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或る大乗経典を読んでいたら、「浄僧」に関する話を見出したので、採り上げてみたい。なお、これは、【「第一義僧」のお話し】の続きの文章である。復た次に、族姓子よ、四種の僧有り。何等をか四と為すや。第一義僧、浄僧、唖羊僧、無慚愧僧なり。〈中略〉云何が名づけて浄僧と為すや。諸もろの能く波羅提木叉具足戒を持つ者有りて、律の如く修行し威儀犯さず、是れを浄僧と名づく。『大方広十輪経』巻5「衆善相品第七」浄僧というのは、結局波羅提木叉(具足戒)を持つものだという。律の通り修行する者を呼ぶので、その通りである。なお、『法苑珠林』巻19と、『諸経要集』巻2に、それぞれ「十輪経云く」として引用されているのだが、『法苑珠林』は「浄僧」で、『諸経要集』では「清浄僧」となっている。・・・何故か違っているが、「清浄僧」という表現を見て...「浄僧」のお話し