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お安く気軽にゆるっと16番 https://kotetsu8620.hatenablog.com/

蒸気機関車を16番で気楽に楽しんでいます。蒸気機関車を楽しむ方が増えると嬉しいです。蒸気機関車鉄道の記録もまとめています。

古鉄
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2023/08/17

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  • 宮沢D50の修復・ゆるっと放熱管。

    宮沢D50を直していて感じるのは、上回りのエッチング部品はたいへん正確で、リベットなどもシッカリ表現されている優れた製品だと言う事です。宮沢D50は今回で3回目ですが、ようやく気付く呑気ものです。 放熱管はこれまでヤットコでクネクネ作っていましたが、治具のような物を作りました。5✕1の1ミリ厚アングルに真鍮の小釘を取付、巻き付けたら良いさ〜と、昨夜、布団の中で考えました。 グネグネと巻き付け試作しています。真鍮線は百均仕入ですから、お気楽に作れます。 いくつか作りました。真面目な人なら、こんなもん使えねえ!となるのでしょうが、そこはゆるっと、コリャ〜行ける!としました。治具が釘なので、両端の曲…

  • ボールドウィンとピーコック・小湊鉄道五井機関区

    その昔、キネマ旬報が出版していた蒸気機関車という雑誌の私鉄や専用線の機関車特集に、五井機関区が掲載されていました。雑誌の発行から40年以上が経過してから、まさか残ってはいないだろう?と調べたところ、それらの機関車は千葉県の記念物となり、保管用の屋根の下、五井機関区で保存されていたのでした。 明治時代の代表的機関車のひとつ、イギリスのピーコック製テンダー機関車5500を昭和初期にタンク機関車に改造したB10型。明治中期に登場した頃は、東北本線などの幹線でで疾駆していたのでしょうが、B10型に改造されてからは、関東圏で入換に従事していました。小湊鉄道に譲渡される前、最後に煙を上げていたのは、千葉の…

  • 奇跡の動態保存機・C10 大井川鉄道

    鉄道省の制式蒸気機関車の中で、試作機に近い存在であったC10型が、国鉄から早期に払下げられ、工場の専用線で予備機として保管されたからこそ、現在も現役蒸気機関車として活躍しています。 昭和5年から僅か23両しか製造されず、昭和30年代には国鉄の線路上から姿を消したC10型が、今も大井川鉄道で活躍を続けているのは、このC108号機の強運としか考えようがありません。これからも末永く活躍を続けてくれるように、心から祈ります。 サイドタンクのリベット工法が古めかしさを感じさせるC10型ですが、棒台枠の採用や14気圧のボイラーなど、C11に続く近代的な機関車でした。 製造当初の目的は、都市近郊の短距離快速…

  • 宮沢D50の修復、ゆるっとフロントデッキ

    今回のジャンクは、宮沢製のバラキット、途中放棄でした、ここまで作られた方が、僕より遥かに上手な方だったようで、あまりヘンテコリンには仕上げられないと、プレッシャーを感じながら触っています。 フロントデッキを取付け、給水ポンプまで付けました。本体は化粧煙突がロストに葺き替えられています、これは活かさない手はありません。 着手前です。宮沢D50はランボードにデフレクターの切欠きがあり、このままでは宮沢のデフレクターを使わざるを得ません。今回は門デフにしたいので、先ずは切欠きを埋めなくてはなりません。 谷川の客車キットのウインドシルを使って長いままハンダ付けしました。この帯金で位置決めをしてデッキを…

  • 宮沢D50の修復・吊掛式伝動

    宮沢製のギアボックスは外形が凸型になっており、サイズも大きいので工夫が必要でした。 なんとか収めたところです。これでガリガリ言う騒音とはさらば〜です。 先ずは図面通りに切り出しました。ただこのままだと側面の凸に合いません。そこで、 吊掛のギアボックス部分に凸を抱き込むように真鍮屑をハンダ付けして凹にしました。 組付けたところ、吊掛アームが軸箱に当たるので欠き取り、これで完成です。 こんな具合に収まりました、ところが、探していた足回りを発見! なんとニワ製のバルブガイドを付けたシリンダー、加工した従台車、吊掛式伝動までシッカリとワンセットが立派なプラケースに入っていました。吊掛式で回るところまで…

