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江戸時代、曹洞宗では乱灯を改めんがため、幕府寺社奉行を巻き込んだ運動が行われ、それは「宗統復古運動」として知られており、その後、曹洞宗の寺院相続法は、様変わりした。結果的にその後また変更され、現状の相続法があるが、江戸時代の中間的状況について書かれた文献を紹介したい。一師印証の正法、遂に以て古に復し、粤を以て中古の、院に因って嗣を換え、屡ば本師を捨てるの弊、扶桑に一時止む。既に、自法を以て、他山に住し、則ち他山開祖の法孫、暫く断絶するに似たり。所以に、重ねて他山開祖の戒脈・大事の二物を嗣ぐ。之を重受と名づく。之を伽藍相続と号す。蓋し、仏在世の重受戒に擬する者か。然りと雖も、いわゆる他山開祖の法孫、亦移って、他山に住す。則ちここに嗣いで彼に住して、彼に嗣いでここに住する。各々土地の縁に任す。法法連綿にして、...江戸時代「宗統復古運動」後の伽藍相続法