以下ヘキランを含めて単にランポーと記すことがあります。)の派生種として恩塚ランポー玉に人気がありますが、最近亀甲ランポーにも人気が集まりつつあるような気がしています。私としてはこれまであまり亀甲ランポーには注目してきませんでしたが、それでも温室内を見渡すといくつかの苗が目につきました。この苗は通常の「ヘキラン」実生苗の中から出てきたものです。純粋な亀甲ランポーにしては...
マミラリア属の「白珠丸」が花を咲かせています。画像の苗は購入してから30年以上経つ大群生株です。通常マミラリア属のサボテンの開花は球体をぐるりと囲む花輪のような群開を見せてくれますが、この白珠丸は例外。パラリパラリとやる気なさそうに、多くの場合は数頭に一輪、多くても一頭に二輪程度の開花です。それでも今年は”異常気候”のお蔭か、例年より花の密度が多いように感じます。植え替えよう、植え替えようとぐずぐずし...
温室内での黒王丸を置いている一角の画像です。皆一応の大きさに育っていますが、手前側一列及び第二列左側の二苗は球体色の緑色が濃いことが分かります。まさによく言われる「青リンゴ」のよう。これ等の苗は昨年袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたものです。他の苗の大半は2013年に実生した自根苗たちで、それなりに白っぽい球体色になっています。この白い色の成分は多分ワックスのようなものと想像しています。降雨の少ない地域に自生...
最近あまりその名を聞かなくなったですねえ「スパルタ教育」。「スパルタ教育」とは、古代ギリシアのポリス・スパルタで行われていたとされる教育であって、極めて厳格かつ過酷な訓練を施すことが特徴であるとされています。パワハラ・セクハラとかまびすしい世の中にあっては、使いづらくなった教育方法ではあります。で、その「スパルタ教育」をサボテンに施しているのが本日のテーマであります。強刺類の幼苗を植替え後、通風型...
前回12月4日のブログで12月に入っても旧ロゼオカクタス属牡丹類の開花が続いていることをお伝えしましたが、今日もその開花が続いていました。手前の二本のピンク花は袖台に載った竜角牡丹、奥の赤、ピンク、白色の花を咲かせているのは実生10年生の黒牡丹、姫牡丹の自根苗たちです。こうも数が揃うと、これは単なる狂い咲きではなく今年の異常気象の影響かという思いが強くなります。でも、牡丹さんたちよ、いつまでも浮かれてい...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」が初開花しています。実生二年目の開花ということになります。これ等の苗は4月17日のブログで今年4月の植え替えを記事にしたものです。花牡丹等の大型の牡丹類の初開花は実生5年生以降となることが多いですが、小型の旧ロゼオカクタス属のサボテンは比較的初開花が早いです。その中でもこのアガベ牡丹の初開花は早いですね。一昨日のブログで登場したこれらの二年生...
通風型栽培室に入れて2年経つフェロカクタス属の「赤刺金冠竜」二苗です。頂いた種子を実生してから5年ほど経過していると思いますが、成長は大体予想通りです。通風型栽培室に入れたあたりから力強い棘が出始めました。やはり強刺類は湿度の高い温室内で育てるより、風通しの良い環境で育てるほうが棘の発達には良いようです。ただ、苗があまり小さなうちから風通しをよくし過ぎるとひね媚びた意地けた苗になりかねません。小さ...