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お安く気軽にゆるっと16番 https://kotetsu8620.hatenablog.com/

蒸気機関車を16番で気楽に楽しんでいます。蒸気機関車を楽しむ方が増えると嬉しいです。蒸気機関車鉄道の記録もまとめています。

古鉄
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宮城県
出身
横浜市
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2023/08/17

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  • 珊瑚2120の修復・ゆるっと足回り。

    珊瑚の古典体系発売以前に流通していた、完成品か、キット組のジャンク品を手に入れて、いじっていた筈なんですが、東日本大震災以降、相次いだ引越しのどの時点でいじったのか?、ひょっとしたらウクライナ侵攻が始まる前、うんと昔に触った奴かもしれません。う〜ん?。ボケが進み始めたのか? 足回りを組み付けるところまで進みましたが、自作の煙突とサンドボックスの出来の悪さから察すると、相当前にいじったのか? やり直す気力も湧かず、続行することにしました。 足回りも二組あり、よく見ると、ウォームホイールやらロッドやクロスヘッドの仕様が違います。おそらく写真の奥側は新しいロットです、そして新しいロットの方が、ウォー…

  • 釧路から根室へ・根室本線のC58

    石勝線への乗客のシフトで富良野から新得駅までの区間が廃止される予定の根室本線。蒸気機関車全廃の直前は、D60やD51が奮闘した釧路までは既にDD51に置換えられ、釧路↔根室間にC58だけが残っていました。 釧路↔根室間は長く8620が活躍した区間でしたが、全国で無煙化が進む中で余剰となったC58が投入され、蒸気機関車時代の幕を引く事になりました。滝川駅からの長い道程を走った根室本線も途中区間の廃線により寸断されようとしています。 魚の街、根室から釧路に向かう普通旅客列車。座席車2両に荷物車2両と郵便荷物車1両という素晴らしい編成です。スケソウダラや毛ガニで栄えた根室の水産業も、温暖化により、サ…

  • 珊瑚2120の修復・ゆるっとエアブレーキ配管

    B6は明治の機関車ですから、空気制動装置はすべて後年の取付で、配管はほぼ露出しています。 これらの配管は千差万別なんですが、模型としてなるべく格好良く見えるように取付けを考えました。腕前のせいで乱れて格好悪いところは、見て見ぬ振りをおねがいします!(^^ゞ ランボード下に通しブレーキ配管、サイドタンクに放熱管、コンプレッサー上半分にキャブからのスチーム配管と、煙突後のマフラーにつながる排気管が付きます。 エアーの放熱管はコンプレッサー左下から出て、サイドタンクを這い、いったんエアータンクの前に入って、エアータンクの後から、ボイラーの反対側に砂箱の後ろを通って向かいます。 砂箱の後ろを通って来た…

  • 宮沢模型D50、本体は完成!そして?

    ひょんな事から始まったD50の修復ですが、本体は完成、それじゃあテンダーと探したところ、またもやおかしな方向に、(^^ゞ キャブ下に補助エアタンクを取付け、フロントデッキにはツカミ棒も付けました。 門鉄デフレクター付きは、覗き趣味を大いに満足させてくれます。 標識灯は頭を整形した丸釘と2ミリ真鍮パイプの組合せ、この後、パイプの中穴に03真鍮線をU字に曲げて差し込み、取手にしています。 宮沢の修復としては、今の僕の腕前では、このあたりが限界です。限界に挑戦して技術を上げるという向上心がカケラも無い、ゆるっと工作ですが、まぁ良いかと。(^^ゞ で、テンダーを探していたら、転げ出たのがコレ! 珊瑚B…

