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魂を運ぶモノ・その1 〜ウルトラQ『鳥を見た』を観た
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ 2024年2月27日朝日新聞(朝刊)の社説で、往年の特撮TVドラマ『ウルトラQ』の一作品(「1/8人間」)がツカミとして使われていました。書かれた記者がどのような方かは分からないのですが、196
2024/04/15 00:36
新しいステージへ向けて 〜4周年を迎えます
《1》3年経ちました2021年4月4日にブログを始めて以来、この度4年目を迎えようとしています。記事もこれで120本目となります。当初の目標は「1週間で1本」をペースとし「100本」を目指しました。SNSの瞬間芸的な軽い文でなく、できればそ
2024/04/04 18:56
紀伊半島という「場所」・その2 〜紀伊風土記の丘企画展
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 紀伊半島に人が住み始めたのは3万年前の旧石器時代のことで、その後の縄文時代の頃にはほぼ今の地形が出来上がっていたようです。 《4》東から西から 上は今回の紀伊風土記の丘
2024/03/29 00:25
紀伊半島という「場所」・その1 〜風土から考える
JUGEMテーマ:歴史 もう終了してしまったのですが、紀伊風土記の丘資料館で行われていた企画展『紀伊半島の東と西〜縄文・弥生時代の地域性〜』(1/20〜2/25)は、私にとってこの地域をあらためてとらえ直す良い機会になりました。&
2024/03/21 00:40
人知らずの神・その2 〜霊性をもつこと
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《3》 怪異の正体 “化け物の正体見たり枯れ尾花”というのは横井也有という江戸時代の俳人の作った句のようです。 その正体を“科学的&rdquo
2024/02/28 23:54
人知らずの神・その1 〜狛犬となったオオカミ
JUGEMテーマ:歴史 あたり前のことですが…。この世界のあらゆる生き物は「人間」のために存在するのではありません。自然の一部として存在する生き物を人間が勝手に“神”にしたり“妖怪
2024/02/24 00:42
笑いの祭祀・その3 〜縄文を考える
その2からの続き 古い人間なので昔の歌しか事例に上げられないのですが、さだまさしさん自身が主演する映画『飛べイカロスの翼』のテーマ曲として作った『道化師のソネット』(1980年)という歌には、♪笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕の
2024/02/18 00:38
笑いの祭祀・その2 〜愛される神
JUGEMテーマ:歴史 枚岡神社の笑い神事は記紀(古事記・日本書紀)に記された故事に由来するもので、神の笑いを真似ることにより神と一体になろうとするねらいがあるように思えます。いわば神と食を共になる直会のような意味があるのではない
2024/01/24 00:43
笑いの祭祀・その1 〜太陽信仰
JUGEMテーマ:歴史 笑い」を旨とする祭があります。防府(山口)の「笑い講」、名古屋(愛知)・熱田神宮の「酔笑人神事」、東大阪(大阪)・枚岡神社の「注連縄掛神事」、日高(和歌山)・丹生神社の「笑い祭」などが代表的です。昨年はその
2024/01/14 01:18
飛騨の女陰石・その3 〜卵生神話
JUGEMテーマ:歴史 その2からの続き女陰石と道祖神の話は前回で一通り終了したものとして、今回はその延長で少々飛躍ぎみというより誇大(古代…?)妄想レベルな話をしてみます。 《6》卵生神話 サルバドール・
2023/12/31 00:54
飛騨の女陰石・その2 〜丸石信仰
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》性のシンボリズム 縄文時代に関して、�土偶=女性・石棒=男性 をそれぞれ表現しているのだろうとするのが一般的理解です。 また、以前のブログ(2022年9月13日「
2023/12/22 00:26
飛騨の女陰石・その1 〜性シンボル
JUGEMテーマ:歴史 《1》飛騨の石棒 石棒とは縄文時代の遺跡から出土する棒状の石器です。その地域で作られたのか他所から持ち込まれたのかは別として、ほぼ全国の遺跡から見つかっており、小さいものでは数�、大きいものは長野県の北沢の
2023/12/16 00:52
地下世界を行く・その2 〜諏訪の本地(甲賀三郎)
その1からの続き 《4》地下世界譚 地底の世界を描いた話としてまずは『記紀(日本書紀・古事記)』に登場する黄泉国(よみのくに)を上げておきます。イザナギは死んだ妻のイザナミを追いかけて黄泉国に向かいます。そこで腐って蛆がわいている
