俳句を詠むうえで、キャリアを積めばつむほど「冒険」ができなくなってくる。いわゆる「置きに行く俳句」が多くなってしまう。原因は、経験とともに批評眼が発達してきて、知らぬ間に自句にダメ出しをしてしまうからである。破調、句またがり、字余りを避けて、無難
俳句を詠むうえで、キャリアを積めばつむほど「冒険」ができなくなってくる。いわゆる「置きに行く俳句」が多くなってしまう。原因は、経験とともに批評眼が発達してきて、知らぬ間に自句にダメ出しをしてしまうからである。破調、句またがり、字余りを避けて、無難
「俳句四季」3月号手元に届いた『俳句四季』最新号を読んでいて、「俳人の矢作十志夫氏のBlogによると・・・」という文章が目に飛び込んできてびっくりする。新・創刊された結社誌を紹介している「特集記事」の中に、だいぶ以前にBlogに載せた自分の「結社についての考
検査を受ける貴花田と若花田大相撲の3月場所は新弟子の入門が多い時期なので、別名「就職場所」と言われている。かつては100名を超える入門希望者があったというが、今場所の合格者は27名だったとか。少子化の影響もあるけれど、稽古の激しさ、上下関係が根強い世界を嫌う昨
昨日、大阪で大相撲春場所が幕を開けた。昔から「荒れる春場所」と言われているが、初日早々、横綱、2大関が負けるという大波乱の展開となった。いずれにせよ、これで朝は大リーグ、夕方は大相撲と1日中が楽しめることに。しかし、今尚、世界中で苦しむ人たち
今年は、気候に恵まれない句会や吟行(イベント)が多い。全体的には暖冬なのに、各種行事の時にかぎって、ピンポイントで悪天候になってしまう。25周年記念を兼ねた新春吟行も寒風の中だったし、先日の湯島天神での探梅行も雨にたたられた。 「俳句に生憎は
今日、足立俳句連盟の理事会が開催されて、5月の俳句大会の投句を募る募集要項の発送を行った。今回は、知名度の高い櫂未知子さんに特別選者をお願いしたので、いつもより投句者が増えると予測しているし、そうなれば運営的にもマイナスとならないので有難い。
「春」には、「卒業」「入学」「新社員」など出立に関連する季語が多い。名を呼べば視線まつすぐ入学児 鷹羽狩行朝礼や指の先まで一年生 村井栄子「巣立」もそのひとつ。それに関連して「小鳥の巣」、「巣箱」などの傍題もある。巣立鳥その影
あだち野の月例句会の日。 「夕飯は各自で」とYとの連絡黒板に書いておいたら、それを見たYが、こちらの居ない時間を狙って(?)女子会を開くことにしたらしい。長女、次女に声をかけ、近くに住む義妹を交えた総勢4名で、雛人形を囲んで、チラシ寿司や桜餅などを食すら
1月に実施した「あだち野」創刊25周年記念を兼ねた新春吟行の紹介記事が「俳句界」3月号に掲載されている。楽しかった新年会の雰囲気が伝わってくるレポートページ。こうした催事は、機会を作って毎年やりたいと思う。隣のページには、一昨年まで参加していた写真俳句「写
大谷翔平選手が結婚したというSNSにびっくり。日本人としか発表されていないが、羽生結弦の時のように大騒ぎして変なコトにならないようにしてほしい。しばらくはそっとしてあげて‼
昨年は、早朝の大谷翔平のホームランで目覚め、昼のニュースで何度も何度も再現VTRを見て楽しんだものだ。今年もその時期がやってきた。昨日、ドジャース移籍後の最初のオープン戦で早速ホームランを打った。アメリカで言われるように、やはり、彼は「ユニコーン」である。そ
食事作りの時間を少なくする人が増えているらしい。昨今の主婦(主夫)はコンビニ、スーパーなどで総菜を買って弁当、夕飯に応用するのだという。名付けて「調理定年」の世代と呼んでいる。データでも、そのコトが証明されていて、一年間で買う総菜の金額を表す棒グラフがあ
鉄板の醤油饒舌春しぐれ 十志夫 撫牛や足裏に下りてくる余寒 見上げたる梅のかたむき男坂今日は「湯島天神」で探梅吟行を実施してきた。あだち野のメンバーに加え、「鷹」「銀漢」「好日」など他結社の人たちが加わり、充実した時間を過ごすことができた。あい
をちこちに命のかたち木の根明く 十志夫超結社の「細道句会」に参加してきた。いつもの如く、アフターが楽しく勉強になる。 明日は「湯島天神」での探梅吟行。天気が心配だが、昼までは持ちそう。 鷽替にいつもの顔のならびをり 十志夫「鷽替え」の
来週、湯島天神での探梅吟行を予定している。昨年は寒風で、しかも十分に咲き切らない中での吟行だったので、わざわざ一週ずらせて実施日を決定したのだ。何とか春の陽気になってほしいが、どうも予想では雨模様らしい。雨だと年配者の参加率が激減してしまうので
ふつふつと色ふくらみぬ藪椿 十志夫句友から頂いた椿のつぼみが開き始めた。食卓におくと、その場までが和んでくる。今日は、「侘助」を頂いた。藪椿よりはもすこしばかり蕊の色味が豪華である。Yの茶室にふさわしいかもしれない。 侘助をほめて
島根句会 昨年4月からスタートした「島根句会」が、昨日で10回目の開催となった。メンバーの力量も、それぞれの句柄もだいぶ分かってきて、指導がやりやすくなった。1月に実施した25周年記念をかねた「新春吟行」も、メンバーが一堂に会したこともあり、貴重な体験
