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“会いたい人がいる” なんのヘンテツもないスケジュール帳に なんの気なしに書いておいた その人の名前とともに 去年果たせなかった約束を果たしに 行けますようにと 師走になって 時が駆け抜けて 我を忘れそうになる頃 届いた知らせに頬をつねってしまう 会いたい人に会ってきます 詩人は嘘をつくけどここに書いていることは 混じりっ気なしの本当です
人の心ほどではないに違いない。 絡まった鎖を不器用にほぐしながら、女は思う。 時を経ても、傷は広がり続けるか深くなる。 忘れられないのはこちらだけだとしてもだ。 納得と疑念がよりよりより、とねじられひねられ見えない枷となっているのは、誰より知っているとしてもだ。 あなたが、嫌いだ。 似過ぎていて大嫌いだ。 女の指先に力がこもり、鎖を取り落とす。 ふう、とため息をつきまたやり直す。 あなたが、好きだった。 大好きだった。幻想だったけど。 小さく軋む音がして、手元が軽くなる。 女はペンダントを胸元に飾った。
からすや猫にそういった性質があるように、キラキラしたものが好きだ。 「しまい込んだまま忘れてたの。この先使うこともないだろうから差し上げるわ」と、知り合いからアクセサリーをいただいた。それで初めて、キラキラに魅せられている自分に気がついた。 ここ数年はパワーストーンが面白くて、集めていた。 それが一段落した頃、怪我が元でブレスレットが重く感じられるようになってしまい、熱心に収集することからは遠ざかっている。 知り合いから譲り受けたものは、身につけた形跡が感じられず、本当に「自分で買ったのかも誰かに貰ったのかも忘れちゃったわ」ということであるらしい。持ち主の念がどうの、という心配もなさそうである…
少し先の未来を疑って 目の前の夢を見失う うんと前の過去にしがみついて 目の前の彩りを見失う 全否定から入ってもいいじゃない それはあなたの軸になる 全悲観が前提でもいいじゃない それがあなたの背中を押す ボジティブもネガティブも共に手をとり 深く命に宿るもの 光も闇もこんなに美しい 人生は苦くて甘くてきっと滋養に満ちている
登録している某アプリに、数ヶ月ログインできない状態が続いていました。 このデジタルな風の時代(そうではない)に、これはかなり不便です。やっと夏からの諸々が落ち着いた頃に、設定をやり直しました😅←はよやれ ところが、いつの間にかログイン方法が変更になっていて、二段階設定が必要になってました。セキュリティ強化のためでしょうか、最近多いですよね。 で、OTP(ワンタイムパスワード)が送られてくるのですけど、どこかで設定を間違えたらしく。 毎度毎度ご丁寧に固定電話へOTPが送られてくるんですよ😹 んもう、と思いつつほったらかしておりましたら、これまたいつの間にか「一発ログイン」が可能になりました。あり…
人生で何度めかの 執着が強すぎる日が訪れて 電車であたしはキュッと唇を噛む わかってるから わかってるのに そんなどうでもよさげな いつもは受け流してしまう空気感が いつまで経っても現れない あたしは電車の速さに追い立てられ 大人の心と子どもの心を行ったり来たり 執着を乗せたまま目的地へなだれこむ 今日だけだ いや今だけだから 過去になり続ける現在を 後めたく思っちゃダメだ わかってるから わかってるけど 人生で何度めかの 執着が強すぎる日が訪れて 電車であたしはキュッと唇を噛む 電車は止まらない わかってるから わかってるけど
気がつくかつかないか 全ては多分きっと そんなふうに巡っている どちらに流れても転んでもおかしくないことは この世にあふれているのだし 恋も悲しみも その中にいるときは案外何も 気がつかないものだ 間違っているとも正しいとも 幸せか不幸せだとか 通り過ぎてから気づくものだ そんなことに気づいた日々が そろそろ終着地点 師走が今年が駆け抜けていくよ
冬のケガは治癒に時間がかかる。 心も同じく。 乾いては裂け広がりやすく、 いつの間にかタラタラと流れ出る。 傷つけたりしない、誰かが言う。 だが、 感情爆発のタイミングは不意に訪れ、 庇うつもりの暴言もまた世界にあふれている。 冬のケガは治癒に時間がかかる。 不意にひどくなじりたい衝動を、身体の深いところに忍ばせる。 そんな季節である。
