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ちょっとした備忘録的な記事である。まず、この房舎について知っているという人は、道元禅師の伝記にかなり詳しいと思われる。法眼感涙し、即ち入室を聴し、即ち横川首楞厳院般若谷千光房に登らしむ。『永平寺三祖行業記』「道元禅師」章これは、それまで藤原基房の木幡の山荘にいた、未出家の道元禅師は13歳の春、比叡山に単身向かわれ、母方の親戚だったとされる良顕法眼に出家を願い出た。その願いを聞いた良顕法眼は当初、実家の親の感情などを慮って一度固辞したが、道元禅師の道心堅固なる様子を聞いて、上記の通り感涙を流しながら入室を許可し、比叡山山内の横川首楞厳院般若谷千光房に登らせたのであった。さて、実は以前から、この「般若谷千光房」ってどこなんだろう?と思っていたのだが、余り良く分からなかった。それどころか、以下の一節まである。初...横川首楞厳院般若谷千光房について