  • 大井川鉄道・動態保存を始めた頃。

    多角経営と観光の集客で奮闘する大井川鉄道ですが、こうした鉄道を社会的なインフラと考えられない国は、貧しいと言うか?、大丈夫なのかな?と感じます。 歴史物の録画でロケにたびたび使われる大井川鉄道。国鉄の無煙化に合せて蒸気機関車の動態保存にチャレンジしました。ヨーロッパの蒸気鉄道の保存の状態の仕方を見ると、蒸気鉄道の持つ文明資産に価値を見出だせない日本国に、浮かれやすく、忘れっぽい国民性を感じざるを得ません。そんな中で、今も動態保存を続けている大井川鉄道には、心から応援のエールを送りたいです。 今は日本工業大学で動態保存されているダブス製のB6。日露戦争に向けた輸送力強化に大量動員された、非常に歴…

  • 宮沢D50の修復

    未塗装完成が溜まってきたし、湿度も下がったので、そろそろ塗装をと考えて、上回りと下回りを組み合わせたら、D50の足回りだけ何処へ行ったやら出てきません。仕方なくパーツをかき集めて組み上げることにしました。 レイアウト?の側線に集められた未塗装完成?群。 ウクライナ戦争が始まって以来、そっちで壊すなら作ってやる!と毎晩取り組んだ成果がこの大群です。よくもまぁ、捨て値のジャンクばかり集めたものだと我ながら感心しました。 D50の上回りがこれです。不動!と出品されていたもので、確かフレームは折れていたので捨てて、安達製品のD型フレームで組み、従台車までは作った記憶はあるのですが、(^^ゞ。 上回りは…

  • 八ヶ岳高原号・C56

    国鉄最高地点を目指して通った山男に人気の高原列車は新宿を夜中に出て、小淵沢駅で切り離された後、ゆっくりと野辺山駅に向かいました。 美しい連峰を背景に進むC56。1キロ進んで、33メートルの高度を稼ぐ急勾配に観光列車を引いて挑んだC56。普通の旅客列車はキハに切替えられても、新宿発の霧ヶ峰高原号に併結された八ヶ岳高原号だけは蒸気機関車牽引で残っていました。 小淵沢駅の駐機場に休むC56。早朝に小淵沢駅を出発、野辺山駅まで八ヶ岳高原号を引き、客車を留置線に入れて、中込駅の機関区まで単機回送、午後に野辺山駅まで単機で戻り、上り列車となった八ヶ岳高原号を小淵沢駅まで引くという運用を繰り返していました。…

  • 16番レイアウトの汽車の駅

    実物の汽車の駅は、プラットフォームの列車有効長の4倍以上の長さがあり、パシフィックやハドソンの停車駅ともなれば、構内の長さが1キロを越える駅もありました。 これは16番で言えば、駅の長さが12メートル以上ですから、そのまま持ち込むなら、その一部を再現するしかなくなります。 そこで駅の機能を持たせたまま、圧縮する工夫が必要になります。 画像はただいま製作中の駅構内のコントロールボードです。カトー製HО線路にはダブルクロスポイントが無いため、単線の本線エンドレスに山線エンドレス、渡り線が完結せず、駅とは別に信号場を設けて駅の機能を補完しています。 駅の南側です。左端から支線のエンドレス、支線から信…

