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山陽新幹線開業から、米子方面への旅客輸送強化で電化までされた伯備線ですが、中国山地を縫って走る芸備線や、陰陽連絡でも新幹線との接続の悪い木次線、更には出雲市から西の山陰本線までが廃線を取り沙汰されています。 石炭を焚べるために焚口扉を開けた瞬間、D51のキャブの中は炎が放つ赤い光に満たされます。陰陽連絡は中国山地の坂との戦いでした。 一口に石炭を焚べると言ってもD51型は石炭の積載量は10トン以上あります。一回に3キロずつ掬って投げ込んでも、回数は3000回を超えます。しかも投込みは3平方メートルの広い範囲を均等に、石炭の薄い所を狙って投げ込みましたから、まさに職人技です。揺れるキャブとテンダ…