生前の父の思い出話の中でも 特に印象的だった(ブッ飛んだ)のは 同級生の色白男子のことだ。 彼は「◯◯くーん♡」と父の名を呼びながら 後を追ってきたり、 父が話しかけると真っ赤になったそうだ。 どの時代にもそういう人々がいたのだと 感心した以上に、 なにより暴れん坊の父や ゴリゴリの九州人たちがその彼を 「かわいそう」と戸惑いながらも 受け入れていたのはちょっと驚いた。 戦時中に東京…
生前の父の思い出話の中でも 特に印象的だった(ブッ飛んだ)のは 同級生の色白男子のことだ。 彼は「◯◯くーん♡」と父の名を呼びながら 後を追ってきたり、 父が話しかけると真っ赤になったそうだ。 どの時代にもそういう人々がいたのだと 感心した以上に、 なにより暴れん坊の父や ゴリゴリの九州人たちがその彼を 「かわいそう」と戸惑いながらも 受け入れていたのはちょっと驚いた。 戦時中に東京…
前回に続き、50年近く前の児童文学から ブ厚い内容の短編をご紹介したい。 自分はこちらの本に出会う前は 日露戦争などに興味がなかった。 しかしこちらを読んで初めて、 秋山参謀の功績やT字型戦法、 Z旗の意味などを知ることができた上に かなりワクワクしてしまった。 発売当時の本を読んだこどもたちも 同じような思いだったのではないか。 今同じものを発行したら、おそらく発行前から 圧力をかけられて日…
幼少の頃に読んだ本は、 創作と事実に基づいた(はず)伝記に分かれる。 読んでよかった!と振り返ることができるのは 後者が多い。 できればこれは後世に伝えたい、と感じた本を 今回と次回に渡ってご紹介したい。 ひらがなが多く苦痛な方々もいるかもしれないが、 ネットの情報よりとてもわかりやすい。 とにかく50年以上も前の文章なので、 敏感な方々のお気に召さない点もあるだろうが、 そこは全く気にせず、 …
ここ数年は、付き添いでも病院に行くと 不安に感じることが多い。 自分が年をとったせいもあるが とにかく若い医師が多い。 「薄っぺらさ」というのはいくら 表面を取り繕っても隠せない。 人をブ厚くさせるのは経験や苦労だ。 先端の技術がそれを補ってくれるが、 圧倒的に人を扱った回数が少ない事実は どうしようもない。 病院に行って安心するはずが不安になって 帰ってくる。 それで最近は、架空だけど…
急に暖かくなってついに桜が開花した、 という週末に買い物に出かけたところ、 名所の桜を見に出かけた人々の混雑に 巻き込まれてしまった。 みんな他人のことなどお構いなしに 桜が好きなのだ。 この場所ならあまり人が来ない、 という隠れ家的な場所は確保しておきたい。
ダイアナ妃が来日した昭和61(1986)年の雑誌。 パレード?を見に行ったことを思い出した。 彼らはあっという間に通り過ぎた。 最近は、歴史そのものがそういうものだと 思えるようになってきた。
最近、NHKを見ていると苦しい。 つらい。 テレビをお持ちでない方、 テレビがあっても見ない方には 何のことか理解できないだろう。 今どきのテレビのニュースって こんなかんじ、と知っていただくために クドクド書き残しておくことにする。 【目次】 1. また間違った! 2. もうそういうのいいから! 3. これならちょっとはガマンできそう?
