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月夜の猫-BL小説です 春雷31 BL小説 「アスカさんが何か?」 逆に秋山は聞き返した。 「いや、いいんだ。お姉さんとは連絡を取っているのか?」 工藤が話を変えると、秋山はちょっと逡巡する。 「ええ、まあ、姉自身もうちを嫌ってさっさと結婚して家を離れた人ですから、ほんのたまに連絡をくれます」 「確か弟がいたな
月夜の猫-BL小説です 春雷30 BL小説 青山にある秋山のマンションにつくと、工藤はエントランスで部屋番号を押した。 すぐに秋山がロックを解除し、工藤は十階へと上がる。 「すみません、わざわざ来て頂いて」 秋山はリビングのソファに工藤を通し、コーヒーを入れながら言った。 「さっき小田が来て加藤と話しているが、
今日のゴハン代もカツカツな高校生の三浦直己(みうらなおき)。そんな直己の家が更なる経済危機に瀕している時、綾間京一(あやまきょういち)というIT企業社長がテレビに映し出される。それはかつて父の店の立ち退きに関わった男だった。父さんの店を潰してのうのうと暮らすイケメン大金持ち!自分とかけ離れた世界にいる綾間を知った直己は、とある作戦を閃かせるのだが…!? 「年の差BL」が好きだと叫びたい! 乳首やら寝バックやらエロ下着やら、 変態要素満載のアブノーマルな癖ではなく、 非常に健全でノーマルで至極真っ当な好み。 これなら大声で叫んでも問題なかろう(^^) 幼馴染でもなく同級生でもなく友達でもない。 …
月夜の猫-BL小説です 春雷29 BL小説 「え………、アスカさん、どうかしたんですか?」 「いつもよりトーンが低かった」 さすが、工藤! 思わず良太は口にしそうになった。 伊達に鬼だのなんだの異名を取ってるわけじゃないんだ。 「そうなんですか? 秋山さん、何か言ってました?」 「いや、あいつもどこから
【2022年11月】1歳の誕生日を迎えたわが子の一升餅背負いと選び取り
【2022年11月】わが子の1歳の誕生日の時に、一升餅を背負って選び取りを行いました。 「一生」の意味が掛かっていて、おめでたい餅と合わせることで「一生食べ物に困らないように」「一生、健康でありますように」といった願いが込められているそうです。 また、「選び取り」は7枚のカードを使用しました。 選び取りとは、アイテムが描かれたカードを、子どもが取ったもので将来どんな人になるかを占う儀式だそうです。
月夜の猫-BL小説です 春雷28 BL小説 佐藤製作所は建設機械を扱う長野県では大手の企業だが、創業者二代目である社長の佐藤孝蔵が病に臥せっていて、娘婿で専務取締役の佐藤彰吾と取締役で社長とともに会社に尽くし、会社を大きくしたと言われている滝沢昭信が社長の椅子を争い、会社が二分していた、という内容だ。 ところが数
どうして俺を恨まないんだ どうして俺のことが好きなんだお前の気持ちを知りながら気付かないふりをしている。新進気鋭の写真家である清澄(きよすみ)は、亡き親友の弟のひばりと2人で暮らしている。仕事仲間でもあった親友の死に責任を感じ、ひばりを引き取ったのだ。唯一の肉親を失ったひばりの「家族」になることを誓った清澄。お前の大切なひとを奪ったのは俺だから。しかし、ひばりはそんな清澄に言えない想いを抱えていて…。 高校生のひばりと後見人の清澄。 とても美しい2人が織りなす、切なくもやさしい物語。 ひばりにはお兄ちゃんがいました。 しかし2年前にバイク事故でその兄・みさごを亡くしています。 両親がおらず施設…
昔ながらの銭湯・アヒル湯の番台に座る蓮(れん)は173cm95kgのかなりぽっちゃりなDK。最近現れる銭湯に不釣合いなエロい身体のイケメンドクター・王子隼(おうじはやと)から「お前痩せたら絶対可愛い」と言われるけど、長年日陰のデブとして生きてきたネガティブさから、カースト上位=王子の言葉が信じられない。半信半疑なままダイエットの決意を固める蓮に、厳しくも温かく指導してくれる王子。嬉しいな、もっと褒められたいな。気付けば王子のことばかり考えていることに気付いた蓮は…。 173cm95kgのおデブDKくんがダイエットして、 超カワイ子ちゃんになって超モテモテDKになるお話。 こちらからは以上です!…
月夜の猫-BL小説です 春雷27 BL小説 「CM、アスカさんですか?」 四時半少し前に美聖堂の駐車場に入り、工藤のキャリーケースをトランクに入れ、工藤が後部座席に乗り込むと、良太はハンドルを切りながら聞いた。 アスカはこれまでも美聖堂のイメージキャラクターとして、幾度もCMの仕事をしてきている。 「ああ。プ