悲しみを生きるか 哀しみに沈むか 喜びを生きるか 喜びに溺れるか どうあったとしても短い 時を泳ぎながら 深く想いなさい 強く祈りなさい 命を人を愛しなさい
秋の始まりの頃のようだ。 いつもの時間、いつもの場所。待ち人(待ち猫?)は姿を見せてはくれない。 彼の特等席に陽があたる。そして、その時間はどんどん短くなっていく。 冬の入り口。 彼も私も会いたいのに会えないから会わない。 とびきりのいい声が、微かに遠くで聞こえたんだ。 誰かの膝の上で幸せでいるのなら、私もまた。
今年の師走は、断捨離から始まります。 たまたまそうなったのですけどね^^; とは言うものの、年齢を重ねるごとに手放すものも多くなりました。 ちょっといいものを長く使う選択が、どうにかこうにか出来るようになり(ブランド物は相変わらず詳しくないですが)、服もそんなに増えなくなった今日この頃です。 年賀状はお返事を書くだけなので、たまにハガキが足りなくなったりして慌てます笑 マイペースな年の瀬であることだけは、今年も間違いなさそう。 今日もいい日でありますように。
数日前、拙作品に時折登場する「男友達」のモデルとなった人物が遊びにきた。 立ち話も何なので部屋に招き入れる。以前からのお願いごとをテキパキこなして、「またね」と慌ただしく帰っていった。 男友達。 甘美な響きだと、舌の上で転がしながら改めて思った。 その人は、わたしがSNSをやっていることも詩人であることも知らない。 とても長い付き合いになるというのに、打ち明けられずにいる。 ただ。 そういえば。 わたしも、その人がSNSをやっているかどうか尋ねたことがなく、かと言ってふたりの間でタブーになっているわけでもなかった。 日中、どこで働いているかも互いに知っているのだけど、「今、どうしてる?」のLI…
お腹が満たされていて あなたの話がちょっと退屈で 晴れていて風が強く 眠る前に泣きたくなったことを 思い出す頬の冷たい午後 猫がわたしを呼んだ朝
とてもお世話になっている方と、次はいつ会いましょうかね〜などと打ち合わせしておりましてね。 互いに、アナログを駆使して(?)手帳とにらめっこ。 じゃあ何曜日の何時にしましょ、と決めてから思わず 「えええもうすぐ12月なんですかっっっ」 アホみたいな発言をしてしまったワタクシです^^; ちょっと恥ずかしい 早いなぁ。 今日もいい日でありますように。 そしてまもなくやってくる師走も、元気に走っていきましょう🏃 にしまりちゃん作クリスマスツリー(1年中飾れます)
フルーツと砂糖を交互に重ね発酵させて作る、酵素ジュース(シロップ)。 作るのも楽しいし、好みのお店であれこれ試すのも楽しいものです。 ドラマ「漂着者」の中にも、工さんのインタビュー記事にも、酵素ジュースが登場していました。 推している方の好きなものは…気になったりびっくりしたり(汗)。 腸活も気になるところですが、そのまま生活に取り入れるとお腹がびっくりしてしまうワタクシ。ささやかな活動に留まっています。 幸いなことに、麹屋 kinomamaさんのところの酵素シロップとは相性がバッチリ。 酸味タイプと甘味タイプを組み合わせて購入しています。 koujiya-kinomama.com+++ その…
揺らがない。たとえ世界が滅んでも。 そんな言い草は夢物語の飴玉にでも閉じ込めておけばいい、とは思うが、ここへきて現実と妄想が入れ替わりそうな心持ちになってくる。 心持ちだけでは、平和は訪れない。 心持ちさえなくなったら、平和を人らは忘れる。 揺らがない。揺らぎたくない。 貫きたい。忘れたくない。たとえ世界が滅んでも。 消えるのは消すのはなくすのは諦めるのは絶望するのは、いくらか早すぎる。 そうでなければ、そうでないなら。
路線バスをよく利用する生活が戻ってきた。久しぶりのことである。 初めての行先番号、初めてのバス停に出会ってもアプリが手助けしてくれるので、それほど困ることはない。 ご乗車ありがとうございます、の声が女性であることも昔より増えた印象だ。 学生たちの楽しげなおしゃべりも、同僚と思しき二人の“お悩み相談”的な会話も、ふっくらとラッピングされ、和やかにバスが走る。 満員バスには久しく出会わないが(禍も関係しているのかもしれない)、夏場と冬場は窓を開けたくなるのも、この乗り物ならではなのである。 ※路線や会社によりますが、停車中や時間調整の時間を利用してドアを開け放している場合があります(換気扇も常時回…