2023/11/26 02:03
地下世界を行く・その1 〜信仰の場としての洞窟
JUGEMテーマ:歴史 《1》異世界訪問 和歌山の岩橋千塚古墳群(紀伊風土記の丘)は石室(玄室)の中に自由に入れる古墳がいくつかあることがウリです。最大規模の石室のある天王塚古墳の公開は不定期ですが、それ以外の中小の古墳の石室はい
2023/11/16 08:41
スサノオはどこから来たのか? 〜その2
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き《3》スサノオは和歌山発…? 〜松前健説 出雲と紀伊が深い関係にあることは昔から指摘されていたようで、須佐や熊野といった地名が両方に存在しますし、スサノオを祀る須佐神社は和歌山
2023/11/04 01:26
スサノオはどこからきたのか? 〜その1
JUGEMテーマ:歴史 永井豪のマンガ『凄ノ王』(1979年連載開始)というタイトルを比較的長い間“スゴノオウ”と読んでおり、スサノオと読むのだと気づいたのはけっこう大人になってからです。なぜこんな誤解をし
2023/10/15 00:06
カラス天狗のミイラ 〜信仰の二重性
JUGEMテーマ:歴史 天狗とカラス天狗のマスコットがあります。正確にどこで買ったかは忘れたのですが、おそらく天狗は鞍馬(京都)だったと思いますし、頭部だけのカラス天狗は、単に面白そうだったからネットで購入したことを記憶します。買
2023/10/02 00:34
「笑顔」の向こう側へ 〜縄文の笑い 7
JUGEMテーマ:歴史 女優・声優の戸田恵子さんがアンパンマンの声を担当して数年たった頃に出したエッセイ『アンパンマンになりたい私』(風雅書房 1994年刊)というのがあります。この中で戸田さんはアンパンマンについて、&ldquo
2023/09/04 23:36
映画『大脱走』を観る・その2 〜ストーリーの向こう側
JUGEMテーマ:映画の感想 その1からの続き 《4》パブリックスクールと捕虜収容所 この作品の収容所の捕虜たちは大半が将校(幹部)のようですが、イギリス軍の将校は基本的に大学卒業者でした。そう聞くと大卒だけが優遇されて
2023/08/30 00:33
映画『大脱走』を観る・その1 〜面白さはどこから来るのか?
JUGEMテーマ:映画の感想 またまた半世紀以上前の映画を取り上げようと思います。この映画は昭和の映画好きなら戦争映画ファンならずとも一度は観たことがあると思うのですが、公開時にリアルで観たという高齢者を除いて、おそらく大半の方は
2023/08/17 00:43
古代信仰の馬 〜紀伊風土記の丘夏期企画展
JUGEMテーマ:歴史 和歌山の紀伊風土記の丘資料館において夏期企画展『紀伊の地を馬が駆ける』が開催されています(〜9/3まで)。日本列島に馬がもたらされたのが1500年程前の古墳時代中期とされます。和歌山ではいくつかの遺跡で馬に
2023/08/07 00:20
「異界」ということ・その2 〜その恐ろしさ
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き 《4》異界の多層性 小松さんは講演の中で“場”としての異界を網羅した図を使用されています。「天上(天)、海上、海底、地底、山中」といった場所は、ふつうは「
2023/07/31 01:09
「異界」ということ・その1 〜小松和彦氏講演より
JUGEMテーマ:歴史 大阪歴史博物館で6/26日まで開催されていた特別企画展『異界彷徨〜怪異・祈り・生と死〜』と、それに合わせた特別イベントとして5/13に小松和彦さん(国際日本文化研究センター名誉教授)の講演があり、参加するこ
2023/07/10 23:51
崩れていくタテ社会 〜自衛官候補生発砲事件に思うこと
JUGEMテーマ:歴史 自衛官候補生が教官らを射殺するというショッキングな事件が起こりました。基本的に私のブログでは“時事的”なネタは避けようとしてきました。ましてや全容が掴めていない段階で何らかのコメント
2023/07/02 00:13
動物の競争譚 〜ウサギとカメ
JUGEMテーマ:歴史《1》ウサギさん快速 大阪と和歌山を結ぶJR阪和線を走る快速電車には“直通快速”とか“紀州路快速”とか“区間快速”等といった種類があります。 終着
2023/06/12 00:16
愛される自衛隊 〜信太山駐屯地創立記念行事
JUGEMテーマ:歴史 4/23(日)に大阪和泉市の信太山にある陸上自衛隊信太山駐屯地のイベントに行ってきました。念のため申し上げておくと、私は実物の兵器に目の色を変えるほどの兵器マニアでもないし、イベントに迷彩服を着て参加するよ
2023/06/05 00:03
縄文の隻眼信仰・その3 〜片目のシャーマン
