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#古典文学
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【古典は役立たず?】学習指導要領を読みました
『古文漢文よりも金融経済を学ぶべきではないか』と提言された衆議院議員がいらっしゃいました。 古典を学ぶ必要がないのか?なぜ文科省は古典を学ばせるのか?その答えを知るために、学習指導要領を読んでみましたので、記事にしたいと […]
2023/06/17 11:00
古典文学
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芥河(伊勢物語)
有名な『伊勢物語』の第6段です。 昔、男がいた。手に入れることができそうにない女に何年も求婚し続けたが、やっとのことで盗み出して、夜の真っ暗闇の中をやって来た…
2023/06/09 15:41
世界の文学を味わう!海外名作文学小説10選
古典的名作から、若い人でも読みやすいものまで、海外の読んで面白い名作文学小説を集めてみました。1度は読んでみたいドストエフスキー。しかし長いので途中で挫折してしまうこともしばしば...
2023/06/03 12:03
平将門の娘・滝夜叉姫(如蔵尼)の伝説
目次 滝夜叉姫の伝説姫塚『忍夜恋曲者』如蔵尼の伝説『今昔物語集』巻17第29話『元亨釈書』如蔵尼の墓滝夜叉姫の伝説 姫塚 秋田県仙北市田沢湖の姫塚に残る伝説。天慶の乱に敗れた平将門の娘滝夜叉姫は五人の
2023/06/03 11:47
「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら」 藤原道信朝臣 後朝の想いを素直に告げる歌
百人一首第52番目の歌の作者は藤原道信みちのぶ朝臣あそんです。 この人も三十六歌仙の一人でした。 今回は藤原道信みちのぶ朝臣あそんについて紹介します。 藤原道信朝臣とは 生年972年、没年は994年。 享年23。とても短命でした。 この人も藤原北家に連なり、最終の官位は従四位上、左近衛中将。 一条天皇に仕えていました。 百人一首に選ばれているこの歌は、女性と過ごした夜が明け、帰った後に詠んだもの。 夜が明ければまた日が暮れて夜になり、会うこともできることがわかっているのに、それでも夜が明けて朝が来るのがとても辛い。 そんな想いを素直に謳っています。 和歌の才能だけでなく、その容貌も素晴らしい人…
2023/05/31 06:09
【索引】平安時代の人物が登場する説話一覧(五十音順)
目次 あ行【あ】安倍晴明【い】和泉式部一条天皇【え】円融天皇【お】大江匡衡か行【か】花山天皇寛朝さ行【す】朱雀天皇た行【た】醍醐天皇は行【ふ】藤原顕光藤原兼家藤原公任藤原伊周藤原実方藤原実資藤原彰子藤
2023/05/21 15:23
百人一首の時代 第41歌から第50歌まで まとめ
百人一首の第41歌から第50歌までをまとめます。 京から離れた関東での大乱「平将門の乱」や瀬戸内海から九州にかけて発生した「藤原純友の乱」などの後の時代が中心になります。藤原北家の権勢は次第に絶頂に向かいます。 中国大陸では契丹の遼への改称、五代十国時代から宋による再統一など、大きな動きのあった時代です。またヨーロッパでは神聖ローマ帝国が成立しています(960年)。 以下にまとめた十首は、その頃に詠まれた歌になります。 dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.…
2023/05/17 05:48
中国の古典「十八史略」に描かれる中国の太古 人間を治めていた王が教えたのはどんなことか
こんにちは、暖淡堂です。 十八史略の原文データ整理を進めています。 中国の歴史(伝説も)が簡略な文章で書かれていて、とても面白い書物です。 以下のサイトになります。 ぜひお立ち寄りください。 sanboku.blogspot.com で、今回は、十八史略の冒頭の部分の内容を紹介します。 中国の太古の様子です。 原文は以下の通り。 〔天皇氏〕以木徳王。歳起摂提。無爲而化。兄弟十二人、各一萬八千歳。〔地皇氏〕以火徳王。兄弟十二人、各一萬八千歳。〔人皇氏〕兄弟九人、分長九州。凡一百五十世、合四萬五千六百年。人皇以後、有曰有巣氏、食木實。至燧人氏、始鑽燧、教人火食。在書契以前、年代・國都不可攷。 十八…
