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とある文献を読んでいたら、いわゆる仏教寺院の「寺」という言葉が持つ意味について検討した内容が書かれていた。今日は、その辺を紹介しておきたい。霊裕法師の寺誥を案ずるに、凡そ寺に十名有り。一に曰く、寺、義は釈名に準ず。二に曰く、浄住、穢濁は同居すべからず。三に曰く、法同舎、法と食と、二同界なり。四に曰く、出世舎、世俗を出離するの所を修するなり。五に曰く、精舎、麁暴の者の居す所に非ず。六に曰く、清浄園、三業無染の処なり。七に曰く、金剛刹、刹土堅固にして道人の居する所なり。八に曰く、寂滅道場、祇園に蓮華蔵世界有り。七宝を以て荘厳す。之れを寂滅道場と謂い、盧舎那仏、華厳を此に於いて説く。九に曰く、遠離処、其の中に入る者、煩惑を去ること遠く、寂滅の楽と近づく故に。十に曰く、親近処、安楽行を行ずるが如きは、以此の中で以...「寺」の10の意義について