  • 9600という機関車

    大正の名機、9600型は明治の末期、日本全国の幹線を国有化し、機関車の規格も統一するという遠大な計画の下で、本格的な貨物用機関車を国内で生産する意欲的な発想で設計、生産がなされた、日本初の量産蒸気機関車のひとつでした。 米沢駅に到着した米坂線の9600。背後には長井線のC11も見えます。煙突には郡山工場式の集煙装置が取付けられ、いかめしい出で立ちです。 蒸気機関車が無煙化によって次々に廃止されていた頃、9600はもっぱら入換用や勾配のきつい支線などで使用されていましたが、4軸の動輪1軸の先輪のみという効率的な軸配置の9600型には、この機関車ならではの誕生物語がありました。 大正初期に9600…

  • 宮沢模型D50の修復・キャブ下のパイピング

    ようやくキャブ下まで辿り着きました。ちょちょいと終わらないところは、流石に大型機です。(^^ゞ。 機関助士側のキャブ下は、実物はウネウネとのたくった印象が強いのですが、横方向に平行に走る感じにまとめました。 前回製作のオイルポンプ箱、キャブの縦樋、ランボード下のエアー配管も追加しています。 機関士側には速度計を追加しました。動輪側はランボードから降りるステーを2ミリ丸棒と2ミリパイプで挟み込む構造にしてみましたが、少しゴツ過ぎです。ここでキャブ下の補助エアタンクが無い事に気がついて、 3ミリ丸棒に配管して、キャブ下に付けようというところで終了です。工作室はガレージ改造ですから、つま先が霜焼けに…

  • 奥羽本線米沢駅から羽越本線坂町駅へ・米坂線の9600

    奥羽本線の米沢駅から、羽越本線の坂町駅まで、100キロ弱の距離に25‰の勾配を持つ米坂線には、大正時代に8620型と共に量産された貨物用機関車、9600型が活躍していました。東北本線と共に東北地方を縦貫していた奥羽本線と、日本海沿いに北陸本線と連絡して、関西と山形県、秋田を結んでいた羽越本線は、東北地方の大動脈でしたから、米沢駅から坂町駅を結び、奥羽本線と羽越本線をショートカットする米坂線は、たいへん重要な路線だったのです。 積雪日本一という、鉄道運営上はあまりありがたくない看板が、この路線の厳しさを端的に表しています。事実、大雪による運休はもとより、雪崩被害による列車の転落事故など、鉄道にと…

  • C58と駅・陸羽東線

    8620型の支線向きの性能を発展継承したC58型でしたが、意外にもC58型だけの運用線区は少なく、多くの地域で9600型やD51型と混用されていました。山が多い日本で、勾配線区の重貨物ともなれば、支線向けの万能型と言えるC58型には荷が重い路線が多かった、逆に言えば、それだけ地域間の貨物輸送が盛んだったのが、蒸気機関車時代なのです。そんな中で、C58型だけで運用していた陸羽東線はC58型を語る時に欠かせない線区です。 駅構内で加速に入るC58重連。陸羽東線は重連運用で峠越えをしたことで、分水嶺の堺田駅に機関車駐泊所があり、機関車の運用が複雑になっていました。C58型の細いボイラーがよく分かるシ…

  • 宮沢模型D50の修復・オイルポンプ箱

    ランボード上、逆止め弁の前に新製したオイルポンプ箱を置いてみました。D50、C54あたりに見られたデカいタイプです。 切り出したパーツです。左上からキャブ前に置く補助オイルポンプ箱、その下はキャブの肘掛け、右上がオイルポンプ箱本体、下はオイルポンプ箱の上蓋と前蓋です。補助オイルポンプ箱は3ミリ角材から、オイルポンプ箱は5ミリ角材から整形しました。 肘掛けの取付はキャブの裏側をよく磨いておき、肘掛けをあてがってベークブロックで押え、木製の洗濯バサミで仮押さえして、外側からハンダ鏝を当てました。キャブの後妻板が付いていると、肘掛けの仮押さえが難しいので、裏側から角材で押し付けるしかありません。カツ…

