今年はサボテンの花が良く咲いています。黒王丸は開花球を20株ほど保有していますが、これまでなかなか開花が合わず交配の機会がありませんでした。今日やっと二本の苗の開花が合いました。二本の苗ともそれぞれプシス及び袖ケ浦の台に載っており、球体もかなり大きいので結実させるに問題はなさそうです。交配用に新規に購入した筆で丁寧に交配しておきました。うまく行くことを願っております。ご訪問くださりありがとうござい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
昨日は大変失礼いたしました。お陰様で「認知症ではない。」とのご託宣をお上より頂くことができました。さて、本日の話題は「青磁牡丹」。花牡丹の球体色が青磁色(っぽい)ものをさし、いろいろなタイプのものが流通しておりますが、本日登場するのは五十鈴園系?のものです。35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株からの掻き子を育ててきたものです。他の系統でもう少し疣が平たく発達するものもありますが、私はこのタイプ...
明日の高齢運転者向け認知機能検査の準備のため、本日臨時休業いたします。申し訳ございません。...
昨年秋に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹が5月の今狂い咲きしました。本来の花色よりやや薄めのピンク色ですが、初夏の陽光に輝いています。この苗、実は今年の三月にも開花しています。二度も狂い咲くとはやはり袖ケ浦の台から亀甲牡丹の季節感を狂わすほどのエネルギーが出ているのでしょう。この亀甲牡丹の他昨年秋に実生接ぎした苗など多くの袖台の接ぎ木を、水を溜めたプラ舟にドブ漬けして育てています。水といっても濃いめ(5...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。標本とすべき苗を3本所有していますがこのうち2本が開花しています。花弁をはじめ雄蕊、雌蕊すべて純白です。7年前に多くの種子を蒔きました。主な目的は接ぎ木の台とするためでしたが、育ちの良い三本の苗だけ標本球として育ててきました。現在の球体直径は10cm程度、大きさの限界に近づいたのか成長は緩慢になってきました。同じプシス類の中でもこの大豪丸は特に通風型栽培室の環境が...
10年前に実生したエキノカクタス属の「太平丸」が開花しました。太平丸としては割合濃いめのピンク花で、花弁が細くかつ数多いと感じます。実生してから10年で現在の球体直径は8cm程度。緩慢な成長ですが、まだまだこれから大きくなってゆきそうは気配があります。同期の太平丸類がまだ30本ほど残っていますが、大きさはまちまち。すべて自根ですが球体の直径でいうと小は5cm、大は10cm程度でばらつきがあります。もう十分に...
群生株で育てているコピアポア属の「バルクテンシス」が開花を見せています。2013年に入手した双頭株を二つに分けたうちの一つです。少しずつ子を吹き続け、10年後の現在画像のような群生株になりました。特に形を整えるために子を掻き落とすことはしておりません。ややゆがみがありますが一応バランスの良い群生株に育ってきました。花はコピ特有の黄色の小型、観賞に値するほどのものではありません。残念ながら今回の開花に同期...
今日のブログはアリオカルプス属「ロイヤル玉牡丹」に登場してもらいました。この株は自根ではなく、袖ケ浦の短台に載っています。現在の球体直径は14cmほど。牡丹類もこれぐらいの大きさになるとなかなか見ごたえがあります。ところで「ロイヤル玉牡丹」の”ロイヤル”とは何かとネットで調べてみました。ロイヤルとは「王の、王室の、また高貴な、などの意を表す。」とありました。王様の玉牡丹ぐらいの意味と考えておけばよろし...
今日の主役はこのところ何度かこのブログに登場しているロフォフォラ属の「銀冠玉」二苗です。2013年春に実生したこれらの苗、割と早い時期に袖ケ浦に接ぎ木しその後台木を1cm程付けて接ぎ降ろしました。したがって現在は袖ケ浦の根が伸びています。春から秋まで断続的に開花しています。今日も複数の花が開花中です。二株は花色や疣の大きさに違いがありますが、いずれも純粋な銀冠玉です。これまでいくつか子を吹いていま...
35年ほど前に五十鈴園さんから入手した三角牡丹です。細疣で茶色っぽい球体色が特徴です。最近このタイプの三角牡丹はあまり見かけなくなりました。変わってよく見るのはこんなタイプ。疣幅がやや広く、球体色は緑色が濃いです。こちらのタイプの方が大きくなります。そしてまた別のタイプ。赤花三角牡丹として入手した種子から出てきたタイプですが、細い疣が湾曲しくすんだ緑色の肌です。これらはいずれも「三角牡丹」として流...
