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前回までのシリーズで、「超「商品流通社会」と、著作権(1)~(8)」と題して、新しい経済、新しい社会制度の可能性を提示しました。 超「商品流通社会」という用語は耳慣れないので、今回、「ポスト資本主義社会と、著作権(1)~(9)」に改題します。 今回は、前回紹介した、「知的財産主導経済」と「知財主義社会制度」についてまとめます。 私の最大の問題意識は、IT技術、ネットワーク技術、AI技術などの「情報革命」が、一体何を加速させているのか、という問いです。 上の図の「○○主義?社会」は、果たして何なのでしょうか。 「情報革命」は、どのような経済・社会を加速させているのでしょうか・・・ 過去の「産業革…
前回は、農作物を生み出す土地の管理・運営に長けた社会制度が「封建主義社会制度」であり、商品を生み出す資本の管理・運営に長けた社会制度が「資本主義社会制度」であるという話をしました。 封建主義社会制度から資本主義社会制度への移行にあたり、何が決定的な契機になったのでしょうか。まずこれを考えてみましょう。 実は、封建主義社会においても、商品は生み出され、商品流通は行われていました。具体的には、農民が家内制手工業によって服飾品や日用品などを作り、それらが商品として都市部で売買されるということはありました。そして、各地域では陶芸品などの特産品が職人によって作られ、それらも他の地域に流通し、売買されてい…