令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
#4440 衣手にあらしの吹きて寒き夜を君来まさずはひとりかも寝む
令和6年11月30日(土) 【旧 一〇月三〇日 先負】 小雪・「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」衣手にあらしの吹きて寒き夜を君来まさずはひとりかも寝む ~作者未詳 『万葉集』 巻13-3282 相聞歌衣の袖に嵐の風が吹きこむような寒い夜を、貴方がおいでにならないのでわた
#4439 だんだんに無感覚となる報道はウクライナからガザに移れど
令和6年11月29日(金) 【旧 一〇月二九日 友引】 小雪・「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」だんだんに無感覚となる報道はウクライナからガザに移れど ~渡英子 『短歌』 2024年2月号 1977年12月の国連決議において、今日11月29日を「パレスチナ人民連帯国際デー」が
#4438 山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば
令和6年11月28日(木) 【旧 一〇月二八日 先勝】 小雪・「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば ~源宗于(?-939) 『古今和歌集』 巻6-0315 冬歌山里では冬こそ寂しさがつのるものだ。人の訪れも離《か》れ 草木も枯
#4337 枝はなれ地のものとなるくれなゐに染み極まりて照れる楓葉
令和6年11月27日(水) 【旧 一〇月二七日 赤口】 小雪・「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」枝はなれ地のものとなるくれなゐに染み極まりて照れる楓葉 ~窪田空穂(1877-1967)『老槻の下』Photo:枯れ葉が舞う風景 ~photoAC(BLUEAMBERさん) 今日は二十四節気「小
#4436 西の市にただひとり出でて目並べず買ひてし絹の商じこりかも
令和6年11月26日(火) 【旧 一〇月二六日 大安】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)火種棒まつ赤に焼けて感謝祭 ~陽美保子 そもそも巷で騒がしい「ブラックフライデー」とは何ぞやという疑問を解くためにはまず「感謝祭」を知らねばなりません。感謝祭(Thanksgiving
#4435 散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐
令和6年11月25日(月) 【旧 一〇月二五日 仏滅】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐 ~三島由紀夫(1925-1970)辞世 今日は三島由紀夫を追悼する「憂国忌」。1970(昭和45)年の今日、東京市ヶ谷の自衛隊駐屯
#4434 世の中に嵐の風の吹きながら実をば残せる柿のもみぢ葉
令和6年11月24日(日) 【旧 一〇月二四日 先負】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)世の中に嵐の風の吹きながら実をば残せる柿のもみぢ葉 ~源仲正(生没年不詳・平安後期)Photo:秋の柿 ~photoAC(anopi) 日本一生産量が多い柿といえば「富有柿」。噛んだときの食
#4433 冬の虹途切れたままにきらめいて、きみの家族がわたしだけになる
令和6年11月23日(土) 【旧 一〇月二三日 友引】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)冬の虹途切れたままにきらめいて、きみの家族がわたしだけになる ~大森静佳(1989-)Photo:冬の虹 ~木瓜帽子のぶログ 二十四節気「小雪」の初候5日間(11月22-26日)は七十二候の
#4432 はつ雪の便り北より山地より 小雪けふも大和はもみぢ
令和6年11月22日(金) 【旧 一〇月二二日 先勝】 小雪・虹蟄不見(にじかくれてみえず)松過ぎの月が散らせし小雪あり ~永井龍男(1904-1990)小雪や実の紅の葉におよび ~鷹羽狩行(1930-2024)Photo:2016年11月24日、横浜で54年ぶり紅葉の季節に初雪 ~カナココ こ
#4431 のち の よ の ひと の そへたる ころもで を かかげて たたす ぢこくてんわう
令和6年11月21日(木) 【旧 一〇月二一日 赤口】 立冬・金盞香(きんせんかさく)のち の よ の ひと の そへたる ころもで を かかげて たたす ぢこくてんわう(後の世の人の添へたる衣手をかかげて立たす持国天王) ~會津八一(1881-1956) 『鹿鳴集』Photo
#4430 つばらかに翡翠のひかり満ちわたるからまつ林朝鳥のこゑ
