鉄橋を渡る汽車 会津只見線
川に沿って高度を稼ぎ、うねる川の谷を鉄橋で越える、蒸気鉄道の峠越えに鉄橋とトンネルは付き物でしたが、川がダム湖になっていた只見線では、独特の情景になりました。 山肌に沿って勾配を登り、時には支流をガーダー橋で跨いで進むC11牽引の貨物列車。只見線に大規模な架橋工事が行われたのは、全通時の地域間連絡の経済効果よりも、ダム建設によった発電や治水の為でした。 ダムに堰き止められた川面に煙が映る只見線の冬です。 汽笛を鼓吹して発車を告げるC11の直前に設けられた踏切を渡る御婦人。駆け込み乗車は、蒸気鉄道の時代にも、会津の山中でもありました。C11の引く客車列車は、山の駅を丹念に走り、時には対向列車と交…
2023/10/23 12:45