2023/05/16 06:17
「君がため惜しからざりし命さえ」 藤原義孝 病に倒れた薄命の貴公子
百人一首第50番目の歌の作者は藤原義孝です。 この人は三十六歌仙の一人でしたが、流行病のため二〇歳(二一歳)でなくなりました。 今回は藤原義孝よしたかについて紹介します。 藤原義孝とは 生年954年、没年は974年。 藤原北家につらなる摂政太政大臣藤原伊尹これまさの息子でした。 仏教の信仰心が厚かったと伝えられています。 また美貌の人でもありました。 若くして亡くなりましたが、その理由が疱瘡。 平安の頃は疱瘡が流行ると多くの人が亡くなりました。 時代背景 藤原義孝の亡くなった994年前後から数年の間、京都では疫病が流行りました。 994年に流行ったのが疱瘡(天然痘)。 この時、五位以上の人たち…
2023/05/10 06:12
「臨済録」という書物のこと【古典文学:臨済録】
古典文学 こんにちは、暖淡堂です。 相変わらず色々な本を読んでいるのですが、その中でも最近時間を見つけては少しずつ読み進めているのが「臨済録」です。 このところ、一番手にする回数の多い書物かもしれません。 「臨済録」は中国の唐の時代の後半に生きた臨済というお坊さんの語録です。 禅宗の一つ、臨済宗の臨済です。 この本を暖淡堂が最初に読んだのはもう20年くらい前になります。 「老子道徳経」を読んだ後、中国の古典が面白くなって、次にこの「臨済録」にチャレンジしてみました。 一読して、すぐに中国の歴史の知識が必要だと思い、歴史書にも手を出しました。 その流れで「管子」とも出会いました。 で、「臨済録」…
2023/05/08 06:06
腰折れ雀(宇治拾遺物語)5
~これまでのあらすじ~ある日、お婆さんが、子どもたちに石をぶつけられて腰を折ってしまった雀を助けました。毎日かいがいしく世話をしていると、徐々に雀は快復し、つ…
2023/05/05 10:33
【ぶべら】漫☆画太郎先生がバカでもわかるように古典文学をマンガ化!「漫古☆知新」
1: ☆彡 2023/05/02(火) 19:03:08.51 ID:0U+P+/Ih9 コミックナタリー編集部 漫☆画太郎の新刊「漫古☆知新-バカでも読める古典文学-」が、本日5月2日に発売された。 「漫古☆知新-バカでも読める古典文学-」 「漫古☆知新-バカでもわかる古典文学-」は、マンガばかりを読むことで人々がバカになっていると憤る画太郎が、「バカでも理解できるように古典文学を漫画化してやった」と、大胆な新解釈により古典文学...
2023/05/02 23:41
今季初めてのトレーニングを開始!
今日の夕ごはん豚ひき肉となすのピリ辛味噌炒め←レタスクラブのレシピで作りました ( ◠‿◠ )長芋ともずくの黒酢ほうれん草の胡麻和え切り干し大根の炒め煮(常備菜)豆腐とあおさの味噌汁豚ひき肉とナスの料理、とても美味しかったです ♡今日の買い
2023/04/28 17:47
腰折れ雀(宇治拾遺物語)4
2023/04/08 01:34
腰折れ雀(宇治拾遺物語)2
さて、お婆さんがかいがいしく手当てをして世話をした雀は元気を取り戻して飛び立っていきました。その後の展開やいかに。 そうして二十日ほどたって、このお婆さんが座…
2023/03/27 14:09
腰折れ雀(宇治拾遺物語)1
雀が登場する昔話だと、「舌切り雀」が有名です。お爺さんが大事に世話をしていた雀の舌をお婆さんがちょん切ってしまう話です。 今回は、それとは少し違うお話で、鎌倉…
2023/03/23 02:27
成相寺(古本説話集)2
前回の続きです。 さて、腹が満たされてひもじさも失せた。力も湧いて生き返った心地がする。「とんでもないことをしてしまったことよ」と思って泣いていたところに、多…
2023/03/12 15:09
成相寺(古本説話集)1
京都の天橋立を北側に渡ったすぐ先に成相寺なりあいじがあります。すぐ近くまで行ったことがあるのですが、参詣はしたことがありません。いつか必ず行ってみよう。でも京…
