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月夜の猫-BL小説です 花さそう17 BL小説 「うっさいぞ、沢村!」 良太は振り返りもせずに言い返す。 「お二人、ほんと仲いいんですね」 笑う牧に、「どこが。犬猿の仲だろ」と良太は反論する。 「そろそろ風呂、行きませんか?」 あいつは相変わらずどこでも馴染むやつだ、とそんな良太のようすをみていた工藤を秋山が誘
月夜の猫-BL小説です 花さそう16 BL小説 「そうなのよね~、フフ、昔、克也が千雪ちゃんにコテンパンにやられた事件って知ってる?」 「え、何ですか、それ」 理香の話にちょっと興味を持った良太が聞き返したその時、理香の背後から「古い話を坊やに聞かせて取り入ろうなんざ、お前もやきがまわったな」と茶化した声で速水
月夜の猫-BL小説です 花さそう15 BL小説 良太がリビングに戻ると、鍋も終盤に差し掛かり、京助や公一がデザートをトレーに乗せて運んできて、カウンターバーの前のテーブルに置いた。 ほとんどが参加者の差し入れだが、良太はパンナコッタのグラスを見つけて早速手に取った。 以前藤堂がオフィスに持って来てくれたパンナコッ
月夜の猫-BL小説です 花さそう14 BL小説 ロケットの蓋を開けると、そこには工藤の亡き母親の写真が入っている。 ルビーが本物かどうかなどより、母親の写真が入ったロケットなど工藤家の思い出の品であることが重要だろうが、良太としては、そんな高価なものを自分が預かっていることが何やら背中がむずがゆくなってしまうの
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)13までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)13までアップしました
月夜の猫-BL小説です 花さそう13 BL小説 「こいつ、犬が寄ってくるんだぜ? いつだったか、犬と一緒のCM撮りでさ、どうも犬がご機嫌斜めで撮影がストップしてたのが、良太が来たらえらく懐いて、俄然、撮影も調子よく進んでさ」 小笠原が笑いを浮かべながらしゃべる。 「そう言えば、イタリアでも加絵の犬や猫にやたら懐
月夜の猫-BL小説です 花さそう12 BL小説 「あのさ、ここはとにかく健全な、合宿なんだよ。変なことなんかあるわけがない」 断言した良太だが、これまでの佐々木に言い寄った面倒な男たちのことを考えると、沢村が心配するのも無理はないかとも思う。 まあ、その一人は無害なスラッガーだったからいいようなものの、沢村と
月夜の猫-BL小説です 花さそう11 BL小説 「ただ今戻りましたあ!」 元気よく走り込むように入ってきた良太と森村は、リビングに展開されている鍋料理に、「うわあ、うまそお!」とばかり突進した。 「あ、工藤さん、ちゃんと食べてくださいよ! あ、それとさっきのスーツ一式クリーニングに出しますから、あとで渡してくだ
月夜の猫-BL小説です 花さそう10 BL小説 リビングではちょうど公一を手伝って宇都宮や京助の友人で華道家の五所乃尾理香やその友人の友田彩佳がテーブルやいすを移動させたりして、食卓を作っているところだった。 そこへ千雪がやはり京助の友人の速水と一緒にカセットコンロやグリル鍋を運んできた。 いくつかのテーブルに
月夜の猫-BL小説です 花さそう9 BL小説 「藤堂さん、代理店の人なの。それと画家の五十嵐悠くんです」 そう説明したのは、黒いワンピースやブーツを脱ぎ捨てて、パーカーにスウエットパンツの裾を思い切り捲り上げた直子である。 「ども! 恵美、俺のワイフ、でーす!」 傍らでバケツを持って立っていた三田村は、ちょ
月夜の猫-BL小説です 花さそう7 BL小説 良太は一つ溜息をついて、「いいじゃないですか、たまにはこういうのも」と工藤を窘めながら、玄関に置いた荷物の中から工藤と自分のキャリーケースを持って階段を上がる。 「貸せ」 工藤は自分のキャリーケースを良太から受け 取ると、たったか階段を上がる。 土産や差し入れの酒や
月夜の猫-BL小説です 花さそう6 BL小説 あちこちで、「お前と一緒だ」とか、「よかった、よろしくね」などという声が聞こえる。 いい年をした連中が、ったく、中学の席替えレベルだな。 工藤は周りを斜に見ていたが、「え、良太ちゃん、F? 俺と一緒だ」という声に工藤は眉を顰めた。 宇都宮だった。 宇都宮と良太が一緒の部
月夜の猫-BL小説です 花さそう4 BL小説 良太の傍らでまだ生きたいらしい自分の思いもさることながら、再検査の件で良太に寝込まれた上に泣かれた日には、さすがの工藤もとりあえずしばらくは、映画の編集作業も今のところ順調だし、仕事漬けのスケジュールを緩めるか、となったのだ。 「ちょっと工藤さん、聞いてます?」
月夜の猫-BL小説です 花さそう3 BL小説 もともとこの別荘は、東洋グループ次期CEOと目される太っ腹な東洋商事社長綾小路紫紀が東洋グループ社員の福利厚生のために古い屋敷にリノベーションを施し、綾小路家のイベントがある日以外なら、予約制で掃除等は各々の責任で足代と食事は自分持ちだが利用料無料で貸し出しており
