<記憶の断片>夏の終わり

<記憶の断片>夏の終わり

孤独の森 いつのまに辿りついたの 手の届くところには何もない 銀色の川 麝香の香りがする草原 空も大地も境目は霞の中 長い夏の終焉は 極彩色の慣れの果て 傷ついて もっと傷ついて 全てを忘れていく 軽い痛みだけを残して あなたを探し彷徨う 石畳の階段を あの日の二人は パ...

2023/08/16 19:32