袖ケ浦の台に接いで接ぎ降ろしたオブレゴニア属の「帝冠」二株が揃って開花しました。もちろん自根で育てている苗に比べすくすくと大きく育ちます。ただ、個人的には帝冠の扁平な球体がお気に入りなのですが、袖台で育てると自根の苗に比べて背高く育つ傾向があるような気がします。画像の苗はまだ5~8cmぐらいの大きさで今後まだまだ大きくなってゆくものと思われます。このまま背高く行くのか、それとも本来の扁平球に好転して...
3苗だけを保存しているツルビニカルプス属の「アロンソイ」が揃って開花しています。入手経路、実生してからの年数もそれぞれですが、年に何回か開花するタイミングは不思議と一致することが多いです。もともと同一種が同一のタイミングで開花すればそれだけ受粉の可能性が飛躍的に向上するわけであり、開花のタイミング一致には生物的な必然性があるのは分かります。そのうえ同じ温室内の同じ環境(温度・湿度・日照)同じ管理(...
5月7日のブログで「今年こそは種子をたくさん採るぞ。」と書いたエリオシケ属の「フロッコサ」。その時は蕾であった二本の苗が今日ようやく咲き揃いました。毎年見る花ですが、何度見ても不思議なかつ魅力的な花色です。まあいつまでも見とれているわけにもいかず、湿らせた綿棒を使用してしつこいほどに交配作業を行いました。今日開花していた4つの花はかなりの確率で受粉しているはずです。フロッコサは一つの種鞘にそれほど多...
2013年春にメサガーデンから購入した黒王丸たち。6種の(小)変種を含んでいました。いろいろあってそれらの種子から育てた苗が現在まで20本ほど残っています。大半は黒王丸特有の黒刺を有していますが、一部刺色が黄色の株があります。最初の二つの画像の苗は自根で、白粉を帯びた黄緑色の球体から薄黄色の刺が出てきています。刺色の濃さが違いますがこれらは同一(変)種であると判断しています。下の画像の二苗は袖ケ浦に接い...
昨年秋にヤフオクで入手した太平丸類の種子。クエン酸飽和液に20分浸漬する方法で上々の発芽率(50%程度)を得て、それらの苗を育てています。現在の姿です。うまく落札できなかった白刺翠平丸を除きほぼすべての太平丸類の苗を並べています。発芽が揃ってから一度植え替えて現在の配列になっています。発芽後半年を経て大きなものは径5mmを超えてきました。気温の上がってきたこの時期、陽光をガンガン当て、じゃぶじゃぶ潅...
今年もパロディア属(旧エリオカクタス属)のマグニフィカス(英冠丸)が一斉に開花しました。花弁も、雄蕊も雌蕊もすべて明るい黄色で統一されています。御覧の通りの大群生株で、群生の直径は60cm程に達しています。大変な重量がありおまけに細くてしつこい棘がありますので持て余し気味。ここ何年も植替えできていません。一時期、吹き出てくる子株をすべて掻き落とし大球だけになった時期もありましたが、見かけがへんてこに...
サボテンも30年以上付き合っていると、入手当時の姿から到底想像もできなかった姿に化けるものも出てきます。今日は、35年の歳月を経て大変に長く(高く)なったサボテンたちの紹介です。いずれも35年ほど前に二和園さんから購入した苗たち。当時は皆親指の爪ほどの大きさでした。購入価格は一本100円以下でした。<胴長60cmのヘキラン> 25年ほど前に5稜から6稜に増稜しました。球体下部に不連続な段差が残ってい...
約40年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で入手した亀甲牡丹です。購入当初は単頭の株でしたが20年ほど前に双頭化し始めました。双頭化した株が単頭の株より観賞価値が上がるかどうかは疑問のあるところですが、当時は仕事も忙しくそのまま双頭化を見守りました。過去の画像にこの株があるか探してみました。2009年1月に撮ったものがありました。ピンボケで申し訳ありません。二つの画像の間に14年の歳月があるわけですが、疣...