お越しいただきありがとうございます 誰にも言えない恋 そんなあなたの心に光を灯す ハッピーヒーラー柚木小夜です 柚月小夜 公式LINEご登録…
月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)26までアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)26までアップしました。かぜをいたみ(京助×千雪)26までアップしました。
月夜の猫-BL小説です 春雷26 BL小説 「ほかでもない、実は遠野に聞いて、君の知り合いで警護やなんかもやってくれる人たちがいると」 「はあ」 良太は驚いた。 「ただ、表立ってそういう仕事をしているわけではないと聞いたので、できれば君から打診してもらえればありがたいんだが」 「あ、はい、連絡は取れますが、実
月夜の猫-BL小説です 春雷25 BL小説 鈴木さんと弁当を食べ終えて、お茶を飲んでいるところへ、マックの袋を抱えて森村が戻ってきた。 「お帰りなさい」 「ただ今戻りました。ランチしちゃっていいですか? 腹減っちゃって」 森村は窓側のソファに陣取って、大きなハンバーガーとポテトを取り出した。 「コーヒー淹れるわね
月夜の猫-BL小説です 春雷22 BL小説 ってか、それが当然なんだけど。 個人情報っつか、プライバシーの問題だし、宇都宮さんも俺も知らなかったわけで。 いくら内輪だからっても、もちろん亜弓は口外するようなヤツじゃないとはいえ、何だかやたらいろんなこと亜弓の前で暴露されちゃったな。 あーあ、こうなったらもうなる
月夜の猫-BL小説です 春雷21 BL小説 「わかった。やっぱりお母さんたちの反応を見て、話してみるといいよ、お兄ちゃん」 「え、いや、だから………」 俺と工藤は違うんだとは、口に出してまたアスカや沢村に何か言われるも嫌だったので、良太は言葉を飲み込んで小さくため息を吐いた。 いずれにせよ沢村と佐々木さんのことは
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ(京助×千雪)23までアップしました BL小説 かぜをいたみ(京助×千雪)23までアップしました。春雷(工藤×良太)20までアップしました。「かぜをいたみ」は工藤と良太のシリーズとのリンクなどで、時系列的なことや、一部内容のすり合わせをしたため、修正してアップしていますが、
月夜の猫-BL小説です 春雷20 BL小説 少しは落ち着いたんだろうか、とアスカの顔を見て良太は思う。 「しょうがないなあ。ってか、パンツって……」 女性用のパンツをコンビニで買うというのはいささか抵抗があったが、仕方がないと良太は立ち上がる。 「秋山さんはすぐ買って来てくれるわよ」 「はあ、わかりましたよ。
月夜の猫-BL小説です 春雷19 BL小説 「ああ、いや、まだ、なんですけど」 その時、沢村が二本目の酒を開けようとしているのに気づいた良太は、「おい、もう、開けるな。その辺にしとけ」と忠告する。 「酒くらい飲ませろよ」 沢村は良太の忠告など無視して既にグラスに注いでいる。 「いったいなんだ?」 電話の向こうで
月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)18までアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)18までアップしました。かぜをいたみ(京助×千雪)22までアップしました。桜の季節も終わってしまいましたね~
月夜の猫-BL小説です 春雷18 BL小説 いや、佐々木とMLBを天秤にかけて、沢村は佐々木を取ったのだろう。 この話はおそらく、佐々木には伝えていないに違いないと良太は思う。 もし知っていたら、佐々木はとっくに沢村にMLB行きを勧めたに違いないのだ。 「だから行く気はないんだって。そうだ、お前、そのこと絶対
月夜の猫-BL小説です 春雷17 BL小説 「佐々木さんのお母さんにはまだお試し期間だろうが」 怖そうな佐々木の母親を頭に思い浮かべながら、良太は言い返す。 「大体、お前はそう軽々しく口にするな! 佐々木さんの立場ってものもあるんだからな。それに、沢村のオヤジさんに知られたらまずいだろう」 「んなこたわかってる
