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#三徳六味のブログ記事
  • 2025/03/06 07:48

    「三徳六味」の話(令和7年版)

    今日は3月6日なので、語呂合わせで「三徳六味」について学びたいと思う。なお、この語句が、禅僧の問答のテーマになることがある。問う、「三徳六味を離れず、還た仏法有りや、也た無しや」。師云く、「秖だ爾の不問を怕るる」。進みて云く、「請うらくは師よ、道え」。師云く、「三徳六味、施仏及僧」。『雲門録』巻上『雲門録』は、簡潔な言葉で仏法の要点を示すところにその特徴があったりするので、この一節も、正しい意味というのは採りにくい。あくまでも、拙僧なりの読み方であることをお断りした上で、こう読んだ。三徳六味とは、あくまでも、供養である。よって、問者は供養を離れない仏法の有無を尋ねているといえよう。それに対して、雲門文偃は、この問者が、仏法の要点について聞いていないことを怖れるとした。そこで、問者は改めて、雲門に対し、正し...「三徳六味」の話(令和7年版)

  • 2024/03/06 06:55

    「三徳六味」の話(令和6年版)

    まぁ、今日は3月6日なので、語呂合わせから「三徳六味」について見ていきたい。この語句について、現今の曹洞宗では、昼食時の首座施食の偈文の一句として知られている。三徳六味〈三徳とは、一には軽軟、二には浄潔、三には如法作なり。六味とは、一には苦、二には醋、三には甘、四には辛、五には醎、六には淡。涅槃経に云云す〉、施仏及僧、法界有情、普同供養。道元禅師『赴粥飯法』一句目に「三徳六味」とあるのが理解出来よう。なお、この読み方だが、「さんてるみ」と発音している。唐宋音ということになるのだろうなぁ。それで、意味は、先の引用文に見える割註の通りである。なお、「涅槃経に云々す」とあるのは、大乗の『大般涅槃経』巻一「寿命品第一」に挙がっているこの数字のことを指しており、同箇所では在家信者が仏と僧侶のために食事を調える様子の...「三徳六味」の話(令和6年版)

  • 2023/03/06 10:42

    「三徳六味」の話(令和5年度版)

    今日は3月6日である。よって、以前から「三徳六味」について記事にしている。この「三徳六味」とは、禅宗の食事作法で唱える偈文に見られる語句である。例えば、以下の一節などはどうだろうか。○斎之呪願三徳六味施仏及僧法界有情普同供養『諸回向清規』巻1それで、これを訓読すると、「三徳六味、仏及び僧に施し、法界の有情、普ねく同じく供養せんことを」となる。そうなると、この「三徳六味」とは、三宝に布施すべきものだということになるが、「斎」とある通り、ここでは昼食の食事を「三徳六味」だとしている。なお、「三徳六味」については、『大般涅槃経』を説明に使うことが多い。諸もろの優婆塞、仏及び僧の為に、諸もろの食具を弁じ、種種備足せよ、皆な是の栴檀・沈水・香薪、八功徳水の成熟する所、其の食の甘美、六種の味有り、一には苦、二には醋、...「三徳六味」の話(令和5年度版)

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