JUGEMテーマ:歴史 その2から続く 《6》シャーマンのイニシエーション 文化人類学の古典ともなっている『生と再生〜イニシエーションの宗教的意義』(堀一郎訳 東京大学出版会1971年刊)の中で著者のミルチャ・エリアーデ
2023/05/28 23:31
縄文の隻眼信仰・その2 〜シャーマニズムとイニシエーション
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き タイトルに使用した“隻眼信仰”という言葉は少々不正確すぎたかもしれません。言いたかったのは、縄文が呪術性の高い世界だとするなら、土偶や人面装飾の片目やひと
2023/05/21 00:37
縄文の隻眼信仰・その1 〜人面把手2例
JUGEMテーマ:歴史 顔面(人面)装飾とは、土器の縁に付けられた人の顔を象った装飾部のことを指します。人面把手(じんめんとって)とも言うようです。今からちょうど1年前の2022年5月5日の『ウインクする土偶』という記事で隻眼(片
2023/05/14 23:32
見えないモノを見ること 〜妖怪の合理と不合理
JUGEMテーマ:歴史 年甲斐もなくBump Of Chickenが大好きです。安直な言葉が無秩序に垂れ流されている歌詞の曲が多い昨今、言葉(詞)の重さと深さを大切にしているミュージシャンの一人ではないかと感じています。CMで使用
2023/04/24 00:43
石梁と石棚の謎 〜允恭地震から考える
先月(3/5)に天王塚古墳の石室公開が行われたので参加しました。昨年8月の公開以来、半年ぶりとなります。 [1]岩橋(いわせ)型横穴式石室 岩橋千塚古墳群については今まで何度も紹介しましたし、天王塚古墳についても昨年の公開に合わせ
2023/04/15 02:02
四畳半の青春 〜トキワ荘マンガミュージアムから
先月(2/13)、マンガ家の松本零士さんが亡くなられました。手塚治虫や石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄といった戦後マンガを作った「第一世代」にあたる方だったと言ってもよいと思われます。私にとっての“昭和&rdqu
2023/03/22 00:45
古墳の中のモノリス 〜大谷山22号墳石室公開
JUGEMテーマ:歴史 紀伊風土記の丘として整備されている和歌山の岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)にはいろいろな特徴がありますが、最大の魅力は「古墳の石室に入ることができる」ことではないかと私は考えています。※「岩橋」と
2023/02/28 01:05
2つの伊太祈曽・その2 〜丹生氏の影
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き (3) 両面宿禰『日本書紀』仁徳天皇六十五年の記事に奇怪な記事があります。 「飛騨の国に一人の人がいて、宿儺といった。その人となりは、胴体が一つで、二つの顔を持ち、顔は
2023/02/18 01:21
2つの伊太祁曽・その1 〜紀伊と飛騨
JUGEMテーマ:歴史 タマという猫が駅長を務めることで有名になった和歌山電鐵(貴志川線)には「伊太祈曽」という駅があります。難読漢字駅名としても知られていて「いだきそ」と読みます。この駅で下車してから5分ほど歩いたところに「伊太
2023/01/30 00:13
ラスト・クライ 〜消えていく神の声
JUGEMテーマ:歴史 初代『ゴジラ』(1954年封切り)がアメリカ映画『原子怪獣現る』(1953年)からヒントを得ているというのは有名です。また『原子怪獣現る』がSF小説の大家レイ・プラッドベリーの『霧笛』(1951年発表)を原
2023/01/21 00:47
ウサギの話 〜その信仰
JUGEMテーマ:歴史 2023年がスタートしました。今年は卯年なので、ここではウサギのことを取り上げようと思います。基本となる事柄は『十二支の民俗誌』(八坂書房 2018年刊)を下敷きにしました。 (1) 縁起物として
2023/01/14 02:00
岩と木と水と風の祀り 〜沖縄・斎場御嶽(セーファウタキ)
JUGEMテーマ:歴史 いま沖縄ではレンタカー料金が異常に高騰しています。3年に及ぶコロナ禍のために廃車や小規模事業者が廃業したりと、レンタカーが極端に不足しているからです。車がなければ思うように移動が難しい沖縄の観光を断念し、他
2022/12/31 11:38
顔のない埴輪 〜今城塚古墳(大阪)
JUGEMテーマ:歴史 私がファンである女優の黒木華さんは大阪府高槻市出身です。高校時代から演劇部に所属していたそうで、ももいろクローバーZ主演の映画『幕が上がる』(2015年公開)で演じていた、かつて“学生演劇の女王
2022/12/26 00:32
イノシシの狛犬 〜縄文から吹く風
JUGEMテーマ:歴史
2022/12/17 15:01
神の子の森 〜神さまはどこにいるのか?
