洞門行持に於ける旧暦と新暦の11月1日
今日から11月である。和名では「霜月」などとも呼称するが、先月の「神無月」に比べると、その理解は極めて容易である。◎十一月和名を霜月と云は、霜ふり月を略せると也。三田村鳶魚先生『江戸年中行事』中公文庫、54頁まぁ、何の感想も無いくらい明確で、霜がよくふる月になるから、「霜月」である。いよいよ冬も真ん中である(旧暦の「冬」は、10~12月と決まっていた)。それで、以前はこの日に、「10月1日と迷うんだよなぁ」とかいいながら、「開炉」の話をしていたと思う。要するに、叢林の主要な伽藍に炉(ストーブ)を入れ、用い始めることなのだが、何故迷うかというと、旧暦と新暦で扱いが違うからである。そういえば、この辺、余りちゃんと記事にしていなかったので、まとめておきたい。◎瑩山紹瑾禅師『瑩山清規』「年中行事」1324年成立1...洞門行持に於ける旧暦と新暦の11月1日
2023/11/02 12:11