「あなたはやさしいから」 「なんだか冷たいのねえ」 同じ人からぶつけられる 感情、なのだろうか 記憶、だろうか あなたに似たのよ、とは言えず はいはい、と笑う 今が満たされるのなら どこかに優しい嘘が混じっても 許されるだろうか 傷つけあうかわりに
仕事柄、ちょっとした問題集というかドリルのようなものを作っていた。 教科書というほどでもないのだが、家庭用パソコンにはあまり頼れなかった頃のことなので、手書きでコピーして。 今よりずっとアナログで、今よりずっと不便だった。 理不尽なことも、それなりに味わった。 その全てが自分を構成しているわけではなくても、 そのうちの思い出せないほどの心の機微が、 私の一部を構成している。 過去も未来も愛おしい。 命が愛おしい。 泣き笑いのまま、バスに揺られていく。 あの頃の私と会うために。
寒くなったのか 大きい猫の恋人でもできたのか あの子を見かけなくなった 僕も自分ちの大きな猫の隣か 膝の上が定位置で うつらうつらしながら 冬を満喫している 窓の外に鳥や葉っぱがくるくる踊って 素敵な時間が生まれ続ける ご先祖様は冬眠していたんだろうか あの子も冬眠するんだろうか そんなことをアブクのように思った途端 ごろごろごろと喉が鳴った
『シン・ウルトラマン』の配信が、昨日から始まっておりますね。 落ち着いてゆっくり楽しみたい、となると真夜中だったりするのでしょうけれども、日中の疲れがどっと出て、ものの見事に熟睡💤 なんなら移動しながら眠りたい。 現実問題として、かなり寒くなるまではお預けかも😂 ブラックサンもそうなるかな? 年末進行とはよく言ったもので「逆算してこの日までにここまでは!」みたいな空気が、あっちからもこっちからもヒタヒタと押し寄せてくるようです…汗 今日もいい日でありますように。 神永さんに会いたいな。
+++ ちょっとしたプレゼントに、メタシルを選んだことがあります。 とても喜んでくださったので、ならばと自分用にも1本。早速使ってみました。これ、すごいですね〜✏️ もっと早く存在を知りたかった… 好みは分かれるかもしれませんが、個人的にはおすすめです。 我が家で使っているのは、軸が太くクリップがついているタイプ。 見た目より軽いところが気に入っています。削らなくていい鉛筆なんて、夢のようではないですか♪ 今日もいい日でありますように。
数年前まで時折お世話になっていたタクシー会社が、いつの間にかなくなってしまいました。これは痛い。 そんなタイミングで知り合いがタクシーアプリをすすめてくれたので、早速使ってみることにしました。どれがいいのかわからなかったので、適当にアプリを選んで。 えっと、名前とメアドとクレカと…乗る場所を登録して…あ!サービス圏外ですって😭 そんなぁ 悔しいので、三つばかりアプリを入れてみましたよ。どれかは使えるでしょう🚕 最初に入れたアプリは、CMもよく流れているから大丈夫だと思ったのですけど、僅かにサービスのエリアからはみ出している(と思われる)我が家。 仕方ない。 いつか都会で使うことにいたします(あ…
寂しくて寄り添うのは 人らと猫だけだ きみはそんなことを言う もともと猫だとしても? もともと猫だとしても! きみは尻尾をピンっと立てる 今夜も星を齧りに出かけるのだ おっと 僕らを膝にのせてニコニコしている彼には ナイショだよ
散歩コースのひとつに、猫好きのご夫婦が暮らしているお宅がある。 割と自由にさせている様子だが、ご近所の理解が深いのだろう。トラブルめいた話を聞いたことはない。4〜5匹(もっとか?)は暮らしているはずだが。 車の通行量も少なく、人も猫も譲り合って生活しているのが素敵だ。 その中の1匹に抱っこをせがまれるぐらい懐かれた。マスク姿でも認識してくれるようになり、大したものだと感心している。 彼が早朝散歩のついでに筆者に会いにくる、という妄想を作品に仕上げた。 作品を書き上げてしばらく経った。 朝暗いうちから小さな用事と散歩を兼ねて、目的地へ向かう。 用事はすぐ終わったので、そのまま帰ろうとしていたとこ…