JUGEMテーマ:歴史森の木々が燃えるように赤く黄色く染まっていく晩秋の頃でした。スケタケはニホンオオカミの子どもです。近くに住むツキノワグマの子のワタロウと遊んでいました。ワタロウたち熊はもうすぐ冬ごもりに入ってしまうので、一緒に遊べるの
2022/12/04 01:09
再生する世界 〜縄文の他界観
JUGEMテーマ:歴史 ひと昔前の学校教育では、縄文時代の遺跡である「貝塚」を縄文人たちの“ゴミ捨て場”であると教えていました。しかし、今では単なる廃棄物の集積場所というものではなかっただろうという考え方が
2022/11/26 23:33
御霊信仰 〜「御霊神社展」より
JUGEMテーマ:歴史 奈良県の五条市は吉野川(紀ノ川)の中流域にあって、古くから大和(奈良)と紀伊(和歌山)を結ぶ街道の町として栄えたところです。吉野に近いことから、古代でも大和王権との関係は深かったようです。ここにある「五条文
2022/11/14 01:40
諏訪の神々 〜タケミナカタとミシャグジ
JUGEMテーマ:歴史 千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館のショップには、全国各地の博物館、資料館で催された展示会やシンポジウムの図録、資料が販売されています。興味あるものをいくつか入手しました。その中に2010年に諏訪市博物館
2022/11/08 05:50
豆腐小僧 〜「創作妖怪」のこと
JUGEMテーマ:歴史 豆腐を持ち笠をかぶってひょうきんな表情をしているだけという妖怪を主人公としたアニメ映画『豆腐小僧』の公開されたのが2011年のことです。主役の豆腐小僧の声を深田恭子さん、他に武田鉄矢さん、松平健さん、小池徹
2022/10/30 00:46
ミニチュア土器 〜「個」の信仰
JUGEMテーマ:歴史 今回は、縄文時代にもみられ弥生や古墳時代にも登場するある“特殊”な土器のことを取り上げようと思います。が、これについては若干の解説を施した資料はあるものの、本格的に言及した書籍をみつ
2022/10/18 00:25
生と性のメルヘン・その2 〜映画『小さな恋のメロディ』
JUGEMテーマ:映画の感想 その1からの続き (4) 人生を語り合うこと中流階級のダニエルの家庭に対して、メロディの家庭は労働者階級に属しているようです。メロディの父親は食事中に下品な話をして娘にも妻にも睨みつけられま
2022/10/10 00:04
生と性のメルヘン・その1 〜映画『小さな恋のメロディ』
JUGEMテーマ:映画の感想 このような半世紀も前の古い映画を取り上げるなど「いよいよネタも尽きたのか…」と言われそうですが、私のそれほど豊かでない映画経験の中で最も好きな作品の一つであることから、今回ぜひ扱ってみた
2022/10/02 18:22
火焔土器がいっぱい 〜共有する思考
JUGEMテーマ:歴史 以前、日本遺産の「信濃川火焔街道」を旅したことがあります。火焔型土器を見るためだけにまる2日間をかけて信濃川沿いの博物館や資料館をめぐるもので、ツアーではなく自分で計画した一人旅でした。開館時間9時から17
2022/09/25 00:41
石棒を埋めることと立てること 〜向出遺跡(大阪府阪南市)
JUGEMテーマ:歴史 縄文後期から晩期の土坑墓群である大阪の向出(むかいで)遺跡から、2001年にたいへん興味深く面白い「石棒」が発見されました。 (1) 向出遺跡…立位の石棒この遺跡が位置するのは、大阪
2022/09/13 01:03
天王塚古墳特別公開 〜紀伊風土記の丘
JUGEMテーマ:歴史 和歌山の岩橋千塚古墳群の中でいまだ一般公開されていない大型首長墓である天王塚古墳石室の特別公開が先日(27日)行われました。行動制限が無いとは言えまだまだコロナ禍が沈静化していない状況だからでしょうか、ある
2022/09/04 23:46
笑われる神 〜天理参考館「鼻曲がり土面」
JUGEMテーマ:歴史 先日、天理大学付属天理参考館(奈良県天理市)を訪問しました。学生の頃から、歴史関連の本に掲載されている写真によく“天理大学所蔵”という説明がつけられていて、所有する史料の豊富なことは
2022/08/30 01:22
『ぼく、ニホンオオカミになる!!』 〜イメージの混乱