「金声」(本阿弥書店)今回収録された371句の中から共鳴句を上げて御礼とさせていただく。うすらひのみづとなりゆくひかりかな 朝日の中で固体から流体に移りゆく景。翼たたむごとくに降りて半仙戯 鳥のように漕いでいて、静かに降り立つ。破れ蓮茎に気骨のごときもの
「金声」(本阿弥書店)田口紅子さん(「香雨」白雨集同人)から、第五句集「金声」を頂戴した。飯田龍太、鷹羽狩行の両名に師事し、「狩」に創刊入会。2018年の「狩」終刊に伴い、「香雨」に入会し、現在「白雨集」同人。半世紀にわたる俳句とのかかわりの中、198
5日に97歳で亡くなられたM氏のご自宅に伺い、ご焼香をしてきた。アンソロジーに掲載されたM氏の近詠と3篇のエッセイをコピーしてご遺族にお渡しする。(その一部を紹介する) 厭ふ身に病は遠し秋ざくら 初暦背筋伸ばして吊るしけり とろろ汁妻の小言を流し込
あだち野の俳句理念と近いということで、1月24日に紹介した「渋柿」安原谿游主宰の新作と自選句が「俳句四季」2月号に載っていた。 空の上に空あり祖谷の揚雲雀 朱鷺そつと追ひやる佐渡の田植かな 漁火を波間に佐渡の冬銀河 高杉家桂家訪へば松手入吟行
椿切るハサミの音の一度きり 長島衣伊子俳句の仲間のお宅に伺った折、庭に咲いていた「椿」を頂いてきてそれを部屋に飾った。まだほとんどが蕾なので、しばらくは楽しめそう。 ふつふつと色ふくらみぬ藪椿 十志夫「少し、早いですが・・・」と義理チ
「円周率」 矢作十志夫 笹鳴やフルーツサンドの断面図 駄菓子屋を囲む更地や寒雀 知らざりし祖母の旧姓かまど猫 凍鶴や円周率の真ん中に 訃を聴けば歳を訊く癖かいつぶり 上記の5句は「俳壇」からの依頼で、新年号「俳壇プ
「俳句四季」2月号より地貌季語のひとつに「木の根明く」というものがある。 木の根明く胎児はなにを見てをるや 宮坂 静生歳時記によっては載っていないものもあり、比較的新しく収録された季語である。写真にあるように北国の春先の景だが、先日の東京の雪の際にも
あだち野の最長老のM氏が、2月5日の朝に亡くなったとの報が届く。昭和元年生まれの98歳。前日(2/4)の昼にお会いしたときには矍鑠としておられた。その15時間後の訃報である。他にも、亡くなる直前にスーパーで会ったという人、電話で話しをしたという人もいる。
いつものことながら、都会は「雪」に弱い。昨夜も大混乱だった。未明には雷鳴も轟いて驚かされる。朝起きたら雪の重みで庭の木の枝が折れていた。(写真・右)そんな中、我が家では春らしい行事がスタートとする。Yは三姉妹の長女。 我が家の二人の子供は共に女子。結婚
またひとりテロップ逝けり寒の雨 十志夫昨年末から年初にかけて、多くの歌手、俳優たちの訃報に接した。谷村新司、八代亜紀、大橋純子、もんたよしのり・・・といった人たちは、70歳前後と世代的にも近いので、臨時ニュースとして流されるテロップ(字
竹ノ塚の本部例会に加えて、現在3か所ある支部句会に、この3月より新しい句会が一つ加わり4か所になることになった。亡くなった足立俳句連盟会長が担当していた「青井住区センター」の俳句教室である。環七を東に(千葉県寄りに)向かった場所で、我が家からは車で出かけ
早いもので、1月が終わってしまった。昨日は、足立俳句連盟会長が急逝されたとの一報であたふたした1日。残った幹事で、いろいろなコトを分担担当しなければならないと確認する。昨年のK副会長に続いての訃報である。つくづく「人間の一生」なんて儚いものだと思う。しか
本日、今年最初の足立俳句連盟・理事会が開かれた。昨年の会計報告、各事業別の担当者決め、5月の俳句大会の準備などを話し合うための招集だったが、現会長が急逝されたとの一報が入り、急遽、今後の役割分担が話し合いの最大のテーマになる。昨年のK副会長、そし
本日、四国の香川県の知らない方からお便りが届く。このblogを毎回読んでいただいているらしく、私が書いた俳句理念としての「コト俳句とモノ俳句の融合」について解説しているものがあれば送ってほしい、とのことだった。丁寧に切手まで同封してあった。今年のアンソロジー1
あだち野の創刊の頃から活躍しているMさんから「俳人協会」の60周年の記念で刊行された「歴代会長の講演録」を頂戴した。中村草田男、水原秋櫻子、大野林火、安住敦、沢木欣一、松崎鉄之助、鷹羽狩行、大串章氏という錚々たる8名。一人一人聴いて、先人の俳句に対す
ここ1週間ほど腰痛が続いているが、今年最初の「細道(早稲田)句会」に参加してきた。ベテラン俳人19名による超結社句会である。7句出し。東北、関西など遠方の方もいるので、句座に集まれるのは在京のメンバーが中心。今日は10名の参加だった。残りの方は「夏雲シス
これから、超結社句会「細道句会」に出掛けてきます。ご報告は帰宅してから。
俳句を書いていると、頭のうしろのほうから呟きが聞こえてくる。「このままでいいのか? 独りよがりの句になっていないか?」「季題のたんなる説明に終わっていないか?」「似たような句を以前出したことがないか?」という問いかけである。いうならば、「内なる読者」から