令和6年11月20日(水) 【旧 一〇月二〇日 大安】 立冬・金盞香(きんせんかさく)つばらかに翡翠のひかり満ちわたるからまつ林朝鳥のこゑ ~三國玲子(1924-1987)『翡翠のひかり』Photo:新緑のカラマツ林と光芒 ~photoAC(みゆきちばばさん) カラマツは主に本州中部に
#4429 たっぷりと血や臓物や悪心をしまひてくらし人間の胴
令和6年11月19日(火) 【旧 一〇月一九日 仏滅】 立冬・金盞香(きんせんかさく)或る闇は蟲の形をして哭けり ~河原枇杷男(1930-) もともと政治家もマスコミも信じてはいなかったけれど、今年ほど醜いものを見せつけられた年はありませんでした。自民党の総裁選しかり
#4428 射手座の矢冷たい闇を切り裂いて君の頭上の林檎に挿さる
令和6年11月18日(月) 【旧 一〇月一八日 先負】 立冬・金盞香(きんせんかさく)射手座の矢冷たい闇を切り裂いて君の頭上の林檎に挿さる ~北大路京介Photo:depositphotos 頭上のリンゴを弓矢で射抜くというのはあのウイリアム・テルの伝承で、これは西暦1307年の今日、
#4427 木の下のほの明るきは何なると寄る朝光に水仙咲けり
令和6年11月17日(日) 【旧 一〇月一七日 友引】 立冬・金盞香(きんせんかさく)木の下のほの明るきは何なると寄る朝光に水仙咲けり ~大下一真 『漆桶』Photo:とんぼ池公園(大阪府岸和田市)の水仙郷に咲く水仙たち ~祈りログ~ 二十四節気「立冬」の末候は七十二候
#4426 洋梨にナイフを刺せば抱擁の名残りのように芯あたたかし
令和6年11月16日(土) 【旧 一〇月一六日 先勝】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)洋梨にナイフを刺せば抱擁の名残りのように芯あたたかし ~東直子(1963-)『青卵』Photo:ゴールドラフランス ~くだもの歳時記(山形 味の農園) 和梨の旬は早いもので8月からおよそ10
#4425 人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな
令和6年11月15日(金) 【旧 一〇月一五日 赤口】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな ~藤原兼輔 『後撰和歌集』 1102親の心は、闇というほどでもないのだが、どうも子供のこととなると道に迷ったかのようにわからなく
#4424 芋頭手にのせ見ればひとところ青き力の芽ぐみいきほふ
令和6年11月14日(木) 【旧 一〇月一四日 大安】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)芋頭手にのせ見ればひとところ青き力の芽ぐみいきほふ ~馬場あき子『あさげゆふげ』Photo:里芋 ~Youtube(塚原農園) 芋頭《いもがしら》とは里芋の親芋のこと。里芋は貯蔵性に優れて
#4423 咲くまではここがどこだか分からない分からぬままにつぼみふくらむ
令和6年11月13日(水) 【旧 一〇月一三日 仏滅】 立冬・地始凍(ちはじめてこおる)咲くまではここがどこだか分からない分からぬままにつぼみふくらむ ~岡本幸緒 『十月桜』Photo:十月桜 ~photoAC(フリスビーさん) 十月桜《ジュウガツザクラ》は名前の通り10月から咲
#4422 凍土に花の咲かずと嘆く歳はおのれが花である外はなし
令和6年11月12日(火) 【旧 一〇月一二日 先負】立冬・地始凍(ちはじめてこおる)凍土《いてつち》に花の咲かずと嘆く歳はおのれが花である外はなし ~中城ふみ子(1922-1954)『花の原型』Photo:Weather News 今日は七十二候の第56候「地始凍(ちはじめてこおる)」。寒
#4421 日本の終戦がすなはち韓国の解放記念日と聞きてたじろぐ
令和6年11月11日(月) 【旧 一〇月一一日 友引】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 ~俵万智(1962-)『サラダ記念日』Photo:独立記念日を祝うポーランドの人々 今日は「なんとか記念日」のお話。11月11
#4420 二十年反原発の歌詠み続け擁護論の人らと共に避難す
令和6年11月10日(日) 【旧 一〇月一〇日 先勝】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)二十年反原発の歌詠み続け擁護論の人らと共に避難す ~佐藤祐禎(1929-2013)『再び還らず』 歌人の佐藤祐禎《さとうゆうてい》さんの故郷は福島県浜通りの大熊町。あの原発事故で避
#4419 雪のごと灰降る夜空紅く染め一丁向かふの家が燃えてゐる
令和6年11月9日(土) 【旧 一〇月九日 赤口】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)山茶花の散るにすっとぶ消防車 ~伊丹三樹彦(1920-2019)Photo:緊急出動 ~photoAC(matsuemon) 11月9日は「119番の日」。消防・救急の緊急通報用電話番号が119番であることから1987