母の日の今日はコピアポアの「ギガンティア」。ちなみにこのサボテンと母の日の関係はありません。黄緑色の球体に黄色の刺。これがギガンティアの特徴でしょうか。実生して丸十年。球体直径は10cm程になりコピとしては大きめの株に育っています。同期実生の苗は皆縦長に育ちましたがこの株だけ真球形に育っています。球体下部に5年ほど前に出来た日焼けの跡がまだ残っていますが、球体形状が気に入っておりずっと手元に置いてい...
6年前にアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の連山を実生しました。現在4本の苗が生きています。大疣連山ではなく「連山」です。なかなか大きくなってきませんでしたが、この春突然むくむくと大きくなり始めました。もともと同属の亀甲牡丹の変種であったと聞いていますが、確かに右上にある苗は連山というよりは亀甲牡丹のような風情です。これらの苗はまだ開花を見ていませんが、そろそろ開花すべき大きさになっています。...
毎年この時期になると咲いてくれるロビビア属の「チグリアナ」。今年も咲いてくれました。雄蕊が内輪山のグループと外輪山のグループとの二重構造になっているのが珍しいです。このチグリアナ、2013年の春にネットオークションで小さな苗を入手しました。南米高山型のサボテンと想像しますが結構日本の気候でも丈夫に育ちます。開花を見ると本能的に交配をすることが頭に浮かびますがその必要はなく、勝手にどんどん子を吹いて...
いつも不思議に思うのは、烏羽玉の群生株を特に「子吹き烏羽玉」と呼んでいることです。例えばこんな株とか…こんな株もあります。プシス類やマミラリア属のサボテンなど、この程度の群生株はいくらでもあると思うのですが、それらについては決して「子吹き短毛丸」とか「子吹き白珠丸」などとは言いませんよね。確かに烏羽玉には大きくなっても単頭株や数頭の株にとどまっているものがある一方で、小さな株のうちからボコボコと子...
エピテランサ属の「月世界」が種鞘を揚げてきました。このかわいらしいサボテンは自家受粉する様で、改めて交配することなく勝手にどんどん種鞘を揚げてきます。その種鞘の中にはゴマ粒のような種子がたくさん詰まっており、これらの種子は蒔くと高確率で発芽します。御覧のように白い球体上にニュッと突き出た深紅の種鞘は温室内でも大変に目立ちますし、美しいです。原産地ではこのように目立つことにより鳥などに食われて種を広...
昨年秋に花を咲かせたアリオカルプス属の「黒牡丹」及び「姫牡丹」が半年近くを経て結実してきました。<黒牡丹><姫牡丹(白花)>これらの苗は2013年春に実生したものたちです。黒牡丹、姫牡丹は成長が遅く、実生10年を経てようやく球体の直径が5cmを超えて充実してきました。これらの種鞘から少なくとも50粒程度の種子を回収できそうです。今回はしっかりと種子を収穫して、小規模ではありますが次世代の養成に努め...
この冬の寒さで球体に傷みが出たメロカクタス属の「バイエンシス」3苗。暖かな季節の到来とともに元気を取り戻してきたようです。白っぽかった球体に緑色が戻り、膨らみも戻ってきました。花座には小さなピンク色の花も認められます。しかし、球体上には冷気に当たった際に出た茶色のシミがいまだに点々と残り痛々しいところです。連休明けに植え替え、その後は十分に陽光に当てて秋まで過ごさせます。厳寒期の対応(*)はほぼわ...
比較的気温の高い日が続き、二本の苗を維持しているエリオシケ属の「フロッコサ」が元気に成長を始めています。灰緑色の球体と漆黒の刺色がマッチしている渋くも美しいサボテンです。これらの苗は実生してから6~7年を経過しており、毎年花を咲かせています。当然都度交配していますが、一昨年は数個採れた種からの実生苗は全滅、昨年は交配するも結実せず、ということでなかなか思い通りに事は進んでおりません。成長点近傍をよく...
今日の横浜は初夏を思わせる晴れの日、ただし強風が吹きまくっておりました。温室内ではプシスたちが開花を競っていました。<長盛丸> 実年9目の自根苗です。日差しの強い通風型栽培室に置いているためか午前10時過ぎにはそれまで開いていた花がしぼみかけています。また本来緑色の球体色が茶色に変色しています。<白花短毛丸> 正統派の白花です。これも通風型栽培室に置いていますがふっくらと育てるには普通の温室のほうが...