「俳句界」2月号に結社「渋柿」の紹介記事が載っていた。同結社は、松根東洋城によって大正4年に創刊され、現存の結社としては日本で2番目に歴史ある結社(109年目)である。因みに一番古い結社は「ホトトギス」(127年目)。「渋柿」という結社名は、大正天皇に「
白菜などがだいぶ安くなってきたこともあって、夕飯を鍋にすることが多くなった。個人的には、すき焼きやキムチ鍋などが好みだが、Yは水炊き風のものが好きなので、今夜はタラと野菜をたっぷり入れた薄味のアッサリとした鍋にする。 ZIPPOの揺れて鰭酒点しけり 十志夫
今日は、16日の新年吟行を含めると、今年になって3回目の月例句会だ。 マフラーをぐるぐる巻きにして自由 折原れつ子 玉子焼ほめて始まる女正月 天野みつ子 新年会酔へば始まるエピソード 岡田みさ子 あやふやの記憶をただ
厳かな雰囲気の中で「歌会始め」の儀が執り行われた。お題「吾」で、全国から寄せられた1万5000首の中から選ばれた10首が読み上げられた後、皇室関係者の歌が紹介され、最後に皇后、天皇の歌が紹介された。事前の選のために、能登の災害に触れた歌はないのは致し方な
「お茶をどうぞ」パソコンに向かっていると、Yが点てた抹茶を持ってきてくれた。珍しいことで、どうした風の吹きまわしか。 冬うらら一服の茶に仲直り 中山 玲(ZOOM句会)先日のZOOM句会で、「一服のお茶」というと、抹茶のイメージだが、「ほうじ茶」や「煎茶」で使
平成9年に一枝伸主宰によって創刊された「あだち野」は、今年で27年目を迎える。令和2年に一枝主宰が勇退したあと、私が継承して今年で4年目になる。本日1月16日、コロナ禍で実施できなかった「25周年祝賀会」を兼ねた新春吟行句会を西新井大師でおこなった。今回初
だいぶ昔のことになるが、雑誌編集にかかわっていた経験から売れる「週刊誌」と売れない「週刊誌」のことについてblogで触れたことがある。人間がいだく「興味」の種類を身体の例えると、「頭」「腹」「下半身」の3つに分かれる。「頭」は知的欲求。「腹」は経済、金儲け。
きのうは初雪(霙)が降ったものの、今年は暖冬という予報の通り、東京では「寒の入」してからも、それほど寒くない日が続いている。それは恵まれた気象環境の中の話であって、能登の避難所生活の人たちにとっては、かなり堪える寒さであろう。乳幼児、高齢者、障害
プレバトの冬麗戦をみた。お題は、「大笑い」する様子を詠むというもの。夏井いつきさんの選による上位10句は以下のとおり。★1 1月の笑いの外にひとりいた 春風亭昇吉 2 残業の鍋焼M-1の出囃子 キスマイ・横尾 3 初笑い
先週末、Yの指導する茶道教室の初稽古があった。彼女が茶道を趣味としてから50年ほどになるだろうか。教職に就いていた縁もあって、近隣の小学校から授業としての指導を依頼されることもある。句会で茶道用語が登場することもあるが、一般の男性より理解できることが有難
人日7日、今年最初の句会では、食に関するものが多かった。 健啖の箸のためらふ節料理 高野 敏男 家紋入りの朱の椀そろふ雑煮かな 阿部 真弓 松の内は、お節料理で済ませてきていたので食材が切れていたことを思い出し、句会後にスーパーに立ち
それらしく暮れてゆくなり松の内 宇多喜代子令和6年は、能登大地震、羽田航空機事故という散々な幕開けで、目出度さも中くらいということになってしまった。「あだち野」にとって、そして私自身にとつて、今年はどんな年にになるのだろうか。明日(1/7
なんという正月だろう。北陸の大地震と津波騒動がひと段落したと思ったら、今度は日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突炎上というニュース。乗客と乗務員の総数376名が無事脱出できたというのは奇跡的ではあるが、海上保安庁側の乗組員5人が亡くなったという。今
北陸地方を襲った震度7の地震は、元旦ということもあったし、日本海側の広範囲にわたる揺れだったこともあり、さまざまなところに影響が出た。東京でも震度3を記録して、はっきりと体に感じた揺れだった。すぐに津波注意報が出され、TVの各局が一斉に「5mの津波が襲って
あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします 2024年 元旦
大晦日といえば、「紅白歌合戦」と相場が決まっていたのは昔のこと。かつて50%を超えた視聴率も、今はどのくらいなのだろうか。Adoとanoの区別がつかない身にとっては、今の流行り歌にはまったく興味がわかない。今年は元・ジャニーズ所属タレントの出場がな
大好きな歌の一つに竹内まりやの「駅」という曲がある。 見覚えのあるレインコート/黄昏の駅で胸が震えた ♬で始まるストーリー性のある曲。作詞作曲とも竹内本人だが、中森明菜がカバーしてから広く知られるようになった。「プラスティックラブ」「恋の嵐」