#4418 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ思ばな巨勢の春野を
令和6年11月8日(金) 【旧 一〇月八日 大安】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)巨勢山《こせやま》のつらつら椿つらつらに見つつ思《しの》ばな巨勢の春野を ~坂門人足《さかどのひとたり》 『万葉集』 巻1-0054 雑歌巨勢山のつらつらと連なった椿をつらつら見な
#4417 木の葉散り秋も暮にし片岡のさびしき森に冬は来にけり
令和6年11月7日(木) 【旧 一〇月七日 仏滅】立冬・山茶始開(つばきはじめてひらく)木の葉散り秋も暮にし片岡のさびしき森に冬は来にけり ~源実朝(1192-1219)『金槐和歌集』 0271 冬歌木の葉が散り、秋も暮れてしまった。片岡の寂しい森に冬がやってきた。 「片岡」
#4415 冬の日のやうやくたけて光るころゼラニュームなど四季咲き親し
令和6年11月6日(水) 【旧 一〇月六日 先負】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)若狭くらやみ返り血の天竺葵 ~塚本邦雄(1920-2005)『句句凛凛』Photo:真っ赤なゼラニウム ~photoAC(cheetahさん) 寺山修司・岡井隆とともに「前衛短歌の三雄」の一人とされている塚本
#4416 女なり男なりを超えたるかたち網に掛かりて帰りたまひき
令和6年11月5日(火) 【旧 一〇月五日 友引】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)女なり男なりを超えたるかたち網に掛かりて帰りたまひき ~梶原さい子(1971-)『椿/リアス』 女か男かもわからなくなった遺体が漁網にかかって帰ってきた。東日本大震災の津波の惨状を詠ん
#4414 死ぬ前にフォーレが書きし真裸の音楽としてOp.117弾く
令和6年11月4日(月) 【旧 一〇月四日 先勝】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)死ぬ前にフォーレが書きし真裸の音楽としてOp.117弾く ~河野美砂子(1956-)『塔』 2015年2月号Photo:Gabriel Fauré ガブリエル・フォーレ(1845-1924)はフランスロマン派の作曲家。今日
#4413 嘆くべし否誇るべきかなボストンに日本の至宝温められしを
令和6年11月3日(日) 【旧 一〇月三日 赤口】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)嘆くべし否誇るべきかなボストンに日本の至宝温められしを ~林龍三 『塔』 2015年7月号Photo:ボストン美術館 日本美術の至宝展(2013年)(大阪市立美術館) 今日は日本国憲法が発布された
令和6年11月2日(土) 【旧 一〇月二日 大安】霜降・楓蔦黄(もみじつたきばむ)我が衣色取り染めむ味酒《うまさけ》三室の山は黄葉しにけり ~柿本人麻呂歌集 『万葉集』 巻7-1094私の衣をきれいな色に染めましょう。三室の山も紅葉している頃です。 「味酒」は「三室の山
#4411 石蕗の葉の光れる夜の道狭めあやしみ合ひてすれ違ひたる
令和6年11月1日(金) 【旧 一〇月一日 仏滅】霜降・霎時施(こさめときどきふる)石蕗《つは》の葉の光れる夜の道狭めあやしみ合ひてすれ違ひたる ~大西民子(1924-1994)Photo:石蕗《つわぶき》~HAGI(萩市観光協会公式サイト) 菊花の常緑多年草ツワブキの黄色い花が
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令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
令和7年6月26日(木) 【旧 6月2日 先勝】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」よろづよにかはらぬものは五月雨の雫に薫るあやめなりけり ~源経信(1016-1097)『金葉和歌集』 巻2-0128 夏歌いつの世にも変わぬものは五月雨のしずくに薫るあやめのすばらしさであるなあ。
令和7年6月25日(水) 【旧 6月1日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」コップの水一気に干して暑気中り ~村沢夏風(1918-2002)Photo:photoAC(カメラ兄さん) 私が子供の頃は夏の盛りに気温が30℃を超えればもう「厳しい暑さ」と表現されていましたが、今で
令和7年6月24日(火) 【旧 5月29日 先負】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」花ごとに気ままに風とたはむれてラベンダー畑はいちめんの波 ~栗山由利 「南の魚座 福岡短歌日乗」Photo:富良野のラベンダー畑 ~札幌観光バス㈱ ラベンダーはハーブとして古代エジプ