JUGEMテーマ:歴史 奈良県・東吉野村は、1905年にニホンオオカミが最後に捕獲された場所です。それを記念して像も建てられるなど、ニホンオオカミを村おこしの起爆剤にしようとしています。 (1) 強さと優しさへの憧れ20
2022/08/23 12:49
笑いが消えていく 〜表情の古代史
JUGEMテーマ:歴史 なんか大それたタイトルをつけてしまいました…(草)何のオチも脈略もない思いつきだけの内容ですが…。 (1)《縄文》〜神とともに笑う縄文時代の土偶や人物装飾などには豊かな
2022/08/17 10:30
名張の水神・その2 〜水銀の神と水の神
JUGEMテーマ:歴史 その1から続き (3) 古代の水神私が気になったのは、伊藤さんの報告の中にあった宇流冨志(うるふし)神社と名張川をはさんだ対岸にある瀬古口稲荷神社、その境内社である川徳社の祭神です。宇迦之御魂神(
2022/07/31 09:38
名張の水神・その1 〜近畿民俗学会例会
JUGEMテーマ:歴史 先日(17日)、久しぶりに近畿民俗学会の例会が大阪歴史博物館で開かれ参加することができました。今回は会長である伊藤廣之さんの「名張の水神碑と水の神信仰」と、佐島隆さんの「佐藤雅也著『近代民衆の生業と祀り〜労
2022/07/28 18:11
和歌山「くだものの民具」 〜紀伊風土記の丘企画展
JUGEMテーマ:歴史 紀伊風土記の丘資料館(和歌山)において、7月16日(土)から企画展『くだものの民具〜うめ・かき・みかんの農業遺産』が開催されています。近世(江戸)〜現代(昭和)まで使用されていた古い農機具等を見る
2022/07/23 09:40
「定刻発車」 〜歴史を支える現場
JUGEMテーマ:歴史 先日電車に乗っていると「この列車は●●駅に2分遅れで到着いたしました。大変ご迷惑をおかけし…」という車内放送が流れました。おそらく1分の遅れでも許さないクレーマーに対する予防線かもしれませんが
2022/07/11 00:31
無邪気とは・その2(辟邪と笑う土偶) 〜縄文の笑い6
JUGEMテーマ:歴史 その1からの続き (3) 辟邪(へきじゃ)〜悲劇のヒーロー方相氏本庄市(埼玉)の「笑う盾持人物埴輪」のことを前掲書(『本庄市の遺跡と出土文化財』)は、辟邪(へきじゃ)の意味があっただろうと推定して
2022/07/04 00:29
無邪気とは・その1(笑い仮面と笑う埴輪) 〜縄文の笑い6
JUGEMテーマ:歴史 縄文土偶などに見られる“笑い”を考えていくに際し、やや時代を経た古墳時代の埴輪の“笑い”とを比較してみようと思います。ただ、その導入として少々個人的な経験から
2022/06/26 18:52
談山神社 〜古代史との向き合い方
JUGEMテーマ:歴史 奈良・桜井にある談山神社を10年ぶりに再訪しました。ここは私が古代史と向き合うための一つの気づきを与えてくれた場所になります。 (1) 談山神社この神社は秋の紅葉の名所となり、多くの人たちが訪れま
2022/06/20 14:10
アラハバキの神 〜与えられた「人」の顔
JUGEMテーマ:歴史 アラハバキという神のことをネットで検索すると、多種多様な記事に交じって、ゲームやマンガのキャラクターとして登場してくる場合さえ見受けられます。昔から詳細が不明で謎に包まれている神ですが、一般的に「アラハバキ
2022/06/13 02:26
「わかやま古墳ガイド」 〜来た、見た、感じた
JUGEMテーマ:歴史 私が住む和歌山・紀伊風土記の丘資料館の学芸員さんたちが中心となって書かれた『わかやま古墳ガイド』が出版されました。県内だけでなく近畿圏の考古学・古代史ファンには必読の書ではないかと思います。 (1
2022/06/04 08:32
山の神と海の神 〜開聞岳(鹿児島)について
JUGEMテーマ:歴史 あくまでも個人的意見(偏見)に過ぎないのですが、関西人にとって最も訪れることの少ない観光地が東北地方と九州南部(鹿児島等)ではないでしょうか?時間的にも費用的にも同じなら、東北地方へ行くより北海道へ向かいま
2022/05/28 19:54
再生する時間 〜小説「火の鳥・大地編」を読んで
JUGEMテーマ:歴史 小説『火の鳥・大地編』は、2019年4月から2020年9月まで朝日新聞の別刷版に連載されたものです。手塚治虫さん(1989年没)の死後に残された構想(シノプシス)をもとに、桜庭一樹さんが小説として創作しまし