「塔の会」のメンバーである畏友から合同句集(11)を頂いた。同会は、昭和43年に草間時彦、星野麥丘人、磯貝碧蹄館、清崎敏郎、鷹羽狩行氏らによってスタートした超結社の句会で、会員の死去、退会を重ねながらも今年で発足55年目を迎える。現在の会員数は2
先日、結社の細道句会に先立ち、久しぶりに母校のキャンパスを巡った。ところどころ手が加えられているが、大隈重信像、大講堂、演劇博物館など、全体的には半世紀前と少しも変わらない。時を超えて、ゼミの仲間、所属クラブ・・当時のいろいろなことが思い起されて
元関脇の寺尾関が亡くなったという報道。60歳という年齢は、いかにも若すぎる。その取り口は徹底的に突いて突きまくる若々しいもので、弟子の阿炎が受け継いでいる。大相撲では、前みつを取って前に出る千代の富士、受けて立ち徐々に自分の得意の形にもっていく大鵬など
SNSを通して「140字の小説」が話題になっている。作者の冬野夜空さんが、この短編(極少)の小説をSNS上で執筆を始めたところ、多くの若者がそのストーリーをTikTokで画像にして拡散したことで一気に知れ渡り、それに注目した出版社が一冊の本にまとめたというのが
あだち野アンソロジー誌上で、毎回話題となるのが巻頭のエッセイである。第11号は、 櫂未知子「群青」共同主宰、 吉田千嘉子「たかんな」主宰、北大路翼「りぼん句会」代表のお三方にお願いした。いずれも興味深い内容なので、3回にわたって転載紹介させていただく。★ ★
あだち野アンソロジー誌上で、毎回話題となるのが巻頭のエッセイである。第11号は、櫂未知子「群青」共同主宰、吉田千嘉子「たかんな」主宰、北大路翼「りぼん句会」代表のお三方にお願いした。いずれも興味深い内容なので、3回にわたって転載紹介させていただく。★ ★ ★
あだち野アンソロジー誌上で、毎回話題となるのが巻頭のエッセイである。第11号は、櫂未知子「群青」共同主宰、吉田千嘉子「たかんな」主宰、北大路翼「りぼん句会」代表のお三方にお願いした。いずれも興味深い内容なので、3回にわたって転載紹介させていただく。★ ★ ★
とある知人から、アンソロジーの返礼として365日分の俳句が収録された「日めくりカレンダー」(神野紗希さん監修)が送られてきた。1月1日は、「稲畑汀子さん」、大晦日は、「鈴木真砂女さん」。 幸せの待ち居る如く初暦 稲畑汀子 去年今年いのち一
大谷翔平騒動がひと段落した。ドジャースへの移籍が決まった12月19日は、18歳の時の日本ハム入り、23歳のエンジェルス入り、そして今回の29歳でのドジャース入りのすべてが、おなじ日だったとか。不思議な因縁である。ところで、アメリカ人の「ドジャース」の発音
年末恒例のblog上での句集も今年で15年目を迎えた。 矢作十志夫・第15句集 (その2)54句【秋】22句 コマ送るやうに車窓を豊の秋 馬の耳かすかに動き秋に入る高層の小さき緑地や鳥渡る菜園に二坪の秋来たりけり大伯父の
年末恒例のblog上での句集も今年で15年目を迎えた。矢作十志夫・第15句集 (その1) 62句【新年】4句ぱたぱたと返るオセロや初昔御降りの音なく庭を清めたる狂ひなき主従の間合ひ猿廻し何もせぬこと愉しめりお元日 【春】16句まだ固き湖面のひ
十二月八日おそらく今日の日のごとし82年前のきょう、ハワイの真珠湾を日本の空軍が襲撃して太平洋戦争が始まった。 あやまちはくりかへします秋の暮 三橋敏雄 蟬しぐれもはや戦前かもしれぬ 攝津幸彦世界中を眺めていて、人間の愚かさは、当時の状況とな
「俳人協会」の機関紙である「俳句文学館」(12/5号)が届く。会員(1万5000名)を対象にした年1回の俳句大会の結果発表が掲載されていた。総投句数は、協会会員の約4割(5937名)になるという。その中から、大賞、準賞、プラチナ賞(高齢者対象)の3句が選
久し振りに「NHK俳句」をみた。今週の選者は夏井いつきさん。兼題の「おでん」に対して、「コンビニのおでん●●」という句が600句もあったという。おでんはもはや家庭で作るものではなく、コンビニでかうものらしい。凡句を脱するには、「コンビニで買う」「コンビニのお
:複数の結社から毎回「結社誌」を送っていただいている。発行サイクルは、月刊のもの、隔月刊、季刊のものと様々だが、定期的に刊行するということは大変な作業である。会員数の多い結社であれば支部句会ごとに責任者がおり、作業分担が可能だが、少人数の結社ではそうもいか
今日、11月29は「肉の日」。おいしいステーキでも食べたいところだが、そんなノンビリしたことを言ってはおられない時代のようだ。夕方のニュースで、「AIを利用すれば、フェイクボイスが意のままに作れる・・」という報道を聞いて愕然とする。著名人ならば、TVなど
久し振りに大学時代の親友5人で会食。浜松、浦和、川崎、藤沢、そして東京の私と、住まいがバラバラなので、中間地の小田原に集合する。5人の接点は、一人が住んでいた静岡県人寮に入り浸って遊んでいた関係である。卒業して半世紀もたつが、一年に一回くらいのペースで集
月末は恒例の超結社「細道句会」が開かれる早稲田へ出かける。主宰数名を含むベテラン俳人が、のべ20数名近く参加する句会なので、とても勉強になる。基本は「夏雲システム」による運営なので、北は青森、西は高松の人たちが、PCの上で投句および選を行う方式なのだが、