  • 宮沢模型D50の修復・門デフを付けました。

    下回りを一段落させたら、デフレクターを付けたくなり、取付ました。本当は上回りを完成させてから付けるべきなんですが、(^^ゞ ご覧の通り、助士側のキャブ下などは未着手です、加工するのにデフレクターは邪魔なんですが、(^^ゞ 従台車が終わったのでブレーキシュー取付板を08から切出しました、左の部品は先台車のイコライザーです。押え板に切込みを入れて取付ます。 こんな具合で、先台車の首振りに干渉しないように、且つ、下回りがスケスケにならないようにするだけの、ゆるっと工作です。 先台車は左の通り、かわいそうなくらいシンプルなので、5ミリ角材から、車軸の目隠しを切り出し、前から車軸が見えないように塞ぎます…

  • 宮沢模型D50の修復・従台車が出来ました!

    従台車だけで5日間を費やしましたが、パーツが手に入らない、パーツがあっても高くて手が出ない!(^^ゞ 場合は自作するしか手がないわけですが、これはこれで楽しめます!ただし出来の悪さに落胆しない事が前提ですが、 本体に組み付けました。水平や曲線通過への対応も合格です。良かった〜 (^^ゞ。 後部フレームに並ぶボルトの表現は、別の04板にリベットを強めに打って貼り付けます。本体に穴を開けて真鍮線を埋め込んでも良いのですが、小径のドリル刃は高いので、お安くあげる方法を取りました。 イコライザーのブラケットには溝を切り込んでリブを嵌め込みました。ブロックから削り出しならではの細工です。 担いバネ守りは…

  • C58のいた頃・陸羽東線

    東北本線完全電化以降、国鉄の無煙化計画は亜幹線から支線へと及び、ほとんどの旅客列車がキハに置き換わっていた陸羽東線でも、貨物列車のディーゼル化は間近に迫っていました。 余命幾ばくもないC58型は、そんな状況の中でも峠に立ち向かい、力続く限りの活躍を見せたのでした。 峠の駅、堺田駅で解放された前補機のC58が、宮城県側の麓に帰るべく待機しています。 無煙化直前になっても、陸羽東線は地味なC58だけの運用でしたから、訪れるSLファンの姿も少なく、C58は淡々と仕業をこなしていました。のどかな田園地帯、壮大な奥羽山脈、更には渓谷沿いを通っていたのです。 夕暮れが迫ってもC58の活躍は続きました。 や…

  • 宮沢模型D50・従台車がヘンテコに〜(^^ゞ。

    チョチョイと簡単に作るつもりが、技術はないわ、計画は悪いわ、楽しんでいます! ドロップの台車枠から切り出した軸箱と担いバネを付けました。板バネが厚すぎますね~。(^^ゞ 板バネには両端にバネ吊りを通す穴を開けました。厚物に細いドリルは、保持が悪いとドリルを折ったり、噛み込んだりしますから、ヤンキーバイスで固定しました。 軸箱の軸穴と、台枠の軸穴を合わせてハンダ付けしました。 後部のバネ吊りは1,5幅、1ミリ厚の端材からL字の金具を曲げ細工で製作し、バネ吊り、板バネ、フレームの順にハンダ付けしました。 軸箱の両側にはフレーム補強用のリブが付いているので、1ミリ幅の帯金の曲げ細工で製作しました。 …

  • C58の行くところ・陸羽東線

    D51の爆発的ハイパワーや、C57のような暴力的なハイスピードを出すわけでもない中型万能機C58。陸羽東線の小牛田↔新庄間、約100キロの旅路には、すっかり馴染んで活躍を続けていました。 刈取りの終わった田んぼを行くC58。穏やかな景色の中を惰行運転で軽やかに進みます。 大正の名機と呼ばれた8620型、8620型を区間列車用にタンク機関車としたC11、8620の近代化強化型の決定版、C58型。軸重の重さから、早期に入換用となり、営業線区での活躍が少なかった、8620の後継機種C50を除いても、日本の中型万能機と呼ばれた機関車は、合計1400両あまり、山が多く勾配線に強い言われたD50、D51の…