大苗の銀冠玉に濃いピンク色の花が咲きました。袖ケ浦台の接ぎ降し株で根は袖ケ浦。気持ちよく成長しています。現在の球体直径は12cm程度。銀冠玉としてはかなり大きな株になりました。通常銀冠玉の花色は薄めのピンク色が多いですが、この株に限っては濃いピンク色です。これは袖台の影響と言うよりはこの株特有の個性の様です。更に角度を変えてみてみましょう。いつも苗の上方から見ていましたので気が付きませんでしたが、球...
2013年春に実生した帝冠二苗。自根で育てて10年経過。いずれも球体の直径10cm程に育っております。前回植え替えから1年以上経過しましたので今日植替えました。前回からそれほど大きくはなっていませんでしたので同じ鉢に植え付けました。10年前の記録を紐解くと、これらの苗に関しては「大疣帝冠」と「帝冠錦」と称する種子を蒔いていることを確認できました。これから推測するに画像左側の苗が「大疣帝冠」、右側は「帝冠錦」...
実生推定30年生のパロディア属「ヘルテリー」が開花しました。球体の直径は15cmを超えています。旧ノトカクタス属の例にもれず、年数が経つと球体下部の木質化が目立ってきます。これまで一度だけ胴切り整形をしています。このヘルテリー、入手の経歴が不明で過去の画像を調べてみましたが、最も古いもので2002年1月14日に撮影したものが出てきました。この時点で開花株になっていますので実生したのは1990年代中盤であったも...
2013年に実生したフェロカクタス属の「レコンテ玉」。実生10年ですがそれほど大きくはなっていません。二本の苗を維持しています。球体の直径は8cm、高さ12cm程度です。一本は斑入りの苗に育っています。見かけは赤刺の金冠竜や刈穂玉などによく似ています。血統的にも近いものがありそうです。このレコンテ玉の長所は赤刺の色があせないという点です。通常赤刺のフェロにおいては新刺のうちは目の覚めるような赤色の刺...
私の温室の棚には、鉢底から伸び出た根が自由に伸びてゆくよう敷き砂を置いています。この敷き砂は水分を保持する機能もあり温室内の湿度を保持する機能もあり、サボテンたちの成長に有益であると信じてずっと利用しています。この敷き砂上にサボテンの種が落ちてきてそのまま発芽することがあります。たまたまこのように発芽した幼苗を拾い上げて育ててきたのが今日の主役「般若」と「盤石」です。昨年春から通風型栽培室に移し、...
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今年はサボテンの花が良く咲いています。黒王丸は開花球を20株ほど保有していますが、これまでなかなか開花が合わず交配の機会がありませんでした。今日やっと二本の苗の開花が合いました。二本の苗ともそれぞれプシス及び袖ケ浦の台に載っており、球体もかなり大きいので結実させるに問題はなさそうです。交配用に新規に購入した筆で丁寧に交配しておきました。うまく行くことを願っております。ご訪問くださりありがとうござい...
今日のブログに登場願うのは、2013年春に実生したギムノカリキウム属の「武勲丸」です。横文字では「オコテレナエ・バリスピナ」です。何本か成長した苗のうち一本だけ球体色が赤く成長の遅い苗がありました。他の普通に育っている苗は濃緑色の球体であるのに対し、本日の主役はこんな色です。大きさも4割程度の直径4cm程と、実生十一年生のギムノとしてはかなり小ぶりです。斑入り苗の一種であると思いますが、大きくなる...
実生8年以上経過しているオブレゴニア属の「帝冠」が咲き揃いました。実生11年生、自根実生9年生、袖台接ぎ降し実生8年生、自根3本目の苗はまだ花が開ききっていませんでしたが、明日の天気予報が雨ということもあり強引にこじ開けて交配をしました。こりゃ”不同意交配”ですな…。三本の苗をそれぞれ交互に交配しておきました。忘れたころに白い種鞘がニュッと飛び出してきて収穫を促してくれるはずです。今年も多くの種子を...
次世代養成のための種子が欲しくて二本の苗を維持しているエリオシケ属の「フロッコサ」。今年は5月の初旬から断続的に開花を続けています。昨年は二本の苗の開花が合わずうまく交配を進めることができませんでしたが、今年は両株とも断続的に多くの花を咲かせましたので何度か交配の機会に恵まれました。既に咲き終わった咲き柄の根元を見るとオレンジ色の種鞘が膨らんでいるのが確認できます。気になるのはこのフロッコサ、過去...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」。昨年4月に植え替えましたが、50本近く生き残っていました。それから一年二か月後の現在の姿です。二つの鉢に寄せ植えしています。一部脱落苗もありましたが大半が生き残って成長を続けています。これ等の苗の一部は昨年に既に初開花を済ませています。現在素ガラス及びプチプチシート一枚の遮光で済ませております。牡丹類には少し強い光線かなとも思いますが元気に...