久しぶりに、地元・炎天寺の「一茶まつり」に出かけてきた。かつては全国の小中学生から20万句もの投句のある一大イベントだったのだが、コロナ禍以来、全国規模の大会は中止を余儀なくされてしまった。 天国はもう秋ですかお父さん 塚原 彩 交通事故
昨夜、いきなりアラームが鳴り始める。北朝鮮が予告時間より1時間ほど早くミサイルを発射して沖縄上空を通過するという。地上波、BS、すべてのTV局が一斉にそれに関連した内容の画面に切り替わった。その数は10局あまり。「建物のなか、または地下に避難してください
「いちょう」は季語なのかどうかが、ときどき句会で話題になる。漢字にすれば「銀杏」「公孫樹」と表記するが、このままでは歳時記に載っていない。したがって季語ではないというのが一般的な意見。(あくまで歳時記編集者の見解という意味で)季語にするには「銀杏黄葉(い
Yが「風炉」(左)を閉じて「炉開き」の準備を始めている。これも季節を感じる我が家の年中行事である。 十能の炭あばれをり雪催ひ 十志夫
新しいパソコンと格闘している。基本的なデータ移動はしてもらったのだが、無線RUNの設定とか、写真の取り込み方法とかが中々うまくいかなくて、悪い癖であるトライ&エラーでキーをたたき続けていたら、ドツボに嵌ってしまった。十時間ほどかけて何とかすべて収まったが
毎月、血圧を下げる薬をもらいに地元の小さな病院に出向いている。大病院でない、いわゆる町医者である。 一般的に薬を貰う時は、医師による診察をそのつど義務づけられているが、その病院では、慣例として2回に1回は「診察なしの薬だけ」で、OKとなる
立ち上がりが遅くて困っていた旧式のパソコンをとうとう買い替えることにした。7~8年近く使っていたので充分にモトはとれているし、これでイライラがなくなるのだったら有難い。 新しい機器が使えるようになる為の加入手続きや、古い機器に残っているデータ
最近、急激に視力が衰えてきて困っている。 遠くが見えなくなってきたのは以前からだが、このところ、近くの文字も読みにくくなってきてしまった。ピントとが合わないのである。 近眼と老眼のダブルパンチ。 遠くが見えにくくなってから心配していた「運転免
先日、アンソロジーへの原稿執筆を依頼した作者と原稿確認のやり取りをしていて、不思議なことがあった。 原稿の中で「畔」とすべきところが「畦」となっていたので、メ―ルで確認したところ、やはり著者側の間違いで、「畔」が正しいということが判明した。 思えば
夏のこり秋たぢろげば冬近し 11月3日~5日は、まさにこんな3連休だった。10数年ぶりに11月のに夏日となり、東京は26度まで上った。「小春日和」なんという甘い表現では足りない暑さ。そして5日の午後の東京には、突然のゲリラ豪雨まで・・・。 ま
この10日間ほど忙しくて、作句する時間が充分にとれないでいた。その間にも4箇所ほどの句会があり、その投句の総数は20句を越える。当然、その日の朝になって慌てて用意する時も。 何故だか、そんなふうにバタバタ詠んだ句に沢山の選が入るものなのだ。じつに不
今年も我が家の柿の木が沢山の実をつけ始めた。 今夏、塀越しに夏蜜柑を盗もうとする不届き者が現れたので気をつけなければ・・・。 かじりたる渋柿舌を棒にせり 小川軽舟 俳号どおりの、この小川軽舟氏の軽妙な感覚好きだなぁ。あらためて、軽舟氏の
今日は、関係者の一人として準備を進めてきた「足立俳句連盟俳句大会」が開催された。文化の日は晴天の特異日と言われているが、11月としては異例(なんと14年ぶり)の夏日に。第148回を数える伝統ある大会で、長い間、当日句を清記表を回す方法で選を行って
防犯カメラが街中のいたるところに設置されるようになって20年ほどが経つだろうか。当初は、全体主義国家のような監視社会になるのでは、と薄気味悪かったが、犯罪の抑止効果や検挙率の増加など、最近では功罪の「功」のほうが多いような気がしてきた。 それに関
「民主主義は高くつく」とはよく言われること。選挙にせよ、経済政策にせよ、ひとつの事案を決めるためのプロセスには、社会主義国家に比べて時間とお金がかかる。 国策にそって、すべて決定され動いていく中国のような体制ならば、号令一下、一気に右から左(上か
春の海終日のたりのたりかな 与謝蕪村 梅が香にのつと日の出る山路かな 松尾芭蕉 チチポポと鼓打たうよ花月夜 松本たかし マヨネーズおろおろ出づる暑さかな 小川軽舟 づかづかと来て踊子にささやける
11月3日の「足立俳句連盟の秋季俳句大会」の準備作業のために幹事が集合。今日も大荷物で出向き、大会の進行方法とそれぞれの担当役割について確認する。 会長をはじめ、複数のメンバーの体調不良により、幹事それぞれの負担が通常より大きくなってしまうことに。
伊藤園新俳句大会の結果が発表された。残念ながら、今回はボトル獲得ならず。 その結果をみての感想ではないが、入賞作品を眺めていて「なるほど」と感心する作品があまりなかった。 子供中心の俳句大会の印象も否めない要するに、自分たちが信奉する俳句とはかなり