ぱたぱたっ 早起き鳥が小さく文句を言いながら 飛び去った あまりにも早朝すぎて 大きな猫(なのだろうか?尻尾はないようだが)は まだ眠っている 鳥を捕まえてどうこうしよう そんな趣味もない 目的地は目と鼻の先 おはよう、という言葉はさすがに 発することができないので 精いっぱいのいい声で “にゃぁぁん”と鳴く さて 今日はあの子に会えるかな
「誰かと約束を入れて遊び倒す!えーと前後1日は余裕を持って予定を入れない、んでもって天気予報を確かめて服買ってバッグ買って交通調べてプレゼント用意して」。 出かける前からくたびれてしまいそうだ(汗)。 楽しみたいのか、疲労困憊になりたいのか、よくわからない。とにかく何もかもをかっちり準備したい。だから、あらゆる面で融通がきかない。 仕事もそうだ。 相手は血の通った人であり、私と会う瞬間まで違う時と空間を営んでいる。 前回の時と同じ気分、同じ体調とは限らない。 昨日、誰かと言い争ったかもしれない。 昨日、一睡もできなかったかもしれない。 昨日、私と会うことが重荷に…いや、それはないか。ともかく、…
鳴らない。今朝も。 そろそろこちらからかけてみようかと、寝床を離れては考え込む。そんな朝は13回目を数える。 モーニングコールの約束を交わしたのは随分前だった。 互いにマメなたちだったので、遅れたりフライングしたりすることはあっても、鳴らさない日はなかった。 1週間ごとに、役割が入れ替わる。今週は相手の番だった。 約2週間前、わたしたちは喧嘩をしたろうか。 約2週間前、言葉の足りない会話をしたろうか。 約2週間前、、、、、そうだ。 空が落ちた。 その前の週、つまり約3週間前。 いつかの未来にはそんなこともあるだろうけれど、まさか今じゃないよね。 モーニングコールのついでに、そんな会話を交わした…
弁当箱を買おうかどうしようか、小さく迷っている。 なぜなら、この「弁当持参」の日常。ものの見事に期間限定だから。 断捨離の一環として、使わなくなった古い弁当箱を全て手放したのは何年前のことだったか。蓋が割れたり、ヒビが入ったり、どうにも落ちない汚れがあったり… そんなものばかりだったので後悔はないのだが、あいにくと折箱のストックもない。 とりあえず、近所の店で簡易的なものを買って帰宅した。 早速使おうと思っていたところ、急用ができ弁当どころではなくなった。まあ、プライベートのなんということもない弁当なので、またのお楽しみということで。
いわゆる万歩計を手放して、かなりの年数が経った。 スマートウオッチのようなものを探していた時期もあったが、結局はスマホの中に歩数計のアプリを入れることで落ち着いた。 ひとつ問題があるとすれば、「スマホを持ち歩いている間のみ計測が行われる」といったところだろうか。 在宅時は作業机か食卓に置いているし、スマホを忘れて出かけてしまうことだってある。その間、「O歩」の表示となる。 寝床でスマホを開いて「今日はちっとも歩いてない!」と落ち込みかけ、ああっ玄関に置いたまま出かけだのだった、と安堵して眠ったことも一度や二度ではない。 健康や体調把握のために、スマートウォッチを装着したまま眠るという方も増えて…
よかった、今夜は機嫌がいい。 学校の話題を切り出すとき、流行りの楽しいことを話すとき。 兄と私は、食卓の下でこっそり膝をぶつけあう。 いつの間にか身につけた兄弟だけの秘密…祖父が知れば小賢しいと喚くだろうが。 料理は兄も私も好きなたちで、まあまあ食卓は潤っていた。 だが。何を食卓にのせても、孫の我々がニコニコしているだけで 作り直せ! その上に怒鳴り声が重なる。 食事中の楽しい会話は(マナーを守りつつ、という注釈はついて回る)、祖父がもっとも忌み嫌っているものだった。 子ども嫌い。 一人が大好き。 そんな祖父の元に、秋の1週間だけ預けられる。 どんな事情があったのか、あるいは契約でも結んでいた…
