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親鸞聖人が独自の「二双四重」の教判論を展開したことで知られる『愚禿鈔(上)』に於いて、我々禅宗のことを、こう評している。頓教について、また二教・二超あり。二教とは、一には難行聖道の実教なり。いはゆる仏心・真言・法華・華厳等の教なり。二には易行浄土本願真実の教、『大無量寿経』等なり。二超とは、一には竪超[即身是仏・即身成仏等の証果なり。]二には横超[選択本願・真実報土・即得往生なり。]『愚禿鈔』、『浄土真宗聖典(第二版)』501~502頁「頓教」というのは、「漸教」に対応する語であり、特に後者が「歴劫の修行」を要するのに対し、直ちに頓悟する教えをいう。それが実現するための教学は決して安易なものでは無いし、複雑な体系を持ってはいるが、しかし、仏に至る道として、速やかなる教えである。親鸞聖人はその中に「二教」と...親鸞聖人と仏心宗