メインカテゴリーを選択しなおす
江戸時代初期の浄厳律師の『梵網菩薩戒諺註』という文献を学んでいた時に、そういえば、「諺註」という題が付いているな、と思っていたが、その後も、新義真言宗『密厳院発露懺悔文諺註』という文献も手元にあったことを思い出し、ここで「諺註」って何だ?という話となった。例えば、【日本古典籍総合目録DB】で「諺註」で検索かけてみると、40本以上の文献がヒットする。見た目的に、「註釈書」であることは間違い無いと思うのだが、中国ではこの「諺註」というタイトルを仏典で用いた例は、余り見ないようである。そうなると、日本で用いられた表現かな?という話になるのだが、意味はどうなるのだろうか?「註」は註記・註釈のことだろうが、「諺」は以下の意味がある。・ことわざ、教訓や伝承を含んだ言葉・・・だよな。ついでに、「諺とは、俗言なり」(『維...「諺註」という題名について