2023/03/08 14:29
俊頼と基俊(無名抄)
前回、歌道の派閥についてまとめました。その中でも触れた、源俊頼と藤原基俊の対立について書かれている『無名抄』の記事です。 ↑は前回も載せた系図です。 源俊頼…
2023/02/11 01:33
歌人の系譜
様々なジャンルに「流派」というものが存在します。 茶道⇒表千家/裏千家 など華道⇒池坊/草月流/小原流 など剣術⇒柳生新陰流/一刀流/示現流 など 和歌の道、…
2023/02/08 14:30
雪の積もるぞわが心なる(伊勢物語)
大寒にはいって、いよいよ1年でもっとも寒い時期です。嫌じゃ嫌じゃ。 朝、車に乗ろうとするとフロントガラスに氷が張っていることも多くなります。溶かそうと思って熱…
2023/01/26 15:34
因幡の白うさぎ(古事記)
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年はうさぎ年らしいんですよ。うさぎの話といえば、まあコレでしょ…
2023/01/13 18:05
「忘らるる身をば思はず誓ひてし」 右近 恋多き女の言葉にこめられた毒
百人一首第38番目の歌の作者は右近。 今回は右近について紹介します。 右近とは 生没年不詳。平安時代中期の人です。 右近衛少将藤原季縄の娘と伝えられています。 醍醐天皇の中宮穏子に仕えていました。 恋多き女性だったようで、元良親王・藤原敦忠・藤原師輔・藤原朝忠・源順らと恋愛関係にありました。 この歌の相手は藤原敦忠と考えられています。 藤原敦忠は、藤原家が菅原道真の怨霊に責められ、一族は短命に終わると恐れていました。 本人は三十八歳でなくなります。 当時の寿命から考えて、短命すぎるということはないかもしれませんが、それでも少し早目。 奇しくも、右近の歌の予言が当たったということかもしれませんね…
2023/01/03 06:24
晴明、蔵人少将を封ずる事(宇治拾遺物語)
晴明とは、陰陽師界のスーパースター・安倍晴明のことです。実際の陰陽道は学問的なものだったのでしょうが、物語に登場する陰陽師は超能力者です。映画『陰陽師』では安…
2022/12/22 01:48
「白露に風の吹きしく秋の野は」 文屋朝康 散る玉に想うはかなさ
百人一首第37番目の歌の作者は文屋朝康ふんやのあさやすです。 今回は文屋朝康について紹介します。 文屋朝康とは この人も生没年がはっきりしません。平安時代前期の人のようです。 古今和歌集が成立したころに歌人として活動をしていたようですが、古今和歌集には次の歌1首のみが選ばれています。 秋の野に置く白露は玉なれやつらぬきかくる蜘蛛の糸筋(「古今和歌集」秋上) これも白露を玉(真珠)に見立てた歌になっています。 文屋朝康は、秋の朝の白露が置かれた野の風景が好きだったのでしょう。 時代背景 早朝の露は、陽が上るにつれて、やがて消えていきます。 はかないものです。 その露を玉と見る。 玉とは魂を暗示し…
2022/12/20 06:03
中国の古代の王たちの姿 十八史略から
十八史略に書かれている中国古代の王たちの姿を紹介します。 リンクはGoogle Bloggerで運営している「散木の小屋」の記事になります。 天皇氏 ほぼ人の姿で描かれることが多いようですが、年齢が一万八千歳。 兄弟が十二人いて、みな同じ年齢だけ生きたようです。 人間離れしています。 sanboku.blogspot.com 伏羲氏 次の女媧氏とは夫婦であるとも、兄妹であるとも考えられています。 身体が蛇で首から上が人。 そんな姿です。 人々には狩猟や生贄を神にお供えすることを教えたようです。 また易の八卦を最初に考えた人ともいわれていますね。 sanboku.blogspot.com 女媧氏…
2022/12/14 06:01
「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを」 清原深養父 短い夏の夜を愛しむ