月夜の猫-BL小説です 花さそう2 BL小説 工藤が空いている席に座ると、良太もとりあえず腰を下ろした。 「はい、どうぞ」 フットワークの軽い森村がすかさず、二人の前にコーヒーを置いた。 「サンキュ」 熱いコーヒーを飲んでようやく人心地ついた良太は周りを見回した。 辻や同じく猫の手の加藤、それに日比谷の芝ビルに
月夜の猫-BL小説です 花さそう1 BL小説 上里サービスエリアは上信越自動車道に入る少し手前にあった。 「あ、もう、走行車線に入った方がいいんじゃないですか?」 関越自動車道を走る車の助手席で、広瀬良太は案内標識を見ると、ハンドルを握る工藤に言った。 「いちいちうるさいぞ。軽井沢なんか何度走ったと思ってる」
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太) BL小説 「春立つ風に」の後になります。 昨年も参加した京助主催の軽井沢でのスキー合宿に、今年も良太やアスカ、秋山をはじめ、小笠原や森村のみならず、珍しく工藤までが参加すると言い出し、青山プロダクション一行は車数台で金曜の夕方東京を出発した。工藤が参加を決めたの
月夜の猫-BL小説です 嘉月15(ラスト、工藤×良太)アップしました BL小説 嘉月15(ラスト、工藤×良太)アップしました 「寒に入り」、「春立つ風に」へ続きます。 お正月シリーズはこれが最後となります。 イベント的には次はバレンタインでしょうか。 「お正月」は今月いっぱいは置いてありますの出よろしくお願い
月夜の猫-BL小説です 嘉月15 BL小説 「あの程度の酒じゃ、足りない。ラム酒開けるから付き合え」 何ごとかと思えば。 「え、お疲れだから寝るんじゃなかったのかよ」 とはブツクサ口にしてみたものの、良太はバスタオルを取ってジャージの上下を着ると、工藤の部屋のドアを叩く。 「開いてるぞ」 言われてドアを開けた
月夜の猫-BL小説です 嘉月14 BL小説 そう言えば今年に入って初めての一緒の食事だ、と良太は気が付いた。 オフィスで二人で食事というのも、悪くはないかもしれない。 「さっきの千雪さんと京助さん、何だったんでしょうね」 「いつもの戯言だ」 良太はちょっと噴いた。 「あ、例の、紫紀さんからのミッション、沢村の
月夜の猫-BL小説です 嘉月13 BL小説 「おめでとうございます。ボス、帰った?」 匠が聞いてきた。 「はい、昼過ぎに戻って来てまたでかけましたけど」 何だろうと良太は身構える。 「いやもう、スタッフみんな疲労困憊状態で、工藤さんも当然疲れてるはずなのに、最後まで気張ってたからな、また出かけたって、ほん
月夜の猫-BL小説です 嘉月12 BL小説 「俺がどうしたって?」 その時オフィスに入ってきたのは当の工藤本人だった。 「お帰りなさい」 良太はその顔から少し疲れを見て取った。 電話では話しているが、顔を見て話すのは今年初めてだ。 「おめでとうございます」 千雪の顔を見ると、「年明けから何かあったのか」と工藤が
月夜の猫-BL小説です 嘉月11 BL小説 「ただ今帰りました」 良太の分も昼の弁当を買いに行ってくれていた鈴木さんが戻ってきた。 「ふう、やっぱり寒いわね、今年は。風が強くって」 「すみません、ありがとうございます」 ガラス越しに見る外の風景は陽ざしが出ているようだが、実際は気温がかなり低いようだ。 「マルネ
月夜の猫-BL小説です 嘉月10 BL小説 「なるほど。沢村選手は繊細なんだね。しかしこれで、良太ちゃんが今後の広告市場を左右しかねないドンだってことがよくわかったよ。君を怒らせないようにしないとね」 「は?」 何わけわからないこと言ってんだ? この人。 第一沢村が繊細? どこをどう取ったらそういう結論になるん
月夜の猫-BL小説です 嘉月9 BL小説 すると紫紀は今社内にはいないが、向こうからすぐコールバックすると、秘書の野坂が言った。 「やあ、良太ちゃん」 五分もしないうちに紫紀から電話が入った。 「緊急事態かな?」 「あ、すみません、実は例の沢村の件ですが」 「快諾してくれた?」 何となく紫紀は勢い込んでいる。
皆さんこんにちは☆友達いきなりですが私には25歳年下のしらたまさんという女性の友達がいます。彼女もハンドメイドが好きでSNSを通じて知り合いました。しらたまさんの作品は羊毛フェルトで何ともしあわせな世界観を表現する人です。今回はそんなしらた
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に244工藤×良太(ラスト)までアップしました BL小説 春立つ風に244工藤×良太(ラスト)までアップしました たまにはクリスマスを12京助×千雪(ラスト)までアップしました 一応、お正月エピソードもアップすることにいたしました。 嘉月(工藤×良太)トップページ、お正月、から入
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に244(ラスト) BL小説 辻、加藤、研二もやってくると、森村も手伝っててきぱきと荷物を車に運び込んだ。 これであとは工藤が帰ってくるのを待つだけだが。 良太は鈴木さんに一日だけ猫の世話を頼んだ。 セットしておけば自動でカリカリは出てくるし、水も同じくだ。 良太は手早くセーター