先日実行したあだち野「子規庵吟行」の様子が「俳句界」11月号のレホートぺージに紹介されている。 吟行句はその扱いがむずしい。そのまま句会に出しても、その景に接していない人には、句意が十分に伝わらないことも多い。 それゆえに、吟行句はその場で楽しんだ
月9か所の句会へ参加(運営)するための句づくりと準備。11月3日開催の足立俳句連盟の秋季大会の打ち合わせ。大詰めを迎えた「あだち野アンソロジー」の編集作業・・・etc それなりに整理してある棚もあれば、まさに「獺祭」の趣きの棚も。「俳句は仕事」を標
第148回「足立俳句連盟・俳句大会」の投句が届き始めている。 毎回300句~400句になる投句を一句一句打ち込んで一覧表にするのが私の担当なのだが、現在のPCは10年近くも使っているので、立ち上げとレスポンスの遅さにイライラさせられている。 アン
人の世の終りに向かふ涼しさよ 十志夫 (旧作) しばらく納まっていたイスラエル vs パレスチナ紛争。中東でのニュースに触れると、我々の世代は、50年前の日本赤軍の岡本公三によるテルアビブの空港乱射事件を想い出す。 国境を接する複数の国々
折にふれて「海光」(林誠司主宰)の行事にゲスト参加させてもらっている。今回はあだち野のメンバー二人とともに「屋形船」を楽しんだあと、浅草での句会に参加した。 秋晴れの日が続いていたのに、まさにピンポイントで雨にたたられてしまうという不運だったが、「
いまや懐かしいロゴ 日本の代表的な企業だった「東芝」が上場廃止になるとの報道。アメリカでの原子力発電所への投資に失敗した結果からの凋落である。 そんな中、ユニクロを擁するファーストリテイリングが3兆円という最大の利益を計上する見遠しだという。ロ
9月末に予定されていた「伊藤園新俳句大賞」の結果発表が10月23日になるというメ―ルが届いた。上位入賞者の場合は、すでに取材が入っているだろうからその可能性はないのだが、以下の句が「特別佳作」に入れば、俳句入りのお茶ボトルが2ダ-スいただける。それだ
猛暑が一段落ついたと思ったら、いきなり秋本番である。朝晩は寒いくらいで、そろそろ羽毛ふとんに切り替えようかと。 温暖化によって日本の四季はなくなり、「二季時代」になるという学者もいる。確かに春・秋が短くなってきているのは実感としてある。 「秋の声
今、スポーツが面白い、アジア大会のサッカーの男女、バトミントン、ハンドホール、卓球の活躍。残り数秒まで強豪・中国と渡り合った女子バスケットボール。 その他、世界大会での体操男子の個人と団体の金メダル。パリ・オリンピックの出場権をかけた男子バレー
このところ俳句仲間に体調を崩して入院する人がふえている。重篤な病気もあるし、足腰の痛み、骨折といった老いからくるものなど、原因は様々。 厄介なのは入院中はもとより、退院後も長期にわたる外出禁止ということになって句会を休まざるを得ないという事態になるこ
主夫の苦労は毎日の夕飯のメニューを考える事。あっさりとした「和食」が好みのYと、「中華」などが好きな自分とのバランスを考慮して、その組み合わせに苦労している。 加えて、高騰している野菜を買う際、比較的安い「茄子」を如何にメニューに取り組むか・・・な
日本語の魅力は語彙の豊富さである。 一口に「雨」といっても、時期や降り方などで何十、何百もの表現がある。同じように「月」にも幾つもの呼び名がある。 旧暦8月15日の「月」だけとっても、「十五夜」「仲秋の名月」「望の月」「芋名月」「今日の月」・・・な
「ブログリーダー」を活用して、十志夫さんをフォローしませんか?
俳句を詠むうえで、キャリアを積めばつむほど「冒険」ができなくなってくる。いわゆる「置きに行く俳句」が多くなってしまう。原因は、経験とともに批評眼が発達してきて、知らぬ間に自句にダメ出しをしてしまうからである。破調、句またがり、字余りを避けて、無難
「俳句四季」3月号手元に届いた『俳句四季』最新号を読んでいて、「俳人の矢作十志夫氏のBlogによると・・・」という文章が目に飛び込んできてびっくりする。新・創刊された結社誌を紹介している「特集記事」の中に、だいぶ以前にBlogに載せた自分の「結社についての考
検査を受ける貴花田と若花田大相撲の3月場所は新弟子の入門が多い時期なので、別名「就職場所」と言われている。かつては100名を超える入門希望者があったというが、今場所の合格者は27名だったとか。少子化の影響もあるけれど、稽古の激しさ、上下関係が根強い世界を嫌う昨
昨日、大阪で大相撲春場所が幕を開けた。昔から「荒れる春場所」と言われているが、初日早々、横綱、2大関が負けるという大波乱の展開となった。いずれにせよ、これで朝は大リーグ、夕方は大相撲と1日中が楽しめることに。しかし、今尚、世界中で苦しむ人たち
今年は、気候に恵まれない句会や吟行(イベント)が多い。全体的には暖冬なのに、各種行事の時にかぎって、ピンポイントで悪天候になってしまう。25周年記念を兼ねた新春吟行も寒風の中だったし、先日の湯島天神での探梅行も雨にたたられた。 「俳句に生憎は
