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#無著道忠禅師のブログ記事
  • 2023/07/03 22:33

    「暫到」考

    以前から思うことの1つに、「暫到」って、本当はどういう意味なのか?ということがある。現在の宗門では、僧堂修行に赴くと、まずは「暫到和尚さん」と呼ばれる。で、「暫到」の「暫」というのは、「しばらく」という意味であるから、これを素直に受け取ると、しばらくの間到れる者、という意味になると思われる。要は、長期間いることを前提にされていない者、という意味のはずなのだ。そう思っていたら、江戸時代の臨済宗の学僧・無著道忠禅師が、以下のような記載をしていた。忠曰く、暫くの時、某寺に到る。当に久しからずして、而も去るべし。故に暫到僧と曰う。『禅林象器箋』巻6「第六類稱呼門」「暫到」項ここに、「久からずして、去る」とある通り、「暫到」というのは、その叢林に長居することを前提にされていない者のはずなのだ。いや、実はこの用語、宗...「暫到」考

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