  • 鉄橋を渡る汽車 会津只見線

    川に沿って高度を稼ぎ、うねる川の谷を鉄橋で越える、蒸気鉄道の峠越えに鉄橋とトンネルは付き物でしたが、川がダム湖になっていた只見線では、独特の情景になりました。 山肌に沿って勾配を登り、時には支流をガーダー橋で跨いで進むC11牽引の貨物列車。只見線に大規模な架橋工事が行われたのは、全通時の地域間連絡の経済効果よりも、ダム建設によった発電や治水の為でした。 ダムに堰き止められた川面に煙が映る只見線の冬です。 汽笛を鼓吹して発車を告げるC11の直前に設けられた踏切を渡る御婦人。駆け込み乗車は、蒸気鉄道の時代にも、会津の山中でもありました。C11の引く客車列車は、山の駅を丹念に走り、時には対向列車と交…

  • 溶鉱炉に消えた汽車

    京浜工業地帯の製鉄所では、数多くの蒸気機関車が働いていました。蒸気機関車時代の終期に稼働していた機関車は、製鉄所専用に製造された機関車で、製鉄所から外に出ること無く、 消えていったのでした。 黙々と資材を積んだ貨車を押し引きするC型の産業用機関車。昭和16年川崎車両製の機関車です。太平洋戦争中は、京浜工業地帯の爆撃にもあったはずですが、20両以上が鶴見や川崎の製鉄所で働いていました。 構内の端の植込みだけが、この機関車と共にあった植物でしょうか。煤と埃と鉄の匂いだけに囲まれて、稼働していた機関車を、のびのびと田畑を見下ろす築堤や、山の緑の中を走らせてやりたかったと、今更ながら思います。 工場で…

  • カツミシュパーブラインC53の改造・上回りの加工完了!

    ついつい勢いづいて連作しましたが、同形式の連作は加工方法を忘れないから楽チンです。出来栄えは別にして、(^^ゞ。 先ずは機関士側のキャブ下の配管です。上の未加工で分かる通り、シュパーブラインC53は、オリジナル状態でも2列のエアー配管がありますから、追加は分配弁周りと火室だけ、後は速度計だけで、直ぐに終わりました。 残るはフロントフレームのぶった斬りで温め器を上回りに付けるだけ。これもサクサク切り落としました。 フランジと管継ぎは2ミリパイプの輪切りです。6個スライスして薄めを温め器のフランジに、厚めを管継ぎに使います。なんとイージーな!(^^ゞ。 フレームから2本立ち上がっている、煙室支えの…

  • 石巻線の貨物列車

    気仙沼線を前谷地で分岐、石巻では石巻臨港線を分岐、女川駅から更に奥の女川臨港線ヘと、石巻線の貨物列車の運行はとても変化に富んでいました。鉄道輸送は面白いです。 小牛田駅を出発して田園地帯を進むC11牽引の貨物列車。小牛田駅出発時点では、気仙沼線の三陸方面と、石巻港、女川港方面の3方向への貨車が併結されて、C11としては目一杯の長編成です。シンガリの車掌車の中では、車掌さんが各駅での入換指図書を作るのに大忙しだったことでしょう。 陸前稲井は石巻から女川方面の最初の停車です。ここまで平野を抜けて来た列車は、山をトンネルで抜け、いよいよ海岸へと向います。 汽車の駅は子どもたちの遊び場でもありました。…

  • カツミシュパーブラインC53の改造・キャブ下のパイピング

    カツミシュパーブラインC53はたいへん優れた製品で、少しだけのディテール追加で、スチームを洩らすような生き生きとした雰囲気になります。 追加はキャブからランボード下のエアー配管、暖房管、火室脇の?配管だけです。その他ではハシゴの上に乗り台? サンドボックスにリベット帯、ボイラーにはブロワー管をハンドレールの上に追加しました。ブロワー管は製造された当初は機関士側に太い配管があり、助士側へは付け替えだと思います。 上は1ミリの暖房管、下は05のランボード下のエアー配管を曲げたところです。暖房管には2ミリパイプを輪切りにした管継ぎを通しています。管継ぎはロストパーツを使いたいのですが、金欠なので、ゆ…