  • 宮沢模型D50の修復、ゆるっと楽しく従台車

    16番の日本型蒸気機関車にとって、1軸従台車は悩みの種です。とにかく簡単に、且つ宮沢模型D50ペッタンコ従台車を越える表現を目指します。 取付具合を確かめます。これでは尻上りで駄目ですね~、フレームの取付も検討しながら進めます。 インナーフレームのパーツです。左からフレーム取付部、内側フレーム、ウエイト兼車軸押さえ板取付部、車軸押え板となります。シュパーブラインのように従台車の外枠でウエイトを稼げないので、内側フレームは厚板加工としました。 できる限りネジ止めで組んでいきます。 内枠だけをフレームに組み付けて塩梅を見ます。 従輪は11,5 日光モデルのピボット軸です。 内枠に外枠をハンダ付けし…

  • 宮沢模型D50の修復・ゆるっと従台車

    今回のジャンクには、宮沢模型製の従台車は入っていませんでした、上回りのキャブ下などを仕上げるには、従台車と当たりの確認は必須なので、なんとかしなくてはなりません! 前作では、宮沢模型のドロップ製の従台車を加工しました。 イコライザー、イコライザー受け、担いバネ、軸箱などを追加しています。 宮沢模型製の従台車は内側フレームで車輪を保持していましたが、改造後は、軸箱部分に穴を開けて、車軸を入れています。我ながら良くやった!(^^ゞ。 今回は改造するにも、モトネタがないので、自作新製することにします。 後部台枠と従台車枠は一体として05板から切り出し、従台車枠を本体にネジ止めする内梁は1ミリ厚、車軸…

  • 宮沢模型D50の修復・ゆるっと空気作用管

    D50型は、新製当初から空気制動は装備していましたが、給水温め器は積替えたり、またライトも油灯だったようで、C51ほどでは無いにせよ、装備品の取付具合はまちまちで、非常に楽しめる機関車です。 C51と同様に助士席側は竿竹屋さん風です。これに比べ、機関士側は少しさみしいので空気作用管を取付けました。もちろん、お気楽かんたん仕様です。(^^ゞ 作用管の取付金具用に06の穴をハンドレールの上側に2列開けました。 作用管は02燐青銅線、取付金具は03厚05幅の洋銀帯金です。先ずは煙突後ろに巻いたドレン配管に2本を配管しました。 サンドボックスまわりに巻き付けた銅線に、砂巻き配管を取付け、ドレンからの2…

  • 世界農業遺産・大崎耕土を行くC58・陸羽東線

    優れた水管理も評価されて世界農業遺産となった大崎耕土ですが、線状降水帯による1000ミリの集中豪雨には抗しきれしず、江合川の増水により陸羽東線沿線が、また東北本線沿いでも冠水する地域が出ました。温暖化による河川氾濫への対策が急がれます。 江合川の土手に山と積まれた孟宗竹の山を見ながら進むC58。春にはタケノコの他、タラの芽を初めとした山菜、夏には江合川流域の鮎、紅葉の頃には様々なキノコなど、天然の山の幸にも恵まれた地域です。ワフの後位に飼料用のホッパー車が連結されていますが、陸羽東線沿線は、仙台牛の大産地のひとつです。 朝の通勤、通学客を乗せて小牛田駅へと向かう上り列車。陸羽東線の分水嶺付近は…

  • 宮沢模型D50の修復・キャブ前面の配管

    温め器のまわりの配管がひと段落したので、キャブ前面から火室まわりに進みました。9ミリの蒸気機関車ですら、フルディテールに近い現在、ある程度の追加工作は必要だろうと考えていますが、懐具合と相談しながら、腕前に見合った、ゆるっと加工を続けています。 着手前のキャブ前面です、ロストの発電機座金がついていますが、発電機の取付足は短く切り詰めてあり、裏側から固定することが出来ません。そこで配管を使って固定する、オダマシ工作を発動しました。 発電機にキャブの前妻板から出ているスチーム管を取付け、これを位置決めに使って、発電機を付けてしまえと安直に考えました。 発電機は上手く固定出来たのですが、発電機の前に…