年末も近くなる頃、駅の (かつては立ち食いだった)蕎麦店に、 ウン十年ぶりに行った。 食券を買うところまでは同じだ。 注文した天ぷら蕎麦も間もなく出てきた。 高校生の時は、そば屋でアルバイトを していた。まさにあの時の厨房の香りである。 連れの人の分も持って行こうとしたら、 カウンター内の年配女性が、 「床が滑るといけないから」 と、一つづつ持っていくよう勧めてくれた。 さりげない危機管理で…
季節の変わり目や、天候、気圧の変化ごときで、 朝起きると妙にだるい。 7~8時間は確実に寝ているはずだが、 前日の疲れは抜けない。トシのせいもある。 栄養ドリンクを飲んだところで急に効かない。 そんな時、自分はそこから一気に抜け出す 方法として、ラジオ体操を実践している。 たかが、されど、のラジオ体操である。 AMラジオのNHK第一放送のアレである。 地震等で放送が中断されたり、 コロナワクチンの…
車をどれだけ大切に扱っても、 やさしくブレーキやアクセルを踏んでも、 オイルをマメに交換しても、 高額な純正品しか使わなくても、 全ての車が逃れられない事象がある。 「経年劣化」である。 8月末のある日の外出前、それも たまたま車の下をのぞきこんだ時、 左のリアタイヤの横に、ふにゃふにゃした ゴム状のものが落ちていた。 タイヤハウスの左右を見比べた時、 …
数日前の早朝、自宅前の道路で、 衝突事故があった。 ハザード点灯して停車中の車に、 走行中の車が突っ込んだのだ。 目覚ましも止めてそろそろ 起きようという時に、 鈍い、大きな音がして飛び起きた。 そのうちに、ぶつけてしまった人の 声が聞こえてきた。 「大丈夫ですか? 救急車呼びますか?」 好奇心こそ生きる力、と お世話になっている方から 教えていただいた自分は、とにかく 大急ぎで着替えて外…
先月、急逝した知人のお通夜に出席した。 7月に共に参加した清掃イベントを思い出し、 悲しみより寂しい気持ちがドドドと湧いてきた。 とにかくご本人のお顔を拝見したら帰ろう、 となるべく冷静な気持ちでいた。 お通夜、お葬式の進行は、参列する回数を 重ねると、次はだいたいこうだ、 というのがわかってくる。 こういうことに慣れるには、 情報集めより場数をこなすしかない。 とにかくタイミングが合えば …
家事や在宅ワークで集中している時に、 訪問営業や宗教勧誘で中断されると 非常につらい。 だからある日、注意書きを貼った。 ピンポーン!のボタンを押す時に 必ず目に入るところである。 す…
仕事をする部屋で使っていた ペンダント照明が、 ある日突然暗くなり、 スイッチを入れ直したり ダマシダマシ使っていたが、 ついにウンともスンとも 言わなくなった。 10年か・・・そんなもんか・・・ と愛用のベッセルのドライバーを 取り出した。 LEDのペンダント照明は、 終了時、とにかく全部廃棄処分である。 地域によっては燃える/燃えないで 細かく分別する必要がある。 分解処理自体は嫌いではな…
先日、趣味(だがかなり本格的)の 畑で野菜を育てている方から、 「大根できたから取りに来て」 とお声かけいただき、畑へ行ってきた。 なぜかすごく近くからカエルの鳴き声が したので、探したらなんとジョウロの中に 蛙がいた。 指でそっとつついたら、反転して奥の方へ 引っ込んだが、中で方向転換してまた顔を出し、 元の定位置に収まった。 人がその場から離れると、再び鳴き出した。 飄々としているように…
先日の親戚のお通夜で、 親族の女子高生の短いスカートから、 小さい彫り物が見えてしまった。 初めて目に入った時は、きっと、 「あざ」「ほくろ」の類と判断した。 しかし心のどこかでは、 そんな甘いもんではない、 と否定していた。 これから通夜が始まるというのに、 そんなことでモヤモヤしている 場合ではない。 自分も、それを許容した親や祖父母を クドクド責められるような、 品行方正な人間でもない。…
数日前の晴れた午後、 サボテンを植え替えていたら、 近所の奥様が、 「あの人ヘビ持ってるわよ! ヘビ!」 と、行った道をわざわざ引き返して 教えてくれた。 膝が痛い、膝が痛い、と言いながら 歩いて買い物に行くからたいしたものだ。 サボテンを一旦置いて立ち上がると、 奥様の後方から、年配の男性が、 黙々と歩いてくる。 おそらく近所の方だが、どなたか知らない。 左手に持った蛇をズズズ・・・と引…
幼少時に、緑色をした麺を 食べたことがある。 初めて見た時は驚いたが、 普通に美味しかった。 それが現在も存在していて、 リニューアルしたと聞いたので、 早速入手した。 緑色は、…
高校の入学祝いに、 身内が記念に植えてくれた梅の木に、 今年は大量に梅が実った。