  • 石巻線と小牛田駅

    石巻線の東北本線側起点であった小牛田駅は、陸羽東線も分岐する大きな規模の駅でした。津波被害で線路が流失し、今はBRT運行になってしまい、バスが走る気仙沼線も石巻線の前谷地駅から分岐していましたから、旅客列車は気仙沼行も発着していました。 引上げ線の脇を石巻へと向かうC11牽引の貨物列車。前谷地までは気仙沼方面行きの貨車も加わって長編成です。 小牛田駅には、陸羽東線と石巻線を担当する小牛田機関区の転車台と、東北本線の機関車を転向させる転車台があり、多くの待避線と側線を持つ大きな駅でした。 東北本線からの乗り換え客だけでなく、陸羽東線からは山形県からの貨物が、石巻線からは三陸海岸地域からの貨物が小…

  • カツミシュパーブラインC53の改造・フロントカプラー

    右側は前回加工の天賞堂仕様、左はただいま加工中のシュパーブラインです、また例の給水温め器、ぶった切り加工をするのか? ということでゆるっと考えました、そんなのは嫌だ〜と。(^^)丿 虎の子の天賞堂重連カプラーと、下手くそな加工で腕のモゲたKDを並べてみると、重連カプラーでも温め器を外さないとカプラーの取り外しは無理だ〜と判明。 シュパーブラインC53のオリジナルカプラーポケットには、ネジ穴も何も無いので、気持ちよく06の穴を開け、KDカプラーの腕にも06穴を開けて虫ピンで固定! 復元はどうするか、これから考えますが、ここまでは断然ゆるっとしてます! 左が空気作用管を取り付けた加工中のシュパーブ…

  • 石巻から女川港へ・石巻線のC11

    東日本大震災で水没した女川港への鉄路をC11が通っていました。女川には臨港線があり、C11の引く貨物列車の終点は女川駅を経て、貨物専用の女川港駅でした。 万石浦沿いを女川へと急ぐC11。冷蔵車を連結して向かう先は女川港駅でした。 万石浦は石巻の東方、牡鹿半島の付根にあり、仙台湾の魚の産卵場所となっています。こうした浦を海の生態系を顧みずに、浅いから簡単に埋立られると考えて、日本の近海の漁業資源に打撃を与え続けてきたのはたいへん残念です。万石浦はマハゼの大型が釣れる好場所でしたが、津波の後は姿を消しました。今は回復しつつあるようで嬉しいです。仙台の御雑煮に使うハゼの焼干しの産地でもあります。 女…

  • カツミシュパーブラインC53の改造・キャブ周り

    ランボードから上のパイピングを終えたところでキャブを少し触りました。 追加は前面の庇、発煙筒、ベンチレーター、暖房安全弁、吊環です。 いじる前の状態です。吊環の穴だけが開いていますから、吊環を追加します。 穴が08でしたので03を使いました。巻き癖を付けてから差し込みました。 吊環のサイズを揃えるために06真鍮線を通して裏から締めます。裏でハの字に曲げて、ハンダ付けしました。 暖房安全弁は真鍮の小釘から整形、暖房安全弁は1ミリパイプです、共に2ミリパイプから切出したベースを通してからハンダ付け、続いてベンチレーターに05真鍮板の小片を乗せて塩梅を見ています。吊環のリングの付け根にはウインドシル…

  • 区間貨物列車・C50

    全国くまなく活躍した大正時代の傑作蒸気機関車8620型の後継機として製造されたC50型が、足尾線で桐生↔大間々駅間の区間貨物列車を引いていました。 C50は、C51、52、53、54が生産されてから登場し、C55の登場で一気に刷新された国産の制式蒸気機関車の過渡期の機関車です。 設計が新しい分、8620型より優れた機関車になるはずが、以外にも先輩格の8620に比べ用途が狭く地味な存在に終始した機関車でした。 小山駅で入換をするC50型。ローカル線で主役を勤めた8620に対して、C50は両毛線などの限られた線区でしか営業列車を引かず、多くが構内の入換に使われました。先輩格の8620が持つ、先輪と…

  • カツミシュパーブラインC53の改造・お騙し工作!