月夜の猫-BL小説です 春雷16 BL小説 「るせえな、こいつはとっくに俺を振ってオヤジに入れ込んでんだよ」 「おい、沢村!」 聞き捨てならない暴言を吐く沢村を、良太は睨み付ける。 工藤とのことは亜弓にははっきり言ったわけではないし、良太としてはしばらくは曖昧のままで行きたかったのだが。 「ちょっと、それっ
月夜の猫-BL小説です 春雷15 BL小説 「ここんとこずっと会えなかったし、今夜も撮り直しで、スタジオだって言うから、迎えに行くつもりだったのに」 沢村が案の定な不満を口にする。 「バカかお前は!」 思わず良太は沢村を詰る。 「何でお前まで佐々木さんと同じことを言うんだ」 ムッとした顔で、沢村は言う。 「当
月夜の猫-BL小説です 春雷14 BL小説 沢村はまたグラスに酒を注ぐ。 全くさっきのアスカの仕草を見てきたかのように、沢村は注いだ酒を飲み干した。 体格が違うとはいえ、水のように酒を流し込む沢村を、良太はある意味感心して見つめた。 「東洋グループのCMはもう終わったんだろ? こないだあのオバサン以外、誰も文句つ
月夜の猫-BL小説です 春雷13 BL小説 「アスカさん」 良太は少し驚いた。 「え、何コレ……」 アスカは指で拭うのだが、涙はあとからあとから溢れて落ちる。 その様子を見た亜弓がアスカにそっと寄り添うようにその肩を抱いた。 酒のせいもあったのだろうが、気が強いところしか見たことのないアスカがしばらくしゃくり上
月夜の猫-BL小説です 春雷12 BL小説 「良太が宇都宮さん振ったとこに、たまたま、出くわしたんだって。秋山さん」 アスカは秋山のことを一応弁明したつもりのようだが、良太としてはまさかこんなところで亜弓に知られるとは思いもよらなかった。 「ちょっと! お兄ちゃん! ほんとなの? 宇都宮さんに告られた?
月夜の猫-BL小説です 春雷11 BL小説 「何か最近、秋山さん、ちょっと変じゃないかなと思って」 良太に向き直り、アスカが言った。 「秋山さん?」 アスカの口から意外な方向の話が出たので、良太は聞き返した。 「そう。スキー合宿から帰ってから」 「ええ……?」 帰ってからまだ二週間も経っていないし、秋山と顔を合
月夜の猫-BL小説です 春雷9 bl小説 良太は駐車場に車を入れると、亜弓とともにエレベーターで部屋に上がる。 「きゃあ、ナータン、わ、可愛い、ちびちゃん!」 ドアを開けるなり、まとわりついてきた二匹は亜弓にも物おじせず、ナアナアと鳴く。 亜弓がチビを抱き上げたので、良太がナータンを抱いて例のドアを気にしながら中
月夜の猫-BL小説です 春雷8、かぜをいたみ20までアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)8、かぜをいたみ(京助×千雪)20までアップしました。 かぜをいたみ、で、act 2 から、少し変更がありました。工藤と良太のエピソードとリンクしているため、修正をしつつアップしております
月夜の猫-BL小説です 春雷8 BL小説 「どうかしたの?」 コートを受け取ってやってきた亜弓が聞いた。 「先ほど山内様が、広瀬様の分もとおっしゃって」 良太はそれを聞いて、しまった、と思う。 あーあ、ひとみならやりかねない。 また、お礼しとかないと。 「車を取ってくるから、ちょっと待ってて」 二人を店内に待た
月夜の猫-BL小説です 春雷7 BL小説 「そうよね、お兄ちゃんって何にも考えないで直球ばっか投げるから、沢村のやつにいっつもホームランにされてたし」 「何言ってんだよ! 三振取ったことだったあるし、いっつもホームランなんかじゃないだろうが」 つい語気が強くなる良太に、亜弓は「これだもんね」と木村を見た。
月夜の猫-BL小説です 春雷6 BL小説 「そりゃ、仕事で世話になっているからな。今のロケも宇都宮さんとうちの小笠原だし」 「え、そうなの?」 亜弓の声のトーンが上がる。 「あのさ、今は木村さんとお付き合いしますって話だろ? 木村さんに対して失礼だろ」 すると亜弓もちょっと肩を竦める。 ここで木村も仕切り直した
月夜の猫-BL小説です 春雷4 BL小説 「うわ、ここ知ってる! 五つ星レストランじゃない?」 Blancという名前の通り、外装も内装も白を基調としたシンプルな造りで、テーブルや椅子も非常にシンプルなデザインだ。 「お兄ちゃん、大丈夫なの? ここ高いでしょ?」 店に入る前に亜弓が良太にこそっと耳打ちした。