百人一首第36番目の歌の作者は清原深養父きよはらのふかやぶです。 三十六歌仙の一人です。 今回は清原深養父について紹介します。 清原深養父とは 生没年ははっきりしません。平安時代中期の人です。 官位は従五位下。晩年は洛北に補陀落寺を建立。自らそこに隠棲したようです。 古今和歌集に17首、それ以降の勅撰和歌集に41首選ばれています。 琴の名手でもあったようで、清原深養父が弾く琴の音を聞きながら藤原兼輔と紀貫之が和歌を詠んだようです。 時代背景 古典作品や時代小説などを読んでいると、いろいろな月の呼び方がでてきますね。 上弦の月、下弦の月、などはよく目にします。 月齢とその時の月の呼び方をまとめて…
2022/12/13 06:05
中国の古典「臨済録」と「十八史略」の紹介を続けています
Bloggerで運営しているサイト「散木の小屋」の方で、「臨済録」と「十八史略」の紹介をしています。 「臨済録原文全文」 sanboku.blogspot.com Bloggerにはpageという面白い機能があって、記事を書いても、そのままではブログのように更新されないのですが、リンクは可能です。 なので、少しずつ日々更新していくような記事にはマッチします。 で、「十八史略」の原文を少しずつ書き足しています。 漢字ばっかりなので、あまりスピードは上がりませんが、じわりじわりとデータの量が増えています。 日々の作業の量が目で見えるので、それが個人的なモチベーションになっています。 「十八史略」は…
2022/11/30 06:13
「源氏物語」に関係する著作権について改めて整理するとこうなる 【古典作品と著作権】
源氏物語の成立時期 「源氏物語」は1001年頃に執筆が開始され、1010年頃完成したと考えられています。 11世紀の初め頃、平安時代ですね。 藤原北家の権勢が絶頂に至ろうとしていた時期です。 藤原道長が摂政になるのが1016年のこと。 当時の文化にも影響力を示していたかもしれません。 紫式部について 生没年不詳、本名もわかりません。 一説では970年頃に生まれ、1019年頃に亡くなったとされています。 藤原為時の娘で、藤原宣孝の妻。 藤原宣孝の死後、上東門院彰子に仕えた人でした。 この時に「源氏物語」を執筆したと考えられています。 古典文学作品の著作権 この「源氏物語」と紫式部に現行の著作権法…
2022/11/16 06:13
今ひとたびの行幸(大和物語)
前回は『大鏡』から、大井川で舟遊びをした話(三舟の才)を取り上げました。今回はそれより100年近く前のお話で、同じ大井川への行楽を話題にしたものです。 宇多法…
2022/11/11 02:10
三舟の才(大鏡)
「三舟の才」とも「三船の才」とも言われます。また、「才」ではなく「誉れ」とする場合もあります。藤原公任きんとうの多才ぶりを讃えた非常に有名な話で、掲載している…
2022/11/09 15:47
『白鯨』におけるピークオッド号とアメリカ
メルヴィルの「白鯨」(原題“MOBY-DICK OR THE WHALE”)は1851年に出版された。 Moby Dick: Or, the White Whale (Coterie Classics) (English Edition) 作者:Melville, Herman Coterie Classics Amazon 白鯨 上 (岩波文庫) 作者:メルヴィル,八木 敏雄 岩波書店 Amazon ユニークな部分として、始めの「主要登場人物紹介」において、各々の結末まで描かれている。たとえば主役のイシュメールは 物語の語り手として登場するが、『第一人称の語り手』の分限を遵守するのは第二十二…
2022/10/31 22:10
酸茎食べたい(沙石集)
京都の漬物で「酸茎すぐき」というのがあります。「すいくき」とも「賀茂菜」とも呼ばれることがあると言います。 京都駅構内の土産物店で買って食べたことがありますが…
2022/10/29 02:17
南総里見八犬伝のこと 2022/10/24 月
遅咲きの苦労人 『南総里見八犬伝』曲亭馬琴 というNHK制作の番組をヒストリーチャンネルでやっていたのを見ました。曲亭? 滝沢馬琴じゃないの? と思ったら滝沢は本名の姓で馬琴はペンネームという表記になるのでペンネームは曲亭馬琴というのが正しいのだそうです。 南総里見八犬伝は...