2018年秋にSさんから頂いたアガベの「ユタエンシス」。当時の画像です。鉢は7cmのプレステラ鉢です。この苗が6年後の現在どこまで育ったでしょうか。百聞は一見に如かず。鉢の径は13cm。多くの葉が放射状に延びてその先端は鋭く長い棘が発達しています。根際からは子株が顔を覗かせています。このユタエンシス、根の発達が著しく植え替えると1年足らずで根鉢を形成します。この苗も現在鉢底から多くの根を出しています。...
2018年春に実生した「金鯱」。ドイツのケーレス由来の種子だということで譲り受けた名称は「金鯱園芸種」でした。2年経過後の2020年6月の画像です。この時までは温室内で育てておりました。二年前から通風型栽培室に移し、陽光をよく当て水遣りを辛くしてスパルタ教育に努めてきました。現在の姿です。大分刺が詰まって、金鯱らしさが出てきました。球体直径は丁度10cmぐらい。「金鯱園芸種」とのことでしたが、「短...
昨日のブログで取り上げた菊水綴れ苗を接ぎ木した際に、穂の反対側すなわち根の部分を袖ケ浦の台に逆さに接いだ苗のその後の経過です。この逆さ接ぎについては過去に何度か記事にしています。ご興味がおありの方はリンク先の画像をご覧ください。1/30「逆さ接ぎ苗半年後の今は」3/27「赤い出べそが動き始めた」5/17「菊水逆さ接ぎのその後」昨年8月に接ぎ木したものですが、なかなか成長が進みませんでした。1月の記事の画像を再掲...
過去に何回も記事にしている菊水綴れ苗のその後についてです。2019年6月に実生したストロンボカクタス属の「菊水」。「菊水綴化」と銘打った種子を蒔いたわけですが、発芽した苗の3割程度が綴れ始めました。その後一部の苗を袖ケ浦の台に接ぎました。<接ぎ木苗> いずれも綴れ苗ですが、穂の幅は5cmを超えてきました。<自根苗> 接ぎ木苗と比べ当然成長は遅いですが、脱落する苗は少数です。不思議なのは綴れ苗の方が...
今日のブログはギムノカリキウム属の「ペンタカンサ(聖王丸)」です。3本の苗を維持しています。もとは40年ほど前に二和園さんで入手した一本の小さな苗でした。それから何本かの子を吹き、育てているうちに親子とも皆同じような大きさになり見分けがつかなくなりました。またこれまでに二回胴切りして球体下部の木質部を取り除いています。毎年植え替えていますが、今年は特に機嫌がよくどんどん蕾を揚げてきて開花しています...
梅雨入り間近の今日、エキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しておりました。たった一輪の花ですが、濃い緑色の球体にレモンイエローの大輪が鮮やかです。この黄花短毛丸、油断して放っておくと子をどんどん吹いて群生の形状が乱れてきます。画像にある子株たちは近いうちに掻き落とし、四頭の群生を保つことにします。プシスの良いところは丈夫で子をどんどん吹くことですが、残念ながら小さな温室ゆえその子株を全部育てるわけに...
本日の主役はギムノカリキウム属「天平丸」の三頭株です。実生11年生の自根株ですが、主頭の成長点がつぶれて三つの子を吹き結果こんな姿に落ち着いています。当初掻き落として接ぎ木の穂にしようと思いましたが、グズグズしているうちにここまで大きくなってしまいましたので、このまま行こうということにしました。優柔不断でしたが、結果オーライです。ただこうしてみると三頭株は四角の鉢より丸鉢の方がおさまりが良さそうで...
エキノケレウスの「白紅司」が今年も開花しました。実生10年生になりますが球体直径は4cm程で、これ以上は大きくならないようです。棘よし、花よし、サイズよしの良いサボテンです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願いいたします。にほんブログ...
