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前回までのブログで、「著作権を所有している人は誰か」と「著作権が発生する対象物は何か」について述べてきました。前者は「著作者」であり、後者は「著作物」でした。 「著作者」が、自分の「著作物」についてどんな権利を持っているのか。今日はそれについて考えてみましょう。 以前のブログで、夢の内容は、それを文章にして初めて著作物になるという話をしました。文章化されているので言語の著作物になり、言わばミニ小説のような物です。 貴方が自分が見た夢の内容をミニ小説にして、それをブログで公表したとします。読者の受けが良くて喜んでいたところ、後日、他のブログサイトでそのミニ小説と全く同じ内容の記事が掲載されている…
著作物について、今までいろいろ考えてきました。 ここでは、特殊な著作物について見ていきましょう。 ○ 共同著作物 貴方は、友人と一緒に漫才のネタを考えて、二人で漫才のシナリオを書いたとします。このシナリオは二人が共同して創作した物です。著作権法では、このような物を「共同創作物」としています。勿論、二人ではなく、三人以上の人が共同して創作した物も共同著作物です。 ○ データベースの著作物 昨今は、ビッグデータの管理や利用が重要になってきています。著作権法では、個々のデータをコンピュータによって検索できるように体系的に構成した物を「データベースの著作物」としています。ただし、データベースを構成する…