朝が私を締め出そうとしている。 いつもと変わらない通学路なのに、寝坊して10分遅い出発となった。それだけで、日常光景は見慣れないものに変容する。 学校に通っていた日々からはすでに遠ざかり、今日も今日とて急用があるわけでもない。 いつもの光の角度より緩やかで、人らはその中を急ぎ移動している。 晩秋が人らを包み込むのに、私だけが締め出される。 忘れ物でもしたのか、半べそでランドセルを揺らしながら走る子どもとすれ違う。 彼(または彼女)は、朝の中にいる。うらやましいことである。 小さな用事をいつものように済ませ、来た道を戻る。 ギクシャクしていた、私と朝と晩秋との間に少しだけ仲間意識が生まれたようだ…
画風が好きで、折に触れ作品を集めている。 そんなお気に入りのアーティストがいる。 あるとき、その人がNFT ARTを手がけているという情報が入ってきた。 デジタル。 only one。 売買可能。 暗号資産。 うむ、よくわからない(汗)。 中でも暗号資産(仮想通貨)とはなんのことやら。危ないもの、というイメージしか持っていなかった。 今でこそ積み立てぐらいはできるようになったが、そもそも全く興味がなく本当に何もわからないまま「手を出した」。 まずは仮想通貨を手に入れなければならない。 そのためのサイトかアプリに登録する必要がある。 ゼロからのスタートだったが、たまたま目にした投資ブログがわかり…
わたしの、血は青い。 海よりも空よりも。 気づいたのはここ数年のこと。 秋にしては気温の高い昼間、鼻に違和感を感じてマスクを外す。顔を拭ったハンカチに、真っ青な何かがべっとり染み込んでいた。 慌てて病院に駆け込んだが、特に何か問題があるわけではなく「ま、様子をみましょう」で終わりになった。 自分だけに、青く映っているのか。 一生このままなのか。 だが、そういうものかもしれなかった。 自分にだけ映っている。他からはどう見えているかにかかわらず。 どうしようもないこと、を淡々と受け入れて心に落とし込む。それが個性となる。 わたしの、血は青い。 海よりも空よりも。 いつかの春よりも。
最後にこしらえたのはいつだったか。そんなことを思いながら、雑穀ご飯の横に筑前煮の残りや卵焼きを詰める。昼食用の弁当である。 もともとは家族のために。 その機会が少なくなってからは、たまに自分のために。 そして、午後から出かける日はおむすび持参であったのが、時間的な余裕が少しできたものだから、弁当などこしらえてみようと思い立ったのだ。 出先では水も湯も使えないため、帰宅後に洗うことになる。幸か不幸か、除菌用のスプレーやペーパーには困らない時代。それらを拝借して、空になった小さな弁当箱を丁寧に拭っておけば、帰宅するまでおかしなことにはならない。 ところで、知人がお取り寄せの数を間違えたとかで、倍の…
久しぶりに男友達の車に乗せてもらった。 幸せこの上ないことに互いの家族公認。いわゆる「異性の親友(戦友?)」である。 いっき〜悪い!運転手提供するから、ケーキ屋さんとスーパーでいつもの頼める? 「いっきー」とわたしを呼ぶのは、後にも先にもこのふたりぐらいかもしれない。 ふっとおかしいようなもの悲しいような気分になるが、態度には出さなかった。 ちょっといい葡萄も? うん!チビたちも喜ぶ〜 お前なあ、いっきーに甘えすぎだろ いいからいいから、ほら行くよ いってらっしゃ〜い 虹色に彩られたような音楽が咲き乱れるような調子で、彼女は送り出してくれた。 もう何年になる? ああ…10年だな、来年で そっか…
歩きスマホ(通話)が苦手です。 邪魔になっちゃうだろうからあまりしないほうがいいんでしょうけれど、外を歩いている時に電話がかかってくると、会話しながらなんとなく立ち止まってしまいます。→一度にふたつのことができない、ってこと? PHS全盛期だった頃はそうでもなかったんですけど、メールやLINEで連絡を取り合うことが増えてからは、通話自体もめっきり減りました(お仕事や生活形態によってもそれぞれだとは思いますが)。 スマホに着信があることは少ないですし、かけながら道を歩くこともほぼありません。 何回かに1回は、あたふたしてかかってきた電話を切っちゃいます(とろい)。 そんなわけでTAKUMIXの企…
朝が心を四角くくり抜くものだから 今日もまた飽きもせず 丸で埋め尽くすのだ なに、ただの習慣ってやつでね 尖った感情もこうしておけば 相談にのるふりして知らず知らず誰かを悪くいう機会も 減るに違いない そう信じているんだが?