2014年8月に、ヤフオクで入手した種子を蒔いた闘鷲玉です。いわゆる強刺ギムノの一種です。まずは過去の画像から。2017年11月。まだ若々しいです。初開花は未だです。2020年5月。この時には開花しています。これまで温室内で育てていましたが、その後2022年に通風型栽培室に移動して育てています。そして現在…。球体の大きさはさほど変わりませんが、形状が扁平になり棘が詰まっています。実生10年生になり...
エキノケレウス属の「大仏殿」が一年ぶりの開花です。三輪の黄花がパッと咲き揃っていました。雌蕊柱頭の緑色が「ワシはエキノケレウス属のサボテンであるぞよ。」と語っています。この大仏殿、実生11年生の自根株ですが、開花時以外は温室内でその存在すら忘れ去りそうな地味なサボテンです。例えれば、水不足でひね媚びいじけたエキノプシスのサボテンから刺を抜き去ったような感じです。それゆえ逆にその開花は毎回栽培者を”ド...
今日の主役は三つ目の銀冠玉です。大まかにいえば三頭株ですが、普通の三頭株とはちと違います。通常銀冠玉の二頭株、三頭株といえば独立した複数の球体が根際でつながっているもの。しかし、本日の主役”三つ目の銀冠玉”はこんな姿。マミラリアのサボテンによくあるような、成長点が分割していって多頭になったものです。銀冠玉では珍しいと思います。通常の銀冠玉多頭株のように切り離して独立した複数株にするのは難しい形状です...
エキノプシス属の「大豪丸」が開花しております。これ等の大豪丸二株は2013年に実生した11年生株です。もともと接ぎ木の台として多数の苗を実生して得ていましたが、これらのうちから観賞用として二株を選抜して育ててきたものです。濃い緑の球体が美しいプシスです。現在の球体直径はおよそ10cm。ここ数年高さが径を上回り縦長の球体になってきました。花はどこまでも白い純白です。プシスは駄物と呼ばれていますが、純白...
昨年10月に16個の子株を外して接ぎ木したコピアピア属の「白刺黒王丸」。今日はその総括です。結果はタイトルの通り6勝10敗でした。その内訳は…<接木成功:4株> 袖台に接いだもの。すでに成長開始して球体は2~4cm程に成長しています。<接ぎ木失敗して穂を挿し木したもの> うち発根を確認したもの:2本発根せず昇天間近のもの:8本<行方不明のもの:2本>接木状態の穂にぶつかってどこかに飛んでいった者た...
ツルビニカルプス属の「アロンソイ」。この大型のツルビニ実生苗11年生を3本育てています。この三苗の開花が今年初めて揃いました。3つの画像のうち上の二つの画像の苗は疣が螺旋配列になっており気に入っています。当然交配したわけですが、螺旋苗を優先すべく、これら螺旋苗は交互に交配し、他の非螺旋苗には螺旋苗の花粉を付けるのみとしました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテ...
半月前のブログ「不仲な奴ら」で、なかなか開花時期が合わないと嘆いていたエリオシケの「フロッコサ」二株。ようやく開花が合い交配が可能な状態になりました。苗が充実してきたのか、それとも気候がよろしいのか、昨年までのように二株が交互にパラパラと時期を合わさないように開花することなく、二株とも多くの蕾を付けて次々に開花してきました。余裕で交配することができました。これで100粒ほどの種子が取れれば、実生し...
今日はいろいろな顔を持つ亀甲牡丹について。まずは私が”典型的な”亀甲牡丹と思っているタイプです。30年以上前に五十鈴園さんから購入した苗です。現在双頭株になっていますが入手時は小さな単頭株でした。疣がマツカサのように重なり、その疣を大きくしてゆくと「連山」、「大疣連山」となってゆきそうな形態が特徴です。次のタイプはいわゆる「ゴジラ」に近いもの。疣表面に粒粒の突起状のものが密に連なっています。ネットオ...
基本的形態は5稜のランポー類(今日はヘキラン、恩塚を含みます。)ですが、その変形として4稜や3稜の苗が存在します。どうしてこのような稜数の少ないものが出てくるのかは分かりませんが、かなり無理してその稜数を保っているようにも見え、時として増稜して基本形に近づいていく傾向もみられます。今日はその無理している苗の中でも一番無理しているように見える3稜のランポー類を温室内から呼び出してみました。この苗は1...