2022/10/25 18:18
さかなは味噌で(徒然草)
平宣時朝臣が年老いて後、昔の話として、 「最明寺入道が、ある日の宵に私をお呼びになることがあって、『すぐに参りましょう』と申し上げたものの、見栄えの良い直垂が…
2022/10/19 16:25
【易】風山漸 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風山漸」です。 上卦が巽(風)、下卦は艮(山)。 山の上を風が吹き抜ける様子、あるいは木が山に生えている様子でしょうか。 巽(風) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風山漸の卦辞は以下のように書かれています。 風山漸 漸。女歸吉。利貞。 漸は、女歸(とつ)ぐに吉。貞しきに利あり。 漸はじわじわと水が浸すように進むこと。 上卦の巽は柔らかな様子。下卦の艮は止まること。 柔らかく進んでは止まるということを繰り返すような形。 それで漸、じわじわ進む。 漸進ぜんし…
2022/09/13 08:18
#読書の秋2022
売り切れ状態だった角川ソフィア文庫の「韓非子」をやっと入手出来たので読まないと。( ^ω^ )
2022/09/09 11:03
【古典文学】菅子四篇 心術上 (6) 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。 道の在り方について、その大きさでの説明
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第六回目です。 道の在り方を、その大きさで説明している文章を紹介します。 その文章を参考にしながら、道について考えてみたいと思います。 心術上第三十六(短語十) 原文 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。故曰、不遠、而難極也。 書き下し文 道の天地の閒にあるや、その大なること外無く、その小なること内無し。故に曰く、遠からずして、しかも極め難きなり、と。 現代語訳 道は天と地との間にあり、それは外から包むことができるものが無いくらい巨大であり、それよりも内側に入りこめるものがないくらい微小である。なので、道は遠いどこかにあるのではないが、しかし極…
2022/08/31 17:28
【百人一首の歌人】「今来むと言ひしばかりに長月の」 素性法師 父に導かれ僧侶となった
百人一首第21番目の歌の作者は素性法師です。 僧正遍昭の子で、父の勧めで出家ししました。 今回は素性法師について紹介します。 素性法師とは 生没年は不明ですが、9世紀末から10世紀にかけて生きた人です。 清和天皇の時代に左近将監まで昇進したようですが、父の僧正遍昭の勧めで出家しています。 左近将監は禁中の護衛役の現場監督のような立場です。 官位は従六位上でした。 父の僧正遍昭が、その職位を捨てて出家することを勧めたのは、本人の性格を考えてのものだったのでしょうか。 あるいはなんらかの事件が背景にあったのでしょうか。 「大和物語」では素性法師の恋愛のエピソードが書かれていて、情熱的な人のようでも…
2022/08/24 05:56
【古典文学】菅子四篇 心術上 (4) 君子不休乎好。 好むものだけに頼らない
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第四回目です。 これまでは「道」について説明してきました。 今回は「道」とともに生きる「君子」についての文章です。 「君子」は、ときに「聖人」と呼ばれることもあります。 心術上第三十六(短語十) 原文 人之可殺、以其惡死也。其可不利、以其好利也。是以、君子不休乎好、不迫乎惡、恬愉無爲、去智與故。其應也、非所設也、其動也、非所取也。過在自用、罪在變化。是故、有道之君、其處也、若無知、其應物也、若偶之、靜因之道也。 書き下し文 人のこれを殺すべきは、死を惡(にく)むを以てなり。それ利せざるべきは、利を好むを以てなり。これを以て、君子は好みに休んぜず…
2022/08/18 05:29
【易】風火家人 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風火家人」です。 卦の形は上卦が巽(風)、下卦が離(火)。 この卦は、家庭での男女のあり方を示しているとされています。 それが正しいかどうかは、時代で変わっていくものですね。 易経や易学小筌での説明を紹介しますが、解釈は現在の我々の状況に合わせて行われるべきかもしれません。 巽(風) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風火家人の卦辞は以下のように書かれています。 巽/離 風火家人 家人。利女貞。 家人は、女の貞しきに利あり。 易経が書かれた時代は、男は外、…
2022/08/16 06:03
【古典文学】菅子四篇 心術上 (3) 大道可安而不可説。 「大道」とは安んじるところである
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第三回目です。 前回は「道」について書かれた部分を紹介しました。 今回の文章は、「道」をより詳しく説明しています。 心術上第三十六(短語十) 原文 大道可安而不可説。眞人之言、不義不顧。不出於口、不見於色。四海之人、又孰知其則。天曰虚、地曰静、乃不伐。潔其宮、開其門、去私毋言、神明若存。紛乎其若亂、静之而自治。強不能徧立、智不能盡謀。物固有形。形固有名。名當、謂之聖人。故必知不言無爲之事、然後知道之紀。殊形異埶、不與萬物異理、故可以爲天下始。 書き下し文 大道は安んずべくして説くべからず。眞人の言は、義ならず顧ならず。口より出でず、色に見(あら…