今日、足立俳句連盟の理事会が開催されて、5月の俳句大会の投句を募る募集要項の発送を行った。今回は、知名度の高い櫂未知子さんに特別選者をお願いしたので、いつもより投句者が増えると予測しているし、そうなれば運営的にもマイナスとならないので有難い。
「春」には、「卒業」「入学」「新社員」など出立に関連する季語が多い。名を呼べば視線まつすぐ入学児 鷹羽狩行朝礼や指の先まで一年生 村井栄子「巣立」もそのひとつ。それに関連して「小鳥の巣」、「巣箱」などの傍題もある。巣立鳥その影
あだち野の月例句会の日。 「夕飯は各自で」とYとの連絡黒板に書いておいたら、それを見たYが、こちらの居ない時間を狙って(?)女子会を開くことにしたらしい。長女、次女に声をかけ、近くに住む義妹を交えた総勢4名で、雛人形を囲んで、チラシ寿司や桜餅などを食すら
1月に実施した「あだち野」創刊25周年記念を兼ねた新春吟行の紹介記事が「俳句界」3月号に掲載されている。楽しかった新年会の雰囲気が伝わってくるレポートページ。こうした催事は、機会を作って毎年やりたいと思う。隣のページには、一昨年まで参加していた写真俳句「写
大谷翔平選手が結婚したというSNSにびっくり。日本人としか発表されていないが、羽生結弦の時のように大騒ぎして変なコトにならないようにしてほしい。しばらくはそっとしてあげて‼
昨年は、早朝の大谷翔平のホームランで目覚め、昼のニュースで何度も何度も再現VTRを見て楽しんだものだ。今年もその時期がやってきた。昨日、ドジャース移籍後の最初のオープン戦で早速ホームランを打った。アメリカで言われるように、やはり、彼は「ユニコーン」である。そ
食事作りの時間を少なくする人が増えているらしい。昨今の主婦(主夫)はコンビニ、スーパーなどで総菜を買って弁当、夕飯に応用するのだという。名付けて「調理定年」の世代と呼んでいる。データでも、そのコトが証明されていて、一年間で買う総菜の金額を表す棒グラフがあ
鉄板の醤油饒舌春しぐれ 十志夫 撫牛や足裏に下りてくる余寒 見上げたる梅のかたむき男坂今日は「湯島天神」で探梅吟行を実施してきた。あだち野のメンバーに加え、「鷹」「銀漢」「好日」など他結社の人たちが加わり、充実した時間を過ごすことができた。あい
をちこちに命のかたち木の根明く 十志夫超結社の「細道句会」に参加してきた。いつもの如く、アフターが楽しく勉強になる。 明日は「湯島天神」での探梅吟行。天気が心配だが、昼までは持ちそう。 鷽替にいつもの顔のならびをり 十志夫「鷽替え」の
来週、湯島天神での探梅吟行を予定している。昨年は寒風で、しかも十分に咲き切らない中での吟行だったので、わざわざ一週ずらせて実施日を決定したのだ。何とか春の陽気になってほしいが、どうも予想では雨模様らしい。雨だと年配者の参加率が激減してしまうので
ふつふつと色ふくらみぬ藪椿 十志夫句友から頂いた椿のつぼみが開き始めた。食卓におくと、その場までが和んでくる。今日は、「侘助」を頂いた。藪椿よりはもすこしばかり蕊の色味が豪華である。Yの茶室にふさわしいかもしれない。 侘助をほめて
島根句会 昨年4月からスタートした「島根句会」が、昨日で10回目の開催となった。メンバーの力量も、それぞれの句柄もだいぶ分かってきて、指導がやりやすくなった。1月に実施した25周年記念をかねた「新春吟行」も、メンバーが一堂に会したこともあり、貴重な体験
「金声」(本阿弥書店)今回収録された371句の中から共鳴句を上げて御礼とさせていただく。うすらひのみづとなりゆくひかりかな 朝日の中で固体から流体に移りゆく景。翼たたむごとくに降りて半仙戯 鳥のように漕いでいて、静かに降り立つ。破れ蓮茎に気骨のごときもの
「金声」(本阿弥書店)田口紅子さん(「香雨」白雨集同人)から、第五句集「金声」を頂戴した。飯田龍太、鷹羽狩行の両名に師事し、「狩」に創刊入会。2018年の「狩」終刊に伴い、「香雨」に入会し、現在「白雨集」同人。半世紀にわたる俳句とのかかわりの中、198
5日に97歳で亡くなられたM氏のご自宅に伺い、ご焼香をしてきた。アンソロジーに掲載されたM氏の近詠と3篇のエッセイをコピーしてご遺族にお渡しする。(その一部を紹介する) 厭ふ身に病は遠し秋ざくら 初暦背筋伸ばして吊るしけり とろろ汁妻の小言を流し込
先々月から知人が主宰をされている結社の句会にゲスト参加させて頂いている。昨日は3回目の参加。 上野・不忍池沿いの句会場で、我が家からは近くてよいのだが、何と9:00スタートなので、毎回寝坊してしまわないか、ヒヤヒヤものだ。 開花宣言があってからの最
昔から文章修行の場においては、「起承転結」というメリハリをつけることが良いと教えられてきた。 ①まず問題を提起して、②それを補完する文を添える。③その内容を 敷衍する一般論へと展開し、④最後にまとめて結論を述べる、という 流れである。 たとえ100文
小宮澄江・第一句集「若菜」(俳句アトラス刊)が届いた。 「米寿を迎え、今まで生きてきた証として句集を遺すのが最高の遺品だと考えました」と、自らのあとがきにあるように、作者の米寿記念号として上梓した私家版句集である。 句集を読み終えてまず感じたこと