    空気作用管の取付を失敗したC53ですが、何とかやり直しをしないで済むように、お騙し工作を連発しています。真面目な方はやり直すんでしょうが、そこはゆるっと逃げたいローカの心です!?(^^ゞ ディテール追加で、出来の悪いドレン用の空気作用管を目立たなくする、お騙しゆるっと工作作戦を発動しました〜。 まずは左右の砂箱を結ぶ空気作用管を取付けます。両側の砂箱に燐青銅03線を突っ込みました。 空気作用管とエアー配管にそれぞれ取付の割りピンを取付けます。作用管には03の真鍮線、エアー配管には02✕05の帯金を使用しました。 続いて安全弁の取付座金を02✕3の帯金から製作します。安全弁の両側にリベットを打ち…

  • 足尾銅山へ通うC12・足尾線

    広島、長崎を語る時、被爆の歴史が語り継がれるように、百年公害と呼ばれた足尾鉱毒事件もまた、事実として忘れてはならない日本の歴史です。 銅鉱石を降ろして空車になったトラと、硫酸を抜いて空車のタキを連ね、軽々と坂を下るC12。炭庫に補助灯が追加され、エンドビームは虎模様に塗られた安全重視仕様です。駅の構内で入換をする機関車には、このような虎模様に塗られた車両が蒸気機関車末期には散見されました。残念な事に、入換作業中の人身事故が起きていたからです。 また、この機関車では、炭庫が屋根の高さまで嵩上され、ハシゴと前照灯の間に、後方監視窓が増設されて、長い距離を逆向き運転で走る足尾線仕様とも言える勇ましい…

  • C53の改造・空気作用管を試作して失敗しました〜。

    C53の空気作用管、今の市販の完成品は梅小路蒸気機関車館の45号機のパターンですが、C53の全盛期は、違う配管だったようです。 加工を始める前にC53のジャンクを並べてみました。安い〜と買い込んだジャンクがあちこちにゴロゴロ。今回は、奥のカツミシュパーブラインC53の途中放棄品を使ってみます。 シリンダーのドレン用の作用管を取付始めたところです。ブログの表題は、かんたん作用管にするか?ゆるっと空気作用管にするかなんて考えてました。甘いな〜、(^^ゞ。 先ずは、空気作用管の取り回しですが、シリンダーのドレンへの配管はハンドレールの下を走り、右シリンダーの配管だけが、第2缶胴のバンドの前を1本だけ…

  • 渡良瀬渓谷を行くC12・足尾線

    足尾銅山の開発を目的に敷設された足尾鉄道を産業振興を目的に国有化したのが足尾線です。渓谷沿いの急曲線に急勾配が連続し、鉄道省制式蒸気機関車としては最小のC12が、新製から投入され活躍しました。 山肌に沿って進み、右に左に蛇行する渡良瀬川を鉄橋で越えて登坂するC12。軸重11トン足らずの小型機ながら過熱式ボイラーを採用し、戦後も製造された傑作機でした。 力闘するC12。軸重を押さえるために細いボイラーを搭載しています。細い小型のボイラーの場合、過熱管を往復させる大煙管を太く設定できませんから、C12とC56に搭載された過熱式ボイラーは技術の粋を集めた画期的なものでした。C12の開発前は、機関車メ…

  • C53の修復・キャブ下のパイピング

    C53型は全盛期の形式写真が少なく、キャブ下等は影になっていたりで、配管の取り回しが分からない部分が多く調べるのに時間を取られました。 なんとかここまで漕ぎつけました。空気作用管はシリンダーのドレンコックに3本、動力逆転機に1本、左右の砂箱に2本ずつ走るはずですが、ドレンの配管以外ははっきりとわからずじまいで、更に戦前の写真を見ると妙にのたくっていて格好が悪いので保留してあります。 キャブ下に2本並んで付く配管は難しいです。今回も実物のように整然とはなりませんでした。割りピンを差し込んで具合を確かめていますが、これは図面を書いて曲げる箇所を正確に割り出してから取り付けるべきでした。 コンプレッ…