2022/08/12 05:57
【易】風沢中孚 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風沢中孚」です。 卦の形は上卦が巽(風)、下卦が兌(沢)。 孚ふは信まことの意味。 中孚ちゅうふとは心の中に信があることです。 巽(風) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風沢中孚の卦辞は以下のように書かれています。 巽/兌 風沢中孚 中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。 中孚は、豚魚にして吉。大川を渉るに利あり。貞しきに利あり。 第三爻と第四爻が陰爻でそれ以外が陽爻。 陽爻の間に陰爻が二つある形です。 陰爻は空虚、虚心であるということから、中孚。 豚魚とは貧し…
2022/08/09 05:58
【古典作品と著作権】寺院建築の著作物性 歴史的建造物など
歴史的建造物 一般に建築物、建造物に芸術的価値が見出される場合は、著作物であると考えられます。どの程度の芸術性があれば著作物となるかは議論のあるところ。裁判などで争われることもあるようです。 なので、建築物の著作物性に関して不安に感じられるかもしれません。 実際は、著作物として認められたとしても、その建物自体をコピーして他の場所に建てるなどの場合を除き、その利用は広く認められているので、実際上の問題はあまりありません。 例えば、自分が撮影した写真に建造物が写り込んだとしても、そのことで建造物の著作権を侵害したと訴えられることはありません。 で、歴史的建造物の著作物性ですが、そもそもの著作権法制…
2022/08/03 05:53
【古典作品と著作権】江戸時代の出版物にまつわる争い 大阪の例
江戸時代の盗作 江戸時代にはまだ著作権という考え方はありませんでした。 幕府としては、都合の悪い出版物(幕府批判など)を取り締まるために、出版物の規制をしていたくらいです。 江戸時代には、ベストセラーといえるような本がたくさん作られました。 作って売れば儲かるので、無許可で同じもの、またはよく似たものを作る業者が出てきました。 それで困ったのが、オリジナルの出版者、版元たち。 この出版社、版元たちが自衛のために行ったのが「覚」の策定です。 京都、江戸、大阪の例が知られています。 大阪での例を紹介します。 大阪では1698年に「覚」が策定されました。 この「覚」に基づいて判断されたのが次の事件。…
2022/07/29 06:10
【古典文学】菅子四篇 心術上 (1) 菅子四篇の紹介を再開します
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 少し間があいてしまいましたが、「菅子四篇」の紹介を再開したいと思います。 管仲は、中国春秋時代、当時の中国北東部にあった斉という国の宰相を務めた人物。 彼は国の制度を改め、経済を発展させ、その結果としての強い国を実現しました。 その管仲の名のもとに集められた文章をまとめたのが「管子」という書物です。 管仲自身の文章を中心に、その後斉で活躍した思想家の文章も合わせて、膨大な文字数の書物になっています。 「菅子四篇」はその「管子」の中の「心術上、心術下、白心、内業」の四つの篇のこと。 これらの文章は、斉で管仲の思想や、その後の黄老思想と呼ばれるものを研究し…
2022/07/21 05:53
みんかの #創作同人電子書籍 レビュー:門倉卍貴浩、梶井基次郎、タツノタマゴプロ「【合本】漫画版 桜の樹の下には」#文学 #古典アレンジ #アイデンティティクライシス【no.1260】
桜の樹の下には屍体が埋まっている!古典を下敷きに、新しいものを創造する…↑7/13まで3ヶ月99円セール中(プライム会員限定) 梶井基次郎の古典「桜の樹の下には」をアレンジしまんが化したもの。 「桜の樹の下には」は、桜の樹の下には屍体が埋まっている! っていう有名な書き出しから始まる数頁しかない小説です。 小説にはキャラの背景とか設定が伺えるものはなにもないんですけども、本作では現代の、結婚した若い男が主人...
2022/06/26 20:50
妖しい金魚と美しいお嬢様 古典文学を見事コミック化!大正殉愛 金魚撩乱 ヨシカズ先生
今回は、大正殉愛 金魚撩乱という作品を紹介したいと思います。実は先日、たまたま電子書籍サイトをまわっていたら気になる内容で試し読み!そしてまとめて3巻購入しました。 この作品は、古典文学を独自の解釈でコミカライズしたもの。登場人物などは原作とは違いますが、原作では詳しくは書かれていない人物の背景をよみ、原作のヨシカズ先生がさらに深く心理描写を書きました。 レビューなどをみるととても評判がよく、ドロドロしている展開ではあるのですが、とても読みやすく後味も悪くありません。 題名から悲劇性がありそう……と心配される方もいるかと思いますが、賛否両論はあるとは思いますが、作品としては納得のラストですのでおすすめしたいです。
2022/05/31 21:46