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令和4年度秋の彼岸会である。9月23日の秋分の日が「お中日」ではあるが、同日を含めた前後7日間について、【其一二】の続きで関連する記事を書いておきたい。子登『真俗仏事編』巻5に収録されている「春秋彼岸仏事」という文章の続きを見ておきたいと思う。〇第二説に曰く、提謂経并に浄土三昧経に、八王日に善を修する事出たり、然るに此の八王日今の彼岸の節あたれり、之に依て此の経を本拠とすと、八王日とは彼の経云く、立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至と是を八王日と謂ふ、是れ天地の諸神陰陽交代する時なり、此の日に当れば、梵天・帝釈・鎮臣三十二人、司命・司録・閻魔大王・八王使者ことごとく出で四方を巡り見て、人民の善悪を行ずると校録す、地獄王も輔臣を出して罪あるものを記さしむ、前斎日〈十五日なり〉と八王日とには過あれど...秋の彼岸会其二(令和4年度版)
今日から、令和4年度秋の彼岸会である。9月23日の秋分の日が「お中日」ではあるが、同日を含めた前後7日間について、関連する記事を書いておきたいと思う。とりあえず、今回の記事では、かつて【葬儀時に棺へ「血脈」を入れるべきか否か?】という記事でも採り上げた子登『真俗仏事編』巻5に収録されている「春秋彼岸仏事」という文章を見ておきたいと思う。春秋彼岸仏事問ふ、春秋の中の時節を彼岸と名づけ仏事を修し善根を作す時とす。其の故、如何。答て曰く、此に三説あり、下より列して示さむ。『真俗仏事編』巻5「雑記部」冒頭の文章は以上である。なお、当方、本書の享保13年版も持っているが、明治19年の縮刷版も持っている。今回は、縮刷版を見ながら記事を書いているが、若干の視力減退が確認される昨今、縮刷版の字の小ささに辟易している・・・...秋の彼岸会其一(令和4年度版)