今日の主役は実生5年生のペレシフォラ属「銀牡丹」自根苗です。三本ある苗のうちの一本が今日開花しました。いかにもサボテンの花らしい光沢感ある美しい花です。この銀牡丹、ペレシフォラ属サボテンのご多聞に漏れず成長は極めて遅いです。実生5年生の今球体の直径は3.5cm程度です。成長促すために鉢底に完熟牛糞を入れていますが、全然効き目なし。まるで栽培者をおちょくっているように泰然自若として極めてゆっくり成長し...
「パブロフの犬」よろしく、条件反射のように見事に赤く実った種鞘を収穫し、それをせっせと実生し続けました。その結果がこれ ↓。二鉢あります。ユーベルマニア属の「プセウドペクチニフェラ」です。苗の数を数える気はしませんが、500本近くあるのではないでしょうか。この多くの小さな苗たち、こののちどうしましょう。繰り返し述べますが、計画してこうなったのではありません。ただ、実った種鞘を見て、条件反射的に収穫し...
以下の二つの画像はいずれも2013年春に実生したアリオカルプス属「黒牡丹」自根苗です。上の画像の苗は見るからにすっきりとして美しく、一方下の画像の苗は黒牡丹らしい特徴を有するもなんとなく美しさに欠けます。この差はどうして生まれたのでしょうか。上の画像の苗は私のお気に入りの苗で、できた種子は丁寧に採って次世代養成用に実生に回します。一方下の画像の苗はそれほどお気に入りというほどでもないので、上げてき...
サボテンの王様と言われるエキノカクタス属の「金鯱」。開花まで30年を要するといわれるほどその成長は遅々としています。2016年に安曇野を訪れた際に寄ったタカギカクタスさんで入手した金鯱の幼苗。今日はその後の7年間の成長を追ってみました。入手時の姿です。かなり厳しく水やりを制限しておられたようで、小さな球体に不似合いなほどに棘が発達していました。球体の直径は刺を除いて4cm程度でした。その3年後、2...
30年以上前に五十鈴園さんから入手したツルビニカルプス属の「長城丸」です。バランス良い8頭立ての群生株になって既に15年以上経過しています。これ以上の子を吹かず、さらに各頭の大きさもここ何年かはほぼ一定できています。ちなみに2015年(8年前)の画像が出てきましたので下に掲載します。現在の状態に比べて大分若々しい印象がありますが、大きさの点ではあまり変わっていません。この株の見どころはやはり開花時...
多くの種子を提供してくれた瑠璃兜錦の三苗。現在その役目を終えて余生を過ごしています。これらの苗は、7年ほど前に袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたもので、根は袖ケ浦のものです。比較的良い斑回りで疣も大きめのこれらのルリ兜錦、袖ケ浦の勢いをかって数年で10cmを超える大きさに育ちました。当然のように毎年多くの花を咲かせ、交配しまくりました。これまで通算1000粒以上の種子を提供してくれています。またこれらの種を実生...
サボテンさんたちにはかなり迷惑な話なのですが、気まぐれで暇に任せて袖ケ浦を台木にした接木を繰り返し行っています。これまでにかなりの数をこなしているのですが、未だ勘所がつかめず失敗を繰り返しています。失敗したことが明らかになった苗でも、穂が大きな場合、再び接ぎなおしたりさらには用土上に置いて(挿し木して)発根を図ることにしています。今日はこんな挿し木の中で、黒王丸の穂が発根した例を…。昨年12月の画像...
昨年秋に交配していた亀甲牡丹。袖付き降し苗ですが期待通り多くの種子を実らせてくれました。最初に出てきた種鞘が爆ぜて種子が露出しています。手製の吸引器とピンセットを使用して種子を残さず回収します。露出した種子以外に綿毛中に8つの種鞘が隠れていました。これらの種鞘に宿る種子もすべて回収します。回収した種子を茶こし器に入れて、洗剤を振りかけつつ洗浄します。300粒近い種子を回収できました。自根苗ですとこ...
梅雨空の中、コリファンタ属の「マクロメリス」も開花しています。ピンクの大輪。花弁の数が多いことと、その先端部がギザギザ形状になっていることが印象的です。このマクロメリス、実生9年生の苗で群生株になっていましたが、昨年子株を全部切り離し単頭株にしました。したがって球体は縦長。今後球体の下部からまたぞろ子をポコポコと吹いてくるような雰囲気があります。コリファンタ属のサボテンとしては刺は細く長いです。そ...