月夜の猫-BL小説です 春雷3 BL 自分に紹介するということは、今までの経験から亜弓はおそらくこの男と付き合っているのだろうと良太は理解した。 ただ、ここ数年そういうことはなかったのは、やはり家のことで色々があったからだろう。 両親はまさしく能天気なだけあって、どんな環境にあっても二人で楽しく生きて行ける人達
月夜の猫-BL小説です 春雷1 BL小説 金曜日は雨になった。 工藤は朝イチの新幹線で大阪へ向かったはずだ。 大阪に本社を置く製菓会社の会長と藤田を介して近年親しくなり、工藤はちょくちょく呼ばれて出向いている。 青山プロダクションに在籍する若手人気俳優南澤奈々を起用する予定でCMプロジェクトが動き始め、京都
月夜の猫-BL小説です 春雷 BL小説 花さそう」の後になります。 早朝からドラマのロケの撮影があるというのに、夜中に工藤に強襲された良太は、出がけに鏡を見て首筋に痕を見つけると、とっくに出かけてしまった工藤に文句を言った。朝イチの新幹線で大阪に向い、週末はそのまま関西空港からCMプロジェクトのためにオーストラ
月夜の猫-BL小説です 花さそうラストまでアップしました BL小説 花さそうラストまでアップしました ちょっとまた長々となってしまいました。 最後までお付き合い頂き、ほんっとうに、ありがとうございました 次回からは、花さそう、の続きではありますが、新たに、春雷(工藤×良太)を予定しております。 また、途中で止ま
月夜の猫-BL小説です 花さそう78(ラスト) BL小説 それに、亜弓はどうやら良太と工藤との関係に気づいているようだ。 良太ももうごまかすつもりはないのだが。 けれどやはり、相手が工藤だということより、沢村と佐々木のような明確な恋人同士ではなく、微妙な関係だということが良太にとってはネックだった。 それを言葉に
月夜の猫-BL小説です 花さそう77 BL小説 竹野が小林千雪の小説のファンだということで実現したドラマ出演で、そのために急遽老弁護士シリーズ十周年記念番組などというサブタイトルを取ってつけられて今さらコケるわけにはいかず、さらに竹野の希望で原作者との対談が用意された。 ドラマの宣伝番組で十五分ほどだが、無論
月夜の猫-BL小説です 花さそう76 BL小説 絶対起きざるを得ないだろうヘビメタがジャカジャカ鳴り始めて割とすぐに、良太は目を覚ました。 かなりぐっすり寝た気がして頭も結構すっきりしている。 良太はトイレとシャワーを済ませると、そういえば工藤は夕べ隣に帰ってきたのだろうかと思いながら、バスローブのまま冷蔵庫
月夜の猫-BL小説です 花びらながれ23(ラスト) BL小説 賑やかな夜宴はちょうど日が変わる頃にお開きになったが、折角きれいだからと、井上が朝までライトアップをそのままにしていったお蔭で、工藤の部屋からも桜を見おろすことができた。 風に舞い上げられた花びらはともすると七階のベランダまで飛んできている。 工藤は
月夜の猫-BL小説です 花さそう75 BL小説 「なんか、思ったんだけど、日本人てやっぱり礼儀正しいっていうか、なんかストイックですよね、恋人同士でも、小笠原さんと美亜さん、休憩時間に二人でいてもハグするとかキスするとかもなくて静かに話してるって感じだし」 美亜がスタジオにいたのは、坂口の妙案で急遽小笠原と接近
月夜の猫-BL小説です 花びらながれ22 BL小説 青山プロダクションの裏庭で、仲間うちの花見が行われたのは、もう明日には花が散ってしまうかもという寸前の夜のことだった。 少し蔭になっていたからか、桜は開花が遅かった分、散るのも待ってくれたかのようだ。 撮影でいない小笠原と真中や軽井沢の平造を除く会社のほぼ全員
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)74までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)74までアップしました。花びらながれ(工藤×良太)21までアップしました。 花びらの囁き、ラストまでアップしました。
月夜の猫-BL小説です 花さそう74 BL小説 汐留にあるスタジオを出ると、森村は環二通りから六本木通りへとすっかり慣れたショートワゴンのハンドルを切った。 「今日は豪勢でしたね~。お陰で撮影も着々と進んだし」 真夜中を超えるだろうと思われた撮影は何と、十一時を過ぎるか過ぎないかのところで終わったのだ。 坂口や