神棚の上に「雲」という字を貼ると知ったのは 恥ずかしながらつい最近のことである。 その理由とは、神棚の上に人がいる時 (集合住宅や一戸建ての「階下」部分)、 ここの上は雲(天)しか存在しない、 という状況に(強引に)するためである。 ただし、神棚に幕板または雲板がある時は 貼る必要はない。 幕板とは、しめ飾りを装飾するところで、 金属のフック等が装着されている。 年末のお飾りが大量に店頭に…
先月、急逝した知人のお通夜に出席した。 7月に共に参加した清掃イベントを思い出し、 悲しみより寂しい気持ちがドドドと湧いてきた。 とにかくご本人のお顔を拝見したら帰ろう、 となるべく冷静な気持ちでいた。 お通夜、お葬式の進行は、参列する回数を 重ねると、次はだいたいこうだ、 というのがわかってくる。 こういうことに慣れるには、 情報集めより場数をこなすしかない。 とにかくタイミングが合えば …
家事や在宅ワークで集中している時に、 訪問営業や宗教勧誘で中断されると 非常につらい。 だからある日、注意書きを貼った。 ピンポーン!のボタンを押す時に 必ず目に入るところである。 す…
仕事をする部屋で使っていた ペンダント照明が、 ある日突然暗くなり、 スイッチを入れ直したり ダマシダマシ使っていたが、 ついにウンともスンとも 言わなくなった。 10年か・・・そんなもんか・・・ と愛用のベッセルのドライバーを 取り出した。 LEDのペンダント照明は、 終了時、とにかく全部廃棄処分である。 地域によっては燃える/燃えないで 細かく分別する必要がある。 分解処理自体は嫌いではな…
先日、趣味(だがかなり本格的)の 畑で野菜を育てている方から、 「大根できたから取りに来て」 とお声かけいただき、畑へ行ってきた。 なぜかすごく近くからカエルの鳴き声が したので、探したらなんとジョウロの中に 蛙がいた。 指でそっとつついたら、反転して奥の方へ 引っ込んだが、中で方向転換してまた顔を出し、 元の定位置に収まった。 人がその場から離れると、再び鳴き出した。 飄々としているように…
先日の親戚のお通夜で、 親族の女子高生の短いスカートから、 小さい彫り物が見えてしまった。 初めて目に入った時は、きっと、 「あざ」「ほくろ」の類と判断した。 しかし心のどこかでは、 そんな甘いもんではない、 と否定していた。 これから通夜が始まるというのに、 そんなことでモヤモヤしている 場合ではない。 自分も、それを許容した親や祖父母を クドクド責められるような、 品行方正な人間でもない。…
数日前の晴れた午後、 サボテンを植え替えていたら、 近所の奥様が、 「あの人ヘビ持ってるわよ! ヘビ!」 と、行った道をわざわざ引き返して 教えてくれた。 膝が痛い、膝が痛い、と言いながら 歩いて買い物に行くからたいしたものだ。 サボテンを一旦置いて立ち上がると、 奥様の後方から、年配の男性が、 黙々と歩いてくる。 おそらく近所の方だが、どなたか知らない。 左手に持った蛇をズズズ・・・と引…
幼少時に、緑色をした麺を 食べたことがある。 初めて見た時は驚いたが、 普通に美味しかった。 それが現在も存在していて、 リニューアルしたと聞いたので、 早速入手した。 緑色は、…
高校の入学祝いに、 身内が記念に植えてくれた梅の木に、 今年は大量に梅が実った。
神棚の上に「雲」という字を貼ると知ったのは 恥ずかしながらつい最近のことである。 その理由とは、神棚の上に人がいる時 (集合住宅や一戸建ての「階下」部分)、 ここの上は雲(天)しか存在しない、 という状況に(強引に)するためである。 ただし、神棚に幕板または雲板がある時は 貼る必要はない。 幕板とは、しめ飾りを装飾するところで、 金属のフック等が装着されている。 年末のお飾りが大量に店頭に…
先日、偶然入手したのが マンガ「日本の古典」シリーズの 「怪談」つのだじろう 氏 作 である。 平成7(1995)年 中央公論社 発行。 恐怖漫画の第一人者が描いた 「怪談」。 なんと理想的な…
先日、たまたま入手した本 「横浜文学散歩 (鈴木 俊裕 氏 著 平成元:1989年発行)」 では、個人的に懐かしい地名や 場所などを見てノスタルジーに浸った。 登場する文学者たちの小説を片っ端から読み、 感動する精神的な余裕はないので、 「そういえば◯◯があの辺りにあった」 という思い出だけで満足するつもりだった。 ところが、桜木町駅から徒歩10分のところに 生まれたという獅子 文六 氏がただ一度、 …
花、というと花言葉だ。 いろいろな意味に結びつけては 一喜一憂する。 しかしトシのせいか、 最近しっくりくるのは「和歌」だ。 数日前、和歌とは結びつかない人物が、 ふと和歌を口にしたので衝撃を受けた。 それであわてて和歌の意味や エピソードを調べた。 無学を恥じた若き日の太田道灌の気持ちが 少しわかった気がした。