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「第一官律名義弁」其十一(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・11)
ということで、ここ数回、釈雲照律師『緇門正儀』の「第一官律名義弁」の内容を見ている。なお、これは【1回目の記事】でも採り上げたように、「今略して、僧に位官を賜ひし和漢の官名、職名及び初例を挙示せん」とあって、職名の意味というよりは、任命された最初の事例を挙げることを目的としているようである。よって、この連載では、本書の内容を見つつ、各役職の意義については、当方で調べて、学びとしたい。ところで、前回の記事で、「都維那」「典座」「直歳」の三職について採り上げようと思ったが、前2つでかなりの分量になったので、「直歳」だけ分けて論じようと思った。以下の通りである。一直歳或は、直歳を立つ、則ち直に一年、或は直月・直半月・直日、皆悦衆なり。随方之を立つ。都に之を三綱と謂ふ。其の僧綱を雑任するなり。唐初、数葉、僧主を立...「第一官律名義弁」其十一(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・11)