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地域の風習などによって若干の相違はあるようだが、基本、今日が鏡開きだとされている。なお、鏡餅については、【日本鏡餅組合】という組合もあるようなので、そちらのサイトもご参照願いたい。それに因んで以下の一文を見ていきたい。祝法衣餈○廿日は、永平祖師帰朝し、この日に法衣を祝せらると云い伝う。粥後、住持の本師の像前に、侍衣、華炉燭を備え、厨下に聞き合せ、時至りて茶鼓一通し、大衆、像前に集まりて三拝して立つ。侍者、通覆し、主人、出て焼香。維那、『大悲神呪』を挙し、「上酬慈蔭(上み慈蔭に酬いんことを)」の回向し、大衆、三拝分立す。次に侍者の問訊了って、住持、正面に大衆と相い揖して、展具著座。侍者、鳴版一下し、行者、盛餈の椀に箸と茶盞を添えて托盆して、住持より両序次第に行き了って、侍者、中揖して、大衆、相い揖し喫す。了...禅宗叢林での鏡開きについて(令和6年度版)
「第一官律名義弁」其十一(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・11)
ということで、ここ数回、釈雲照律師『緇門正儀』の「第一官律名義弁」の内容を見ている。なお、これは【1回目の記事】でも採り上げたように、「今略して、僧に位官を賜ひし和漢の官名、職名及び初例を挙示せん」とあって、職名の意味というよりは、任命された最初の事例を挙げることを目的としているようである。よって、この連載では、本書の内容を見つつ、各役職の意義については、当方で調べて、学びとしたい。ところで、前回の記事で、「都維那」「典座」「直歳」の三職について採り上げようと思ったが、前2つでかなりの分量になったので、「直歳」だけ分けて論じようと思った。以下の通りである。一直歳或は、直歳を立つ、則ち直に一年、或は直月・直半月・直日、皆悦衆なり。随方之を立つ。都に之を三綱と謂ふ。其の僧綱を雑任するなり。唐初、数葉、僧主を立...「第一官律名義弁」其十一(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・11)