  • 美祢線と歴青炭の炭鉱、大嶺支線

    昭和46年、全国一の良質炭を掘り続けた大嶺炭鉱が閉山して、輸送量が無くなっても、C58は南大嶺と大嶺の間の大嶺支線を往復していました。 C58が大嶺支線のたった1両の客車を引いて走ります。 大嶺支線は開通当初は厚狭駅から大嶺駅までの大嶺線という線区で、大嶺炭鉱で産出される良質の石炭を日露戦争で軍艦に使用するために、大日本帝国海軍が肝入で開通させた炭鉱鉄道でした。やがて長門市駅から厚狭駅までの南大嶺を通る路線が全通して後は、南大嶺から大嶺までが大嶺支線となったものです。日露戦争の日本海海戦では、黒煙が少ない大嶺炭鉱の石炭を焚いた日本の艦艇は、ロシア艦隊から見つかり難く、更に砲戦ともなれば、煙に邪…

  • 丸瀬布森林公園いこいの森・雨宮21号・その2

    国産の、蒸気機関車時代の軽便鉄道向けの蒸気機関車が、動態保存されているのは貴重です。森林鉄道の廃線は早く、また、軽便鉄道や森林鉄道の無煙化は、国鉄よりも早かったからです。 ビッシリとリベットが並ぶ、無骨な外観ですが、北海道の森林鉄道で活躍した頃は、この無骨さが頼もしさを感じさせたに違いありません。 引かれる客車は頸城鉄道の木造客車で、西武山口線から譲られた車両です。 白煙をなびかせて走る軽便鉄道です。当時物に乗車体験できるのは丸瀬布ならでは、近所にあれば足繁く通いたいところですが、これはこれで北海道行の動機になります! 線路配置はダブルリバースで、途中には鉄橋もあります。デッキガーダーにトラス…

  • C53の修復・速度計を作る

    フロントデッキが決まって、温め器さえ配管すれば、後はちょいちょいと思っていましたが、なかなかどうして、 長く楽しめそうです。 本日はここまで! 機関士側のエアー配管の前半分とキャブ下の内側に追加をしました。 開始前の状態です。エアータンクやコンプレッサーにも配管はありません。どれ〜ゆるっとやるか〜と始めましたが、 エアータンクやコンプレッサーはパーツ取付前に配管しておかないと、ハンダ付け出来ません!やむなく真鍮線を突き刺して、ボイラー側の1点でとめました。 続いて難しいシリンダー外側に回り込むエアー配管です。シリンダーを組付けて、配管が当たって下回りが入らないという事態を避けました。配管は上が…

  • 丸瀬布、雨宮21号・2023年の運転は10月22日まで!

    森林鉄道用としては大柄なCタンクですが、小径の動輪がミッシリ並び、ホイールベースを短くして急曲線に対応しています。エキスパンションが文字通りのロッド形状をしています。(^^)b 簡易軌道のディーゼル機関車と比較すると大きさは歴然です。この雨宮製機関車が活躍したムリイ森林鉄道は路線の総延長が80キロ以上だったそうで、軽便とは言ってもかなりスケールの大きな森林鉄道だったようです。右には機関庫が見え、外には外された動輪のタイヤが置かれていたので、相当本格的な整備をされているようです。 キャブは後面に扉があり、コールバンカーはありません。焚口扉の前に石炭が積込まれています。 森林鉄道といえば木曽森林鉄…

  • C53の修復? 地獄でホットケ〜(^^)!