令和7年6月23日(月) 【旧 5月28日 友引】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」保守党支持やめよと吾の云い切りし後を緘黙《かんもく》に父は薪挽く ~清原日出夫(1936-2004) 正式名は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」。一般に「日米安
令和7年6月22日(日) 【旧 5月27日 先勝】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」古への武具の名持てるうつぼぐさ誰が侍女としてわれは果てけむ ~大西民子(1924-1994) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6/21-6/25)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさかるる)」
令和7年6月21日(土) 【旧 5月26日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」夏至の日の幽かに聴こゆ馬の鈴 ~原石鼎(1886-1951)Photo:夏の昼下がり ~白秋の黄昏 今日は二十四節気の10番目「夏至」。『暦便覧』には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以
令和7年6月20日(金) 【旧 5月25日 大安】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」妻とする朝餉のしばし異様なる音に驚きわが覗き見る ~安井昭宗 『銀剣草』 1946年4月1日に起こったアリューシャン地震(マグニチュード8.1)による津波は震源地に近い北アメリカや日本ではほ
令和7年6月19日(木) 【旧 5月24日 仏滅】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」反芻をしてわれ生きむ馬くさき昭和の入口昭和の出口 ~山田富士郎(1950-) 今日は「元号の日」。『日本書紀』によれば皇極天皇の在位4年を改めて「大化元年」としたとあり、1380年前の皇極天
令和7年6月18日(水) 【旧 5月23日 先負】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」あじさいはあわれほのあかく移りゆく変化《へんげ》の花と人のすぎゆき ~坪野哲久(1906-1988)Photo:芭蕉の里 紫陽花まつり(那須)~ICUネット 紫陽花の花の色は土壌によって決まるそうで
令和7年6月17日(火) 【旧 5月22日 友引】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」筑波嶺のさ百合《ゆる》の花の夜床《ゆとこ》にも愛《かな》しけ妹ぞ昼も愛しけ ~大舎人部千文 『万葉集』 巻18-4369筑波山の百合の夜床の愛しい妻は昼も愛しい妻なのだよ。 大舎人部千文《
令和7年6月16日(月) 【旧 5月21日 先勝】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」つぶつぶと葉交《はがひ》に見えて梅の実の口酸く思ふまでになりたる ~谷鼎(1896-1960)『冬びより』Photo:tenki.jp 今日は七十二候の第27候「梅子黄(うめのみきばむ)」。梅の実が熟し始
令和7年6月15日(日) 【旧 5月20日 赤口】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」米櫃に米のかすかに音するは白玉のごとはかなかりけり ~北原白秋(1885-1942) 明治3年6月15日、戊辰戦争の一つである北越戦争に敗れて窮乏した長岡藩に、支藩である三根山藩
令和7年6月14日(土) 【旧 5月19日 大安】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」音楽の絶えてこの夜になかりせばサン・サーンスの雨の山査子《さんざし》 ~塚本邦雄(1920-2005)『されど遊星』Photo:山田和樹(1979-) 私が山田和樹という指揮者を初めて
令和7年6月13日(金) 【旧 5月18日 仏滅】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」みな月の有明づくよつくづくとおもへばをしき此の世なりけり ~香川景樹(1768-1843)水無月の有明の月が残る夜、つくづく思えば、死ぬのは惜しいこの世であったよ。 病で体が
令和7年6月12日(木) 【旧 5月17日 先負】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」ゴルバチョフをののしる会話とぎれなくシベリア鉄道の車内にききたり ~鑓水青子(1976-)「真冬ロシア」Photo:サンクトペテルブルクの白夜 ~RUSSIA BEYOND 今日は「ロシアの