「拉致」にルビ振られてをりぬ花の雨 十志夫 虚子と袂を分かち、自由律俳句の世界に身をおいた河東碧梧桐の周辺で「ルビ俳句」なるものが提唱されたことがあるが、その事については、あまり広く知られていない。 「正月」、「上流」、「宇宙」、「漢」という漢
俳句の勉強を重ねているうちに、俳句の好みが変わってきたコトを実感する。いわゆる「只事俳句」の良さがわかるようになったのだ。 元来「只事俳句」という言葉は褒め言葉でなく、洗練されていない素人の俳句と言った響きである。句会などに出てきたとしても、さらっと通
今日は、久しぶりに本格的な雨と寒の戻りの1日だった。このお湿りで桜の開花に拍車が掛かるかもしれない。来週に予定している超結社の花見吟行の頃が、まさに見頃になるだろう。愉しみだ。 吟行といえば、吟行時に持ち歩く「俳句手帳」に関しての原稿依頼が俳句誌か
俳句を書く上で旧仮名にするか新仮名にするかは、人それぞれが決めることだが、一般的には旧仮名表記が望ましいとされている。(「かな」「けり」などが文語という理由で)※以前のblogにも書いたが、坪内稔典氏は新仮名推進派。 ただし、慣れない旧仮名の場合、句会
昨日のWBCの韓国戦、13 vs 4で圧勝。そして今日のチェコ戦も、10 vs 2で勝利。これでまちがいなく準々決勝に進出できそう。 次からは負ければ終りの一発勝負の戦いである。今のところは対戦相手にはイタリアが上ってきそうだが、その監督は野茂の投球をうけ
と或る blog に「俳句では不満は詠まない」と書かれているのを見て、はっとさせられた。 女子会といふ名の差別桃の花 十志夫 自分一人をおいて温泉旅行に出掛けた我が家の女性陣への「不満」を詠んだ句である。 句会では一点もはいらなかった。 「不
いよいよ桜の開花が近づいてきた。東京の開花予想は金曜日(3/15)あたりとのこと。 コロナ蔓延の頃は、家に籠っているせいか、ちっとも句が出来なかった。「家の中で作る句は痩せている」どなたの教えだったか、そんな言葉を目にしたことがあるから、俳人は外
「スマホ」 「ケータイ」 「デパ地下」 「コンビニ」「デジカメ」といった略語のカタカナ言葉が俳句に登場し始めたのは、いつごろからだろうか? 口語体や「 」付きの会話表記に鷹揚な短歌の世界のほうが先だったと思う。それとてもそんな古い話ではなく、俵万智「
自分自身を客観的に見る機会って、意外と少ない。数十年前の社員研修の一環として、会議の場で発言している自分の姿をVTRで見せられたことがある。 時折みせる自分の傲慢な発言態度に初めて気づかされ、はっとする。もしVTRを見ていなければ、研修担当者からそれ
俳人であり主夫である者の苦労は、「俳句」を創ることと、毎日の「メニュー」を考えること。 エンゲル係数の高くなり勝ちな我が家では、昨今の食費の高騰に頭を痛めている。脂ものを嫌うYのために、定期的に魚料理を入れているが、献立作りは大変である。 painti
体に良いということで、朝食の時にできるだけ納豆を摂るようにしている。そして豆腐料理も添えるよう心がけている。 木枠の箱に納めて作る「豆腐」と発酵させる「納豆」。その漢字が逆なのは何故なのだろう(@^^)/~~~ この「腐」の文字から思い出すいろいろな言葉。
我が家は女系家族である。Yは三人姉妹の長女。 わが二人の子供もいずれも女子。そして長女の子供二人も女子なので、雛まつりに集まると女性陣に圧倒されてしまう。 今年は子供たちは集まらなかったので、Yと二人だけの夕食。はまぐりのお吸い物、ちらし寿司で気分
「あなたの代表句はなんですか?」もしそう聞かれたら、なんと応えるだろうか。迷うところである。代表句とは世間的な評価を受けたものを指すのか、自分なりの判断で決めるものなのか、それによって違ってくるからだ。因みに、俳人協会第二十五回「花と緑の吟行会」で大会
今日から三月。いよいよ吟行の季節だ。 コロナ禍で吟行が難しくなってからTVの旅番組で見た四季の景色を句材に詠むことが多くなっていた(そうせざるを得なかった)。これからは、ようやく現場で詠むコトが出来る。 (↑上掲の写
林昭太郎・第二句集「花曇」(ふらんす堂) 頂いた句集に関しては、そのつどblog上に鑑賞を書き込み公開している。そのせいか、知らない方から突然に句集が送られてくることが多くなってきている。 今回の句集の作者も面識のない方だが、blogを御覧になって
先日、句会の帰りに急に雨が降ってきて、傘を持ち合わせていなかったのでタクシーを捕まえようとしたが、奪い合いでこれが難しい。 そこに一台の白い高級車がやってきて、私の前に横づけする。ドアが開き、「乗れ」と合図してくる。運転席をみるとライオンのような
本日、湯島天満宮(湯島天神)で結社吟行を開催した。外部結社よりゲストも交えて。コロナ禍で開けなかった吟行を今年は大いに楽しもうと思っている。 その第一弾の「梅見吟行」である。日曜日ということもあり、かなりの人出だった。つめたい北風のせいで、やや寒か