    C53重連仕様を目指してKDカプラーを首振りにしたばかりに、たいへんな加工が必要になりました。(^^ゞ 変わり映えがしませんが、温め器に給水の配管まで終了しました。何が地獄だったかと言うと、これです! 足回りを組付けてスタイルブックに当たってみると、シリンダーが縦長でC54風味。煙突高さでスケールより2ミリ以上高い。加工してきた上回りはランボードの厚さが1,3ミリ、足回りを流用しているシュパーブラインC53は0,3ミリで、大鉄デフレクターの裾にシリンダーが嵌まり込むのに対して、この上回りは、シリンダーを嵌め込む余地が無いのでした。かくなる上は、 荒目の大ヤスリでシリンダーの上側をヤスっちゃいま…

  • 石灰石輸送・美祢線

    洪水被害で廃線が取り沙汰されている美祢線。かつては瀬戸内沿いの工業地帯へと石灰石を運ぶ、山口県を縦走する幹線でした。 石灰石専用ホッパー貨車を連ねて登り勾配に挑むD51。空車とは言え、20両を超える鉱石専用貨車は重く、D51の排気音が山間に木霊します。鉱山から直接工場へと輸送する重い鉱石専用列車は鉄道が最も得意とする輸送分野でした。 シリンダーから第3動輪のクランクを結ぶメインロッドには満身の力が込められ、メインロッド外側のリターンクランクに取り付けられたエキスパンションリンクは、シリンダーに送るスチームの量をコントロールする加減リンクを大きく動かし、大量のスチームをシリンダーに送ります。D5…

  • C53の修復・名鉄型デフレクター

    フロントデッキのミスパーツの新製で渋滞したC53ですが、なんとかデフレクター取付まで漕ぎつけました。 デフレクターの角が斜めにカットされた名鉄デフレクター。これもC53にはよく似合います。 先ずはチャンネルをカットして、傾斜デッキの穴が透けないようにパーツを作りました。このような薄板で変形している素材は、糸鋸の刃を折りやすいので、慎重に切りました。 続いて2段デッキの網目板を切出し、クリップで保持してハンダ付けしました。クリップは市販の物の先端を内側に曲げ、掴みやすく加工してあります。脇にフラックスがありますが、これを裸足の足に垂らしてしまい、気付かずにいたら、痒くなりました。足を見ると立派な…

  • いもこ列車・走る、軽便蒸気機関車の動態保存

    アングロフランコベルジ・ベルギー製 1946年製造という希少な機関車が山形県西村山郡河北町河北中央公園で走ります。2023年は10月15日と11月3日、10時から12時まで。乗車希望の方は9時半からの整理券受付に間に合うようにおいでください。 河北町には昭和10年まで、軽便鉄道が走っていたそうで、昔、町を走った軽便鉄道を思い起こすきっかけになればと、走らせる事を決めたと言います。機関車には、本体のボイラーを使わない為に、運転室の後に小型ボイラーを搭載するための造作がされ、原型からは著しく形態を損ねていますが、フロントからキャブまでは立派な軽便蒸気機関車です。 運転が終わり、機関庫へ戻る軽便蒸気…

  • C53の修復・フロントデッキ

    天賞堂仕様バラキット途中放棄ジャンクからの修復です。ミスパーツのフロントデッキはパーツを自作で追加しました。 2段デッキの下部分はシュパーブライン、上側を自作で補いました。まだ本体には固定せず、合わせの調整をしています。 これはボイラー本体を、機関助士側の給水の配管まで直したところです。ランボードがキャブからはみ出して、火室が横方向に広がっていたのを手直し、給水配管、給水ポンプの排気管を割りピンで固定にやり直しました。素晴らしい出来栄えのロストパーツが付いているので、慎重に進めました。 C53の特徴のひとつ、フロントデッキ下に回り込む給水配管は、下回りのシリンダー側板と干渉するので、新たに3の…