2022/05/18 23:07
ニホンオオカミの起源 〜最新研究
JUGEMテーマ:歴史 先日(11日)、ネット等でニホンオオカミの起源に関するニュースが報じられました。ニュースではわずかの情報だけが伝えられただけでしたので、あらためて東京工業大学のサイト(東工大ニュース)をみることである程度、
2022/05/14 02:44
ウィンクする土偶 〜身代わりの神
JUGEMテーマ:歴史(1) 片目の土偶山梨で2つの面白い土偶を見つけました。両方とも片方の目がないのです。1つは釈迦堂遺跡博物館に展示されたもので、天神堂遺跡(甲州市)から出土した縦横8�ほどの土偶の頭部。もう一つは県立考古博物館の「心を
2022/05/05 13:10
見守る神 見張る神 〜大森勝山遺跡(青森)
(1) 美人の山日本百名山の一つである青森県の岩木山は、標高1625mの県内最高峰で、津軽富士とも言われています。太宰治が小説『津軽』の中で「弘前から見るといかにも重くどっしりとして、岩木山はやはり弘前のものかもしれないと思う一方、また津軽
2022/04/29 17:48
軍師の責任 〜雑誌「MAMOR」より
企業の本部・本社部門に長くいたせいか“スタッフ”とか“参謀”という役職にたいへん興味関心があります。 ただTVアニメ『機動戦士ガンダム』のアムロのセリフに「無責任な官僚や無能な参謀の犠牲になって死ぬのはイヤだ!」というのがあるよう
2022/04/22 00:11
性信仰としてのしゃもじ 〜杓子の形状
上方落語の『三十石』は、江戸時代の頃、京から大坂へ向かう三十石船の中の旅人たちの様子を描いています。その中で、2人連れの男たちが“おちり”“すもじ”“しゃもじ”等といっ
2022/04/21 00:16
歴史を料理する楽しみ 〜ブログ1周年
先日の4月4日はブログを始めてちょうど1年目にあたりました。投稿記事も50本となり、当初の目標であった1週間に1本というペースはいまのところ維持できているようです。SNS(ツイッターやインスタ)のような軽いものではなく、またHP(ホームペー
2022/04/10 19:08
縄文に「予祝」はあったのか? 〜縄文の笑い5
(1)“予祝”とは?いわゆる「前祝い」のことです。日本民俗学大辞典によると、予祝とは「年のはじめに1年間の農作業の過程を象徴的に行う模擬儀礼」とし、「1月下旬から中旬にかけて、その年の農作業をあらかじめ模擬的に行うこ
2022/03/27 12:21
交代する神 〜猪狩神社(秩父)
少し前のことになりますが、2021年9月11日に放送された『世界ふしぎ発見!』というTV番組で「秩父地方」のことが取り上げられていました。この地方は、武甲山など地質学的にも特異な場所で、以前は『ブラタモリ』でも扱われています。ただ、私の関心
2022/03/21 03:34
火の記憶 その2 〜鬼界カルデラ噴火
その1からの続き 九州南部には大きなカルデラの連なりがあります。学校社会科の地理で学習するシラス台地は、これらのカルデラ噴火による火山灰が積もったものです。この中で最悪の破局的なものは鬼界カルデラ噴火ではないかと思います。考古学の
2022/03/14 02:05
火の記憶 その1 〜破局的噴火
1月16日(2022年)の夜中0時過ぎ、和歌山市内に突然サイレンが鳴り響きます。初めは火事かとも思いましたが、すぐに自治体の緊急有線放送により「津波注意報」であることがわかりました。15日に発生したトンガの海底火山噴火による津波です。私の自
2022/03/07 01:07
和歌山のただならぬ古墳群 〜シンポジウム『大王墓と紀州の首長墓』
2月13日(2022年)、東京の有楽町よみうりホールにおいて『大王墓と紀伊の首長墓』というシンポジウムが開かれました。上京することができなかった私はYouTubeでの視聴となりました。“百舌鳥・古市古墳群(大阪)”と
2022/02/28 00:01
のらくろ考 その2 〜1920年代とモダニズム
田河水泡さんがのらくろのキャラづくりの参考にしたというフィリックス・ザ・キャットの登場が1919年。ディズニーのミッキーマウスは初登場が1928年とされているので、1931年に生まれたのらくろより3歳ほどお兄さんです。いずれも1920年代と