令和7年6月11日(水) 【旧 5月16日 友引】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」思ひあらば今宵の空をとびてまし見えしは月の光なりけり ~和泉式部(978?-?)『和泉式部 続集』 0160本当に愛しているのならば今宵の空を飛ぶ蛍のようにお越しになったでしょ
令和7年6月10日(火) 【旧 5月15日 先勝】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」これよりの梅雨の憂き日の一日目 ~稲畑汀子(1931-2022) 一昨日は九州北部と四国、そして昨日は中国・近畿・東海地方も梅雨入りしました。ここから約ひと月あまりは曇りと雨の日が繰り返
令和7年6月9日(月) 【旧 5月14日 赤口】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」六月の海照りつよく枇杷熟るゝ ~鈴鹿野風呂(1887-1971)『浜木綿』Photo:枇杷の実 ~JA長崎せいひ もう10年以上前のことですが、初めて長崎に旅行した時、グラバー邸や大浦天主堂など観光
令和7年6月8日(日) 【旧 5月13日 大安】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」爛々と昼の星見え菌《きのこ》生え ~高浜虚子(1874-1959) 1947(昭和22)年10月14日に詠まれたことから、この日に「昼の星」が見えたとすれば、おそらくは土星であろうと考えられています
令和6年6月27日(木) 【旧 五月二二日 友引】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)サリン吸い堕胎を決めたるひとのことそのはらごのことうたえ風花 ~鈴木英子(1962-)『油月』 オウム真理教による地下鉄サリン事件があったのは1995年のこと。関西では阪神大震災があったあの忌
令和6年6月26日(水) 【旧 五月二一日 先勝】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)雨となりわれを打つきみなつかしや花冷えののちあやめも冷ゆる ~水原紫苑(1959-)『武悪のひとへ』Photo:ジャーマンアイリス ~photoAC(sakurahubuki桜♡雪さん) 今日は夏至の次候『菖蒲華
令和6年6月25日(火) 【旧 五月二〇日 赤口】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)卯の花を腐《くた》す長雨《ながめ》の始水《みづはな》に寄る木屑《こづみ》なす寄らむ児もがも ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4217卯の花を腐らせるような長雨で流れた水に寄せら
令和6年6月24日(月) 【旧 五月一九日 大安】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾むきみの声 ~小野茂樹(1936-1970)Photo:Yamaha Music 今日は「ドレミの日」。ちょうど1000年前のこの日(1024年6月24日))、グイード・ダ
令和6年6月23日(日) 【旧 五月一八日 仏滅】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)矢弾尽き天地染めて散るとても魂還り魂還りつつ皇国護らん ~牛島満(1887-1945)辞世 1/2Photo:181人の名の刻まれた3枚の銘板追加される「平和の礎」~NHKニュース(2024年6月19日) 今日
令和6年6月22日(土) 【旧 五月一七日 先負】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)夏枯草の畦に座れば雨落つる ~西口百艸(1892-1968)Photo:ウツボグサ 6月頃(左)と8月頃(右) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6月21日-25日)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさか
令和6年6月21日(金) 【旧 五月一六日 友引】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな ~藤原道信(972-994)『後拾遺和歌集』 巻12-0672 恋歌二夜が明ければ再び日が暮れて貴女に逢えるのは分かっているが、それで
令和6年6月20日(木) 【旧 五月一五日 先勝】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)埋れ木の花さく事もなかりしに身のなる果ぞ悲しかりける ~源三位頼政(1104-1180) 『平家物語』 巻4埋れ木のように花の咲くこともなかったわが身が、このようなことになり果てるとは悲しいこ