  • 奥羽山脈を越えるC58・陸羽東線

    冬には季節風が吹き荒れる山形県側と、分水嶺の堺田駅から中山平、温泉地鳴子まではスキー場が点在する豪雪地帯でした。C58型は、8620の後継機で万能型でしたが、勾配区間向きではありません。100キロ近い陸羽東線の長さと、勾配が20‰以下だという線区の特性から、陸羽東線はC58型だけで蒸気機関車時代の最後まで運用されたのでしょう。 本務機と前補機が力を合わせ、互いをいたわり合いながら峠を登ります。墨絵の風景となった山々が、C58の力闘を見守った陸羽東線。 昭和初期、亜幹線の主力は8620型でしたが、戦争へと急速に向かって行った大日本帝国の戦時輸送には非力と考えられ、8620の強化型として計画された…

  • 宮沢模型D50の修復・デッキまわりの配管

    覗き趣味の悪癖のために泥沼化しましたが、後は楽しい配管工!とばかりニヤニヤ始めましたが、パイピングの知恵の輪についてはC51に匹敵する、たいへん楽しめる機関車です。 デッキ上部を保持する枠の中に、考えた末、担いバネを追加しました。ドロップのパーツ、おそらく中学生時代に横浜市関内のトビーで買い込んだパーツが、なんと50年以上のデッドストックに終止符を打ち、ついに日の目を見たのです。右のリングは配管の継ぎ手を2ミリパイプから切り出した物、左はシリンダーからの排気の形状に曲げた真鍮線です。 給水ポンプから伸びる給水管とポンプの排気管をハンドレールに帯金で吊りました。帯金をU字に曲げて配管を抱き込んで…

  • 宮沢模型D50の修復・フロントデッキ

    覗き趣味を満たすために門鉄デフレクターに改装しましたが、これはなかなか厄介です、というのは、D50はデッキまわりがゴチャついていて、省略しづらいのです。覗き趣味は辛いよ!になって来ました。(^^ゞ 煙室扉の前、温め器の上にのる網目板を追加したところです。ただ乗せただけに見えますが、 横から見るとこのように四角のデッキ支えの枠を追加しました。要は門鉄デフレクターに改装しなければ、省略出来たディテールが、シリンダーのバルブ点検箱以外にもあった!というオソマツ。(^^ゞ。気楽に門鉄デフレクターにしようなんて決める浅はかさを痛感しましたが、時すでに遅し、もうやるしか無い! 先ずは切屑から、枠のコの字を…

  • 宮沢模型D50の修復・エアータンクの取付。

    自作エアータンクをランボードに取付けます。今まではタンクにバンドを付けてからランボードに取り付ける→バンドが緩む。ランボードにバンド通しの穴を開け、エアータンクを締め付けてランボードに固定→正確な位置に付けづらい。今回は正確な位置に、エアー配管を利用して仮止めして、バンドを巻く工程としました。(^^ゞ 先ずはエアータンク両端にエアー配管用の穴を開け、エアータンク本体には水抜き穴を開けました。これはフラックスを内部に残さないようにするためです。 両端とも、内側に引っ込んだ位置にハンダ付けするため、コテ先の細い物を使いました。 goot製品で黄色のボタンを押すとハイパワーと言うものです。ボタンを長…