2022/02/16 01:00
のらくろ考 その1 〜連載開始90周年
昨年(2021年)は、1931年にマンガ「のらくろ」の連載が開始の90周年にあたりました。 少々個人的な記憶の話になりますが、1987年2月に行われた作者である田河水泡さんの米寿(88歳)を祝うパーティーのTVニュースをたまたま観
2022/02/06 18:58
キジムナーの木 〜崇元寺跡のガジュマル
(1) ガジュマルの木那覇市内(沖縄)にある崇元寺跡は、ガイドブックには小さい扱いながら載せられてはいますが、訪問する観光客はほとんど見えません。『沖縄県の歴史散歩』(山川出版社)によると、崇元寺の創建は不明ながら、本土では室町時代にあたる
2022/02/03 15:51
火の起源 〜性と生、愛そして死
(1)「ホド」とは?縄文土器を観るために三条市歴史民俗産業資料館(新潟)を訪問しました。新潟、特に信濃川(千曲川)流域は火焔土器の本場ではありますが、この資料館では縄文関係は展示の一部にすぎません。大半は、金属加工にまつわる展示となっており
2022/01/25 00:34
カミというゴジラ 〜映画『シン・ゴジラ』を観て その2
タイトルはあくまでも「カミという…」であって「ゴジラという神」の誤りではありません。 (1) ゴジラの手映画『シン・ゴジラ』のゴジラは“両手のひらを上に向けて”います(ブログ前回の写真を参照)
2022/01/13 01:20
「蜃」のいないゴジラ 〜映画『シン・ゴジラ』を観て その1
ゴジラについて考えようとするとき、大きく2つの流れがあるように思います。1つは「作品論」、一般的な「映画評論」として考える流れです。といっても論点とする範囲は、演技・演出、作劇(シナリオ)、音楽・音響、画面構成、撮影(特撮)、造形(怪獣造形
2022/01/07 18:50
あけましておめでとうございます! 〜ムカシー人形登場
今年もよろしくお願いいたします。 昨年、このブログを立ち上げて以来、なんとか週1回〜2週に1回のペースで原稿をあげてきました。ネタ探しには少々苦労はしますが、話題そのものより、素材を使って“考えること”を大
2022/01/07 18:17
あるクスノキのものがたり 〜近畿民俗学会12月例会
先日(19日)、大阪歴史博物館にて、近畿民俗学会の例会が開かれたので、参加しました。コロナ禍もあって、久しぶりの開催です。今回の報告は2件。 �西野稔さん『路傍のご神木〜残ったものと失われたもの(舎密局跡のクスノキから)』 �伊藤廣之さん『
2021/12/26 17:24
竹倉史人著『土偶を読む』を読む 〜新たな学びのテーマとして
竹倉史人さんの『縄文を読む』(晶文社刊)がよく売れているようで、今年度はサントリー学芸賞も受賞しています。ネットにあげられている感想等をみると賛否両論あるようですが、どうも竹倉さんがいずれの大学にも研究機関にも属していない市井の研究者である
2021/12/13 00:18
ダイダラボッチの落とし物 〜縄文の石棒
JUGEMテーマ:歴史 (1) 巨人伝説2018年9月の台風21号が通過した後、和歌山・白浜にある観光名所の三段壁の上に大きな岩が出現しました。突如現れたことから、のちにサドンロック(Sudden Rock)と名付けられます。長さ
2021/12/05 12:21
きのくに海の民俗芸能公演 〜紀伊風土記の丘特別展
和歌山の紀伊風土記の丘で、特別展「海に挑み、海をひらく」が行われています(12/5まで)。長い海岸線を持つ紀州(和歌山)は、昔から漁業が盛んな地域です。展示では、様々な漁具等が集められ、漁業に携わる人々の営みを知ることができます。この特別展
2021/11/21 18:04
すずさんの“右手” 〜アニメ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観て
JUGEMテーマ:映画の感想 こうの史代さんの原作マンガを映像化したものです。2016年に劇場アニメとして作られましたが、その後新たなシーンやエピソードが付け加えられ、2019年『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』というタイト
2021/11/13 00:11