関東地方は今日梅雨入り宣言。午前中晴れていましたが、その宣言に合わせたように夕刻には雨が降り出しました。午前中の陽を浴びて、温室内ではエキノケレウス属の「紫太陽」が派手な花を咲かせていました。雌蕊が緑色なのがエキノケレウス属の特徴。たまたまそういう色になっているだけなのか、それとも生存する上で何か意味を持っているのか。それを知らなくとも紫太陽は毎年花を咲かせてくれます。この苗、実生してから8年経ち...
表題の「ペレシフォラ実生苗二種」、といってもペレシフォラ属のサボテンは二種しかありません。「銀牡丹」と「精巧丸」です。これらのサボテンの種子はたまにヤフオクに出品されます。5~6年前に目ざとく見つけて落札。実生してきました。これらのサボテンの実生、なかなか手ごわいです。<精巧丸><銀牡丹>それぞれ20粒ほどの種子を蒔いたはずですが現在まで生き残っているのはそれぞれ2株/3株です。これだけ数少ないと接...
コノフィツムのブルゲリの実生を始めたのが7年前。最初の3年間は失敗の連続でした。原因は遮光開始のタイミングが遅かったため。毎回連休明けには全滅の憂き目に。そこをクリアすると、あとは水遣りや季節による日照時間の管理などがキーなのですが、何とか潜り抜けることができました。ブルゲリの種子はヤフオク等で入手できますが、1ロット粒数が100個のことが多いです。それらをせっせと育てたところ、この4年間で多くの...
2013年に数ロット蒔いて生き残っているアズテキウム属の「花籠」です。9苗を寄せ植えで管理しています。まずはともあれ、とにかく成長が遅い。昨日ご紹介したメキシカーナも完敗の遅鈍さです。一番大きな苗で球体の直径は2.5cm程度。一番小さな苗はまだ1cm程でしかありません。それでもしっかりと年を経ているので大半の苗はすでに開花しています。ただ、意外と丈夫なサボテンで、ある一定の大きさになりさえすればめった...
2014年6月に奈良の業者さんから「オマケ」で頂いたゲオヒントニア属「メキシカーナ」の種子。16本発芽しその後全員が元気に育ちました。多くはヤフオク出品で手放しましたが最後の4本は手元に残っています。非常に成長の遅いサボテンで、実生9年目の現在球体の直径はまだ4cm程度です。ただ、すでに開花球になっておりここ数年毎年ピンク色の花を見せてくれます。この画像は数年前に初開花した際のものです。球体にまだ...
同じ恩塚ランポー玉といってもよくよく見るといろいろな模様があることに気が付きます。例えばこんな具合。言葉で表すのも微妙なので百聞は一見に如かず。画像を並べます。まさに十人十色。苗ごとに簿妙に異なる模様。見ていて飽きません。そのような中で今注目している模様の一形態。こんな模様の恩塚を固定しようと計画しています。幸いこのタイプの二本の苗を確認。これらの苗の交配により次世代を目指しています。恩塚には別に...
昨年秋に開花した際に交配しておいた「亀甲牡丹錦」にやっと種鞘が出てきました。”ゴジラ”というほどではありませんが、ボコボコ凹凸のある球体上に細かな班が散りばめられた良いタイプの斑入り苗です。花粉親は斑入りではありませんが、やはりゴジラタイプのものを使用しました。中々種鞘らしきものが現れず今年はダメかとあきらめていましたが、今日いきなりニュッと飛び出してきました。4本の鞘が見られますが、これだけあれば...
2018年にいっちゃんさんから頂いた種子を実生した「金鯱園芸種(ケーレス)」。実生5年生の今年、球体はまだテニスボールほどの大きさですが、金鯱らしい良い姿に育ってきました。二本の苗を維持しています。発芽後、温室内で育ててきましたが、昨年春から通風型栽培室においています。温室内での栽培はいわば「蒸し作り」的な一面がありましたので成長は早いが膨らみ気味の球体が気になっていました。それが通風型栽培室に入れた...
昨日は大変失礼いたしました。お陰様で「認知症ではない。」とのご託宣をお上より頂くことができました。さて、本日の話題は「青磁牡丹」。花牡丹の球体色が青磁色(っぽい)ものをさし、いろいろなタイプのものが流通しておりますが、本日登場するのは五十鈴園系?のものです。35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株からの掻き子を育ててきたものです。他の系統でもう少し疣が平たく発達するものもありますが、私はこのタイプ...