クリームパンのような人生だ 甘いんだよお前は、の代わりに そんなことを言ってくる人がいた 伝わらないとでも思っているのか やさしさだと信じ込んでいるのか こちらから言わせれば あんたってば、お幸せね そんなところであるのだが 知らん顔して 評判のクリームパンをふたつ食卓にのせた たまにはね、と互いに笑い合って とびきりの苦いコーヒーをなみなみ注ぎあった 昔々のある日の出来事である
春先からアプリとテキストで語学講座を受講していた。期間は半年間なので、先月末に終了している。無事に全ての講座に出席(?)することが叶った。 終盤はやはり内容も高度になり、筆者自身も時間に追われる日々になり、若干の消化不良を抱えたままである。 とは言え、受験とは関係なくマイペースでの学習であるので、そこは納得いくまで反復すればよい。 受講時より、さらにゆったりしたスピードで「再学習」が始まった。いわゆる二周目である。 何ものにも縛られない学習というのは自然消滅(!)しがちなのだが、そもそもマイペースが過ぎる筆者なのでどうにかこうにか二周目も続いている。 …今のところは。
大きなのっぽの…という歌い出しの曲ではないが、とにかく時計の多い家に生まれ育った。 祖父母から受け継いだもの、贈答品、何かの懸賞、まだ珍しかったデジタル表示のもの。 バンドの交換ぐらいは父も見よう見まねでやっていた(器用な人ではあった)。 あるとき、その“時計の多い家”に寝泊まりすることになった。久しぶりに留守番を頼まれたのである。煮炊きも自由にやってくれ、とのありがたい申し出。二つ返事で引き受けた。 それこそ勝手知ったる何とやらで、冷蔵庫の食材で簡単料理を作ることにした。 同時進行で、浴槽に湯を張る。キッチンが大体片付く頃には、あったかい時間が待っているというわけだ。 コトン…カチカチカチ。…
拝啓 あなたの想い出の中に 僕はいますか どこかで眠ったままでしょうか それとも死んでしまったでしょうか 眠ったままなら夢でも逢えましょう 死んでしまったなら諦めもつきましょう 僕はどうやってそれを確かめましょう? 拝啓 あなたの記憶の中に 僕はいますか どこかで眠ったままでしょうか それとも死んでしまったでしょうか とっくの昔に
確か「はみだし映画工房」更新の日だったので、木曜のできごとです。 所用で、いつもと違うバス停で降りました。 学校があるはずなんだけど…と見回しても、見当たらない。バス停の名前って、時々「あれ?」みたいなことがあります。 そのかわり、有名コンビニやドラッグストアが固まっていて駐車場も広い。 車の運転はしないんですが しかし、バス停はなかなかの吹きっさらし状態。私が立ち寄った日はいいお天気だったのですけど、冬場は厳しそうだ⛄️ 若干の坂がありますので、積雪がこわい…というかバスも遅れたり止まったりしそうですね^^; 今日もいい日でありますように。
遠雷を辿れば まだ夜は深くて 夢すらも扉を固く閉ざしている 秋がくる夏がいく 空が高く風が吹き抜ける あなたはもういない あなたに会いたい まつ毛にとまった涙を払えば まだ朝は遠くて もぐりこむ毛布に希望を探す 秋がくる夏がいく 空が低く雨が吹き抜ける あなたはもういない あなたに会いたい