オオカミ岩とオイノ石 〜狼の信仰
JUGEMテーマ:歴史 (1) オオカミ岩きのくに民話叢書5『紀州‣龍神の民話』(和歌山民話の会刊)の中に、オオカメ岩の話が載っています。オオカメだから“大亀”だと思ってしまいますが、オオカミが
2021/11/06 11:58
「歌う土偶」と「踊る土偶」その? 〜縄文の笑い4
JUGEMテーマ:歴史 (3)“踊る土偶”古墳時代(4世紀〜6世紀)には踊る“埴輪”というのがありました。埴輪とは、古墳(天皇や豪族の墓)の周りに埋められた素焼きの人形のことです。2
2021/10/30 15:42
JUGEMテーマ:歴史 (1)“音魂(おとだま)”民俗研究者である樋口和憲さんの『笑いの日本文化〜「烏滸(おこ)の者」はどこに消えたのか?』は、柳田国男の『笑の本願』をテキストにして、神話や神事、芸能などに
2021/10/30 15:30
利用される英雄 〜桃太郎の話
JUGEMテーマ:歴史 (1) もはやヒーローではない…ある日、車を運転しながら流していたラジオから、水曜日のカンパネラの『桃太郎』(2014年発売)が流れてきました。ストーリー仕立てで歌われるラップ調の曲でしたが、
2021/10/21 01:14
「鼻曲がり土面」 〜縄文の笑い3
JUGEMテーマ:歴史 (1)異様な仮面環状列石というのはストーンサークルとも言われ、石をサークル状に並べた縄文時代の配石のことで、縄文の集落の近くに作られたものが全国のいくつかの遺跡から発見されています。大きいもので円の直径が数
2021/10/16 18:34
今ここにある戦争 〜映画『ヒトラー 最期の12日間』を観て
JUGEMテーマ:映画の感想〔1〕映画先日BSで、映画『ヒトラー 最期の12日間』を久しぶりに観ました。少々古い作品(2005年)となってしまいましたが、あらためて戦争というものを考えさせられる機会になりました。ヒトラー演じるブルーノ・ガン
2021/10/11 00:43
『守る』力 〜縄文の女性シャーマン
JUGEMテーマ:歴史 (1)鳴神貝塚のシャーマン和歌山市にある鳴神貝塚は、3,000年程前の縄文早期から晩期にかけての遺跡です。ここから、手足を伸ばされた状態(伸展葬)で埋葬された、女性の人骨が発見されました。和歌山市立博物館に
2021/09/20 18:23
喪われる民俗へのまなざし 〜渡邉論文を読んで
奈良女子大学叢書の1つとして『大和・紀伊半島へのいざない』という本が出版されました(2020年3月)。主に人文系の若手研究者の方々の論文が集められています。その中に、渡邉瑞穂さんという方の「ニホンオオカミの絶滅」という論文がありました。26
2021/09/10 18:12
女神、水銀そして縄文・その2 〜丹生都比売(にゅうつひめ)
JUGEMテーマ:歴史江戸時代に書かれた『紀伊続風土記』によれば、丹生都比売は「…伊勢の丹生より鳶(トンビ)に乗りて、真妻峰に影向し…」とあるようです。“伊勢の丹生”とは、三重にあった水銀
2021/09/05 14:46
女神、水銀そして縄文・その1 〜丹生都比売(にゅうつひめ)
空海(弘法大師)が高野山の地を譲り受けたのが、丹生都姫比売(にゅうつひめ)とされています。丹生都比売(姫)はこの地を譲る代わりに自分を祀る場所を作ってほしいと願います。それが金剛峯寺の北西部にある丹生都比売神社です。車がなければなかなか高野
2021/09/01 12:30
“いのち”が生まれる喜びと不安 〜縄文の笑い2
鈴は古来より日本の寺社で必ず見ることができます。各種の宗教儀礼に用いられたり、様々な縁起物に付けられたりしています。神仏を祀るための重要なツールの一つと言えるでしょう。現在みられる金属製の鈴は、弥生時代に大陸から伝来したもので、銅鐸などとと
2021/08/21 13:15
「いのち」との向き合い方 〜縄文の犬
子どもの頃からイヌを飼っていました。比較的みんな長生きしてくれてましたが、それぞれ老いからくる病気で死んでしまいました。3匹目に飼ったメスは、老衰に伴う末期のガンで、医者に診せた時には手遅れでした。自宅で看取ることにしましたが、日々弱ってい
2021/08/14 12:46
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