令和6年6月19日(水) 【旧 五月一四日 赤口】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ) 夏の花、合歓《ねむ》の花をモチーフにした面白い歌がありました。合歓の木は写真のように細い糸を集めたような薄紅色の花を咲かせますが、夜は葉が閉じてしまい、眠るように見えたことからその
令和6年6月18日(火) 【旧 五月一三日 大安】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)ほととぎす思はずありき木《こ》の暗《くれ》のかくなるまでになにか来鳴かぬ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻8-1487.雑歌ほととぎすよ、思いもしなかったが木の陰がこんなに暗くなるまで
令和6年6月17日(月) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)あまつさへ夾竹桃の花あかく咲きにけらずやわかき男よ ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:キョウチクトウ ~生活110番 根から花まですべての部分に毒があるという有毒植物、夾竹桃《き
令和6年6月16日(日) 【旧 五月一一日 先負】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)花ならぬ香もなつかしみ袖かけん色づく梅の雨のしづくに ~中院通勝《なかのいんみちかつ》(1556-1610) 『通勝集』花だけでなく、その実の香りも芳しい。袖にかけようか、色づく梅の実に滴る
令和6年6月15日(土) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)あをによし寧樂《なら》の京師《みやこ》は咲く花の薫《にほ》ふがごとく今盛りなり ~小野老《をののおゆ》(?-737)『万葉集』 巻3-0328 雑歌奈良の都は満開の花が鮮やかに華
令和6年6月14日(金) 【旧 五月九日 先勝】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)血をわけしものと思はず蚊の憎さ ~内藤丈草(1662-1704) 今日は「世界献血者デー」。ABO式血液型を発見した生物学者カール・ラントシュタイナー(1868-1943)の誕生日が6月14
令和6年6月13日(木) 【旧 五月八日 赤口】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)なほ生きむわれのいのちの薄き濃き強ひてなげかじあぢさゐのはな ~斎藤史(1909-2002)『魚歌』Photo:北鎌倉明月院開山堂前の花想い地蔵 ~鎌倉トリップ 紫陽花ほど梅雨の季節
令和6年6月12日(水) 【旧 五月七日 大安】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)北へゆく雁のつばさにことづてよ雲のうはがきかき絶えずして ~紫式部 『新古今和歌集』 巻9-0859 離別歌北へ帰る雁の翼に言付けて、遠い南の国からも私に便りを下さいよ。書き絶や
令和6年6月11日(火) 【旧 五月六日 仏滅】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)入梅を拒む日のあり風のあり ~稲畑廣太郎(1957-)Photo:太陽の光と青空 ~photoAC(bergamotさん) 昨日6月10日は暦の上での「入梅」。梅雨入りの時期を前もって農家に報せる
令和6年6月10日(月) 【旧 五月五日 先負】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)鳴く声も聞こえぬものゝかなしきは忍びに燃ゆる蛍なりけり ~藤原高遠(949-1013)『詞花和歌集』 巻2-0073 夏歌鳴く声は聞こえませんが、悲しいものといえば忍ぶ思いで燃える蛍な
令和6年6月9日(日) 【旧 五月四日 友引】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)ハミングは浴室を出てキッチンへ北京ダックのおしりがゆれる ~加藤治郎(1959-)『サニー・サイド・アップ』Photo:Belle Maison ドナルドダックがアニメーション映画『かしこいメンドリ』で初
令和6年6月8日(土) 【旧 五月三日 先勝】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)あづまぢの 野島が崎の はま風に わが紐ゆひし 妹がかほのみ 面影に見ゆ ~藤原顕輔(1090-1155)『千載和歌集』 巻18-1166 雑歌下東路の、野島が崎の浜風に吹かれていると、衣の紐を結んでくれ