昨日、ある記事に目が留まりました。それは、岡山大学が、研究職の教員を対象として「博士の学位取得後15年以内に准教授へ昇任できなければ、原則として研究職から外れる人事制度を新設」したというものです。この新制度、研究者に対しまして、あまりにも残酷で冷酷なのではないかと思うのです。同制度を新たに導入した理由は、「意欲のある若い人のポジションがないと困る」というものです。若手研究者は、現状にあって、安定したポストを得られずに不安定な生活を強いられていることから、採用条件や研究環境の改善が求められてきました。あたかも世論の要望に応えているようにも聞えるのですが、‘研究職’、あるいは、‘研究’というものを一つの生涯に亘る職であり、未来を開く可能性を秘めていると考えますと、今般の新制度は、以下の理由からマイナス面の方が...岡山大大学残酷物語-研究職は天職では?