  • 東北の山、川、田んぼ。陸羽東線。

    奥羽山脈を超えて仙台平野と庄内平野を結ぶ陸羽東線は、日本の田舎をひた走る路線でした。地味なC58が活躍する路線として、平凡な風景はお似合いだったかもしれません。 日本の冬、西高東低の気圧配置になれば、奥羽山脈は雪に覆われます。この積雪が、雪解け水になり、また豊富な地下水となり、山には樹木が、田畑には作物が育ちます。この日本ではありふれた、山と川と田んぼの織りなす風景が、どれだけ恵まれた環境か。温暖化による世界の干ばつや、大洪水の報道を見るにつけ、ありふれた山と川が、とてつもなく貴重に思えて来ます。 宮城県と山形県を結ぶという以上に、太平洋と日本海をつなぐ鉄路のど真ん中に位置した陸羽東線は、列車…

  • 宮沢模型D50の修復・ゆるっと門鉄デフ

    今回のジャンクD50はパーツの欠落が多く、パーツ作りに時間を取られましたが、逆にディテールの組付けの段取りを考える事が出来ました。何事もプラスの面はあるものです。 主要パーツが揃ったので、今日は放熱管を付けるところまで進みました。 今日の最初の作業はデフレクターの切出しです。ハンダ付けを始めると糸鋸作業への切替が億劫なので最初に切りました。 TМS別冊のスタイルブックに置いて見ると、何かヘンテコです。蒸気機関車の角度で門鉄デフの写真を見てみると、大きいデフレクターが付いています。なるほど〜と納得して、また切出しです。 これこれ!と喜んで、デフレクターの足をケガキして切出しました。 切り出しは写…

  • 津川界隈・ばんえつ物語号・C57

    磐越西線で動態保存されたC57型は、現役時代とはかけ離れた飾り付けで、これまた現役時代の殺気だった爆走とは違い、観光列車を引いてノンビリと走っていたのでした。車齢や安全管理面からは当然ですが、獰猛ささえ感じさせたC57の変貌ぶりにビックリしたのを思い出します。 津川駅でファンに囲まれるC57。たいへんな人気です。 無煙化によって蒸気機関車が全廃になる寸前まで、旅客列車を牽引していた高性能機でしたが、そのエネルギーの源である高温高圧ボイラーは、現在の安全基準を満たしておらず、ボイラーが傷んでも新製ボイラーへの交換は出来ません。だましだまし使用しての観光列車牽引が、1日でも長く続くように祈っており…

  • 宮沢模型D50の修復・ゆるっとボイラーまわり

    雑用に追われて工作台に座る時間が取れず、進みませんが、少しばかりボイラーまわりのパーツを作りました。 先ずはシリンダーのバルブ点検箱です。今回は門鉄デフレクター装備と決めているので、大鉄デフレクター機のように簡略化出来ず、4段重ねのややこしい作り方をしました。もちろんロストパーツを使えば、取付けて終りなんですが、お安くあげるには作るしかありません。 右にパラパラ置いたのが素材です。箱本体は3✕9ミリの角材、残りは端材を積み重ね、03の取手を付けました。左のホワイトメタルみたいな物が積み重ねた点検箱です。 ハンダ付けは例によって放熱クリップを利用して位置決めをしました。ひとつ目はハンダを流しすぎ…

  • 陸前から羽後の国へ、陸羽東線のC58

    宮城県県北部の東北本線の要衝小牛田から、山形県北部の奥羽本線の一大拠点新庄駅までをつなぐ陸羽東線は、太平洋の石巻港女川港と、日本海の酒田港を結ぶ、奥羽山脈を横断する重要路線でした。その開業は仙台と山形を直接結ぶ仙山線よりも20年も古く、明治後半から計画され、大正中期に完成という難工事でした。 中山平を重連で進むC58。C58型は軸重14トン以下の丙線用機関車の決定版となった、牽引力と速度のバランスの取れた傑作蒸気機関車でした。美しい山間を走り抜けていますが、奥羽山脈の分水嶺は、日本有数の温泉湧出地帯で、特にトンネル工事は、湯水の湧出に苦しめられた難工事の連続でした。 陸羽東線の蒸気機関車時代を…

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