  • 陰陽連絡の路・伯備線

    山陽新幹線開業から、米子方面への旅客輸送強化で電化までされた伯備線ですが、中国山地を縫って走る芸備線や、陰陽連絡でも新幹線との接続の悪い木次線、更には出雲市から西の山陰本線までが廃線を取り沙汰されています。 石炭を焚べるために焚口扉を開けた瞬間、D51のキャブの中は炎が放つ赤い光に満たされます。陰陽連絡は中国山地の坂との戦いでした。 一口に石炭を焚べると言ってもD51型は石炭の積載量は10トン以上あります。一回に3キロずつ掬って投げ込んでも、回数は3000回を超えます。しかも投込みは3平方メートルの広い範囲を均等に、石炭の薄い所を狙って投げ込みましたから、まさに職人技です。揺れるキャブとテンダ…

  • カツミC53 簡単・吊り掛け式

    読者の方から、カツミC53のモーター積替での騒音発生の御相談をお受けしました。吊り掛け式をお勧めしましたが、ホンマかいな? ということで試作してみました。 トルクプレートで調整するよりは楽チンと書きましたが、前後進の調子を揃えるには断然有利と言うのが、今回改めて試作してみての感想です。 種車です。モーターはDH13になっていました。ウォームの反力でギアボックスが暴れるのを固いゴムジョイントで抑える、シンプルですが合理的な仕組みです。このゴムジョイントを柔らかいシリコンチューブに変えるとギアボックスが暴れて前後進に差が出ます。騒音も出ます。 積替え用のモーターと上回りの当たりを確認します。上回り…

  • 旅情・山陰本線

    海岸沿いの斜面に沿い、切通しで丘を、谷を築堤で越え、岬に続く山はトンネルで抜け、川は鉄橋で渡る、次々に移り行く車窓の景色が、心に染みていく汽車の旅。 山あいの勾配区間のS字カーブで身をくねらせるD51牽引の旅客列車。切通しで窓に迫った緑から、展望の開ける築堤へと列車は進みます。景色の連続する変化が、見る者の胸に、移動する距離感を刻む汽車の旅です。 駅にモクモクと迫る山からの緑も、きれいに処理された汽車旅の駅。停車した車窓から眺める駅名標が、ここまで来たのか、と到達感を乗客に伝えます。レールのジョイントをタタンタタンと刻む音と共に、着実に旅程は進み、目的地は近づくのでした。 窓の景色の中で、乗客…

  • カツミSLシリーズC51の改造・バルブギア

    ジャンク品を加工していますから、多少の困難は付き物ですが、思わぬところに落とし穴がありました! 昨年製作のC51と並べたところです。C51はパシフィック型としては最大両数が生産された機関車ですから、ゾロリと揃えたくなります。 今回加工の足回りです。モーターの積込みは昨日終了して、パーツを並べると何の問題も無さそうです。右に並べたメインロッドとリターンクランクはジャンク品のミスパーツを補うために手持ち部品を揃えました。 エキスパンションだけは手持ちが無かったので、05洋銀板から切り出しました。 上の小片は合併テコのボルト表現用の自作追加パーツです。 ガーンと来たのは加減リンク!エキスパンションを…

  • 山陰道をつなぐ汽車・山陰本線

    その昔、朝鮮半島を経由して大陸の文化と文明をいち早く取り入れ日本の中で最先端地域であった出雲の国と山陰道。蒸気機関車の無煙化による消滅とその後の鉄道輸送の衰退は、それ以上の地域の衰えの前兆だったのでした。 雨のプラットフォームに滑り込むD51牽引の普通客車列車。線路近くまで山並みが迫り・僅かな敷地に集落が佇んでいます。 D51の引く長編成の普通列車が輸送量の多い幹線を感じさせます。 切通しを抜けるC57牽引の普通客車列車。灌漑用の山水の水路配管が切通しを跨いで、斜面を上手に利用する地域の知恵が感じられます。水平線に島根半島が浮かぶ山陰本線。 圧力計などの計器がずらりと並ぶD51のキャブ。全ての…

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